水道水補充型ウォーターサーバーの選び方

「水道水を使うウォーターサーバーは本当に便利なの？」「でも、浄水型ウォーターサーバーを選んで後悔したくない…」そんな風に考えていませんか。

水道水補充型の購入や、便利な水道直結タイプ、省スペースな卓上モデルなど選択肢は様々です。また、レンタルだけでなく月々の支払いが安い買い切りや一括購入のプランも登場しています。

しかし、その一方で気になるのが衛生面や味などのデメリットではないでしょうか。タンクに水道水を入れる手間が面倒に感じるかもしれません。この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消します。

水道水ウォーターサーバーの主なメリットとデメリット
レンタルと購入（買い切り）のコスト比較
補充型と水道直結型の具体的な違い
ライフスタイルに合った最適なサーバーの選び方

ウォーターサーバーおすすめ12選！目的別の選び方も徹底解説

ウォーターサーバーに水道水を使うメリットは？
水道水ウォーターサーバーの賢い選び方

ウォーターサーバーに水道水を使うメリットは？

浄水型ウォーターサーバーで後悔する理由
契約前に知りたいデメリットとは？
水道水だから実現できる安い月額料金
補充型購入前に知っておきたいこと
タンクへ水道水を入れる手間と頻度

浄水型ウォーターサーバーで後悔する理由

浄水型ウォーターサーバーは非常に便利ですが、一部では利用してから「こんなはずではなかった」と後悔する声も聞かれます。後悔を避けるためには、あらかじめどのような点に不満を感じやすいのかを知っておくことが重要です。

後悔の主な理由としては、「思ったより水道水の補充が面倒」「フィルター交換の手間やコストが気になる」「サーバー本体の清掃が意外と大変」といった点が挙げられます。特に水の消費量が多いご家庭では、給水タンクへの補充が1日に複数回必要になることもあり、これが日々のストレスにつながる可能性があります。

後悔につながりやすいポイント

契約後に後悔しないために、以下の3点は必ず確認しておきましょう。

ご自身の家庭での水の消費量とタンク容量のバランス
フィルターの交換頻度と年間の総コスト
サーバーの日常的なお手入れ方法と頻度

これらの点を事前に理解し、ご自身のライフスタイルと照らし合わせることで、「選んで良かった」と思えるウォーターサーバー選びが実現できます。

契約前に知りたいデメリットとは？

水道水ウォーターサーバーを導入する前に、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握しておくことが大切です。客観的な視点から、考えられる主なデメリットを解説します。

1. 定期的なメンテナンスの手間

最も大きなデメリットは、ご自身でメンテナンスを行う必要がある点です。宅配水型サーバーの多くは業者が定期メンテナンスを行いますが、浄水型は給水タンクの洗浄やフィルター交換などを自分で行う必要があります。メーカーは週に1回程度の洗浄を推奨している場合が多く、これを怠ると衛生面での不安が生じる可能性があります。

2. 設置スペースの確保が必要

当然ですが、サーバー本体を置くためのスペースが必要です。卓上型のコンパクトなモデルもありますが、床置き型はある程度のスペースを占有します。キッチンの作業スペースやリビングの動線を考慮して、事前に設置場所の寸法を測っておくことが失敗を防ぐポイントです。

3. 停電時には使用できない

これは全てのウォーターサーバーに共通するデメリットですが、浄水型も電力を使って冷却・加熱・浄水を行っているため、停電時には使用できなくなります。ただし、一部の機種では常温の水であれば給水できる場合があります。

災害時の備えとしては？

ウォーターサーバーは便利な一方、停電時には機能が停止します。そのため、災害への備えとしては、別途ペットボトルのミネラルウォーターなどを備蓄しておくことをおすすめします。

4. フィルター以外の物質は除去できない

高性能なフィルターは多くの不純物を除去できますが、水に溶け込んでいるミネラル分などは除去しない（できない）製品が一般的です。もし純水（ピュアウォーター）に近い水を求める場合は、RO膜（逆浸透膜）フィルターを搭載した特別なモデルを選ぶ必要があります。

水道水だから実現できる安い月額料金

水道水ウォーターサーバーが急速に普及している最大の理由は、その圧倒的なコストパフォーマンスの良さにあります。なぜ安く利用できるのか、その仕組みと具体的な料金について解説します。

最大のポイントは、水代がほぼゼロである点です。利用するのは自宅の水道水なので、かかる費用はごくわずかな水道料金のみ。例えば、100リットル利用しても水道代は約24円程度とされています。これにより、飲料水としてだけでなく、料理やお米とぎ、赤ちゃんのミルク作りなど、あらゆる場面で気兼ねなくたっぷりと使うことができます。

月々の支払いは、基本的にサーバーのレンタル料金とフィルター代が含まれた定額制です。多くのサービスでは月額2,000円台から4,000円台で提供されており、どれだけ水を使っても料金は変わりません。

宅配水との料金比較（4人家族のモデルケース）

一般的な4人家族（月48L消費）で比較すると、その差は歴然です。

タイプ	月額費用の目安	特徴
水道水浄水型	約3,000円～5,000円	水代は水道料金のみ。完全定額制。
宅配水（天然水）	約8,000円～9,000円	水代が消費量に応じて変動。

※上記は電気代やサポート料を含む一般的な料金です。

このように、水の消費量が多ければ多いほど、水道水ウォーターサーバーの経済的なメリットは大きくなります。家計への負担を抑えつつ、生活の質を向上させたいと考える家庭にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

補充型購入前に知っておきたいこと

水道水ウォーターサーバーの中でも、最も手軽に始められるのが「補充型」です。サーバー本体のタンクにご自身で水道水を注いで使用するタイプで、設置工事が不要なため、好きな場所に置けるのが魅力です。

補充型の購入や契約を検討する際には、以下のポイントを確認しておくことが重要です。

タンクの容量とサイズ

補充型サーバーの使い勝手を左右するのがタンクの容量です。家族の人数や水の消費量に合った容量を選ばないと、補充の頻度が高くなりすぎてストレスに感じてしまうことがあります。一人暮らしなら3L程度のコンパクトタイプ、4人家族なら5L以上の大容量タイプがおすすめです。

例えば、エブリィフレシャスの場合、「mini（ミニ）」の給水タンクは3.3Lですが、「tall（トール）」は5.7Lと大容量になっています。

サーバー本体の機能性

同じ補充型でも、機種によって機能は様々です。省エネ性能を高めるエコモードや、カップ麺などに便利な再加熱機能、小さなお子様がいる家庭で必須のチャイルドロック機能など、必要な機能が備わっているかを確認しましょう。特に、寝室やワンルームに設置する場合は、静音性も重要なチェックポイントになります。

補充型のメリット・デメリット

メリット：設置工事不要でコンセントがあればどこでも置ける、水道から離れた場所にも設置可能。
デメリット：水を補充する手間がかかる、タンクの定期的な洗浄が必要。

タンクへ水道水を入れる手間と頻度

補充型サーバーを検討する上で、多くの方が気になるのが「タンクへ水道水を入れるのは、どれくらい手間なのか？」という点でしょう。この作業の手間と頻度は、サーバーの満足度を大きく左右する要素です。

手間自体は非常にシンプルで、サーバー上部や側部にある給水タンクを取り外し、蛇口から水道水を注いで戻すだけです。やかんで水を注ぐようなイメージで、誰でも簡単に行えます。

問題は、その「頻度」です。

これは、サーバーのタンク容量と家庭での水の消費量によって決まります。例えば、タンク容量が4Lのサーバーを4人家族で利用し、1日に4Lの水を消費する場合、単純計算で毎日1回の補充が必要になります。これが夏場などでお茶をたくさん作る時期には、1日に2回以上の補充が必要になるかもしれません。

この補充作業を「大した手間ではない」と感じるか、「面倒だ」と感じるかが、補充型サーバーに向いているかどうかの分かれ道となります。もし、少しでも手間に感じる可能性があるなら、次に紹介する「水道直結型」を検討するのが良いでしょう。

衛生管理も忘れずに

給水タンクは、メーカーから週に1～2回程度の洗浄が推奨されています。水道水を入れるだけの簡単な作業ですが、衛生的に使い続けるためには、このお手入れも日々のルーティンとして捉えておく必要があります。

水道水ウォーターサーバーの賢い選び方

手間いらずな水道直結タイプの特徴
省スペースな卓上モデルの利便性
レンタルと一括購入はどちらが良い？
買い切りプランのメリットと注意点
ウォーターサーバーは水道水利用が新常識

手間いらずな水道直結タイプの特徴

「水の補充や注文、ボトルの受け取りや交換、全てが面倒！」と感じる方に最適なのが、水道直結型ウォーターサーバーです。一度設置してしまえば、水に関するあらゆる手間から解放される、まさに究極の利便性を提供してくれます。

水道直結型は、キッチンの水道管から分岐用の部品を使ってサーバーに細いチューブをつなぎ、全自動でサーバー内に給水する仕組みです。使った分だけ自動で補充されるため、水切れの心配は一切ありません。

水道直結型のメリット

給水の手間がゼロ：水の補充作業が一切不要です。
水切れの心配なし：いつでも好きなだけ水を使えます。
ボトル不要で省スペース：宅配水のボトルのように保管場所に困ることがありません。

導入前の注意点

非常に便利な水道直結型ですが、いくつか注意点もあります。まず、専門業者による設置工事が必要です。工事自体は1時間程度で終わることが多いですが、費用が発生する場合もあります。また、設置場所が水道のあるキッチン周辺に限定される点や、一部の特殊な蛇口（タッチレス水栓など）には取り付けられない可能性がある点も、事前に確認が必要です。

こんな人におすすめ！

水道直結型は、家事の手間を少しでも減らしたい方や、人数の多いご家庭、オフィスでの利用など、水の消費量が多く、補充作業が大きな負担になる場合に特におすすめです。

省スペースな卓上モデルの利便性

「ウォーターサーバーを置きたいけれど、大きな床置きタイプを置くスペースがない…」と諦めていませんか？そんな悩みを解決するのが、コンパクトな卓上モデルです。

卓上（カウンタートップ）モデルは、その名の通りキッチンカウンターや棚、サイドテーブルの上などに設置できる小さなウォーターサーバーです。機能は床置きタイプと遜色ないものが多く、冷水・温水機能もしっかり搭載されています。

特に、一人暮らしのワンルームや、キッチンスペースが限られているご家庭で人気を集めています。例えば、「エブリィフレシャス・mini」や「Locca・litta」のようなモデルは、デザイン性も高く、インテリアの一部として楽しめる点も魅力です。

卓上モデルを選ぶ際のチェックポイント

サイズ：設置したい場所の奥行き、幅、高さを正確に測っておきましょう。特に、上から給水する補充型の場合は、本体上部に十分なスペースがあるかを確認することが重要です。
デザイン：キッチンの雰囲気やインテリアに合わせて、カラーやデザインを選ぶと愛着が湧きます。
タンク容量：床置き型に比べるとタンク容量が小さい傾向にあるため、ご自身の水の消費量と見合っているかを確認しましょう。

省スペースでありながら、いつでも美味しい水が飲める生活を実現できる卓上モデルは、現代の多様なライフスタイルにマッチした、非常に利便性の高い選択肢と言えます。

レンタルと一括購入はどちらが良い？

水道水ウォーターサーバーを利用する方法には、主に「レンタルプラン」と「購入プラン（買い切り）」の2つがあります。どちらがお得なのかは、利用期間やライフプランによって異なるため、それぞれのメリット・デメリットを理解して選ぶことが大切です。

	レンタルプラン	購入（買い切り）プラン
初期費用	安い、または無料	高い（本体代金の一括払い）
月額費用	サーバーレンタル料として発生	安い、または無料（フィルター代のみ）
契約期間	2年～5年の縛りがあることが多い	縛りなし
メンテナンス	プランに含まれる（故障時無料交換など）	自己責任（保証期間終了後は有料）
総支払額	長期利用すると割高になる傾向	長期利用で割安になる

レンタルプランがおすすめな人

レンタルプランは、初期費用を抑えて手軽に始めたい方や、転勤や引っ越しの可能性があり、長期間利用するか分からない方におすすめです。故障時のサポートが手厚い点も安心材料になります。ただし、契約期間内に解約すると高額な解約金が発生する点には注意が必要です。

購入プランがおすすめな人

一方、購入プランは、3年以上の長期間にわたって利用する予定の方や、月々のランニングコストをできるだけ安く抑えたい方に向いています。長期的に見れば総支払額はレンタルよりも安くなることがほとんどです。ただし、初期費用が高額になる点と、メーカー保証期間が過ぎた後の修理は自己負担になるリスクがあります。

ご自身の利用予定期間を一つの基準として、どちらのプランが最適か検討してみてください。

買い切りプランのメリットと注意点

前述の通り、ウォーターサーバーの「買い切り（購入）プラン」は、長期的な視点で見ると非常に経済的な選択肢です。ここでは、そのメリットと注意点をさらに詳しく掘り下げていきます。

買い切りプランの最大のメリット

最大のメリットは、サーバー本体の支払いが終われば、その後の月々の支払いがフィルター代のみになる点です。サービスによっては、月々1,000円程度で済む場合もあり、レンタルプランに比べてランニングコストを大幅に削減できます。また、自分の所有物になるため、契約期間の縛りや解約金を気にする必要がありません。