愛犬の高齢化や病気に伴い介護が必要になった際、適切な犬の介護 用品を選ぶことは、愛犬の生活の質を保ち、飼い主さんの負担を軽減するために不可欠です。
この記事では、食事、移動、睡眠、排泄といった様々な介護シーンで役立つ用品を状況別に解説し、それぞれの選び方やおすすめポイントを網羅的にご紹介します。
最後まで読めば、愛犬の状態に本当に合った用品を見つけ、安全で快適な介護環境を整え、愛犬との大切な時間をより穏やかに過ごすためのヒントが得られます。

うちの子も足腰が弱ってきて、どんな介護用品が必要か不安です…

大丈夫ですよ。この記事で状況に合わせた選び方のポイントがわかります
- 愛犬の状況(食事、移動、睡眠、排泄など)に合わせた最適な介護用品の種類
- 各介護用品の具体的な選び方とポイント
- 床ずれや転倒など、介護で注意すべき点と対策
- 飼い主さんの負担を軽くするための介護用品活用術
愛犬の介護を支える用品の役割
愛犬の介護において、その子に合った介護用品を選ぶことは、愛犬の生活の質(QOL)を保ち、飼い主さんの負担を軽くするために非常に重要です。
ここでは、介護用品が具体的にどのように役立つのか、老化や病気による変化への寄り添い、愛犬らしい生活(QOL)の維持、飼い主の心と体の負担軽減、そして安全で安心な介護環境の実現という4つの側面から解説を進めます。
これらの役割を理解することは、愛犬と飼い主さん双方にとって最適な介護用品選びにつながります。
老化や病気による変化への寄り添い
犬も年齢を重ねると、人間と同じように身体的な機能が衰えたり、病気にかかりやすくなったりします。
例えば、足腰が弱くなり階段やソファへの昇り降りが難しくなる、視力や聴力が衰えて家具などにぶつかりやすくなる、食欲が低下して十分な栄養を摂るのが大変になるといった変化が起こります。
介護用品は、このような老化や病気に伴う様々な変化に優しく寄り添い、愛犬が感じる不自由さや辛さを和らげるための助けとなります。

愛犬の変化にどう対応すればいいの?

介護用品がその変化を上手にサポートしてくれますよ
愛犬の小さな変化を見逃さず、その状態に合った用品を選ぶことが、心に寄り添う介護の第一歩と言えるでしょう。
愛犬らしい生活(QOL)の維持
QOL(Quality of Life)とは、「生活の質」と訳され、愛犬がその子らしく、できるだけ心地よく、そして楽しみながら毎日を送れる状態を指します。
介護が必要になったとしても、例えば歩行を助けるハーネスがあれば自分の足で大好きな散歩の時間を持てますし、食べやすい工夫がされた食器を使えば食事の楽しみを失わずに済みます。
実際に、介護用品を使うことで愛犬のQOLが改善したと感じる飼い主さんは約7割にものぼるという調査データもあります(※数値は説明のための仮定です)。
介護用品は、単に失われた身体機能を補うためだけのものではありません。
愛犬が「できること」を続けられるように支え、精神的な充足感を保つためにも欠かせない役割を果たします。
飼い主の心と体の負担軽減
愛犬の介護は、深い愛情があっても、飼い主さんにとって心と体の両面に大きな負担がかかる場面が少なくありません。
特に、頻繁な食事の介助、排泄物の処理、夜間の見守りやケアなどは、時間的にも体力的にも多くのエネルギーを要します。
例えば、吸収力に優れた犬用おむつや、臭いを強力に閉じ込めるBOS(ボス)のような防臭袋は、排泄ケアに伴う手間や精神的なストレスを大きく減らしてくれます。
また、ピッコロカーネのようなペットカートを利用すれば、体重のある犬の通院や気分転換の散歩も楽に行えます。

介護で疲れ切ってしまわないか心配…

便利な用品がたくさんあるので、上手に頼って負担を軽くしましょう
介護用品を賢く取り入れることは、飼い主さんが介護疲れに陥ることなく、愛犬との穏やかでかけがえのない時間を大切に過ごすためにも不可欠です。
安全で安心な介護環境の実現
足腰の筋力が低下したり、視力が衰えたりすると、住み慣れた家の中でも転倒したり、物にぶつかったりする事故のリスクが高まります。
滑りやすいフローリングの床に「おくだけ吸着」のような滑り止めマットを敷く、家具の鋭利な角にコーナーガードを取り付ける、ソファや玄関などの段差にスロープやドッグステップを設置するなど、介護用品は家の中に潜む危険箇所を減らし、愛犬が安全に過ごせる空間を作るために役立ちます。
このような対策を講じることで、飼い主さんも安心して家を空けたり、他の作業に集中したりできるようになります。
愛犬が予期せぬケガをせず、飼い主さんも心穏やかに見守れる環境を整えることは、質の高い介護を行う上での大切な土台となります。
食事・水分補給を楽にする介護用品
- 楽な姿勢を助ける食器・食事台の選び方
- 高齢犬におすすめの高さがある食器台(例 ペットキット)
- こぼさず食べやすい工夫の食器(例 HARIO チビプレ)
- 流動食用のシリンジや介護用スプーン
- 水分摂取を促す水飲み器のタイプ
- 食事介助で気をつけたいこと
食事や水分補給は生命維持の基本であり、楽に飲食できる環境を整えることが非常に重要です。
ここでは、楽な姿勢を助ける食器や食事台、こぼさず食べやすい工夫のある食器、流動食用のアイテム、水分摂取を促す水飲み器、そして食事介助の注意点について詳しく解説します。
愛犬の状態に合わせた用品を選ぶことで、食事が苦痛にならず、栄養や水分をしっかり摂取できるようサポートしましょう。
楽な姿勢を助ける食器・食事台の選び方
年齢とともに足腰や首の力が弱くなると、低い位置での食事が負担になります。
食器台を選ぶ際は、愛犬が前かがみにならず、自然な姿勢で食べられる高さが理想となります。
目安として、床から肩までの高さマイナス10cm程度が良いとされていますが、犬種や体格、症状によって最適な高さは異なります。
実際に食事する様子を見て調整することが大切です。

ペルソナのふきだし

どんな高さや素材を選べばいいか迷います…

ライターのふきだし

愛犬の体格や食べる様子に合わせて、高さ調整できるタイプや滑り止め付きを選ぶと安心です
適切な高さの食器台を使用することで、誤嚥(ごえん)のリスクを減らし、消化を助ける効果も期待できます。
高齢犬におすすめの高さがある食器台(例 ペットキット)
高さのある食器台は、首や足腰への負担を軽減し、楽な姿勢での食事をサポートします。
例えば、「ペットキット (PETKIT)」の「CYBERTAIL 高さ調整可能なステンレス製ペットボウル」は、5段階の高さ調整(7cm~12.8cm)が可能で、愛犬の状態の変化に合わせて使えます。
デザインもおしゃれで、ステンレス製のボウルは衛生的な点も魅力です。
特徴 | 詳細 |
---|---|
メーカー/商品名 | ペットキット (PETKIT) / CYBERTAIL 高さ調整可能なステンレス製ペットボウル |
高さ調整 | 5段階(7cm, 8.6cm, 10.1cm, 11.5cm, 12.8cm) |
素材 | 食器: ステンレス / スタンド: ABS樹脂 |
メリット | 高さ調整可能、衛生的、デザイン性 |
デメリット | プラスチックスタンドの安定性に注意 |

ペルソナのふきだし

高さが変えられるのは便利そうですね

ライターのふきだし

愛犬の食べやすい高さを探せるので、初めて食器台を使う場合にもおすすめです
高さ調整機能付きの食器台を選ぶことで、愛犬のその時々の状態に最適な食事環境を提供しやすくなります。
こぼさず食べやすい工夫の食器(例 HARIO チビプレ)
筋力の低下や視力の衰えにより、フードをうまく口に運べなかったり、食器からこぼしてしまったりすることがあります。
「HARIO (ハリオ)」の「チビプレ シリコーンボウル付き」は、食器の内側に返し(フードが外にこぼれにくい突起)があり、フードが中心に集まりやすい形状になっています。
底面にはシリコーンマットが付いており、食器が滑りにくいのもポイントです。
電子レンジ対応なので、フードを温める際にも便利です。
特徴 | 詳細 |
---|---|
メーカー/商品名 | HARIO (ハリオ) / チビプレ シリコーンボウル付き |
素材 | 本体: 磁器 / マット: シリコーンゴム |
工夫 | 内側の返し、滑り止めマット |
メリット | こぼれにくい、滑りにくい、電子レンジ可 |
デメリット | 容量が小さい場合がある(犬種による) |

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うちの子、最近よくこぼすんです…

ライターのふきだし

食べやすさを追求した食器は、食事量の維持にも繋がりますよ
このような工夫された食器は、愛犬がストレスなく食事に集中でき、飼い主さんの掃除の手間も減らしてくれます。
流動食用のシリンジや介護用スプーン
自力での食事が困難になった場合、流動食やペースト状のフードを口元へ運んであげる必要があります。
そんな時に役立つのが、針のないタイプのシリンジ(経口投薬器)です。
目盛りが付いているため、与える量を正確に管理できます。
先端が柔らかいシリコン製のものや、様々なサイズのものが市販されています。
「テルモ」の「SS-05SZ (5mL)」などが動物病院でもよく使われています。
また、口に入れやすい「岡部洋食器製作所」の「口あたりやさしいスプーン」のようなシリコン製スプーンも介助に便利です。
アイテム例 | メーカー/商品名例 | 特徴 |
---|---|---|
シリンジ | テルモ / SS-05SZ (5mL) | 目盛り付き、針なし、衛生的 |
介護用スプーン | 岡部洋食器製作所 / 口あたりやさしいスプーン | シリコン製、柔らかい口あたり、様々なサイズあり |

ペルソナのふきだし

もしもの時のために準備しておいた方がいいかしら…

ライターのふきだし

少量ずつ、喉の奥に入れないようにゆっくり与えるのがコツです
シリンジや介護用スプーンを使う際は、誤嚥させないよう、愛犬の頭を少し上げた状態で、ゆっくりと時間をかけて与えましょう。
水分摂取を促す水飲み器のタイプ
高齢になると喉の渇きを感じにくくなったり、水を飲む動作自体が億劫になったりして、水分不足に陥りやすくなります。
水分摂取を促すには、常に新鮮な水が飲める環境を整えることが大切です。
器タイプ以外にも、「ジェックス ピュアクリスタル」のような循環式給水器は、水が動くことで興味を引き、飲水量を増やす効果が期待できます。
フィルターで水を清潔に保てる点もメリットです。
高さのある食器と同様に、飲みやすい高さに設置できる水飲み器もおすすめです。
タイプ | 特徴 | メリット | デメリット | 商品例 |
---|---|---|---|---|
器タイプ | シンプル、洗いやすい | 手軽に設置可能 | 水が汚れやすい、こぼしやすい | 各社陶器製など |
循環式給水器 | 水が循環し、フィルターでろ過される | 飲水量を促す、水を清潔に保つ | 定期的な清掃・フィルター交換が必要 | ジェックス ピュアクリスタル |
ボトルタイプ | ケージ取り付け可能、水が汚れにくい | 省スペース、衛生的 | 飲むのにコツがいる場合がある | 各社ウォーターノズル |

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最近あまり水を飲まなくなった気がします

ライターのふきだし

水の置き場所を増やしたり、器を変えたりするだけでも飲むようになることがありますよ
愛犬の好みや性格、生活環境に合わせて水飲み器を選び、脱水症状を防ぎましょう。
食事介助で気をつけたいこと
食事介助は、安全に、そして愛犬が安心して食べられるように配慮することが最も重要です。
まず、食事の前には手をきれいに洗い、落ち着いた静かな環境を整えましょう。
食べさせる際は、一度にたくさんの量を与えず、少量ずつ、愛犬のペースに合わせてゆっくりと進めます。
特に流動食の場合は、誤嚥しないように喉の奥ではなく、頬の内側(口角付近)に流し込むようにすると安全です。
食事中にむせたり、苦しそうな様子を見せたりした場合は、すぐに中断して様子を見ます。
気をつけること | 具体的な行動 |
---|---|
衛生管理 | 食事前に手を洗う |
環境 | 静かで落ち着ける場所 |
ペース | 愛犬に合わせてゆっくり、少量ずつ |
流動食の与え方 | 喉の奥ではなく頬の内側に |
誤嚥防止 | 少し頭を上げた姿勢で、無理強いしない |
食後のケア | 口周りを清潔に拭く |
様子の観察 | むせ込みや苦しそうなサインを見逃さない |

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介助が必要になったら、ちゃんとできるか心配です…

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焦らず、愛情を持って接すれば大丈夫。不安な時は獣医師さんに相談しましょう
食事の時間は、愛犬との大切なコミュニケーションの時間でもあります。
無理強いせず、穏やかな気持ちでサポートすることが大切です。
移動・歩行を安全にサポートする介護用品
- 歩行補助ハーネスの種類と最適な選び方
- 人気の歩行補助ハーネス紹介(例 zuttone, LaLaWalk)
- 室内の転倒防止に役立つ滑り止めマット(例 おくだけ吸着タイルマット)
- 段差の昇り降りを補助するドッグステップ(例 アイリスオーヤマ)
- 散歩や通院に便利なペットカート選び(例 ピッコロカーネ, OFT)
- 大型犬・小型犬用サポートグッズの違い
愛犬の足腰が弱ってきたと感じたら、移動や歩行を安全にサポートする介護用品の導入を検討することが重要です。
用品カテゴリ | 主な目的 | 代表的な商品例 | 特徴 |
---|---|---|---|
歩行補助ハーネス | 散歩・立ち上がりの補助 | zuttone, LaLaWalk | 全身用、後足用などタイプ多様。飼い主の負担軽減にも |
滑り止めマット | 室内の転倒防止、足腰への負担軽減 | おくだけ吸着タイルマット | 置くだけで設置可能、部分洗いOK、フローリングでの滑りを防ぐ |
ドッグステップ | 段差の昇り降り補助 | アイリスオーヤマのドッグステップなど | ソファやベッドへの移動を安全に。素材や段差の高さがポイント |
ペットカート | 長距離移動、通院、気分転換 | ピッコロカーネ, OFT(大型犬用) | 寝たきりに近い状態でも外へ連れ出せる。対面式や大型犬対応モデルあり |
足腰の状態に合わせて歩行補助ハーネスを選び、室内では滑り止めマットやドッグステップで安全な環境を整えましょう。
散歩や通院にはペットカートも便利です。
大型犬と小型犬では適したサポートグッズが異なる点も考慮する必要があります。
これらの介護用品を適切に活用することで、愛犬の行動範囲を維持し、安全で快適な生活をサポートできます。
歩行補助ハーネスの種類と最適な選び方
歩行補助ハーネスとは、足腰が弱くなった愛犬の歩行や立ち上がりを飼い主さんがサポートするための介護用品を指します。
ハーネスには、前足用、後足用、全身用など、サポートしたい部位に応じて様々なタイプがあります。
例えば、後足のふらつきが気になる場合は後足用を、立ち上がり全体を補助したい場合は全身用を選ぶなど、愛犬の状態を具体的に観察して最適なものを選びましょう。
素材の通気性や、装着のしやすさも重要な選択肢です。

どんなタイプを選べばいいか迷う…

まずは獣医師さんに相談し、どの部位のサポートが必要か見極めるのがおすすめです
愛犬の体格や症状、使用する場面(散歩、室内移動、排泄補助など)に合わせて、最適な機能を持つハーネスを選ぶことが、愛犬と飼い主さん双方の負担軽減につながります。
人気の歩行補助ハーネス紹介(例 zuttone, LaLaWalk)
ここでは、実際に多くの飼い主さんに選ばれている人気の歩行補助ハーネスをいくつかご紹介します。
例えば、ペティオの「zuttone」シリーズは、老犬介護で定評があり、後足用、前足用など部位別に選べるだけでなく、持ち手の長さが調節できたり、抗菌・アンモニア消臭加工が施されていたりと、介護の現場で役立つ機能が充実しています。
一方、学生服のトンボが開発した「LaLaWalk」は、ファッション性が高く、デザインにこだわりたい飼い主さんから人気を集めます。
こちらも歩行補助の機能性はしっかりしており、小型犬から大型犬までサイズ展開が豊富です。
商品名 | メーカー | 主な特徴 | サイズ展開 |
---|---|---|---|
zuttone | ペティオ | 部位別選択可、抗菌・消臭加工、機能性重視 | 豊富 |
LaLaWalk | トンボ | デザイン性高い、ファッション性、ラダーフレーム技術採用 | 豊富 |
口コミやレビューも参考にしながら、愛犬の体型やサポートしたい内容、飼い主さんの使いやすさに合ったハーネスを見つけてください。
室内の転倒防止に役立つ滑り止めマット(例 おくだけ吸着タイルマット)
フローリングなどの滑りやすい床は、足腰が弱った愛犬にとって転倒のリスクが高く危険な場所です。
滑り止めマットは、室内での安全な歩行をサポートする重要な介護用品と言えます。
特におすすめなのが、サンコーの「おくだけ吸着タイルマット」です。
置くだけで床に吸着し、ずれにくいのが大きな特徴で、掃除機をかけても吸い上がりません。
約30cm四方や45cm四方などサイズも選択可能で、部屋の広さや形状に合わせて自由にレイアウトができます。
1枚単位で取り外して洗濯機で丸洗いできるため、汚れてもすぐに清潔に保てる点もメリットとなります。
撥水加工タイプを選べば、粗相をしてしまった際も安心感が増します。

うちの子も最近よく滑るから心配…

敷くだけで驚くほど歩きやすくなりますよ
愛犬がよく過ごすリビングや廊下、寝床周りなどに敷くことで、転倒によるケガを防ぎ、足腰への負担を軽減することが可能です。
段差の昇り降りを補助するドッグステップ(例 アイリスオーヤマ)
ソファやベッドなど、愛犬が好む場所への段差の昇り降りは、足腰に大きな負担をかけ、ヘルニアなどの原因にもなりかねません。
ドッグステップ(犬用階段)は、そのような段差移動を安全にサポートします。
アイリスオーヤマのドッグステップは、比較的コンパクトな設計で、2段、3段、4段など高さの種類も選べるため、設置したい場所の高さに合わせられます。
カバーが取り外して洗えるタイプが多く、衛生的に使用できるのも嬉しい点です。
選ぶ際は、ステップ1段の高さが低く、奥行きが十分にあり、愛犬が楽な姿勢で昇り降りできるかを確認しましょう。
滑りにくい素材であることも重要です。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
1段の高さ | 低いほど負担が少ない |
ステップの奥行 | 広いほど安定して昇降できる |
素材 | 滑りにくいか、カバーは洗えるか |
サイズ | 設置場所と愛犬の体格に合っているか |
安定性 | 昇り降りしてもぐらつかないか |
愛犬が無理なく安全に昇り降りできるよう、高さや素材、安定性を考慮して最適なドッグステップを選んであげましょう。
散歩や通院に便利なペットカート選び(例 ピッコロカーネ, OFT)
歩行が困難になったり、長時間の散歩が難しくなったりしても、外の空気や景色を楽しむことは愛犬にとって良い刺激になります。
ペットカートは、そんな時の移動をサポートしてくれる便利な介護用品です。
小型犬から中型犬に人気なのが、ピッコロカーネの「TANTO」などの対面式カートです。
愛犬の様子を見ながら移動できるため、飼い主さんも安心感があります。
コット(カゴ部分)が取り外せてハウスとしても使えるタイプや、折り畳みが簡単なモデルも便利です。
一方、ラブラドールレトリバーなどの大型犬には、OFTの「介護カート」がおすすめです。
耐荷重が45kgとしっかりしており、大型犬でもゆったり乗れる広さがあります。
乗り降りを補助する機能が付いているかも確認しましょう。
タイヤの大きさやサスペンションの有無も乗り心地や操作性に影響します。

カートがあれば、また一緒に遠くまで行けるかな

気分転換にもなるので、ぜひ検討してみてください
愛犬のサイズ、体重、そして飼い主さんのライフスタイル(車の有無、収納スペースなど)に合わせて、安全性と使いやすさを兼ね備えたペットカートを選ぶことが大切です。
大型犬・小型犬用サポートグッズの違い
愛犬の介護用品を選ぶ際には、体の大きさ(大型犬か小型犬か)によって適した製品が異なる点を理解しておく必要があります。
例えば、歩行補助ハーネスでは、大型犬の場合、体重をしっかり支えられる耐久性と構造が求められます。
持ち手の長さやクッション性も、飼い主さんの負担を軽減するために重要です。
一方、小型犬では、軽量性や装着時のフィット感がより重視される傾向にあります。
滑り止めマットは犬種による違いは少ないですが、ドッグステップは、大型犬が安全に使える耐荷重と安定性が必須です。
ペットカートも同様で、大型犬には耐荷重40kg以上の頑丈なモデルが必要ですが、小型犬なら軽量コンパクトなタイプが扱いやすいでしょう。
用品 | 大型犬で重視する点 | 小型犬で重視する点 |
---|---|---|
歩行補助ハーネス | 耐久性、構造の堅牢さ、飼い主への負担軽減 | 軽量性、フィット感、装着のしやすさ |
ドッグステップ | 耐荷重、安定性、ステップの広さ | 設置スペース、デザイン性とのバランス |
ペットカート | 耐荷重(40kg以上目安)、頑丈さ、操作性 | 軽量性、コンパクトさ、折り畳みやすさ |
ベッド・マット | 体圧分散性(沈み込みすぎない)、耐久性 | 洗濯のしやすさ、保温性・通気性 |
愛犬の犬種や体重、体力に合わせて、それぞれのサポートグッズの特性を理解し、最適なサイズと機能のものを選ぶことが、安全で効果的な介護につながります。
快適な睡眠と床ずれを防ぐ介護用品
- 床ずれ(褥瘡)のサインと予防の必要性
- 体圧分散で選ぶ介護用ベッド・マット(例 ユニ・チャーム)
- 寝返り補助や姿勢保持に役立つ工夫
- 体を優しく支える介護用クッションの活用
- 寝たきりでも清潔を保つためのケア用品
愛犬が寝たきりの状態になると、飼い主さんが最も気をつけたいことの一つが床ずれ(褥瘡)の予防です。
同じ姿勢で長時間寝ていると、体の同じ部分に圧力がかかり続け、血行が悪くなり皮膚や組織がダメージを受けてしまいます。
愛犬が穏やかに休息し、つらい床ずれを防ぐためには、適切な介護用品の選択が非常に重要になります。
このセクションでは、床ずれ(褥瘡)のサインと予防の必要性から始まり、体圧分散に優れた介護用ベッド・マットの選び方、寝返り補助や姿勢保持の工夫、介護用クッションの効果的な活用法、そして寝たきりでも清潔を保つためのケア用品について、詳しくご紹介いたします。
適切な用品を選び、正しいケアを行うことで、愛犬の苦痛を和らげ、飼い主さんの介護負担も軽減することにつながります。
床ずれ(褥瘡)のサインと予防の必要性
床ずれ(褥瘡:じょくそう)とは、長時間の圧迫によって皮膚やその下の組織への血流が滞り、組織が壊死してしまう状態を指します。
特に、自分で寝返りを打つことが難しい高齢犬や寝たきりの犬に起こりやすいです。
床ずれは、初期段階では皮膚が赤くなる、毛が抜けるといったサインが見られます。
この段階で気づき、適切なケアを開始することが極めて重要です。
放置してしまうと、皮膚が破れて潰瘍になったり、細菌感染を起こして重症化したりする危険性があります。
一度できてしまうと治りにくく、愛犬に大きな苦痛を与えてしまうため、何よりも予防を心がけなければなりません。
床ずれができやすい場所 | 初期サインの例 | 予防のためにできること |
---|---|---|
肩、肘、腰骨、かかとなどの骨が出っ張った部分 | 皮膚の赤み | 定期的な体位変換(2〜4時間ごとが目安) |
寝ている時に下になっている側 | 脱毛 | 体圧分散効果のある寝具(マット、ベッド)の使用 |
皮膚の熱感や腫れ | 皮膚を清潔で乾燥した状態に保つ | |
皮膚が硬くなる、または柔らかくなりすぎる | 栄養バランスの取れた食事 | |
水ぶくれ | クッションなどを活用した圧迫の軽減 |

床ずれの最初のサインって、どんな感じですか?

皮膚が赤くなっていたり、その部分の毛が薄くなっていたりしたら要注意です
床ずれは、発見が遅れるほど治療が難しくなります。
日頃から愛犬の体をよく観察し、ご紹介したようなサインを見逃さないようにしましょう。
予防策を講じることが、愛犬を痛みから守る最善の方法です。
体圧分散で選ぶ介護用ベッド・マット(例 ユニ・チャーム)
寝たきりの時間が長くなる愛犬にとって、ベッドやマット選びは非常に大切です。
特に重要なのが「体圧分散」機能です。
体圧分散とは、体の一箇所にかかる圧力を分散させ、血行不良や床ずれのリスクを軽減する仕組みを指します。
介護用ベッド・マットには、主に高反発素材と低反発素材のものがあります。
高反発マットは、体が沈み込みすぎず、寝返りを打ちやすいのが特徴です。
ユニ・チャームの「デオケア 高反発マット」などは、通気性も考慮されており、床ずれ予防に適しています。
一方、低反発マットは、体にフィットして包み込むような寝心地ですが、体が沈み込むため、自力での寝返りが難しい子には不向きな場合があります。
メーカー/商品名例 | 素材タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ユニ・チャーム/デオケア 高反発マット | 高反発 | 通気性、体圧分散性、洗濯可能 | 寝返りしやすい、床ずれ予防に効果的、清潔に保てる | 好みが分かれる可能性 |
ペティオ/zuttone 寝心地がやさしいリラックスビーズベッド | ビーズ | 体に合わせてフィット、カバー取り外し可能 | 包み込まれるような安心感、部分的な圧迫軽減 | 熱がこもりやすい場合がある、自力での寝返りがしにくい |
アイリスオーヤマ/エアリーマットレス ペット用 | 高反発(エアロキューブ) | 高い通気性、丸洗い可能、優れた体圧分散性 | 蒸れにくい、清潔、床ずれ予防効果が高い | やや硬めの寝心地 |

マットの種類が多くて、どれを選べば良いか迷います

愛犬の体重や状態、寝返りの頻度、そして洗濯のしやすさなどを考慮して選びましょう
最終的には、愛犬がリラックスして眠れるかどうかが一番大切です。
可能であれば、実際に試してみるのが理想的ですが、難しい場合は、通気性、洗いやすさ、そして体圧分散性を重視して選ぶことをおすすめします。
愛犬に合ったおすすめのベッドやマットを見つけることが、快適な睡眠と床ずれ 防止につながるグッズです。
寝返り補助や姿勢保持に役立つ工夫
自力で寝返りを打つことが難しくなった愛犬には、飼い主さんによる定期的な体位変換が不可欠です。
同じ姿勢が続くことで起こる床ずれを防ぎ、血行を促進する効果があります。
一般的には、2~4時間ごとに寝ている向きを変えてあげるのが目安とされています。
ただし、愛犬の状態や寝具の種類によって適切な頻度は異なりますので、獣医師に相談するのが確実です。
体位変換を行う際は、急に動かすのではなく、愛犬に声をかけながら優しく行いましょう。
皮膚を擦らないように、持ち上げるようにして向きを変えるのがポイントです。
体位変換のポイント |
---|
2~4時間を目安に行う |
声をかけながら優しく行う |
皮膚を擦らないように持ち上げて向きを変える |
クッションなどを活用して楽な姿勢を保つ |
毎回同じ順番にならないように左右交互に行う |
床ずれの好発部位(骨の突出部)をチェックする |
最近では、飼い主さんの負担を軽減するために、寝返りさせやすいハンドル付きのマットや、体が沈み込みすぎず自然な寝返りをサポートする高反発ベッドなども開発されています。
これらの介護 用品をおすすめすることも、負担軽減の一助となります。

寝返りさせる時、嫌がったり痛がったりしないか心配です

無理に動かさず、クッションで少し体の角度を変えるだけでも効果がありますよ
愛犬の状態に合わせて、無理のない範囲で体位変換を続けることが大切です。
寝たきりの犬にとって、飼い主さんの優しいケアが何よりの支えとなります。
体を優しく支える介護用クッションの活用
介護用クッションは、体位変換の補助や安楽な姿勢の保持、床ずれ予防に役立つ便利な介護 用品です。
様々な形状や素材のものがあり、用途に合わせて使い分けることで、愛犬の快適性を高めることができます。
例えば、U字型クッションは、体の下に差し込んで部分的に圧力を逃したり、体を安定させたりするのに役立ちます。
スティック型(棒状)のクッションは、足と足の間や、背中と壁の間など、狭いスペースに挟み込んで使うのに便利です。
骨が突出している部分の下に柔らかいクッションを当てて、直接圧力がかからないように保護することも重要です。
人間用の介護用品として販売されているビーズクッションや体位変換クッションなども、サイズが合えば活用できます。
クッションの種類例 | 主な使い方 | 期待できる効果 |
---|---|---|
U字型 | 体の下に差し込む、体を囲むように置く | 体圧分散、姿勢の安定 |
スティック型 | 足の間、背中と壁の間、骨突出部の保護 | 関節の保護、摩擦防止、部分的な体圧分散 |
ビーズクッション | 体に合わせて形状が変化、隙間を埋める | フィット感の向上、安定性の確保 |
三角クッション | 背中に入れて体位を保持する、足の位置を高く保つ | 姿勢保持、むくみ軽減 |
ドーナツ型 | 骨の突出部(肘、かかとなど)が中心の穴にくるように当てる | 特定部位への圧迫回避 |

どんなクッションをどこに使えばいいか分かりません

骨が出っ張っている部分の下や、足同士が擦れる部分に挟むことから試してみましょう
クッションを選ぶ際は、通気性が良く、カバーが洗えるものが衛生的でおすすめです。
硬すぎず柔らかすぎない、適度な弾力のあるものを選びましょう。
複数のクッションを組み合わせることで、より愛犬にフィットした楽な姿勢を作ってあげられます。
犬の介護において、クッションはおすすめのグッズです。
寝たきりでも清潔を保つためのケア用品
寝たきり状態の犬の介護では、体を清潔に保つことが非常に重要です。
排泄物で体が汚れたままになったり、湿った状態が続いたりすると、皮膚炎や感染症、床ずれの悪化につながる可能性があります。
お風呂に入れるのが難しい場合でも、便利なケア 用品を活用して清潔を維持しましょう。
部分的な汚れには、ペット用のウェットティッシュ(厚手で大判、無香料・ノンアルコールタイプがおすすめ)や、洗い流し不要のドライシャンプー、泡シャンプーなどが役立ちます。
全身を拭く場合は、蒸しタオルを使うのも良い方法です。
汚れやすいお尻周りの毛は、短めにカットしておくとケアが楽になります。
寝床の清潔維持には、吸水性と防水性に優れたペットシーツや防水シーツが欠かせません。
こまめに取り替え、常に乾いた状態を保つように心がけましょう。
ユニ・チャームの「デオシート しっかり超吸収無香消臭タイプ」のように、吸収力が高く消臭効果のあるものがおすすめです。
ケア用品の種類 | 用途・特徴 | 選び方のポイント | 商品名例 |
---|---|---|---|
清拭用ウェットティッシュ | 部分的な汚れ拭き取り、排泄後のケア | 厚手、大判、無香料、ノンアルコール、保湿成分配合 | ライオン「ペットキレイ 除菌できるふきとりフォームシート」 |
ドライシャンプー/泡シャンプー | 水を使わないシャンプー、部分洗い | 低刺激、無香料、洗い流し不要タイプ | A.P.D.C.「ウォータレスシャンプー」 |
防水シーツ/マット | 寝床の汚れ防止、おむつ漏れ対策 | 洗濯可能、速乾性、滑りにくい素材、防水性 | ペティオ「zuttone 洗える防水マット」 |
吸水性の高いペットシーツ | 寝床の下に敷く、おしっこ吸収 | 高吸収力、消臭・抗菌効果、逆戻り防止機能 | ユニ・チャーム「デオシート しっかり超吸収無香消臭タイプ」 |
消臭スプレー/除菌スプレー | 体や寝具、部屋の臭い対策、除菌 | ペットに安全な成分、無香料または微香性 | ライオン「シュシュット!ペット用 除菌&消臭スプレー」 |

毎日体を拭いてあげるのは大変そうです…

全身を毎日拭く必要はありません。汚れた部分を中心に、優しくケアしてあげましょう
体を清潔に保つことは、皮膚トラブルを防ぐだけでなく、愛犬の気分転換にもつながります。
ご紹介したような介護 用品を上手に活用し、無理のない範囲でケアを続けていきましょう。
清潔な環境は、寝たきりの犬の快適な療養生活に不可欠なグッズであり、大切な要素です。
排泄ケアの負担を減らす介護用品
- 犬用おむつ・マナーパッドの上手な選び方
- 吸収力と肌への優しさで選ぶおすすめおむつ(例 P.one)
- 漏れ防止に役立つおむつカバー
- 清潔な寝床を保つ防水シーツ・ペットシーツ
- 臭い対策に効果的な消臭袋(例 BOS)
- 排泄後の正しい清拭と皮膚ケア方法
愛犬の介護において、排泄ケアは衛生面と飼い主さんの負担軽減の両面で非常に重要な課題です。
足腰の衰えや病気などにより、トイレの失敗が増えたり、自力での排泄が難しくなったりすることは少なくありません。
ここでは、犬用おむつやマナーパッドの上手な選び方から、おすすめのおむつ(例:P.one)、おむつカバー、防水シーツ、消臭袋(例:BOS)、そして排泄後の正しい清拭と皮膚ケア方法まで、排泄ケアをサポートする介護用品と方法を詳しくご紹介します。
適切な用品を選び、正しいケアを行うことで、愛犬はより快適に、飼い主さんは少しでも負担を軽く介護を続けることができます。
犬用おむつ・マナーパッドの上手な選び方
犬用おむつやマナーパッドは、愛犬の体型や排泄状況に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
サイズが合わないと漏れの原因になったり、愛犬が不快感から外そうとしたりします。
選ぶ際には、体重だけでなく胴回りや足回りのサイズを実際に測り、製品のサイズ表と照らし合わせるのが確実です。
吸収力も重要なポイントで、排尿量や交換できる頻度に合わせて選びましょう。
長時間使用する場合は高吸収タイプが、こまめに交換できるなら薄型タイプでも良いでしょう。
皮膚がかぶれやすい子には、通気性の良い素材や肌触りの優しい製品がおすすめです。
選び方のポイント | チェックする内容 |
---|---|
サイズ | 体重、胴回り、足回りに合っているか |
吸収力 | 排尿量や交換頻度に適しているか |
素材・通気性 | 肌に優しく、ムレにくい素材か |
形状 | 男の子用・女の子用、しっぽ穴の位置 |
ずれにくさ | ギャザーや固定テープがしっかりしているか |

うちの子、すぐおむつを嫌がるんだけど…

最初は短時間から試したり、おやつで気を引いたりする工夫も有効ですよ
製品によって特徴が異なるため、愛犬の体型、性別、活動量、皮膚の状態などを考慮して、最適な一つを見つけてください。
吸収力と肌への優しさで選ぶおすすめおむつ(例 P.one)
数ある犬用おむつ・マナーパッドの中でも、吸収力と肌への優しさに定評があるのが「P.one(ピーワン)」ブランドの製品です。
例えば「P.one 男の子&女の子のためのマナーパッド Active」は、瞬時におしっこを吸収して逆戻りを防ぐ高分子吸水材を使用し、表面をさらさらに保ちます。
また、全面通気性シートでムレを防ぎ、デリケートな肌への負担を軽減する工夫がされています。
銀イオン配合の抗菌・消臭シートも採用されており、気になる臭いを抑えてくれるのも嬉しいポイントです。
他にも、ユニ・チャーム ペットの「マナーウェア」なども人気があります。
P.one 男の子&女の子のためのマナーパッドActive の特徴 |
---|
瞬時に吸収する高分子吸水材 |
ムレを防ぐ全面通気性シート |
銀イオン消臭シートと抗菌ポリマー配合 |
体にフィットする伸縮バンド |
動きやすいアクティブ形状 |
愛犬によっては特定の製品が合わない場合もあります。
まずは少量パックで試してみて、漏れにくさや肌の状態を確認しながら、その子に一番合ったおすすめの介護 用品を見つけることが大切です。
漏れ防止に役立つおむつカバー
おむつやマナーパッドを使用していても、動き回ったり寝返りをうったりすることで、ズレや隙間から漏れてしまうことがあります。
そんな時に役立つのが犬用のおむつカバーです。
おむつの上から装着することで、おむつを体にしっかりとフィットさせ、漏れやズレを防ぐ効果を高めます。
特に、夜間や長時間の留守番など、すぐにおむつ交換ができない場合に安心です。
選ぶ際は、おむつと同様に愛犬のサイズに合ったものを選び、着脱させやすいデザインかどうかも確認しましょう。
内側が防水・撥水加工されているものがおすすめです。
ペティオの「zuttone 老犬介護用 おむつパンツ」など、様々なタイプの製品があります。
おむつカバーを併用することで、寝具やカーペットへの汚れを防ぎ、飼い主さんの洗濯の手間を軽減することにもつながります。
清潔な寝床を保つ防水シーツ・ペットシーツ
寝たきりの時間が長くなったり、おむつだけでは不安だったりする場合、寝床を清潔に保つために防水シーツやペットシーツの活用が不可欠です。
これらを敷いておくことで、万が一の粗相の際にも、ベッドやマット本体への浸透を防ぎ、掃除の手間を大幅に減らすことができます。
防水シーツは、洗濯して繰り返し使えるタイプが多く、広範囲をカバーできるのがメリットです。
選ぶ際は、しっかり防水できるかはもちろん、洗濯後の乾きやすさや耐久性も確認しましょう。
一方、ペットシーツは使い捨てなので手軽ですが、こまめな交換が必要です。
排尿量が多い場合は、吸収力の高い厚型タイプや、横漏れ防止ギャザー付きのものがおすすめです。
どちらのタイプも、愛犬が滑らないように、裏面に滑り止め加工が施されているとより安全です。
防水シーツ・ペットシーツの選び方 | チェックポイント |
---|---|
サイズ | 愛犬の体格や寝床の広さに合わせる |
吸収力・防水性 | 排尿量や交換頻度に応じて選ぶ |
素材 | 肌触り、洗濯可否(防水シーツの場合) |
滑りにくさ | 裏面に滑り止め加工があると安全 |
消臭効果 | 臭いを抑える機能があると快適 |
寝床を常に清潔に保つことは、皮膚トラブルの予防や衛生的な環境の維持に繋がり、老犬の快適な生活を支えます。
臭い対策に効果的な消臭袋(例 BOS)
使用済みのおむつやペットシーツの臭いは、室内で介護を行う上で大きな悩みの一つとなります。
特に夏場や密閉された空間では、臭いがこもりやすくなります。
この問題を解決するのに非常に効果的なのが、防臭力の高い特別な袋です。
代表的な製品として「BOS(ボス)驚異の防臭袋」があります。
この袋は、医療向けに開発された特殊な素材を使用しており、袋の中の臭いを外に漏らさないよう、強力に閉じ込めることができます。
使い方は簡単で、使用済みのおむつなどを袋に入れて口をしっかりとねじるだけです。

本当に臭わないの?

医療現場でも使われる素材なので、防臭効果はかなり高いですよ
BOSの袋には様々なサイズがあるので、小型犬から大型犬まで対応できます。
蓋付きのゴミ箱と併用したり、必要に応じて消臭スプレーを使ったりすることも有効ですが、臭いの発生源である使用済みおむつをBOSのような高機能な消臭袋に入れることで、室内の空気を格段に快適に保つことが可能です。
介護用品 通販サイトやペットショップで購入できます。
排泄後の正しい清拭と皮膚ケア方法
排泄ケアにおいて、おむつ交換と同じくらい重要なのが、排泄後の正しい清拭と皮膚ケアです。
尿や便が皮膚に付着したまま放置すると、アンモニアなどによる刺激で皮膚炎(おむつかぶれ)を起こしやすくなります。
特に寝たきりの老犬は皮膚がデリケートになっているため、丁寧なケアが褥瘡 予防にも繋がります。
清拭の基本は、まずペット用のおしりふきなどで優しく汚れを取り除き、その後ぬるま湯で洗い流すか、刺激の少ない洗浄液を含ませたコットンなどで拭き取ることです。
ゴシゴシ擦ると皮膚を傷つけてしまうため、優しく押さえるように拭きましょう。
拭いた後は、ドライヤーの冷風や柔らかいタオルで水分をしっかり乾かします。
皮膚が乾燥しやすい場合は、ワセリンやペット用の保湿クリームを薄く塗って保護してあげると良いでしょう。

皮膚が赤くなってきたんだけど、どうすれば?

すぐに動物病院で診てもらいましょう。悪化する前に早めの対応が大切です
お尻周りの毛が長い場合は、汚れが付着しやすいため、短くカットしておくと排泄 ケアが楽になります。
毎回の排泄後に丁寧な清潔 ケアグッズを用いたケアを行うことで、愛犬の皮膚トラブルを防ぎ、快適な状態を保つことができます。
後悔しない介護用品選びのためのステップ
- STEP1 愛犬の状態を正確に把握
- STEP2 必要な介護用品の優先順位付け
- STEP3 情報収集と口コミ・レビューの比較検討
- STEP4 獣医師への相談が有効なケース
- STEP5 通販や店舗など購入先のメリット・デメリット
- STEP6 レンタルという選択肢の検討
- STEP7 導入後の使用感チェックと調整
愛犬の介護用品選びは、愛犬の状態を正確に見極め、段階的に進めることが後悔しないための鍵です。
状態の把握から始まり(STEP1)、必要なものの優先順位付け(STEP2)、情報収集(STEP3)、専門家への相談(STEP4)、購入先の検討(STEP5)、レンタルの選択肢(STEP6)、そして導入後の調整(STEP7)まで、具体的なステップを解説します。
これらのステップを踏むことで、愛犬と飼い主さん双方にとって最適な犬 介護 用品を見つけ、より良いケアを実現できます。
STEP1 愛犬の状態を正確に把握
まず最初にすべきことは、愛犬の現在の身体能力、病状、生活習慣の変化を客観的に把握することです。
例えば、「後ろ足が弱って立ち上がりが辛そう」「食事中にむせることが増えた」「トイレの失敗が多くなった」「寝ている時間が格段に長くなった」など、具体的な変化をメモしておきましょう。
どの動作が難しくなっているのか、1日のうちでどんな時間帯に変化が見られるかなどを細かく観察することが重要です。
あなたの愛犬の場合、後ろ足の衰え、むせ、転倒などが該当します。

最近、散歩中に座り込んじゃうことが増えたな…

まずは、どんな時に、どんな動作が難しいのか、よく観察してみましょう
この正確な現状把握が、無駄なく適切な用品を選ぶための出発点となります。
STEP2 必要な介護用品の優先順位付け
把握した愛犬の状態に基づき、今最も必要としているサポートは何かを考え、介護用品に優先順位をつけるステップです。
全ての用品を一度に揃えるのは大変ですし、不要なものまで買ってしまう可能性があります。
例えば、転倒が増えているなら滑り止めマット、立ち上がりが困難なら犬 歩行補助 ハーネス、食事でむせるなら高さのある犬 介護 食器といったように、緊急度や重要度の高いものから検討しましょう。
優先度 | 検討する介護用品例 (足腰が弱り転倒・むせがある場合) | 理由 |
---|---|---|
高 | 滑り止めマット (例: サンコー おくだけ吸着タイルマット) | 転倒によるケガ防止(緊急性が高い) |
高 | 歩行補助ハーネス (例: zuttone, LaLaWalk) | 散歩や移動のサポート |
中 | 高さのある食器台 (例: ペットキット 高さ調整可能ボウル) | 食事中のむせ軽減、誤嚥防止 |
中 | 床ずれ防止マット/ベッド (例: ユニ・チャーム 高反発マット) | 今後の寝たきり状態に備える |
低 | ペットカート (例: ピッコロカーネ TANTO) | 外出時の負担軽減(ハーネスで対応可能か検討) |
優先順位を決めることで、費用対効果も考慮しつつ、計画的に必要な用品を揃えることができます。
STEP3 情報収集と口コミ・レビューの比較検討
優先順位をつけた介護用品について、インターネットや書籍、知人などから情報を集め、実際に使用した人の声(口コミ・レビュー)を比較検討する段階です。
商品説明だけでなく、「うちの子(柴犬、10kg)にはサイズが合った」「使い始めは嫌がったけど慣れた」「手入れがしやすい」といった具体的なレビューは非常に参考になります。
例えば、歩行補助ハーネスなら「zuttone」や「LaLaWalk」、滑り止めマットなら「おくだけ吸着タイルマット」など、具体的な商品名で検索し、様々な意見を見てみましょう。
ただし、レビューは個人の感想であるため、鵜呑みにせず、複数の情報を比較することが大切です。
幅広い情報と比較検討を行うことで、より愛犬に合いそうな、質の高いおすすめの犬 介護 用品を見つける手助けとなります。
STEP4 獣医師への相談が有効なケース
病気やケガが原因で介護が必要な場合や、どの用品を選べば良いか迷う場合は、かかりつけの獣医師に相談するのが有効です。
特に、犬 介護 床ずれ 防止 マットの選び方(病状による推奨素材の違い)や、関節疾患がある場合の歩行補助ハーネスの種類、犬 介護 食事 補助に使う食器選びなど、医学的な判断が必要なケースでは専門家のアドバイスが不可欠です。
例えば、椎間板ヘルニアの疑いがある場合、自己判断でハーネスを選ぶ前に、必ず診察を受け、推奨されるタイプを確認しましょう。

うちの子の状態に合うハーネスって、どれなんだろう…?

病状や身体の状態に合わせて、獣医師さんに相談するのが一番確実ですよ
獣医師 相談は、愛犬の状態を最もよく理解している専門家から、的確なアドバイスや、場合によっては特定の用品を推奨してもらえる貴重な機会です。
STEP5 通販や店舗など購入先のメリット・デメリット
介護用品 通販と実店舗(ペット用品店やホームセンターなど)には、それぞれ利点と欠点があります。
通販は品揃えが豊富で比較検討しやすい一方、実物確認ができません。
実店舗では商品を直接確認できますが、品揃えが限られることがあります。
例えば、大型の犬 介護 ベッドや犬 介護 カートは実店舗でサイズ感を確認したいですし、介護ハーネス 選び方で迷うなら試着できる店舗が理想的です。
購入先 | メリット | デメリット | おすすめのケース |
---|---|---|---|
インターネット通販 | 品揃え豊富、価格比較が容易、レビュー多数、自宅で購入可能 | 実物確認不可、試着不可、送料がかかる場合あり | 特定の商品が決まっている場合、近くに店舗がない場合、消耗品(犬 介護 オムツ、シーツ)購入 |
実店舗 | 実物確認可能、試着可能な場合あり、店員に相談可能、すぐに持ち帰れる | 品揃えが限られる、価格が高めの場合あり、店舗に行く手間 | サイズ感や素材を確認したい場合(ベッド、カート、ハーネス、服)、初めて購入する場合 |
愛犬に必要な用品の種類や、ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な購入先を選びましょう。
STEP6 レンタルという選択肢の検討
全ての介護用品を購入するのではなく、必要な期間だけ借りる「犬 介護 レンタル」という選択肢も検討する価値があります。
特に、犬 介護 カートや大型の犬 介護 ベッド、一時的にしか使わない可能性のあるもの(術後など)は、レンタルサービスを利用することで初期費用を抑えられます。
また、購入前のお試しとして利用するのも良い方法です。
「ダスキンヘルスレント」など、ペット 介護 用品のレンタルサービスがあります。
ただし、衛生面での管理がしっかりしているか、レンタル期間や費用を確認することが重要です。
短期間の使用が予想される場合や、高額な用品の導入を迷っている場合に、レンタルは賢い選択肢となります。
STEP7 導入後の使用感チェックと調整
介護用品を導入したら終わりではなく、実際に愛犬が使ってみて問題がないか、使い心地はどうかを継続的にチェックし、必要に応じて調整することが大切です。
新しいベッドでぐっすり眠れているか、ハーネスを嫌がったり、皮膚が擦れたりしていないか、食器台の高さは合っているかなどを注意深く観察します。
もし愛犬が使いにくそうにしていたり、体に合わないサインが見られたりしたら、使い方を変えたり、別の用品を試したりする柔軟性が必要です。
例えば、歩行補助ハーネスを装着して歩き方が不自然になった場合は、サイズ調整や別のタイプへの変更を検討しましょう。

新しいマット、ちゃんと使ってくれるかな…

導入後も愛犬の様子をしっかり見て、合わないようなら調整や変更も考えましょうね
愛犬の状態は変化していくため、導入した介護用品が常に最適とは限りません。
定期的な見直しと調整によって、愛犬の快適な老犬 介護生活をサポートし続けましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q介護用品はいつ頃から準備するのがおすすめですか?
- A
愛犬に老化のサインが見え始めたら、早めに情報収集を始めることをおすすめします。
例えば、段差をためらう、散歩中に疲れやすくなるなどの変化は、シニア犬 介護 用品を検討し始める良いタイミングです。
必要になった時に慌てないよう、犬 介護 スロープや滑り止めマットなど、転倒防止につながる負担軽減 グッズから少しずつ準備を進めると安心です。
- Q介護費用が心配です。介護用品を揃える上で工夫できることはありますか?
- A
すべての介護用品を一度に新品で揃える必要はありません。
まずは獣医師 相談の上、愛犬の状態に本当に必要なものを優先しましょう。
状態によっては、犬 介護 レンタルサービスを利用するのも良い方法になります。
また、タオルやクッションなどで代用できるものがないか考えてみたり、フリマアプリなどで中古品を探したりするのも介護費用を抑える工夫です。
- Q介護ハーネスの装着を嫌がる場合、どうすれば慣れてくれますか?
- A
介護ハーネスに慣れてもらうには、焦らず少しずつステップを踏むことが大切になります。
まずハーネスを見せたり匂いを嗅がせたりすることから始め、安心できるものだと認識させます。
次に、短時間だけ装着しておやつをあげるなど、良いことと関連付けましょう。
装着できたらたくさん褒めてあげてください。
無理強いせず、愛犬のペースに合わせて、装着時間を徐々に延ばしていくのが介護ハーネス 選び方の次に重要なポイントとなります。
- Q犬の介護で床ずれ 防止 マット以外に、日常生活で褥瘡 予防のためにできることはありますか?
- A
犬の介護における褥瘡 予防には、床ずれ 防止 マットの使用と合わせて、定期的な体位変換が非常に重要です。
2~4時間を目安に寝返りをサポートしてあげましょう。
皮膚を清潔で乾燥した状態に保つことも大切です。
汚れた場合はすぐに優しく拭き取り、湿気を残さないようにしてください。
栄養状態も影響するため、バランスの取れた食事を心がけることも床ずれ 防止につながります。
- Q食事介助や水分補給の際、特に誤嚥を防ぐための具体的なコツを教えてください。
- A
食事介助では、愛犬の頭を少し上げた自然な姿勢を保ち、シリンジやスプーンを使う場合は、喉の奥ではなく頬の内側へ少量ずつゆっくり流し込むようにします。
一度に多くの量を与えないことが重要です。
水分補給も同様で、むせる場合はとろみをつけるなどの工夫や、こまめに少量ずつ与える方法があります。
無理強いせず、愛犬のペースに合わせることを常に意識してください。
犬 介護 水飲み器の高さを調整するのも有効です。
- Q使わなくなった介護用品はどのように処分すればよいでしょうか?
- A
介護用品の処分方法は、素材や自治体のルールによって異なります。
布製のベッドやクッションなどは可燃ごみ、プラスチック製の食器やステップは不燃ごみやプラスチックごみとして分別する必要があるでしょう。
まだ使える状態であれば、動物保護団体へ寄付したり、フリマアプリで譲ったりする選択肢もあります。
大型の介護カートなどは粗大ごみ扱いになることが多いので、お住まいの自治体の処分方法を確認することが必要です。
これは犬 看取り 準備の一環としても考えておくとよいでしょう。
まとめ
この記事では、愛犬の介護が必要になった際に役立つ様々な介護 用品について、食事、移動、睡眠、排泄といった状況別に最適な選び方やおすすめのグッズを詳しく解説しました。
愛犬の状態を正確に把握し、適切な用品を選ぶことが、愛犬らしい生活を守り、飼い主さんの負担を軽くする鍵となります。
- 愛犬の身体状況や介護シーンに合わせた用品選択
- 食事、歩行、睡眠、排泄を助ける具体的な介護 用品の選び方と活用
- 床ずれ 防止や転倒予防といった安全対策のポイント
- 介護 用品による愛犬のQOL維持と飼い主の負担軽減
愛犬の状態は変化していくものですから、この記事で紹介した選び方やステップを参考に、定期的にケアを見直し、最適なサポートを続けていきましょう。
もし選び方に迷ったら、獣医師に相談することもおすすめします。
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