水道水補充型ウォーターサーバーのデメリットと対策【知らないと損！】

手軽に美味しい水が飲めると人気の水道水ウォーターサーバー。「導入してみたいけど、本当に便利なの？」と疑問に思っていませんか。

水道水ウォーターサーバーの口コミを調べてみると、便利な点だけでなく、浄水型ウォーターサーバーで後悔したという声や、水がまずいと感じた体験談も目にします。

また、手軽にウォーターサーバーへ水道水を入れるだけで使える便利さの裏で、浄水型ウォーターサーバーは意味ないのではないかという疑問を持つ方もいるようです。

衛生面で浄水型ウォーターサーバーにカビが発生しないか、フィルターの除去率は信頼できるのかといった不安は尽きません。

さらに、レンタルだけでなく、浄水型ウォーターサーバーの買い切りモデルや水道直結の買い切りタイプもあり、一体どれが自分にとっておすすめなのか判断が難しいのが実情です。

この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するため、水道水ウォーターサーバーが持つ潜在的なデメリットと、後悔しないための賢い選び方を徹底的に解説します。

水道水補充型ウォーターサーバーのデメリット

• 浄水型ウォーターサーバーで後悔する前に知るべきこと
• 浄水型ウォーターサーバーは意味ない？利用者の本音
• 水道水ウォーターサーバーの口コミから分かる注意点
• 水がまずい？浄水型ウォーターサーバーの味の真相
• 浄水型ウォーターサーバーはカビやすい？衛生リスク
• 浄水型ウォーターサーバーの不純物除去率はどのくらい？

浄水型ウォーターサーバーで後悔する前に知るべきこと

水道水補充型ウォーターサーバーの導入を検討する際、多くの方がその手軽さや利便性に魅力を感じます。

しかし、実際に利用を開始してから「こんなはずではなかった」と後悔するケースは少なくありません。

後悔の主な原因は、メーカーの宣伝文句だけでは見えにくいデメリットを、契約前に十分に理解していなかったことにあります。

例えば、いつでも冷水・温水が使えるという利便性の裏側には、日々の見えない負担や想定外のコストが隠れているのです。

具体的には「水道水を注ぐだけ」と聞いていても、実際には数リットルの水を運ぶ作業が思った以上に重労働だったり、サーバーの衛生を保つための定期的な清掃が面倒になったりします。

また、月額料金がお得に感じられても、電気代を含めたトータルコストで見ると、ペットボトルの水を買う方が安かったということもあり得ます。

これらのポイントを知らずに契約してしまうと、「便利だと思ったのに、逆にストレスが増えた」という本末転倒な結果になりかねません。

後悔を避けるためには、メリットだけでなく、これらのデメリットをしっかりと理解し、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて慎重に判断することが不可欠です。

浄水型ウォーターサーバーは意味ない？利用者の本音

「浄水型ウォーターサーバーは本当に意味があるのか？」という疑問は、特に水の消費量がそれほど多くないご家庭からよく聞かれます。結論から言うと、その価値は利用者のライフスタイルや水の消費量に大きく依存します。

「意味ない」と感じてしまう最大の理由は、多くの場合で費用対効果が見合わないためです。水道水ウォーターサーバーの料金は、月額3,000円～5,000円程度の定額制が主流です。

これは「どれだけ水を使っても料金は同じ」というメリットがある一方で、あまり水を使わない世帯にとっては、その恩恵を全く受けられないことを意味します。

ある分析によれば、月の水の消費量が24リットルに満たない場合、ウォーターサーバーを利用するよりも、スーパーでペットボトルの水を購入したり、従来の宅配水サービスを利用したりする方が、結果的に安くなる可能性があります。

つまり、利便性に惹かれて契約した単身世帯や二人暮らしの方が、経済的なメリットを得られずに「こんなに高いなら意味がなかった」と感じてしまうのです。

もちろん、4人以上の大家族で、毎日たくさんお茶を飲んだり料理に使ったりするご家庭であれば、定額制のメリットを最大限に享受できるでしょう。しかし、そうでない場合は、月々の固定費がただの負担となり、「高いお金を払ってまで導入する意味はなかった」という結論に至りやすいのです。

水道水ウォーターサーバーの口コミから分かる注意点

メーカーの公式サイトだけでは分からないリアルな情報を得るために、利用者の口コミを参考にすることは非常に重要です。

水道水ウォーターサーバーの口コミを分析すると、いくつかの共通した注意点が浮かび上がってきます。

特に多く見られるのが、契約に関するトラブルです。

国民生活センターにも、「ショッピングモールで強引に勧誘された」「解約金の存在を十分に説明されずに契約してしまった」といった相談が寄せられています。

多くの場合、2年～5年という長期の契約期間が設定されており、期間内に解約すると1万円から3万円以上もの高額な解約金が発生します。

この「縛り」が、満足できないままサービスを使い続けなければならない大きな原因となっています。

次に、サーバー本体に関する物理的な問題も指摘されています。

稼働音の問題

特に、冷却方式にコンプレッサー（圧縮機）を採用しているモデルは、冷蔵庫のような「ブーン」という低い稼働音を発生させることがあります。

リビングや寝室など、静かな環境で過ごしたい場所に設置した場合、この音が気になってストレスに感じるという口コミは少なくありません。

設置スペースと見た目の問題

ウォーターサーバーは意外と大きく、床やカウンターのスペースを占有します。「部屋が狭くなった」「邪魔に感じる」という声も多いです。

また、水道直結型の場合、水道管からサーバーまでチューブを引く必要があります。このチューブを隠すためにモール（配線カバー）を使っても、室内の美観を損なうと感じる人もいます。

水がまずい？浄水型ウォーターサーバーの味とは

「水道水ウォーターサーバーの水はまずい」という評価を時々見かけますが、これには主に2つの理由が考えられます。一つは水の成分の変化、もう一つは衛生管理の問題です。

まず、水道水ウォーターサーバーは、内蔵された高性能フィルターによって水道水に含まれる不純物を取り除きます。

これにより、水道水特有のカルキ臭（塩素の臭い）やカビ臭、濁りなどが除去され、クリアな水になります。しかし、このろ過の過程で、水の味に深みやコクを与えるミネラル成分まで一緒に除去されてしまうことがあります。

その結果できあがるのは、あくまで不純物が取り除かれた「浄化された水道水」です。

ミネラル豊富な天然水のような、まろやかさや甘み、コクを期待していると、「味が平坦で物足りない」「天然水ほど美味しくない」と感じてしまう可能性があります。

これが「まずい」という評価につながる一つ目の真相です。

そしてもう一つの理由は、サーバーのメンテナンス不足です。

フィルターの交換を推奨期間通りに行わなかったり、給水口や給水タンクの洗浄を怠ったりすると、サーバー内部で雑菌が繁殖し、水の味や臭いを著しく劣化させる原因となります。

サーバーから出る水がまずいと感じた場合、それは製品自体の問題ではなく、日々の衛生管理が適切に行われていないサインかもしれないのです。

浄水型ウォーターサーバーはカビやすい？衛生リスク

浄水型ウォーターサーバーの衛生面、特に「カビは生えないのか？」という点は、多くの方が懸念する重要なポイントです。

結論として、適切なメンテナンスを怠れば、カビや雑菌が繁殖するリスクは十分にあります。

このリスクの根源は、皮肉なことにウォーターサーバーの最大の機能である「浄水能力」にあります。

日本の水道水は、法律によって蛇口時点で一定の残留塩素を保つことが義務付けられており、この塩素が雑菌の繁殖を防いでいます。

しかし、ウォーターサーバーはこの安全のための塩素をフィルターで除去してしまうのです。

塩素が取り除かれた水は、いわば無防備な状態です。空気中から侵入した雑菌にとって、サーバー内部は格好の繁殖場所となり得ます。これは単なる可能性の話ではありません。

実際に、東京都健康安全研究センターが行った調査では、ウォーターサーバー内の水や抽出口から、水道水の基準を上回る数の一般細菌が検出された事例が報告されています。

これらの細菌が直ちに健康被害を引き起こすものではないとされていますが、衛生管理の重要性を示す明確な証拠です。（参照：東京都健康安全研究センター研究年報 第61号）

味を良くするための「塩素除去」が、そのまま「細菌汚染への脆弱性」という最大のデメリットに直結する、これが浄水型ウォーターサーバーが抱える構造的なジレンマです。

浄水型ウォーターサーバーの不純物除去率はどのくらい？

浄水型ウォーターサーバーの性能を測る上で、「不純物の除去率」は非常に重要な指標です。

ほとんどのメーカーは、JIS（日本産業規格）の試験方法に基づいた除去性能を公開しており、その除去率は非常に高いレベルにあります。

多くの機種では、JIS規格で定められた10数種類の特定物質を除去対象としています。

これには、健康に影響を与える可能性のある遊離残留塩素、トリハロメタン、鉛といった物質や、水の味を損なうカビ臭（2-MIB）などが含まれます。

これらの物質に対して、多くの製品が80%以上の除去率を達成していると公表しています。

この高い除去性能を支えているのが、サーバーに内蔵されている高性能フィルターです。

このように、浄水型ウォーターサーバーは、水道水に含まれる気になる不純物を高いレベルで除去する能力を持っています。

ただし、注意点もあります。前述の通り、フィルターは不純物だけでなく、水のおいしさの元となるミネラル分まで除去してしまうことがあります。

また、除去性能はフィルターの寿命に依存します。

交換時期を過ぎた古いフィルターを使い続けると、除去率が低下するだけでなく、フィルター自体が雑菌の温床になる可能性もあるため、定期的な交換は絶対に欠かせません。

ウォーターサーバー水道水のデメリットと対策

• ウォーターサーバーに水道水を入れるタイプの手間とは
• 浄水型ウォーターサーバーの買い切りモデルを検証
• 水道直結タイプの買い切りは本当にお得？
• デメリットを踏まえた水道水ウォーターサーバーのおすすめは
• まとめ：ウォーターサーバー水道水のデメリットと賢い選び方

ウォーターサーバーに水道水を入れるタイプの手間とは

「水道水を入れるだけ」という手軽さが魅力の補充型（給水型）ウォーターサーバーですが、この「入れるだけ」という行為が、実は利用者の「隠れた労働」となり、後悔の原因になることがあります。

このタイプにおける最大の手間は、利用者が手動でタンクに水を補充し続けなければならない点です。サーバー本体の上部や内部に設置されたタンクは、機種にもよりますが5リットルから7リットル程度の容量が一般的です。このタンクの水がなくなると、当然ながら冷水も温水も出てきません。

そのため、利用者はタンクの残量を常に気にかけ、水が少なくなれば水道から水を汲んで補充する必要があります。5リットルの水を運ぶのは、人によってはかなりの重労働です。特に、料理やお茶などでたくさん水を使うご家庭では、1日に何度もこの給水作業が発生する可能性があり、これが日々のストレスにつながります。

さらに、衛生を保つための手間も忘れてはなりません。補充用のタンクは、定期的に洗浄しないと、ぬめりや雑菌が発生する原因となります。メーカーは数日から1週間に一度の洗浄を推奨していることが多く、このタンクの洗浄作業も利用者の負担となります。

浄水型ウォーターサーバーの買い切りモデルを検証

水道水ウォーターサーバーの利用形態には、一般的な「レンタル」の他に、サーバー本体を購入する「買い切り」という選択肢があります。月々のレンタル料がかからないため、長期的に見るとお得に思える買い切りモデルですが、メリットとデメリットを正しく理解する必要があります。

最大のメリットは、ランニングコストを抑えられる点です。一度本体を購入してしまえば、毎月支払うレンタル料は発生しません。かかる費用は、定期的に交換するフィルター代と電気代のみとなり、レンタルプランよりも月々の支出を安くできる可能性があります。

一方で、デメリットも少なくありません。最も大きなハードルは、数万円にのぼる高額な初期費用です。また、レンタルプランでは月額料金に含まれていることが多いフィルターも、買い切りの場合は別途自分で購入し続けなければなりません。

さらに見落としがちなのが、故障時の対応です。レンタルであれば、通常使用での故障は無償で修理・交換してもらえることがほとんどですが、買い切り（所有物）の場合は、修理費用は基本的に全額自己負担となります。保証期間が過ぎていれば、数万円の修理費がかかることもあり、結果的に高くついてしまうリスクもはらんでいます。

買い切りモデルは、初期費用を負担でき、長期間（5年以上など）同じ機種を使い続ける覚悟があり、かつ自分でメンテナンスや故障時のリスク管理ができる、上級者向けの選択肢と言えるでしょう。

水道直結タイプの買い切りは本当にお得？

水道管とサーバーを直接つなぎ、給水の手間を完全に無くせる「水道直結型」は、利便性を追求する方に人気のタイプです。この水道直結型にも「買い切り」モデルが存在しますが、これが本当にお得かどうかは、慎重な判断が求められます。

お得になる可能性が最も高いのは、「長期間、同じ家に住み、大量の水を消費する」という条件が揃った場合です。買い切りなので月々のレンタル料はかからず、給水の手間もゼロ。大家族などで水の消費量が非常に多いご家庭にとっては、数年単位で見ればレンタルよりもトータルコストを抑えられる可能性があります。

しかし、このメリットを享受するには、いくつかの大きなハードルを越えなければなりません。

第一に、非常に高額な初期投資です。サーバー本体の価格に加えて、水道管に分岐器具を取り付けるための専門業者による設置工事費（数千円～1万円以上）が必須となります。この初期費用の高さが、導入の最大の障壁です。

第二に、設置場所の柔軟性が全くないことです。一度設置すると、移動は容易ではありません。引っ越しをする際には、取り外し工事や、引っ越し先での再設置工事が必要となり、その都度費用が発生します。そのため、転居の可能性がある方には全く向いていません。

結論として、水道直結タイプの買い切りは、持ち家にお住まいで、今後10年単位での長期的な利用を見込んでおり、かつ初期投資を許容できる一部の方にとっては「お得」になり得ます。しかし、それ以外の方にとっては、リスクや制約が大きすぎる選択肢と言えるでしょう。

デメリットを踏まえた水道水ウォーターサーバーのおすすめは

ここまで様々なデメリットを解説してきましたが、では結局、どのような人になら水道水ウォーターサーバーは「おすすめ」できるのでしょうか。それは、これまで挙げてきたデメリットを理解し、それを許容できるライフスタイルの人です。

万人にとって最高の製品というものは存在せず、ご自身の価値観や生活スタイルに合うかどうかを見極めることが最も重要になります。

以下に、水道水ウォーターサーバーを導入しても後悔しにくい方の特徴をまとめました。ご自身が当てはまるかどうか、チェックしてみてください。

水の消費量が非常に多い

3～4人以上の大家族など、日常的にたくさんの水を使うご家庭です。月額固定費を支払っても、その元が取れるだけの量を消費するため、経済的なメリットを感じやすくなります。

冷水・温水の即時利用に最高の価値を置く

水の味やコストよりも、「いつでもすぐにお湯や冷水が使える」という機能性を最優先する方です。赤ちゃんのミルク作りや、頻繁にお茶・コーヒーを飲む方にとっては、この利便性が何物にも代えがたい価値を持つことがあります。

こまめな清掃・メンテナンスを厭わない

サーバーの衛生状態を保つために必要な、週に一度程度の清掃や定期的なフィルター交換を、面倒がらずに確実に実行できる方。衛生管理の重要性を理解していることが大前提です。

生活状況が安定的で、長期契約に不安がない

向こう3～5年は転居の予定がなく、長期契約を結んでも問題ないという確信がある方。途中解約のリスクが低いことが重要です。

まとめ：ウォーターサーバー水道水のデメリットと賢い選び方

この記事では、水道水ウォーターサーバーが持つデメリットと、後悔しないための選び方について詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

• 水道水サーバーは手軽さが魅力だが多くのデメリットが存在する
• 利用者の後悔は主にコスト・手間・味の問題から生じる
• 月々の固定費はレンタル料と電気代で3,000円から5,000円以上になる
• 水の消費量が少ない世帯ではペットボトル水より割高になる可能性がある
• 補充型サーバーは定期的な給水作業が「隠れた労働」になる
• 水道直結型は設置工事が必須で設置場所が水回りに限定される
• フィルターでミネラルも除去され味が平坦に感じられることがある

「水がまずい」と感じる原因はメンテナンス不足の可能性も

• 安全のための塩素が除去されるためサーバー内で雑菌が繁殖しやすい
• カビや衛生リスクを防ぐには利用者の定期的な清掃が不可欠
• 災害による断水や停電が発生した際には完全に機能停止する
• 多くは2年から5年の長期契約で高額な解約金が設定されている
• 買い切りモデルは初期費用が高く故障時の修理は自己責任となる
• 契約前には口コミや公式サイトで解約条件を必ず確認する
• 自分の生活スタイルや水の消費量に合うか慎重な判断が最も重要