浅草ほおずき市は江戸の風情と人情に触れる夏の縁日

浅草寺で毎年7月9日と10日に開催される「ほおずき市」。夏の風物詩として、地元の人々はもちろん、観光客にも人気の高い縁日です。

このほおずき市、実は観音信仰と深い関わりがあります。

7月10日は観音様の功徳日、つまり特別なご利益がある日とされ、なんと4万6千日分もの参拝に相当する功徳が得られると言われています。

昔の人々は、この功徳にあやかろうと、前日の9日から浅草寺に集まり始めました。これが、ほおずき市が2日間開催されるようになった由来です。

では、なぜ「ほおずき」なのでしょうか? それは、かつてほおずきの実を煎じて飲むと病気が治ると信じられていたからです。

人々が集まる縁日で、薬草としてほおずきが売られるようになり、いつしかほおずき市と呼ばれるようになったのです。

ほおずき市では、まず色鮮やかなほおずきを買い求めることから始めましょう。鉢植えや枝ものなど、様々な種類のほおずきが売られています。

お店によって値段はほぼ同じですが、時間帯によっては値引き交渉も可能です。

値切れた場合、その分をお店に渡すのが粋な計らいとされています。江戸っ子らしい人情に触れることができるかもしれません。

もちろん、ほおずき以外にも楽しみ方はたくさんあります。たくさんの屋台が立ち並び、美味しそうな食べ物の香りが漂います。

定番の焼きそばやたこ焼きから、ちょっと珍しいものまで、色々試してみてください。

浅草寺の境内には普段から屋台がありますが、ほおずき市の期間中はさらに多くの屋台が出店します。お祭りならではの活気あふれる雰囲気を楽しむことができるでしょう。

開催時間は朝の9時から夜の21時まで。10時を過ぎても多くの人で賑わっているので、ゆっくりと時間をかけて、夏の縁日を満喫してください。

2024年の最新情報

今年のほおずき市も、7月9日(火)と10日(水)に開催されました。約38万人が訪れ、境内は多くの人で賑わいました。雷除けの御札を求める人も多く見られました。

アクセス

  • 東京メトロ銀座線 浅草駅 徒歩5分
  • 東武スカイツリーライン 浅草駅 徒歩5分
  • 都営地下鉄浅草線 浅草駅 徒歩5分
  • つくばエクスプレス 浅草駅 徒歩7分

周辺情報

浅草寺周辺には、雷門や仲見世通りなど、観光スポットがたくさんあります。ほおずき市と合わせて、浅草観光を楽しむのもおすすめです。

まとめ

浅草のほおずき市は、江戸時代から続く伝統的な夏の縁日です。ほおずきの購入はもちろん、屋台グルメや浅草観光も楽しめます。

ぜひ、夏の思い出作りに訪れてみてはいかがでしょうか。

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