ゴルフを始めたばかりの方やスコアアップを目指す方に向けて、安定したショットを打つための基本的な打ち方を7つのステップで解説します。
正しいフォームやクラブごとの打ち方のコツを理解し、効果的な練習方法を取り入れることで、初心者でもスライスやダフリなどのミスを減らし、着実に上達できます。

練習してもなかなか上手くならないし、ドライバーが特に苦手…

この記事を読めば、基本から見直せて、悩みが解決するはずですよ
- ゴルフスイングの基本的な7つの手順
- ドライバーからパターまでのクラブ別打ち方のコツ
- スライスやダフリなど、よくあるミスの原因と直し方
- 初心者におすすめの練習方法やクラブ選びのヒント
ゴルフ上達への道筋 基本の理解と実践
ゴルフ上達において最も大切なのは、正しい基本を理解し、地道に実践することです。
遠回りなようですが、これがスコアアップへの最短ルートとなります。
この記事の前半では、正しいゴルフフォームの重要性から始まり、自己流の癖を修正するステップ、クラブごとの役割と基本的な打ち方の違い、練習を続けることで得られる変化、そして初心者が設定すべき目標について解説します。
焦らず一つずつ基本を固めていくことが、ゴルフを楽しむための揺るぎない土台を作るのです。
正しいゴルフフォーム習得の重要性
ゴルフスイングの再現性を高めるためには、正しいフォームの習得が不可欠です。
毎回同じように体を動かせる安定したフォームがなければ、ボールを狙った場所に運ぶことは難しくなります。
プロゴルファーが美しいフォームで安定したショットを打てるのは、徹底的に基本を反復練習し、体に染み込ませているからです。
自己流のフォームでは、無駄な動きが多くなりやすく、それがスライスやダフリといったミスの原因になります。
まずは正しいアドレス、グリップ、スタンスといった基本の形を身につけることが、上達への第一歩となります。
自己流の癖を修正する第一歩
上達を妨げる自己流の癖を直すためには、まず自分のスイングを客観的に把握することが重要になります。
多くの場合、自分では気づかないうちに、非効率な動きやミスの原因となる癖が身についているものです。
スマートフォンなどを活用して自分のスイング動画を撮影し、プロのフォームと比較してみるのが有効な方法の一つです。

練習場で動画を撮ってみたけど、どこが悪いのかよく分からない…

最初は誰でもそうですよ。客観的なアドバイスをもらうために、ゴルフスクールやレッスンプロに見てもらうのも効果的な方法です
自分の癖を正確に認識し、課題を明確にすることが、効果的な練習につながります。
変な癖が固まってしまう前に、早めに修正に取り組むことをおすすめします。
クラブごとの役割と打ち方の違い 概要
スコアメイクのためには、各ゴルフクラブの役割を理解し、状況に応じて使い分けることが大切です。
ゴルフクラブは、それぞれ飛距離や弾道の高さ、求められる精度が異なります。
例えば、ドライバーは遠くへ飛ばすことを最優先し、アイアンは狙った距離と方向へ正確に運ぶことが目的です。
グリーン周りで使うウェッジはボールを上げて止めたり転がしたりと繊細なコントロールが求められ、パターはグリーン上でボールをカップに入れるために使います。
クラブ種類 | 主な目的 | 基本的な打ち方のイメージ |
---|---|---|
ドライバー | ティーショットで遠くへ飛ばす | アッパーブロー気味に、ボールを払い打つ感覚 |
アイアン | 狙った距離を正確に運ぶ | ダウンブローで、ボールの手前の芝から打ち込む |
ウェッジ | グリーン周りからの寄せ | 距離や状況に応じて振り幅を調整 |
パター | グリーン上でカップイン | 肩と腕で作る五角形を意識し、振り子のように打つ |
これらのクラブの特性を理解し、それぞれの打ち方の基本を押さえることで、様々な状況に対応できるようになります。
練習継続で変わるゴルフ体験
ゴルフの上達には、正しい方法での練習を継続することが欠かせません。
頭で理解しただけでは、体は思うように動いてくれません。
反復練習によって、正しい動きを体に覚え込ませることで、初めて安定したスイングが身につきます。
最初は上手く打てなくても、諦めずに練習を続けることが重要です。
週に1回でも、30分でも構いません。
「今日はグリップを確認する」「明日は体重移動を意識する」など、具体的な目的を持って練習に取り組むことで、少しずつ上達を実感できるようになるでしょう。
練習を重ねることで、ボールが狙い通りに飛んだ時の爽快感や、スコアが良くなっていく達成感を味わえるようになり、ゴルフがもっと楽しくなります。
初心者が目指すべき目標設定
ゴルフを始めたばかりの初心者が上達するためには、現実的で段階的な目標を設定することがモチベーション維持の鍵となります。
最初からプロのような完璧なスイングやスコアを目指すのではなく、達成可能な小さな目標を一つずつクリアしていくことが大切です。
例えば、「まずは空振りをなくす」「練習場で7番アイアンがまっすぐ100ヤード飛ぶようにする」「ハーフで60を切る」といった具体的な目標を設定しましょう。
こうした小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、次のステップへ進む意欲が湧いてきます。
無理のない目標設定で、ゴルフ上達のプロセスそのものを楽しむことが、長く続ける秘訣です。
ゴルフスイングの基本7ステップ 完全ガイド
- ① すべての土台 アドレス(構え方)のポイント
- ② クラブとの唯一の接点 グリップ(握り方)の種類と注意点
- ③ 安定感を生む スタンス(足の幅)の基本
- ④ スムーズな始動 テイクバックからトップオブスイング
- ⑤ パワーを生む ダウンスイングと体重移動
- ⑥ 正確なインパクトの作り方 フェース向きの意識
- ⑦ 安定したフィニッシュ フォロースルーの形
- 手打ち防止 体幹を使ったボディターンの練習
安定したショットを打つためには、スイングの一連の流れを正しく理解し、スムーズに行うことが重要になります。
ゴルフスイングは、構えからフィニッシュまで、いくつかの段階に分けられます。
これから紹介する①アドレス、②グリップ、③スタンス、④テイクバックからトップ、⑤ダウンスイング、⑥インパクト、⑦フォロースルーという7つのステップと、手打ちを防ぐボディターンの練習について解説します。
これらの基本を一つずつ丁寧に確認し、練習を重ねることが、ゴルフ上達への確実な道筋となります。
① すべての土台 アドレス(構え方)のポイント
アドレスとは、ショットを打つ前にボールに対して構える姿勢のことです。
この最初の構えが、スイング全体の安定性や再現性を大きく左右するといっても過言ではありません。
良いアドレスができていないと、その後のスイング動作もすべて狂ってしまう可能性があります。
アドレスでは、まず目標方向に対してスクエア(平行)に立つことを意識します。
背筋を伸ばしすぎず、かといって猫背にもならず、股関節から自然に前傾姿勢をとります。
膝は軽く曲げ、体重は母指球(足の親指の付け根あたり)にかかるように意識することがポイントです。
ボールとの距離感も重要で、クラブによって適切な距離は変わりますが、腕が自然に下に垂れる位置が基本となります。
チェックポイント | 理想の状態 |
---|---|
スタンスの向き | 目標方向に対してスクエア(平行) |
前傾姿勢 | 背筋を伸ばしすぎず、股関節から自然に前傾 |
膝の曲げ具合 | ショックを吸収できるよう軽く曲げる |
体重配分 | 左右均等、つま先とかかとの間(やや母指球寄り) |
ボールとの距離 | 腕が自然に垂れる位置 |
肩・腰・膝のライン | 目標方向に対して平行 |

ペルソナ

ボールからどれくらい離れて立てばいいの?目安が分からない…

ライター

クラブのグリップエンドと自分のおへその間に、こぶしが1つ半から2つ入るくらいの間隔が一般的な目安ですよ
すべての土台となる正しいアドレスを身につけることで、スムーズで安定したスイングの基礎が築かれます。
毎回同じアドレスができるように、鏡を見たり、スマートフォンの動画で確認したりする習慣をつけることを推奨します。
② クラブとの唯一の接点 グリップ(握り方)の種類と注意点
グリップは、クラブと体を繋ぐ唯一の接点であり、スイング中にクラブをコントロールするための非常に重要な要素です。
フェース面の向きや力の伝達効率に直接影響を与えるため、正しい握り方を習得することが不可欠となります。
グリップには主に3つの種類があります。
オーバーラッピンググリップは、右手の小指を左手の人差し指と中指の間に乗せる握り方で、最もポピュラーです。
インターロッキンググリップは、右手の小指と左手の人差し指を絡ませる握り方で、手が小さい方や女性にも人気があります。
テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)は、野球のバットのように10本の指で握る方法で、非力な方やジュニアゴルファーに向いています。
どの握り方が絶対的に正しいということはなく、自分に合った握り方を見つけることが大切です。
最も重要な注意点は、力を入れすぎないことです。
「生卵を握るように」あるいは「小鳥を優しく包むように」と言われるくらいのソフトな力加減(10段階で3〜4程度)で握るのが理想です。
強く握りすぎると、腕や肩に力みが生じ、スムーズなスイングを妨げます。
グリップの種類 | 特徴 | 主な使用者・メリット |
---|---|---|
オーバーラッピング | 右手小指を左手人差し指と中指の間に乗せる | 最も一般的、一体感が得やすい |
インターロッキング | 右手小指と左手人差し指を絡める | 手が小さい人向け、両手の一体感が高い |
テンフィンガー(ベースボール) | 10本の指すべてで握る(野球のバットのように) | 非力な人、ジュニア向け、力が入りやすい、フェースが返りやすい |

ペルソナ

つい力が入って、ぎゅっと握っちゃうんです…

ライター

力みはミスの大きな原因なので、意識的にグリッププレッシャーを弱めてみてくださいね
クラブとの唯一の接点であるグリップは、軽視されがちですが非常に重要です。
自分に合った種類を選び、常に適切な力加減で握ることを心がけることで、クラブコントロールの精度が向上し、安定したショットにつながるでしょう。
③ 安定感を生む スタンス(足の幅)の基本
スタンスとは、アドレス時の足の開き方(幅)のことです。
スイング中に体がぐらつかないように支え、スムーズな回転運動を行うための土台としての役割を果たします。
適切なスタンス幅は、安定したスイングを生み出すために不可欠な要素となります。
スタンス幅の基本は、使用するクラブの長さによって調整します。
最も長いドライバーを打つ際は、肩幅よりもこぶし1つ分程度広く取ると、大きなスイングアーク(クラブヘッドが描く円弧)に対応しやすくなり、安定感が増します。
アイアンの場合は、基本的に肩幅と同じくらいの広さが目安となります。
ウェッジなどの短いクラブを使用するアプローチショットでは、コントロール性を重視するため、肩幅よりも狭くスタンスを取ることが一般的です。
ただし、これはあくまで目安であり、傾斜地などの状況や個人の体格によって微調整する必要があります。
広すぎると体の回転がしにくくなり、狭すぎるとスイング中にバランスを崩しやすくなる点に注意が必要です。

ペルソナ

いつも同じくらいの足幅で打っていました…クラブごとに変えるんですね

ライター

はい、クラブの長さに合わせてスタンス幅を調整することで、それぞれのクラブに適したスイングがしやすくなりますよ
安定したスイングのためには、適切なスタンス幅を身につけることが大切です。
ドライバー、アイアン、ウェッジなど、クラブの長さによって基本のスタンス幅を変えることを意識し、常にバランス良く立てるように練習しましょう。
これがミスの軽減と再現性の高いショットにつながります。
④ スムーズな始動 テイクバックからトップオブスイング
テイクバックは、アドレスの状態からクラブを振り上げるスイングの始動部分です。
ここでの動きがスムーズかどうかで、スイング全体のリズムや再現性が大きく変わってきます。
トップオブスイングは、クラブを振り上げた最上限の地点であり、ダウンスイングへの切り返しの準備段階となります。
スムーズなテイクバックのポイントは、手先だけでクラブを持ち上げないことです。
肩と腕とクラブが一体となって、体の回転(ボディターン)で始動するイメージ(ワンピース・テイクバックと呼ばれることもあります)を持ちましょう。
始動から腰の高さくらいまでは、腕の三角形をキープしたまま、クラブヘッドを低く長く引く意識を持つと、インサイドに引きすぎるミスを防ぎやすくなります。
トップオブスイングの位置は、一般的に左肩があごの下に入り、クラブシャフトが目標方向と平行かやや内側を向くあたりが目安とされます。
これ以上振り上げすぎるとオーバースイングとなり、コントロールが難しくなるため注意が必要です。
ポイント | 意識すること |
---|---|
始動 | 肩・腕・クラブの一体感(ワンピース・テイクバック) |
クラブヘッドの軌道 | 腰の高さまで低く長く引く |
体の回転 | 手先ではなくボディターンで上げる |
トップの位置(目安) | 左肩があごの下、シャフトは目標線と平行かやや内側 |
注意点 | オーバースイングにならない、手首の角度(コック)も意識 |

ペルソナ

テイクバックでクラブがフラフラしちゃうんですが…

ライター

腕の三角形をキープして、体全体で始動する意識を持つと安定しやすいですよ
テイクバックからトップオブスイングは、力強く振るための準備段階です。
力まずにスムーズな動きを心がけ、自分にとって無理のない、毎回同じ位置にクラブを上げられる安定したトップを作ることが重要となります。
⑤ パワーを生む ダウンスイングと体重移動
ダウンスイングは、トップオブスイングからの切り返し動作であり、クラブをボールに向かって振り下ろしていく段階です。
ここで蓄えられたパワーが解放され、ボールの飛距離に大きな影響を与えます。
正しい体重移動を伴うことが、効率よくパワーを伝える鍵となります。
ダウンスイングの始動は、下半身(腰)から行うのが基本です。
トップで作られた体の捻転(ねじれ)を、腰の回転から解き放つイメージです。
この時、意識的に体重を右足から左足へと移動させます。
腕の力だけでクラブを振り下ろそうとする「手打ち」は、飛距離ロスやミスの原因となるため避けなければなりません。
下半身リードで体が回転し、それに伴って腕とクラブが自然に下りてくる感覚を掴むことが大切です。
インパクトに向けて、クラブヘッドが加速していくように、スムーズな動きを心がけましょう。
焦って早く振ろうとすると力みにつながり、かえってヘッドスピードは上がりません。

ペルソナ

どうしても腕の力で振りにいっちゃうんです。どうすればいいですか?

ライター

下半身から動き出す意識を持つことが大切です。ゆっくりした素振りで、腰→肩→腕の順番で動く感覚を掴む練習をしてみてください
パワーを生み出すダウンスイングでは、力みなく、下半身リードとスムーズな体重移動を意識することが重要です。
この動きをマスターすることで、クラブヘッドが効率よく加速し、飛距離アップと方向性の安定につながる、質の高いインパクトを迎えることができます。
⑥ 正確なインパクトの作り方 フェース向きの意識
インパクトは、スイング中にクラブフェースがボールに当たる瞬間のことです。
ほんの一瞬の出来事ですが、この瞬間のフェースの向きが、ボールが飛び出す方向をほぼ決定づけます。
したがって、正確なインパクトを再現することが、ショットの安定性にとって極めて重要となります。
理想的なインパクトは、目標方向に対してクラブフェースがスクエア(直角)になっている状態です。
フェースが開いて(右を向いて)当たればボールは右へ(スライス)、閉じて(左を向いて)当たれば左へ(フック)飛びやすくなります。
ボールを強く叩きにいくのではなく、ダウンスイングで加速してきたクラブヘッドが、スイング軌道の最下点を通過する過程で自然にボールを捉えるイメージを持つことが大切です。
また、インパクトの瞬間は、手元(グリップ)がボールよりもわずかに目標方向寄りにある「ハンドファースト」の形が理想とされています。
これにより、クラブのロフト角(フェースの傾き)通りにボールを捉えやすく、適切な高さとスピン量を得ることができます。
要素 | 理想の状態 |
---|---|
フェース向き | 目標方向に対してスクエア(直角) |
打点の意識 | スイング軌道の通過点でボールを捉える |
手元の位置 | ハンドファースト(ボールより目標方向寄り) |
体重の位置 | 左足に体重が乗っている |
インパクト音 | 「パシッ」という乾いた音(芝をこする音も含む) |

ペルソナ

ボールに当てようと意識しすぎると、余計にミスヒットしちゃいます…

ライター

ボールはスイングの通過点と捉え、インパクトの形を意識するよりも、スムーズなスイング全体を心がけると良い結果につながりやすいですよ
正確なインパクトを安定して作り出すためには、スイング全体、特にダウンスイングからの正しい動きが不可欠です。
フェース向きを意識し、ハンドファーストでボールを捉える感覚を養うことで、狙った方向へ安定してボールを運ぶことができるようになります。
⑦ 安定したフィニッシュ フォロースルーの形
フォロースルーは、インパクト後にクラブが振り抜かれていく動き全体を指し、フィニッシュはその最終的な静止姿勢のことです。
美しくバランスの取れたフィニッシュは、単に格好が良いだけでなく、スイング全体がスムーズでよどみなく行われた証でもあります。
安定したショットのためには、フィニッシュまでしっかりと振り切ることが重要です。
フォロースルーでは、インパクトで終わりと考えず、クラブヘッドを目標方向へ向かって大きく振り抜く意識を持ちます。
体の回転を止めずに、腕とクラブが自然に体に巻き付くように動かしましょう。
理想的なフィニッシュの形は、体重の大部分(8〜9割程度)が左足に乗っており、右足はつま先立ちでかかとが上がっている状態です。
そして、ベルトのバックル(おへそ)が目標方向をしっかりと向いています。
この姿勢で、少なくとも3秒程度はふらつかずに静止できるバランス感覚を養うことが目標となります。
バランスを崩してしまう場合は、スイング中に軸がぶれていたり、力みがあったりする可能性が高いです。

ペルソナ

打った後に、よろけてしまうことが多いんです…

ライター

最後までしっかり振り切って、ピタッと止まるフィニッシュを意識するだけでも、スイング全体のバランスが良くなりますよ
フォロースルーとフィニッシュは、スイングの結果として現れる形ですが、これを意識して練習することも大切です。
最後までしっかりと振り抜き、バランスの取れた美しいフィニッシュを目指すことで、スイング全体の安定性が高まり、ミスの少ないショットにつながります。
手打ち防止 体幹を使ったボディターンの練習
ゴルフスイングにおいて初心者が陥りやすいミスの代表例が「手打ち」です。
これは、腕の力だけに頼ってクラブを振ってしまうことで、飛距離が出ないばかりか、方向性も安定しません。
上達への近道は、腕力ではなく体幹(ボディ)の回転(ターン)を使ってクラブを振る「ボディターン」スイングを身につけることです。
ボディターンスイングの基本は、腹筋や背筋などのお腹周りの筋肉(体幹)を意識し、その回転によって腕とクラブを動かすことです。
テイクバックでは、肩と腰をしっかりと回し、上半身と下半身の間に捻転差を作ることでパワーを溜めます。
ダウンスイングでは、その捻転差を下半身から解放し、体の回転でクラブを振り抜きます。
この一連の動作をスムーズに行うことで、腕の力に頼らなくてもクラブヘッドが加速し、効率よくボールにパワーを伝えることが可能となります。
手打ちを防ぎ、ボディターンを習得するための練習ドリルは自宅でも行えます。
練習ドリル名 | やり方 | 目的・効果 |
---|---|---|
タオル素振り | タオルの端を持ち、しなりを感じながら体を回転させて振る | 体の回転と腕の動きを同調させる感覚を養う |
胸の前クロスハンドドリル | クラブを胸の前に横にして持ち、アドレス姿勢で体を左右に回す | 肩の回転と体幹を使う意識を高める |
スプリットハンドドリル | グリップを左右の手を離して握り(スプリットハンド)、ゆっくり素振りをする | 腕と体の連動性を高め、手打ちを防ぐ |
アドレス姿勢キープ素振り | アドレス時の前傾角度を変えずに、ゆっくりとボディターンで素振りをする | スイング中の軸ブレを防ぎ、回転運動を意識させる |

ペルソナ

体を使って振るって、具体的にどうすればいいんだろう?

ライター

まずはご紹介したドリルを試して、お腹周りの筋肉を使って体を回す感覚を掴んでみてください。ゆっくりした動きで確認するのがコツです
手打ちは多くのミスの根源です。
体幹を使ったボディターンスイングを意識的に練習し、習得することで、スイングの再現性が高まり、飛距離と方向性の両方を向上させることが期待できます。
地道な練習ですが、必ず成果となって現れるはずです。
クラブ別 打ち方のコツと効果的な練習ドリル
- ドライバーショット ティーショットで飛距離を出すコツとスライス対策
- アイアンショット 正確なダウンブローと番手ごとの距離感
- ウェッジ(アプローチ) グリーン周りの寄せ ピッチショットとチップショット
- パター 基本的なストロークと距離感の練習方法
- バンカーショット 苦手克服のための基本アプローチ
- 自宅でできる素振り練習とパタードリル
- 練習場での効果的な打ち込みメニュー
ゴルフクラブはそれぞれ役割が異なり、その役割に応じた打ち方を使い分けることがスコアアップへの近道です。
ドライバーでの豪快なティーショットから、アイアンでの正確なショット、グリーン周りでの繊細なアプローチ、そしてパターでのカップインまで、クラブごとの特性を理解する必要があります。
ここでは、ドライバーの飛距離と方向性を安定させるコツ、アイアンで正確にグリーンを狙う方法、ウェッジを使った寄せのテクニック、パターでの安定したストローク、苦手意識を持ちやすいバンカーからの脱出法、さらに自宅や練習場でできる効果的な練習ドリルについて解説します。
これらのクラブ別の打ち方をマスターし、状況に応じた最適なショットを選択できるようになれば、ゴルフコースの攻略がぐっと易しくなります。
ドライバーショット ティーショットで飛距離を出すコツとスライス対策
ドライバーは、主にティーイングエリアからの第一打(ティーショット)で使用され、ゴルフクラブの中で最も飛距離を出せるように設計されています。
遠くへ飛ばす爽快感は格別ですが、多くの初心者ゴルファーがスライス(ボールが右に大きく曲がること)に悩むクラブでもあります。
飛距離を出すコツは、ボールの位置を左足かかと線上に置き、ティーをやや高く設定して、アッパーブロー(クラブヘッドが最下点を過ぎてから上昇軌道でボールを捉える)で打つことです。
スタンス(足の幅)は肩幅より少し広めに取ると安定します。
スライスを防ぐためには、インパクト時にフェース向きが目標に対してスクエア(直角)になるよう意識し、クラブが体の内側から外側へ抜けていくインサイドアウトのスイング軌道を目指す練習が効果を発揮します。
項目 | 目安 |
---|---|
ボール位置 | 左足かかと線上 |
ティー高さ | ヘッド上部からボール半分が出る程度 |
スタンス幅 | 肩幅よりやや広め |
スイング軌道 | アッパーブロー(推奨) |

ドライバーがどうしてもスライスしちゃう…

ボールをつかまえる感覚を掴む練習が効果的ですよ
正しいセットアップと基本に忠実なスイングを心がけ、練習方法を工夫することで、ドライバーショットの飛距離と方向性は着実に安定してきます。
アイアンショット 正確なダウンブローと番手ごとの距離感
アイアンは、フェアウェイやラフからグリーンを狙う際や、パー3のティーショットなど、正確な距離感と方向性が求められる場面で活躍するクラブです。
アイアンショットの基本は、ダウンブローでボールを捉えることにあります。
ダウンブローとは、クラブヘッドがスイングの最下点を迎える前にボールをヒットし、ボールの先の芝(ターフ)を削り取る打ち方で、これにより適切なスピンがかかり、ボールがグリーン上で止まりやすくなります。
ボールの位置は使用する番手にもよりますが、一般的に7番アイアンでスタンスの中央付近に置きます。
構える際は、手元がボールよりも少し目標方向に出るハンドファーストの形を作り、体重移動を利用してボールを上からしっかりと捉えるイメージを持つことが大切です。
「ダフリ」(ボールの手前の地面を叩くミス)や「トップ」(ボールの上部を叩くミス)を防ぐためにも、このダウンブローの感覚を掴む練習が必要です。
また、番手(5番、7番、9番など数字が大きくなるほどロフト角が大きくなり、飛距離は短く、弾道は高くなる)ごとに、自分がどのくらいの距離を飛ばせるのか(例:10ヤード刻みで)を把握しておくことが、コースマネジメントにおいて非常に重要です。
目的 | 練習方法 |
---|---|
ダウンブロー | ボールの先の芝を削る意識、ハーフショット練習 |
方向性 | 目標に対してスクエアに構える練習、アライメントスティック活用 |
距離感 | 各番手で一定の距離を打ち分ける練習、飛距離記録 |

アイアンでよくダフるんです…

ボールの手前ではなく、ボール自体をしっかりヒットする意識を持ちましょう
正確なダウンブローの技術と、各番手の飛距離を把握することで、自信を持ってグリーンを狙えるようになり、スコアメイクにつながります。
ウェッジ(アプローチ) グリーン周りの寄せ ピッチショットとチップショット
グリーンまであと少しの距離、ここからの寄せ(アプローチ)の精度がスコアを大きく左右します。
主に使われるのがウェッジと呼ばれるクラブ群(ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジなど)です。
グリーン周りの状況やピンの位置によって、主に2種類の打ち方を使い分けます。
それは、ボールを高く上げてグリーン上に止めるピッチショットと、ボールを低く打ち出して転がして寄せるチップショットです。
ピッチショットは、バンカー越えやピンがグリーン手前にある場合などに有効で、フェースを少し開き、スタンスも目標よりやや左を向くオープンスタンスで構え、ボールをフワリと上げるイメージでスイングします。
適度なスピンがかかり、ラン(着地後の転がり)が少なく済みます。
一方、チップショットは、グリーンエッジからピンまで距離がある場合などに使い、パターのストロークに近いイメージで、手首の動きを抑えて打ちます。
キャリー(空中を飛ぶ距離)とランの比率を計算して、落とし所を考えることがコツです。
どちらのショットも、振り幅で距離感をコントロールする練習が欠かせません。
種類 | 打ち方 | 特徴 |
---|---|---|
ピッチショット | ボールを上げて止める | スピンがかかりやすい、バンカー越えなどに有効 |
チップショット | 転がして寄せる | ミスが少ない、ランの計算が必要 |

グリーン周りの距離感が合わない…

振り幅で距離を打ち分ける練習がおすすめです
状況判断に基づきピッチショットとチップショットを的確に選択し、正確な距離感でピンに寄せられるようになれば、パーやボギーで上がる確率が高まります。
パター 基本的なストロークと距離感の練習方法
グリーンに乗ったボールをカップに入れるために使うのがパターです。
どんなに良いショットを打っても、最後のパットが決まらなければスコアはまとまりません。
パター上達の鍵は、基本的なストロークの安定と、正確な距離感を養うことにあります。
まずグリップですが、他のクラブとは異なり、手首の余計な動きを抑え、方向性を高める握り方が推奨されます。
例えば、左手の人差し指を右手の小指の上に乗せる「逆オーバーラッピンググリップ」などが一般的です。
ストロークは、肩と腕でできる五角形(または三角形)の形を崩さずに、振り子のようにヘッドを動かすのが基本です。
インパクトでフェース面が目標に対してまっすぐ向くように意識します。
距離感は、主にテイクバックとフォロースルーの振り幅で調整します。
練習方法としては、まず1メートル程度の短い距離を確実に決められるように反復練習し、方向性の精度を高めます。
次に、3メートル、5メートル、10メートルといった様々な距離のカップや目標物に対して、適切な振り幅で打つ練習を行い、距離感を磨きます。
ポイント | 内容 |
---|---|
グリップ | 手首を使いすぎない握り方 |
ストローク | 肩と腕の五角形(三角形)を意識した振り子運動 |
方向性 | フェース面を目標にスクエアに合わせる |
距離感 | 振り幅で調整、反復練習 |

短いパットをよく外してしまう…

まっすぐ打ち出す練習を重点的に行いましょう
地道な練習を重ねて、安定したストロークと正確な距離感を身につけることが、パット数を減らし、ゴルフのトータルスコアを向上させる最も確実な道です。
バンカーショット 苦手克服のための基本アプローチ
グリーン周りのバンカー(砂が入れられた窪地)からのショットは、多くの初心者ゴルファーが苦手意識を持つシチュエーションの一つです。
「一度入るとなかなか出せない」「ホームラン(グリーンオーバー)してしまう」といった経験はありませんか。
しかし、バンカーショットには特有の打ち方があり、その基本さえ押さえれば、決して難しいショットではありません。
まずアドレスでは、クラブのフェース(打球面)を開いて構えます。
こうすることで、クラブのソール(底面)部分が砂に潜り込みすぎるのを防ぎ、砂の抵抗を受け流しやすくなります(バウンス効果)。
スタンスも目標より少し左を向くオープンスタンスにし、両足を砂の中に少し埋めてしっかりとした足場を作ります。
スイングで最も重要なコツは、ボールを直接打つのではなく、ボールの手前の砂ごと爆発させるように打つこと(エクスプロージョンショット)です。
インパクトでは、ヘッドを砂に打ち込み、その砂の勢いでボールをバンカーの外へ運びます。
体重移動は通常のスイングより少なめにし、ダウンスイングからフォロースルーまで、スイングのスピードを緩めずにしっかりと振り抜くことが大切です。
手順 | ポイント |
---|---|
1 | フェースを開く |
2 | スタンスをオープンに、しっかり足場を固める |
3 | ボールの少し手前にヘッドを入れるイメージを持つ |
4 | 体重移動は少なめに |
5 | しっかり振り抜く |

バンカーに入ると全然出せない…

まずは脱出を目標に、砂ごとボールを飛ばす感覚を掴みましょう
バンカーショットの基本を理解し、練習場のバンカーなどで実際に砂を打つ感覚を掴む練習をすれば、「バンカー=難しい」という苦手意識は克服できます。
自宅でできる素振り練習とパタードリル
ゴルフの上達には継続的な練習が不可欠ですが、毎日練習場に通うのは時間的にも費用的にも難しい場合が多いです。
そんな時でも、自宅でできる練習方法を基本として取り入れることで、スイングの感覚を維持・向上させたり、パターの精度を高めたりすることが可能です。
素振りは、クラブを持たなくても、タオルや市販の練習器具を使って行うことができます。
重要なのは、ただ振るのではなく、正しいスイング軌道やボディターン、体重移動といった基本的なフォームのポイントを意識することです。
鏡の前で自分のフォームを確認しながら行うと、改善点が見つけやすくなります。
YouTubeなどのゴルフ関連動画で紹介されているドリルを取り入れるのも効果的でしょう。
パター練習は、パターマットやカーペットの上で行えます。
短い距離(1m程度)をまっすぐ転がす練習で方向性を、目印や目標物を置いて様々な距離を打ち分ける練習で距離感を養います。
地味な練習ですが、パットの安定に直結します。
種類 | 内容 |
---|---|
素振り | タオル素振り、鏡を見ながらフォームチェック |
パター | パターマットでの1mパット、距離感ドリル |
体幹トレ | プランク、スクワット など(ゴルフに必要な筋力維持) |

家だと何を練習したらいいかわからない…

スイングの基本動作の確認や、パターの反復練習がおすすめです
たとえ短い時間でも、自宅での地道な練習を習慣にすることで、ゴルフの打ち方の基本が体に染みつき、コースでのプレーに必ず活きてきます。
練習場での効果的な打ち込みメニュー
ゴルフ練習場(打ちっぱなし)は、実際にボールを打ちながらスイングをチェックし、様々なクラブの打ち方を練習できる貴重な場所です。
しかし、ただやみくもにボールを打つだけでは、効果的な練習とは言えません。
上達を早めるためには、目的意識を持った練習メニューを組み立てることが重要です。
まず、練習を始める前にその日の課題を明確にしましょう(例:「アイアンの方向性を安定させる」「ドライバーのスライスを修正する」など)。
ウォーミングアップのストレッチ後、いきなりドライバーを打つのではなく、ウェッジやショートアイアン(9番、ピッチングウェッジなど)のハーフショットやフルショットで、基本フォームやインパクトの感覚を確認することから始めます。
徐々にミドルアイアン、ユーティリティ、フェアウェイウッドと長いクラブに移り、最後にドライバーを練習するのが一般的な流れです。
苦手なクラブには時間をかけ、得意なクラブは良いイメージで終われるように調整すると良いでしょう。
1球1球、コースでのショットを想定し、目標を設定して打つ(プリショットルーティンを取り入れる)練習は、ラウンドでの実践力を高めます。
初心者の方や基本から見直したい方は、練習場に在籍するレッスンプロにレッスンを依頼するのも非常に有効な手段です。
時間配分例(90分) | 内容 | 目的 |
---|---|---|
10分 | ストレッチ、PW/9Iでのハーフショット | ウォーミングアップ、基本フォーム確認 |
20分 | 7Iでのフルショット | スイング安定、方向性確認 |
20分 | 課題クラブ(例: ドライバー、バンカー)集中練習 | 苦手克服、課題達成 |
15分 | 状況別アプローチ練習(ピッチ/チップ) | 距離感、寄せの精度向上 |
15分 | ドライバーショット | ティーショットの安定 |
10分 | クールダウン、得意クラブでの調整 | 良い感覚の確認、自信を持って終了 |

練習場に行っても、何をどう練習すればいいか…

毎回課題を決めて、短いクラブから順番に打っていくのがおすすめです
練習場での時間を最大限に活用するために、目的を持った練習メニューを実践し、ゴルフの打ち方を着実にレベルアップさせていきましょう。
ゴルフの悩み解決とスコアアップへのヒント
- スライスやフックの原因と簡単な修正方法
- ダフリ・トップ ミスの原因と対策ドリル
- 飛距離アップにつながるヘッドスピード向上のヒント
- 女性や非力な方向け 楽な打ち方のポイント
- 上達を加速させるゴルフ動画の効果的な活用術 YouTubeなど
- 自分に合ったゴルフクラブ選び ミズノやキャロウェイなどの選択肢
- ゴルフスクールやレッスンプロの活用メリット
- コースデビューに向けた準備と心構え
ゴルフ上達には、よくあるミスの原因を知り、正しい対策を行うことが重要です。
多くの方が悩むスライスやダフリといったミスには明確な原因があり、それを理解するだけで改善の糸口が見つかります。
ここでは、多くのゴルファーが直面する「スライスやフック」「ダフリ・トップ」「飛距離不足」といった悩みの原因と簡単な解決策、さらに「女性や非力な方向けの楽な打ち方」、「ゴルフ動画の効果的な活用法」、「自分に合ったゴルフクラブ選び」、「レッスンやスクールの活用メリット」、「コースデビューの準備」まで、スコアアップに直結するヒントを解説します。
これらのポイントを押さえることで、練習の成果がスコアに結びつきやすくなります。
スライスやフックの原因と簡単な修正方法
スライスはボールが右に大きく曲がるミス、フックは左に大きく曲がるミスを指します。
(右打ちの場合)これらのミスは、特にゴルフ初心者の方が最初にぶつかる壁の一つではないでしょうか。
これらの主な原因は、インパクト時のフェース向きとスイング軌道の組み合わせにあります。
例えば、インパクト時にフェースが開いた状態で、かつクラブが外側から内側へ抜けるアウトサイドイン軌道だと、典型的なスライスが出やすくなります。
逆に、フェースが閉じて当たり、インサイドアウト軌道が強すぎるとフックの原因になります。

ドライバーでよくスライスしちゃうんだけど、どうしたらいい?

まずはフェースが開かないようにグリップを見直してみましょう
修正方法としては、まずグリップの握り方を確認し、フェース面が目標方向に対してまっすぐ(スクエア)になるように意識します。
ウィークグリップ(左手の甲が見えすぎる握り方)はフェースが開きやすいため、ストロンググリップ(左手の甲が少し上を向く握り方)気味に調整するのも有効です。
スイング軌道については、インサイドアウトを意識した素振りや、ボールの少し内側を狙って振るイメージを持つことで改善できることがあります。
ダフリ・トップ ミスの原因と対策ドリル
ダフリはボールの手前の地面を叩いてしまうミス、トップはボールの上部を叩いてしまうミスです。
どちらも飛距離を大きくロスするだけでなく、手首などを痛める原因にもなります。
ダフリはスイングの最下点がボールの手前に来てしまうこと、トップは体が伸び上がったり、すくい打ちになったりすることが主な原因です。
具体的には、ダフリは体重移動がうまくいかず右足に体重が残りすぎている、あるいは手首の角度が早くほどけてしまう(アーリーリリース)場合などに起こりやすいです。
トップは、ボールを上げようとして体が起き上がってしまったり、下から上へすくい上げるようなスイングになったりすると発生します。
ドリル名 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
タオルドリル | ボールの少し先にタオルを置き、タオルに触れずにボールだけを打つ練習 | ダフリ防止、最下点の意識改善 |
ティーアップ打ち(アイアン) | 低くティーアップしたボールを打つことで、レベルブローやダウンブローの意識 | トップ防止、正しい打点の習得 |
これらのミスを防ぐには、スイング中の前傾姿勢をキープすること、そしてスムーズな体重移動を意識することが重要です。
上記のドリルなどを練習に取り入れ、安定したスイング軸と正しいインパクトの形を身につけましょう。
飛距離アップにつながるヘッドスピード向上のヒント
ヘッドスピードは、インパクト時のクラブヘッドの速さのことで、飛距離に直結する重要な要素です。
ヘッドスピードが速ければ速いほど、ボールに伝わるエネルギーが大きくなり、遠くへ飛ばすことができます。
ヘッドスピードを上げるには、体全体の捻転を使い、スムーズな体重移動から生み出されるパワーを効率よくクラブに伝えることが重要です。
腕の力だけで一生懸命振っても、ヘッドスピードは思ったほど上がりませんし、かえってスイングが不安定になることもあります。

もっとボールを遠くに飛ばしたい!

体の回転を意識した素振りや、軽いクラブで速く振る練習が効果的です
体幹(体の中心部)を意識したスイング、つまり上半身と下半身の捻転差を使ってパワーを生み出すことを心がけましょう。
また、力みはスムーズな動きを妨げるため、リラックスして、クラブをしなやかに振る意識を持つことも大切です。
シャフトが柔らかめの練習用具や、通常のクラブを逆さに持ってビュンと音がするように素早く振る練習なども、ヘッドスピード向上の助けになります。
女性や非力な方向け 楽な打ち方のポイント
ゴルフは体力だけでなく、効率的な体の使い方が重要です。
筋力に自信がない女性や非力な方でも、ポイントを押さえれば楽に、そして正確にボールを飛ばすことができます。
大切なのは、遠心力を利用したり、体の回転をスムーズにしたりすることです。
無理に力を入れてボールを叩きにいくのではなく、クラブの重さや体の回転を利用して、自然な流れでスイングすることを意識しましょう。
ポイント | 具体的な意識 |
---|---|
大きな筋肉を使う | 腕だけでなく、背中や腹筋、お尻の筋肉を意識して回転する |
リズムとテンポを一定に | ゆったりとしたリズムで、力まずに最後まで振り切る |
クラブの重さを利用 | クラブの重さを感じながら、振り子のイメージで振る |
軽量・柔らかいシャフトを選ぶ | 体力に合ったクラブを選ぶことで、振りやすさが向上する |
特に、腕力に頼らず、体の中心を軸とした回転運動でクラブを振る感覚を掴むことが重要です。
自分にとって心地よいリズムを見つけ、体全体を使ってクラブを振ることで、非力さをカバーし、安定したショットを打てるようになります。
上達を加速させるゴルフ動画の効果的な活用術 YouTubeなど
YouTubeなどの動画サイトには、プロゴルファーやティーチングプロによるレッスン、スイング解説、練習ドリルなど、ゴルフ上達に役立つ情報が無料で豊富に公開されています。
これらの動画を効果的に活用することで、練習の質を高めることが可能です。
ただ何となく視聴するだけでなく、自分のスイングと比較したり、特定の課題に絞って繰り返し確認したりすることが重要です。
例えば、スマートフォンで自分のスイングを撮影し、お手本となるプロの動画とスロー再生で見比べることで、改善点が明確になります。

動画はよく見るけど、どう活かせばいいかな?

1つの動画で複数のポイントを見るより、課題を1つ決めて参考にするのがおすすめです
多くの情報に惑わされず、今の自分に必要な情報を選び取ることも大切です。
例えば、「スライスを直したい」「アプローチの距離感を良くしたい」といった具体的な課題を設定し、それに関連する動画を集中的に見て、紹介されているドリルを試してみると良いでしょう。
信頼できるレッスンプロのチャンネルをいくつか見つけ、自分に合った解説を参考に、課題を一つずつクリアしていくことが上達への近道です。
自分に合ったゴルフクラブ選び ミズノやキャロウェイなどの選択肢
ゴルフクラブは、スイングやスコアに直接影響する重要な要素であり、自分に合ったものを選ぶことが上達の鍵を握ります。
特にゴルフを始めたばかりの頃は、デザインやブランドだけでなく、扱いやすさを重視して選ぶことが大切です。
初心者のうちは、多少芯を外してもまっすぐ飛びやすい、いわゆる「やさしい」クラブを選ぶのがおすすめです。
具体的には、ヘッドが大きめでスイートスポット(芯)が広いドライバーや、ボールが上がりやすく、ミスヒットに強い「キャビティバック」構造のアイアンなどが挙げられます。
国内メーカーのミズノやダンロップ(ゼクシオなど)、海外メーカーのキャロウェイやテーラーメイド、ピンなど、多くのメーカーが初心者やアベレージゴルファー向けのモデルを開発・販売しています。
クラブ種類 | ポイント | メーカー例 |
---|---|---|
ドライバー | ヘッドが大きい(460ccに近い)、ロフト角が大きい(10.5度以上) | テーラーメイド、キャロウェイ |
アイアン | ソール幅が広い、ポケットキャビティ構造 | ミズノ、ピン |
シャフト | 軽量で柔らかめ(カーボンシャフトのRやLフレックスなど) | 各社初心者向けモデルに採用 |
セット内容 | 最初はハーフセット(7本程度)からでも十分 | – |
ゴルフクラブは決して安い買い物ではありません。
可能であればゴルフショップで実際に試打をさせてもらい、クラブの重さやシャフトの硬さ(フレックス)、握った感触などを確かめましょう。
店員さんに自分のレベルや悩みを相談し、アドバイスをもらうのも良い方法です。
自分にとって振りやすいと感じるクラブを選ぶことが、楽しくゴルフを続けるためにも重要です。
ゴルフスクールやレッスンプロの活用メリット
ゴルフスクールやレッスンプロによる指導は、自己流の癖がついてしまう前に、正しいスイングの基本を効率よく身につけられる最も確実な方法の一つです。
特に初心者の方にとっては、上達への近道となるでしょう。
経験豊富なインストラクターが、個々のスイングを客観的に分析し、ビデオ映像なども活用しながら、改善すべき点や伸ばすべき点を的確にアドバイスしてくれます。
さらに、その課題を克服するための具体的な練習ドリルを教えてもらえる点も大きなメリットです。
疑問点や分からないことをその場で直接質問し、すぐに解決できる環境も魅力です。
メリット | 詳細 |
---|---|
正しい基本の早期習得 | 自己流の癖がつく前に、効率よく正しいフォームやスイング理論を学べる |
客観的なスイング分析とアドバイス | 自分では気づきにくい課題点を指摘してもらい、具体的な改善策を知ることができる |
モチベーション維持 | 定期的なレッスンで目標設定ができ、練習の意欲を保ちやすい |
設備や練習環境の利用 | スイング解析機などの設備を利用できたり、集中して練習できる環境がある |
最近では、インドアゴルフスクールも増えており、天候に左右されずに快適な環境でレッスンを受けられます。
費用はかかりますが、独学での遠回りを考えれば、結果的に時間とコストの節約になることも少なくありません。
本格的にゴルフに取り組みたい、あるいは伸び悩みを解消したいと考えているなら、一度体験レッスンなどを受けてみることを強くおすすめします。
コースデビューに向けた準備と心構え
練習場でボールを打つのに慣れてきたら、いよいよコースデビューです。
ゴルフの醍醐味である広々としたコースでのプレーは格別な体験ですが、スムーズに楽しむためには事前の準備と心構えが大切になります。
まず、ゴルフの基本的なルールやマナーを学んでおくことが重要です。
例えば、打つ順番、OB(プレー区域外)や池に入った場合の処置、バンカーショット後の砂のならし方、グリーン上での注意点(他の人のラインを踏まないなど)といった知識は、同伴者に迷惑をかけないために最低限必要です。
また、ゴルフはプレーファスト(スムーズな進行)が非常に重視されるスポーツです。
自分の打順になったら素早く準備し、ショット後は速やかに移動するなど、全体の流れを止めないように意識しましょう。
準備しておきたいこと | 内容 |
---|---|
ルール・マナー | OBの処置、バンカーのならし方、グリーンの歩き方など、基本的な知識を身につける |
持ち物 | ゴルフクラブ、ボール(多めに)、ティー、マーカー、グローブ、ゴルフウェア、シューズなど |
事前練習 | ドライバーだけでなく、アプローチやパターなど、短い距離の練習も忘れずに行う |
プレーファスト | 打つ前の素振りは少なく、カートへは小走りで、ボール探しは時間をかけすぎないなどを意識 |

初めてコースに出るの、すごく緊張する…

最初は誰でも緊張します。スコアより、マナーを守って楽しむことを考えましょう
初めてのコースでは、スコアを気にする必要は全くありません。
まずはコースの雰囲気に慣れ、ゴルフというスポーツそのものを楽しむことを目標にしましょう。
事前に経験豊富な同伴者にコースデビューであることを伝えておけば、色々とサポートしてくれるはずです。
不安な点は遠慮なく質問し、周りのプレーヤーの動きを参考にしながら、落ち着いてプレーすることを心がけてください。
忘れ物がないように前日にしっかり準備しておくことも大切です。
よくある質問(FAQ)
- Qドライバーがどうしてもスライスしてしまいます。一番最初に確認すべき「基本」は何ですか?
- A
まずは「グリップ(握り方)」を確認しましょう。
フェースが開いて当たりやすい「ウィークグリップ」になっていないか見直します。
次に、目標に対して肩や腰のラインが左を向いていないか「アドレス(構え方)」もチェックすることが大切です。
- Q練習場ではそこそこ打てるのに、コースに出ると「ダフリ」や「トップ」ばかりです。どうしてでしょうか?
- A
練習場のマットは滑りやすく多少手前から入っても打てますが、コースの芝生はそうはいきません。
加えて、傾斜やプレッシャーもミスの原因となり得ます。
「体重移動」を意識し、常に「スイング」の軸を安定させる練習が必要です。
コースを想定した練習場で、「方向性」や「距離感」を意識することも大切になります。
- Qアイアンで「飛距離」を安定させるには、力いっぱい振るよりも大事なことはありますか?
- A
アイアンショットで重要なのは力ではなく「正確なインパクト」です。
クラブヘッドが最下点を迎える前にボールを捉える「ダウンブロー」を意識しましょう。
安定した「フォーム」で、毎回同じリズムと「ヘッドスピード」で振る練習が、「飛距離」の安定につながります。
「番手」ごとの自分の距離を知ることも重要となります。
- Q「アプローチ」が苦手で、グリーン周りを行ったり来たりしてしまいます。短い距離を寄せる「コツ」はありますか?
- A
「ウェッジ」を使ったアプローチの基本は、大きなスイングではなく、振り子のイメージで振り幅をコントロールすることです。
「ピッチショット」と「チップショット」の使い分けを意識し、落とし場所と転がりをイメージする練習が大切になります。
「グリップ」は短く持ち、手首の使いすぎに注意しましょう。
「寄せ」の練習を重ねることで「スコア」がまとまります。
- Qゴルフの「レッスン」を受けた方が良いのでしょうか?「ユーチューブ」の「動画」だけではダメですか?
- A
「動画」での学習も非常に有効ですが、自分の癖や改善点を客観的に指摘してもらえるのが「レッスン」の大きなメリットです。
特に「初心者」は、変な癖がつく前に「レッスンプロ」に見てもらうことをおすすめします。
「スクール」ではスイング解析なども利用でき、効率的な「上達」が期待できます。
動画とレッスンを組み合わせるのも良い方法です。
- Q「初心者」向けの「クラブ選び」のポイントを教えてください。最初は何本くらい必要ですか?
- A
最初は無理にフルセット揃える必要はありません。
ドライバー、アイアン数本(7番、9番など)、ウェッジ、パターを含む7本程度のハーフセットから始めるのがおすすめです。
「クラブ選び」では、ミスに強くボールが上がりやすい「やさしい」モデルを選びましょう。
具体的には、ヘッドが大きく、シャフトが軽くて柔らかいものが扱いやすいです。
試打をして自分に合ったものを選ぶのが一番です。
まとめ
ゴルフの上達には、正しい基本フォームとクラブごとの打ち方の理解が欠かせません。
この記事では、安定したショットを打つためのスイング7ステップから、ドライバーやアイアンなどのクラブ別攻略法、よくあるミスの修正ドリルまで、初心者の方が知りたい基本を網羅的に解説しました。
- スイングの土台となる正しいアドレス・グリップ・スタンス
- 体幹を使ったボディターンとスムーズな7ステップスイング
- ドライバーからパターまで、クラブの役割と打ち方のコツ
- スライスやダフリの原因を知り、効果的な練習ドリルで克服
まずは自分のスイングを見直し、この記事で紹介した基本の練習方法やドリルを試してみましょう。
一つずつ課題をクリアしていくことが、スコアアップへの一番の近道です。
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