ウォーターサーバーを選ぶ上で最も重要なのは、浄水型と宅配型の違いを理解し、ご自身の生活にどちらが本当に合うかを見極めることです。
この記事では、浄水型と宅配型ウォーターサーバーの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、料金、水質、メンテナンス、災害時の対応、そして最終的な選び方のポイントまで、専門的な視点から徹底比較し、詳しく解説します。

浄水型と宅配型、どっちがうちの生活に合うんだろう? 初期費用や月々のコスト、お手入れの手間も気になるな…

それぞれの特徴をしっかり比較すれば、きっとあなたにぴったりの一台が見つかりますよ。
- 浄水型と宅配型ウォーターサーバーの基本的な違いと特徴
- 各タイプのメリット・デメリット、料金体系、水質・味の比較
- メンテナンス方法、災害時の対応、ライフスタイルや家族構成別の選び方のポイント
浄水型と宅配型ウォーターサーバーの基本的な違い
ウォーターサーバーを選ぶにあたり、浄水型と宅配型の根本的な違いを把握することは、後悔しない選択をするために非常に重要です。
それぞれの特徴と仕組みを理解することで、ご自身のライフスタイルや重視するポイントに合った一台が見つかります。
浄水型ウォーターサーバーの特徴と仕組み
浄水型ウォーターサーバーとは、ご家庭の水道水をサーバー内部に搭載された高性能フィルターでろ過し、飲用水を提供するシステムです。
近年、その利便性や経済性から注目されており、市場が拡大しています。
浄水型ウォーターサーバーには、主に「水道水補充型(タンク式)」と「水道直결型」の2つのタイプが存在します。
水道水補充型は、サーバーのタンクに利用者が直接水道水を注ぐタイプで、工事は基本的に不要です。
一方、水道直結型は水道管とサーバーを直接接続するタイプで、専門業者による初期設置工事が必要となりますが、都度水を補充する手間がありません。

浄水型って、水道水がベースだと味はどうなのかな?

高性能フィルターが水道水の気になる臭いなどを除去し、スッキリと飲みやすいお水に変わりますよ。
特徴 | 詳細 |
---|---|
水の供給 | 水道水を原水とするため基本的に水切れの心配がなく、月額定額制で料理などにも気兼ねなく使用可能。ただし、フィルターの総ろ過水量には上限あり |
フィルター | 残留塩素やトリハロメタンなどを除去。PFAS(有機フッ素化合物)対応フィルターも登場。定期的な交換が必要で、多くはメーカーから無料送付 |
その他機能 | 冷水・温水機能が基本。機種により常温水、UV-LED殺菌機能、省エネモード、チャイルドロック、自動クリーン機能などを搭載 |
浄水型ウォーターサーバーは、水ボトルの注文や受け取り、保管、交換といった手間が不要になる点が大きな魅力です。
また、ボトルの製造や輸送に伴う環境負荷の低減にも繋がり、空きボトルのゴミが出ないため、処分の手間も省けます。
宅配型ウォーターサーバーの特徴と仕組み
宅配型ウォーターサーバーとは、専門の業者によって定期的に配送される水ボトルをサーバーにセットして利用するタイプです。
特に、水の品質や種類にこだわりたい方から根強い人気があります。
水の種類は、主に「天然水」と「RO水(ピュアウォーター)」の2種類に大別されます。
天然水は特定の採水地のミネラル成分を豊富に含み、RO水はRO膜でろ過し不純物を徹底的に除去した安全性の高い水です。
RO水はミネラルを後から添加している場合もあります。

宅配型のお水は美味しそうだけど、ボトル交換とか重くないかな?

確かにボトル交換は必要ですが、最近は下置きタイプなど負担の少ない機種も増えています。お水の味にこだわる方にはおすすめです。
特徴 | 詳細 |
---|---|
水の種類 | 天然水(採水地により風味やミネラルが異なる)、RO水(不純物を徹底除去した純水に近い水、ミネラルを添加している場合もあり)から選択可能 |
ボトルの管理 | 定期的なボトルの受け取り、未使用ボトルの保管、空ボトルの交換作業が伴う。12Lボトルが多く、重い。使い捨て(ワンウェイ)と回収(リターナブル)方式あり |
その他機能 | 冷水・温水機能が基本。デザイン性に優れた機種も多い |
注文ノルマ | メーカーや契約プランにより、毎月の最低注文数が設定されている場合あり |
宅配型ウォーターサーバーは、多様な種類の水を選べる楽しさがある一方で、水ボトルの管理という物理的な手間や、基本的に使用した分だけ費用が発生する従量課金制である点が特徴です。
災害時には未開封ボトルが備蓄水になるという利点もあります。
浄水型と宅配型ウォーターサーバーのメリット・デメリット
ウォーターサーバーを選ぶ上で、それぞれのタイプの利点と欠点を具体的に把握することは、後悔しない選択をするために不可欠です。
ここでは、浄水型と宅配型ウォーターサーバーのメリットとデメリットを比較し、どちらがよりご自身のニーズやライフスタイルに適しているかを見極めるための情報を提供します。
浄水型ウォーターサーバーのメリット
浄水型ウォーターサーバーの最大の魅力は、なんといっても月額料金が比較的安く、水を気兼ねなく利用できる点です。
水道水を利用するため、水そのものの購入費用を大幅に抑えられます。
多くのメーカーが月額定額制を採用しており、飲用はもちろん、料理や炊飯など、日常の様々なシーンで水の量を気にせずにたっぷりと使えることが大きな特徴です。
水ボトルの交換や受け取り、保管の手間がない点も、日々の生活を楽にしてくれます。

ペットボトルの購入やゴミ出しから解放されたいな…

浄水型なら、重たいボトルを運ぶ手間やゴミ出しの面倒から解放されますよ
浄水型ウォーターサーバーが持つ主なメリットは以下の通りです。
メリット項目 | 詳細 |
---|---|
経済性 | 月額料金が安価な傾向、水が基本的に使い放題 |
ボトル関連の手間不要 | ボトルの注文、受け取り、交換、保管、ゴミ出しが一切不要 |
環境への配慮 | プラスチックゴミが出ない |
水の新鮮さ | サーバー内で常にろ過するため、いつでも新鮮な水を利用可能 |
省スペース性 | ボトルストックが不要なため、サーバー本体の設置スペースのみで済む |
導入の手軽さ(水道水補充型の場合) | 特別な工事が不要で、コンセントがあれば簡単に設置できる機種が多い |
これらのメリットは、日々の生活の手間を減らし、経済的な負担を軽減したいと考える方にとって、浄水型ウォーターサーバーが適した選択肢であることを示しています。
浄水型ウォーターサーバーのデメリット
多くの利点がある浄水型ウォーターサーバーですが、導入を検討する際にはいくつかの注意点を理解しておくことが大切です。
特に、災害による断水や停電時には基本的に使用できなくなる点が大きなデメリットとして挙げられます。
水道水を原水とし、電力で冷却・加熱・浄水を行うシステムであるため、これらのライフラインが停止すると機能しません。
ただし、一部機種では停電時でも利用可能な非常用電源ユニットがオプションで用意されていることもあります。

メンテナンスって、自分でどれくらいやらないといけないのかな?

フィルター交換に加え、給水タンクや抽出口の定期的な清掃が必要になります
浄水型ウォーターサーバーの主なデメリットは以下の通りです。
デメリット項目 | 詳細 |
---|---|
災害時の脆弱性 | 断水・停電が発生すると基本的に使用不可 |
水の味の限界 | 天然水特有の風味は期待できず、水道水の水質とフィルター性能に依存する |
定期的なセルフメンテナンス | フィルター交換、給水タンクや抽出口などの清掃が必要 |
給水の手間(水道水補充型の場合) | タンクへの水道水補充作業が発生 |
初期工事(水道直結型の場合) | 専門業者による設置工事が必要な場合あり、費用や賃貸物件での制約も考慮が必要 |
コスト(少量使用者) | 水の消費量が月間24L未満など極端に少ない場合、宅配型より割高になることがある |
これらのデメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや災害時の備えに対する考え方と照らし合わせて検討することが求められます。
宅配型ウォーターサーバーのメリット
宅配型ウォーターサーバーは、水の種類が豊富で、好みの味を選べる点が大きな魅力です。
日本各地の採水地から届けられる天然水は、それぞれ異なるミネラルバランスと風味を持ち、自分の好みにぴったりの水を見つける楽しみがあります。
また、不純物を徹底的に除去したRO水も選択でき、クリアな味わいや安全性の高さを重視する方に適しています。
災害時には、未開封の水ボトルがそのまま備蓄水になる点も安心材料です。

地震とかあった時、飲み水の備えがあると安心だよね

宅配型なら、未開封ボトルが備蓄水になるので災害時にも役立ちます
宅配型ウォーターサーバーが持つ主なメリットは以下の通りです。
メリット項目 | 詳細 |
---|---|
水の選択肢の豊富さ | 天然水やRO水など、多様な水質や味から好みのものを選べる |
災害時の備蓄水 | 未開封ボトルが長期間保存可能で、非常時の飲料水として役立つ |
設置の容易さ | 特別な工事は基本的に不要で、コンセントがあれば比較的自由に設置可能 |
安定した水質 | メーカーによる品質管理で、常に安定した品質の水を利用可能 |
専門メンテナンス(一部) | メーカーによる定期的なサーバー点検や清掃サービスが提供される場合がある |
これらのメリットは、水の味や品質にこだわりたい方、そして万が一の災害に備えたいと考える方にとって、宅配型ウォーターサーバーが有力な選択肢となることを示しています。
宅配型ウォーターサーバーのデメリット
利便性や水質に優れた点が魅力の宅配型ウォーターサーバーですが、一方でコストや手間に関するいくつかのデメリットも理解しておくことが重要です。
特にランニングコストが高い傾向にある点は、契約前にしっかりと把握しておくべきポイントです。
サーバーレンタル料に加え、消費した水のボトル代が別途発生し、特に天然水はRO水よりも高価な傾向があります。
例えば、月に30Lの水を利用する場合、水代だけで約4,000円程度かかるという試算も見られます。

ボトルって重いのかな?交換とか、保管場所も心配…

12Lボトルは約12kgあり、交換や保管には確かに手間とスペースが必要です
宅配型ウォーターサーバーの主なデメリットは以下の通りです。
デメリット項目 | 詳細 |
---|---|
ランニングコストの高さ | 水代が別途発生し、特に天然水や大量消費の場合は高額になる傾向がある |
ボトル関連の手間 | 重いボトルの交換、定期的な受け取り、未使用・空ボトルの保管が必要 |
注文ノルマの可能性 | メーカーやプランにより、毎月の最低注文数が設定されていることがある |
ボトルのゴミ処理 | ワンウェイボトルの場合、潰して家庭ゴミとして処分する手間が発生 |
設置スペースの確保 | サーバー本体に加え、水ボトルの保管スペースが必要 |
これらのデメリットを踏まえ、ご自身の水の消費量や予算、そして手間をどれだけ許容できるかを慎重に検討する必要があります。
比較項目 | 浄水型ウォーターサーバー | 宅配型ウォーターサーバー |
---|---|---|
主なメリット | ||
コスト | 月額定額で安価な傾向、水が基本的に使い放題 | 水の種類を選べる(天然水など高品質な水) |
ボトルの手間 | 交換・注文・受け取り・保管が不要 | 災害時の備蓄水になる、ローリングストック可能 |
水の種類 | 水道水をろ過した新鮮な水 | 安定した水質 |
ゴミの量 | ほぼ出ない | メーカーによる専門メンテナンスがある場合も |
主なデメリット | ||
コスト | 水の消費量が少ないと割高になる可能性 | ランニングコストが高い傾向(特に天然水、大量消費時) |
ボトルの手間 | 水道水補充型は給水の手間あり | ボトルの交換・受け取り・保管が負担 |
メンテナンス | 定期的なセルフメンテナンス(フィルター交換、タンク清掃など)が必須 | 注文ノルマがある場合がある |
災害時の制約 | 断水・停電に弱い | ボトルのゴミ処理(ワンウェイ式の場合)、保管スペースが必要 |
味の選択肢 | 水道水とフィルター性能に依存、天然水のような風味は期待しにくい | |
その他 | 水道直結型は初期工事が必要な場合あり |
浄水型と宅配型ウォーターサーバーの料金体系を比較
ウォーターサーバーを選ぶ上で、料金は最も重要な検討事項の一つです。
初期費用から月々のランニングコスト、そして長期的に利用した場合のトータルコストまで、浄水型と宅配型ではその体系が大きく異なります。
それぞれの料金について詳しく比較検討し、ご自身の予算や使い方に合った最適な選択をするための情報を提供します。
初期費用と月額料金の比較
ウォーターサーバーを導入する際には、まず「初期費用」として契約時や設置時にかかるコストと、毎月継続的に支払う「月額料金」の内訳を正確に把握することが大切です。
浄水型と宅配型では、これらの費用構造が大きく異なるため、それぞれの相場や内訳を理解しておく必要があります。

ウォーターサーバーの初期費用や月額料金って、実際どれくらい違うの?

浄水型は月額定額制が多く、宅配型は水の使用量で月額料金が変動する傾向がありますので、トータルコストで比較しましょう
費用項目 | 浄水型ウォーターサーバー | 宅配型ウォーターサーバー |
---|---|---|
初期費用 | 水道直結型:5,000円~10,000円程度の工事費が目安 水道水補充型:無料の場合が多いが、事務手数料等がかかる場合あり | ほぼ無料のメーカーが多い 一部メーカー・高機能サーバーで数千円(例:コスモウォーター初期費用2,200円)かかる場合あり |
サーバーレンタル料(月額) | 2,500円~4,000円程度(フィルター代込みが多い 例:Locca 2,580円~、エブリィフレシャス 3,300円) | 無料~1,500円程度(例:アルピナウォーター 629円/月) 高機能・デザイン性サーバーは有料傾向 |
水代/フィルター代(月額) | 水道代実費のみ(フィルター代はレンタル料に含むことが多い) | 12Lボトル1本あたり1,200円~2,100円程度 24L使用時:約2,700円(ワンウェイウォーター)~約4,233円(プレミアムウォーター) |
電気代(月額目安) | 約300円(エブリィフレシャス mini)~800円程度 | 約256円(コスモウォーター smartプラス Next)~1,000円程度 |
メンテナンス料 | レンタル料にフィルター交換費用含むことが多い 専門清掃は有料オプションの場合あり | レンタル料やサポート料に含むことが多い(例:アクアクララ あんしんサポート料) 別途有償の場合もあり |
月額合計目安(24L使用想定) | 約3,000円~5,000円(サーバーレンタル料+電気代+水道代少量) | 約3,500円~6,000円(水代+サーバーレンタル料(該当する場合)+電気代) ※水の種類やサーバー機種により大きく変動 |
初期費用が無料という言葉だけに注目するのではなく、月額料金の内訳と総額、特にご自身の水の使用量によって変動する可能性のある費用をしっかりと理解することが賢明な判断に繋がります。
長期的なコストパフォーマンス
ウォーターサーバーの導入を検討する際には、初期費用や毎月の料金だけでなく、2年、3年、5年といった長期的な視点で総コストを比較することが、賢い選択をする上で非常に重要です。
特に水の消費量が多いご家庭やオフィスでは、浄水型ウォーターサーバーが宅配型と比較して長期的な総コストを大幅に抑制できる傾向にあります。

2、3年使った場合の総額って、どうやって比べたらいいんだろう?

毎月の水の使用量と利用年数を想定して、総コストをシミュレーションすると明確になります
ウォーターサーバーの契約においては、最低契約期間と、期間内解約に伴う解約金の存在が、長期的なコストパフォーマンスに大きな影響を与えます。
多くのメーカーでは2年から5年程度の最低契約期間が設定されており、この期間を満たずに解約すると、数万円単位の解約金が発生するケースが一般的です。
例えば、エブリィフレシャスは3年契約で解約時期により解約金が変動し、Loccaは契約期間が長いほど解約金が安くなる仕組みです。
一方で、ウォータースタンドのピュアライフのように契約期間の縛りがないプランもあります。
ウォーターサーバータイプ | 月間使用量24Lの場合 (3年間の総費用目安) | 月間使用量48Lの場合 (3年間の総費用目安) | 月間使用量72Lの場合 (3年間の総費用目安) |
---|---|---|---|
浄水型 (月額3,300円+電気代500円と仮定) | (3,300+500)円 × 36ヶ月 = 136,800円 | (3,300+500)円 × 36ヶ月 = 136,800円 | (3,300+500)円 × 36ヶ月 = 136,800円 |
宅配型 (RO水) (24Lで3,500円+電気代500円と仮定) | (3,500+500)円 × 36ヶ月 = 144,000円 | (7,000+500)円 × 36ヶ月 = 270,000円 | (10,500+500)円 × 36ヶ月 = 396,000円 |
宅配型 (天然水) (24Lで4,500円+電気代500円と仮定) | (4,500+500)円 × 36ヶ月 = 180,000円 | (9,000+500)円 × 36ヶ月 = 342,000円 | (13,500+500)円 × 36ヶ月 = 504,000円 |
※上記シミュレーションは電気代を月額500円と仮定し、初期費用・解約金・水道代・各種割引を含まない簡易的な比較です。
実際の料金は各メーカーの公式サイトで確認してください。
ご自身の水の消費量と予想される利用期間を考慮し、契約期間や解約金の条件、さらには将来的なライフスタイルの変化にも対応できるプランかどうかを見極めて選択することが、長期的な満足に繋がります。
浄水型と宅配型の水質と味の違い
毎日口にする水だからこそ、その品質や味わいはウォーターサーバー選びにおける重要な判断基準です。
浄水型と宅配型では、原水の種類や処理方法が根本的に異なるため、提供される水の水質や風味にもそれぞれ特徴的な違いが生じます。
比較項目 | 浄水型 | 宅配型(天然水) | 宅配型(RO水) |
---|---|---|---|
原水 | 各家庭の水道水 | 特定水源の地下水、湧き水など | 水道水、天然水など |
主な処理方法 | 高性能フィルター(活性炭、中空糸膜など)でろ過 | 沈殿・ろ過・加熱殺菌など最低限の処理 | RO膜(逆浸透膜)で徹底ろ過 |
残留塩素・カルキ臭 | 除去 | 元々含まれない | 除去(原水が水道水の場合) |
ミネラル含有 | 水道水由来のミネラルは基本的に保持傾向 | 天然ミネラル豊富、採水地により種類・量が異なる | ほぼ全て除去後、味調整のために人工的にミネラルを添加する場合が多い |
主な味の特徴 | スッキリして飲みやすい、水道水のクセがなくなる | まろやか、甘み、深みなど、採水地特有の風味豊か | クリアでクセがない、無味無臭に近い(ミネラル無添加の場合)、ミネラル添加で調整された味 |
こんな人におすすめ | 手軽さ、料理への活用、水道水の味改善を求める層 | 味・産地・特定ミネラルへのこだわり、自然な風味を重視する層 | 安全性最優先、乳児用、クリアな味の嗜好、コスト抑制を望む層 |
このように、浄水型と宅配型では水質と味に明確な方向性の違いがあり、ご自身の嗜好や求めるものに応じて選択することが大切になります。
浄水型の水質と味の特徴
浄水型ウォーターサーバーで提供される水は、ご家庭に供給されている水道水を、サーバー内部に搭載された専用フィルターでろ過したものです。
そのため、水質と味わいは、主に原水となる水道水の質と、使用される浄水フィルターの性能によって大きく変わります。
近年では、健康への影響が懸念されているPFAS(有機フッ素化合物)に対応した高性能フィルターを搭載した機種も登場しており、例えばエブリィフレシャスやハミングウォーター、プレミアムウォーターの「Slim-RII」などが、PFASを含む29種類の不純物を除去できると公表しています。
特徴 | 詳細 |
---|---|
原水 | 各家庭の水道水 |
ろ過方法 | 活性炭フィルターや中空糸膜フィルターで、残留塩素、カルキ臭、トリハロメタン、サビ、濁りなどを除去 |
ミネラルの保持 | 水道水中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分は除去せず残す設計が多い(例:プレミアムウォーター「Slim-RII」) |
味の特徴 | 水道水特有のカルキ臭や塩素臭が除去され、スッキリとしてクセがなく飲みやすい味わい。料理にも活用しやすい |
硬度 | 原水の水道水の硬度に準じ、多くは軟水。フィルター処理で口当たりがよりマイルドに感じられることも |

水道水がベースって、本当に美味しくなるの?

カルキ臭などが除去されてスッキリと飲みやすくなりますが、天然水のような個性的な風味とは異なりますよ
浄水型ウォーターサーバーの水質・味は、日本の高品質な水道水をベースに、フィルターによってさらに磨きをかけた「水道水のアップグレード」と表現できます。
宅配型の水質と味の特徴
宅配型ウォーターサーバーでは、主に「天然水」と「RO水(ピュアウォーター)」という、性質の異なる2種類の水が提供されており、それぞれが独自の水質と味わいを有します。
特にRO水は、RO膜(逆浸透膜)という0.0001ミクロンという超微細な孔を持つ特殊なフィルターでろ過処理を施し、水分子以外のほぼ全ての不純物を除去します。
項目 | 天然水 | RO水(ピュアウォーター) |
---|---|---|
原水・処理 | 特定水源の自然水を最低限の物理処理(沈殿・ろ過・加熱殺菌など) | 水道水や天然水などをRO膜で徹底ろ過 |
ミネラル | 採水地の地層由来の天然ミネラル(カルシウム、マグネシウム、バナジウム、シリカなど)をバランス良く含有 | ろ過でほぼ全てのミネラルを除去後、味調整のため人工的にミネラルを添加する場合あり(デザインウォーター) |
味の特徴 | 採水地ごとに異なる独特の風味(甘み、深み、まろやかさ)。多くは軟水で飲みやすい | 基本的に無味無臭に近いクリアな味わい。ミネラル添加で調整されることも |
安全性 | メーカーによる厳格な品質管理。定期的な水質・放射性物質検査 | 不純物を極限まで除去するため安全性が高い。赤ちゃんのミルク作りにも適する |
価格帯 | RO水と比較して高価な傾向 | 天然水と比較して安価な傾向 |
こんな人におすすめ | 水の味、産地、特定のミネラル成分にこだわりたい人、自然な風味を楽しみたい人 | 安全性を最優先する人、赤ちゃんのミルク用、クリアな味が好みの人、コストを抑えたい人 |

天然水とRO水、結局どっちがいいの?

味の好みや安全性の重視度、赤ちゃんのミルクに使うかなど、目的によっておすすめは変わってきます
宅配型ウォーターサーバーを選ぶ多くの方は、単に「カルキ臭がない水」というだけでなく、天然水ならではの豊かな風味や、RO水の徹底した安全性といった「付加価値」に期待していると言えるでしょう。
浄水型と宅配型のメンテナンスと使い勝手の違い
ウォーターサーバーを毎日快適に、そして衛生的に使い続けるためには、適切なメンテナンスと日々の使い勝手の良さがとても重要です。
浄水型と宅配型では、お手入れの方法や頻度、操作性において、それぞれ異なる特徴がありますので、詳しく見ていきましょう。
比較項目 | 浄水型ウォーターサーバー | 宅配型ウォーターサーバー |
---|---|---|
主なメンテナンス | フィルター交換、給水タンク・抽出口などのセルフ清掃 | ボトル交換、サーバー本体のセルフ清掃、メーカーによるメンテナンス(機種による) |
日常的な手間 | 水道水補充型は給水、フィルター交換時期の管理 | ボトル交換、ボトルの受け取り・保管・ゴミ処理 |
メーカーサポート | 機種により内部クリーン機能、一部メーカーで専門スタッフによるメンテナンスサービス(有償の場合あり) | 機種により内部クリーン機能、メーカーによる定期メンテナンスやサーバー交換サービス(無料・有料あり) |
ボトルの有無 | なし | あり(交換、保管、ゴミ処理の手間) |
どちらのタイプも、長く快適に利用するためにはメンテナンスが欠かせません。
ご自身のライフスタイルや、どこまで手間を許容できるかを考慮して選ぶことが大切です。
浄水型のメンテナンス方法
浄水型ウォーターサーバーのメンテナンスは、主にご自身で行うセルフメンテナンスと、定期的なフィルター交換が中心となります。
日常的なお手入れとして、給水タンクや受け皿は3日に1回程度、給水口(蛇口)周りは1週間に1回程度の清掃が推奨されています。
サーバー本体や背面のホコリも月に1回程度は掃除すると、より衛生的で、サーバーの性能維持にも繋がります。
これらの作業を怠ると、水の味や衛生状態が悪化する原因になることがあります。
清掃箇所 | 推奨頻度 | 主な清掃方法 |
---|---|---|
給水タンク・受け皿 | 3日に1回程度 | 食器用中性洗剤とスポンジで洗浄、十分なすすぎ、乾燥 |
給水口(蛇口)周り | 1週間に1回程度 | 清潔な布や除菌ウェットティッシュ、綿棒などで拭き取り、除菌 |
サーバー本体・背面 | 月に1回程度 | 掃除機でホコリ吸引後、固く絞った濡れふきんで拭き掃除 |
カートリッジ差込口 | フィルター交換時 | 水滴を拭き取り、除菌シートなどで清掃 |

浄水型って、自分で掃除するところが多いの?

はい、衛生的に使うために、いくつかの箇所を定期的にお手入れする必要があります。
フィルター交換は、浄水性能を維持するための最も重要な作業です。
交換頻度は製品や使用状況によりますが、一般的にエブリィフレシャスでは7ヶ月半から1年、Loccaでは8ヶ月から9ヶ月に1回程度が目安とされています。
多くのメーカーでは、交換時期になると新しいフィルターが送られてくるため、交換忘れの心配は少ないでしょう。
費用は月額レンタル料金に含まれていることが多いです。
交換を怠ると、ろ過性能の低下やサーバー故障の原因にも繋がりますので、メーカーの指示に従って交換することが重要になります。
最近の機種には、UV殺菌機能など、サーバー内部を自動で清潔に保つ内部クリーン機能が搭載されているものも増えています。
ウォータースタンドのピュアライフのように、給水口の除菌機能まで備えた機種もあり、日常のセルフメンテナンスの負担を軽減します。
一部メーカーでは、ウォータースタンドのように専門スタッフによる定期的なメンテナンスサービス(有償の場合あり)を提供しているところもあります。
浄水型は基本的にセルフメンテナンスが中心ですが、機種によっては内部クリーン機能やメーカーサポートがあるため、手間をどこまでかけられるかを考慮して選びましょう。
宅配型のメンテナンス方法
宅配型ウォーターサーバーのメンテナンスで最も特徴的なのは、水ボトルの交換作業ですが、サーバー本体を衛生的に保つための日常的な清掃も大切です。
日常的なお手入れとして、水の注ぎ口(蛇口)や受け皿は、雑菌が繁殖しやすいため1週間に1回程度、アルコール系衛生剤などで拭き取り、除菌することが推奨されます。
ボトル交換時には、サーバー本体のボトル差込口周辺も清潔にしておくと、より安心です。
サーバー本体や背面のホコリも、月に1回程度は清掃しましょう。
清掃箇所 | 推奨頻度 | 主な清掃方法 |
---|---|---|
注ぎ口(蛇口)・受け皿 | 1週間に1回程度 | アルコール系衛生剤をしみこませた布などで拭き取り、除菌。中性洗剤での洗浄も効果的 |
ボトル差込口 | ボトル交換時 or 1週間に1回程度 | アルコール系衛生剤で殺菌し、清潔な布などで拭き取り |
サーバー本体・背面 | 月に1回程度 | 本体外面は濡れふきん、背面は掃除機でホコリ吸引後、拭き掃除。清掃時は電源プラグを抜く |

宅配型はボトル交換以外は楽なのかな?

ボトル交換が主な作業ですが、サーバー本体の清掃も大切です。
水ボトルの交換は、水がなくなる都度必要です。
一般的な12Lボトルの場合、約12kgの重さがあるため、女性や高齢の方には負担になることがあります。
この負担を軽減するために、近年ではコスモウォーターのようにボトルをサーバー下部にセットするタイプや、フレシャスのように軽量なウォーターパックを採用する機種も人気です。
メーカーによる専門メンテナンスは、内容や料金体系が異なります。
ピュアハワイアンウォーターのように無料で定期メンテナンスを行うメーカーや、アルピナウォーターやうるのんのように一定期間ごとにサーバー本体を交換してくれるところもあります。
アクアクララのように月額のあんしんサポート料(月額1,100円~)にメンテナンスが含まれる場合、クリクラのように年1回460円でメンテナンスを受けられる場合など様々です。
プレミアムウォーターやコスモウォーター、フレシャスのように、内部クリーン機能の進化により専門スタッフによる定期メンテナンスを不要としているメーカーも増えています。
宅配型はボトル交換と日常のセルフメンテナンスが基本ですが、メーカーのサポート体制も確認しておくと、より安心して利用できます。
浄水型と宅配型では災害時にどちらが安心か
自然災害への備えとして、ウォーターサーバーが災害時にどのように機能するのかを理解することは、安心して日々の生活を送るために非常に重要です。
浄水型と宅配型では、その仕組みの違いから災害時の対応力に大きな差が現れます。
それぞれのタイプが持つ災害時の利点と注意点を詳しく見ていきましょう。
浄水型ウォーターサーバーの災害時の利点
浄水型ウォーターサーバーは、通常時は水道水を活用する手軽さが魅力ですが、災害発生時にはその特性が逆に制約となるケースが多く見られます。
しかし、水道水をサーバー内のタンクに貯めてからろ過する水道水補充型の場合、断水初期であればタンク内に残っている水を利用できる可能性があります。
例えば、ウォータースタンドの「ピュアライフ」は4.5リットルのタンクを備えており、停電時でもタンク内の水でしばらくしのげる可能性があります。
また、ハミングウォーターでは、停電時にもサーバーから水を取り出せる非常用電源ユニットが別途購入可能です。

浄水型って、災害のときはどうなるの?

基本的には水道と電気が止まると使えませんが、機種によっては少し役立つこともあります。
利点 | 注意点・補足 |
---|---|
タンク内の残水が利用可能な場合がある (一部機種) | 容量に限りあり、あくまで一時的なもの |
非常用電源ユニットで停電時も出水可能な機種がある | 別途購入が必要な場合あり、全機種対応ではない |
水道・電力が復旧すれば速やかに利用再開可能 | ライフラインが途絶えている間は基本的に利用不可 |
このように、浄水型は機種や状況によって限定的ながらも役立つ可能性がありますが、ウォーターサーバー 浄水型 デメリットとして災害時の備えとしては過度な期待はできません。
水道と電力の供給が不可欠という点を常に念頭に置く必要があります。
宅配型ウォーターサーバーの災害時の利点
宅配型ウォーターサーバーは、その供給システムと製品特性から、災害時における飲料水の確保という観点で非常に有効な選択肢となります。
最大の利点は、配送される水ボトルそのものが質の高い備蓄水となる点です。
ウォーターサーバー 宅配型 メリットとして、未開封の12Lボトルを数本ストックしておけば、成人1人1日3Lの消費量で計算しても、数日分の家族の飲料水を確保できます。
RO水なら約6ヶ月から12ヶ月、天然水でも約3ヶ月から6ヶ月程度の長期保存が可能です。

宅配型なら、いざという時も安心なのかな?

はい、水ボトルそのものが備蓄になるので、災害時の安心感は大きいです。
利点 | 詳細・補足 |
---|---|
未開封ボトルが長期保存可能な備蓄水になる | RO水: 約6-12ヶ月、天然水: 約3-6ヶ月 |
ローリングストックで常に新しい水を確保できる | 日常的に消費しながら無理なく備蓄 |
停電時も利用可能なサーバーがある (物理給水式) | レバー式・コック式、ボトル上置きタイプ。常温水のみ |
非常用コックでボトルから直接取水できる場合あり | ボタン式サーバーでもボトル内の水を活用可能 |
断水時でもボトルがあれば飲料水を確保できる | 水道インフラに依存しない |
宅配型ウォーターサーバーは、計画的な備蓄とライフライン寸断時にも対応できる可能性から、災害時の飲料水確保において高い安心感を提供します。
ウォーターサーバー 浄水型 宅配型 比較を災害の観点から行うと、宅配型に軍配が上がると言えるでしょう。
浄水型と宅配型のどちらを選ぶべきか?選び方のポイント
ウォーターサーバーを選ぶ上で後悔しないためには、ご自身のライフスタイル、家族構成、そしてウォーターサーバーに何を最も求めるかという価値観を明確にすることが最も重要です。
浄水型と宅配型、それぞれの特徴を踏まえ、あなたに最適な一台を見つけるための具体的なポイントを解説していきます。
ライフスタイルに応じた選び方
日々の生活習慣や、ウォーターサーバーに求める利便性、こだわりたいポイントは人それぞれ異なります。
あなたの暮らしに本当にフィットする一台を見つけるための視点を提供します。
例えば、一人暮らしの方であれば月々の費用とボトルの手間が、共働き世帯であればボトルの受け取りやすさが重要な検討ポイントとなるでしょう。
水の味へのこだわりが強い方、ボトルの手間を徹底的に避けたい方、環境意識が高い方、災害時の備えを重視する方など、それぞれのニーズに応じた選択が必要です。

私たちみたいな二人暮らしで、手間もコストも気になる場合はどっちがいいのかな?

浄水型ならボトル手間なしで料理にも使え、宅配型なら少量ボトルや配送スキップで対応できますよ。
ライフスタイル | 浄水型のおすすめポイント | 宅配型のおすすめポイント |
---|---|---|
一人暮らし | コンパクトな機種、ボトルの手間なし | 注文ノルマなし・少量ボトル、配送スキップ可能 |
共働き・日中不在がち | ボトル受け取り不要 | 置き配サービス対応、配送日時指定可能 |
コスト重視 | 水の消費量が多い場合、月額定額で使い放題 | RO水選択、キャンペーン活用、注文ノルマなし |
水の味・品質にこだわり | (水道水を美味しくする) | 天然水など豊富な選択肢、好みの味やミネラルを選べる |
ボトルの手間を避けたい | ボトル関連の手間一切なし(特に水道直結型は給水も不要) | (下置きタイプやパック式で負担軽減) |
環境意識が高い | CO2排出量削減、ゴミ削減 | (リターナブルボトルのリサイクルなど) |
災害時の備え重視 | (限定的) | 未開封ボトルが備蓄水になる、ローリングストック可能 |
ご自身の生活で何を優先するかを考えると、最適なタイプが見えてきます。
家族構成や使用目的に基づく選び方
家族の人数や年齢構成、そしてウォーターサーバーをどのような目的で主に利用するかによっても、最適な選択肢は変わってきます。
例えば、赤ちゃんのミルク作りには安全性が高いRO水が供給できるものや70℃以上の温水が出るものが、大家族であれば気兼ねなく使える大容量タンクの浄水型が便利です。
小さなお子様がいる家庭ではチャイルドロックの仕様、シニア世帯では操作の分かりやすさも重要なポイントになります。

料理にも気兼ねなく使いたいんだけど、どっちがいいかな?

浄水型ならお水の量を気にせずたっぷり使えますし、宅配型のRO水は素材の味を引き立てますよ。
家族構成・目的 | 浄水型のおすすめポイント | 宅配型のおすすめポイント |
---|---|---|
赤ちゃんがいる家庭 | 衛生機能が充実、チャイルドロック | RO水、70℃以上温水、チャイルドロック、子育て応援プラン |
小さなお子様がいる家庭 | チャイルドロック、使い放題 | チャイルドロック、ボトルの追加注文容易 |
2〜3人暮らし | 月額料金が抑えられた機種 | 天然水の選択肢、注文ノルマやプラン比較 |
4人以上の大家族・二世帯 | 大容量タンク、水道直結型で気兼ねなく使える | (水代高額の可能性あり)災害備蓄重視の場合 |
シニア世帯 | シンプル操作、自動クリーン機能 | 下置き・軽量パック、メーカーサポート |
料理にも積極的に使いたい | 気兼ねなく大量に使える | RO水は素材の味を活かす(コスト注意) |
ペットの飲み水 | タンク容量4L以上目安 | (総水量を計算してプラン選択) |
家族の状況や主な使い道を具体的に想像することで、必要な機能や適した水のタイプが明確になります。
最終的な選択基準
これまで見てきた様々な比較ポイントを総合的に考え、後悔しないウォーターサーバー選びのための最終的な判断基準を整理します。
月々の費用は約3,000円から6,000円が目安となることが多いですが、初期費用や契約期間、解約金、電気代、メンテナンス費用といったトータルコストを考慮に入れる必要があります。
また、水の味やボトルの取り扱い、災害時の備えなど、ご自身が何を重視するかで優先順位が変わります。

結局、何を一番優先して考えればいいんだろう…

コスト、手間、味、安全性、災害時の備えなど、ご自身が最も重視するポイントを明確にすることが大切です。
選択基準 | 浄水型の特徴 | 宅配型の特徴 | 考慮すべき点 |
---|---|---|---|
コスト(初期・月額・長期) | 消費量多いほど有利、月額定額 | 水代別途、天然水高価 | 電気代、メンテナンス費、解約金 |
水の種類・味へのこだわり | 水道水ベース、スッキリ味 | 天然水(多様な風味)、RO水(クリアな味) | 好みの味、特定のミネラル摂取希望 |
ボトルの手間(交換・受取・保管・ゴミ) | 一切なし(補充型は給水手間あり) | 重いボトル交換、受取・保管・ゴミ処理必要 | 手間の許容度、体力、在宅状況 |
メンテナンスの手間・衛生管理 | セルフメンテ必須(フィルター交換・清掃) | セルフメンテ+メーカーサポートの場合あり | 手入れの頻度・容易さ、メーカーサポートの有無 |
災害時の備蓄性 | 限定的 | 未開封ボトルが備蓄水に、停電時使える機種あり | 災害への備えの重視度 |
設置スペース・デザイン | 省スペース、卓上型も豊富 | ボトル保管スペースも必要 | 設置場所の広さ、インテリアとの調和 |
機能性(チャイルドロック、温度設定など) | 多様な機能あり | 多様な機能あり | 必要な機能、ライフスタイルへの適合性 |
これらの基準をご自身の優先順位と照らし合わせることで、最適な一台が見えてきます。
自分に合ったウォーターサーバーの見つけ方
数多くの選択肢の中から、本当に自分にぴったりのウォーターサーバーを見つけるための具体的なステップを解説します。
まず、ウォーターサーバーを導入する目的を明確にし、例えば「毎日の水の購入の手間をなくしたい」「赤ちゃんのミルク作りに安全な水を使いたい」など、譲れない条件を3つほど書き出してみることから始めましょう。

比較する項目が多くて、どうやって情報を整理したらいいか迷うな。

比較サイトや公式サイトで情報を集め、気になる点をリストアップして比較表を作ると分かりやすいですよ。
ステップ | 内容 |
---|---|
1 | ウォーターサーバー導入の「目的」と「絶対に譲れない条件」を明確化 |
2 | あなたの「ライフスタイル」と「家族構成」を再確認 |
3 | 「浄水型」か「宅配型」か、大まかな方向性を絞り込み |
4 | 気になる機種をピックアップし、料金、水の種類・味、メンテナンス、機能、契約条件などを徹底比較 |
5 | 契約内容は隅々まで確認(特に最低利用期間、解約金、支払い方法など) |
6 | キャンペーン情報や最新モデル情報もチェック |
7 | 可能であれば、お試し期間などを利用して実際の使い勝手や水の味を体験 |
これらのステップを参考に、じっくりと比較検討することで、きっと満足のいく一台に出会えるはずです。
よくある質問(FAQ)
- Qウォーターサーバーの月額料金、浄水型と宅配型ではどちらがお得ですか?初期費用や電気代も比較したいです。
- A
ウォーターサーバーの月額料金は、一般的に浄水型の方がコストパフォーマンスに優れる傾向にあります。
浄水型は水道水を利用するため水代がかからず、月額定額制(目安として3,000円~5,000円程度)で利用できる機種が多いです。
一方、宅配型は水ボトル代(12Lで1,200円~2,100円程度)が使用量に応じて加算されます。
初期費用は、浄水型の水道直結タイプで工事費がかかる場合があり、宅配型は無料のことが多いですが、一部サーバーで費用が発生することもあります。
ウォーターサーバーの電気代は、浄水型・宅配型ともに月額数百円程度が目安ですが、省エネ機能搭載機種を選ぶと比較して抑えることが可能です。
ウォーターサーバーの料金比較をする際は、水の使用量や契約期間、これらの費用総額で検討すると良いでしょう。
- Q浄水型ウォーターサーバーのフィルター交換以外の手入れは大変ですか?宅配型も自分で掃除が必要でしょうか?
- A
浄水型ウォーターサーバーは、定期的な水道水フィルター交換に加えて、給水タンクや抽出口、受け皿などの清掃を利用者自身で行う必要があります。
製品にもよりますが、数日から1週間に一度程度のお手入れを推奨するメーカーが多いです。
一方、宅配型ウォーターサーバーも、注ぎ口やボトル差込口、水受け皿など、衛生的に保つための日常的なセルフメンテナンスは必要になります。
どちらのタイプも手入れが簡単な機種や、自動クリーン機能が付いているものを選ぶと、負担を軽減できます。
- Q赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーを使いたいです。浄水型と宅配型、どちらが安全性や機能面で推奨されますか?
- A
ウォーターサーバーを赤ちゃんのミルク作りに使用する場合、安全性を最優先に考えることが大切です。
一般的に、不純物を徹底的に除去したRO水(ピュアウォーター)を提供する宅配型ウォーターサーバーが推奨されることが多いです。
浄水型も高性能なフィルターで水道水をろ過しますが、RO水ほどの純度は期待できない場合があります。
機能面では、70℃以上の温水が安定して出るか(ミルクの調乳温度)、チャイルドロック機能がしっかりしているか(特に温水)、機能 温度調節の操作性などを確認しましょう。
どちらのタイプを選ぶにしても、衛生管理がしっかりできる機種やメーカーを選ぶことが重要です。
- Q一人暮らしでウォーターサーバーを導入するなら、浄水型と宅配型どちらが最適ですか?卓上型のコンパクトなものが希望です。
- A
ウォーターサーバーを一人暮らしで利用する場合、浄水型と宅配型のどちらにもメリットがあります。
浄水型は月額定額で気兼ねなく水を使えますが、使用量が少ないと割高に感じる可能性もあります。
宅配型は使った分だけ費用がかかるので経済的かもしれませんが、ボトルの受け取りや保管の手間があります。
キッチンが限られたスペースであれば、ウォーターサーバーの卓上型コンパクトモデルが良いでしょう。
浄水型にも宅配型にもサイズが小さい製品はありますので、ご自身の水の消費量、費用、手間のバランスを考えて、設置場所に合う最適な一台を選びましょう。
- Q災害時、浄水型と宅配型ウォーターサーバーではどちらが頼りになりますか?比較ポイントを教えてください。
- A
災害時の備えとしては、一般的に宅配型ウォーターサーバーの方が頼りになります。
未開封の水ボトルを備蓄水として保管でき、停電時でもコック式のサーバーであれば常温水を取り出せる機種が多い点が宅配型ウォーターサーバーのメリットです。
一方、浄水型ウォーターサーバーは水道と電気が止まると基本的に使用できなくなるため、備蓄水としての機能は限定的です。
これがウォーターサーバー浄水型のデメリットの一つと言えます。
浄水型と宅配型の違いを理解し、災害への備えを重視するなら、宅配型を検討するか、浄水型を選びつつ別途飲料水を備蓄すると安心です。
ウォーターサーバーの比較ポイントとして災害時の対応は重要になります。
- Qウォーターサーバーの契約期間や解約金について知りたいです。浄水型と宅配型で違いはありますか?
- A
ウォーターサーバーの契約期間や解約金の注意点は、浄水型・宅配型といったタイプによる違いよりも、メーカーや契約プランによって大きく異なります。
多くのメーカーでは2~5年程度の最低契約期間が設けられており、期間内に解約すると数千円から数万円の解約金が発生することが一般的です。
契約前には、月額料金だけでなく、最低利用期間、解約金の額と条件、サーバーの交換手数料なども必ず確認しましょう。
最新モデルの情報をチェックする際には、機能面だけでなく、こうした契約条件もしっかり比較検討することが大切です。
中には契約期間の縛りがないメーカーや、レンタルと購入を選べる場合もありますので、ご自身のライフプランに合わせて選びましょう。
まとめ
この記事では、ウォーターサーバーの「浄水型」と「宅配型」について、基本的な違いからメリット・デメリット、料金、水質、メンテナンス、災害時の対応、そして選び方のポイントまで詳しく比較解説いたしました。
ご自身のライフスタイルや何を一番重視するかによって、最適なウォーターサーバーのタイプが決まります。
- 浄水型と宅配型それぞれの特徴、メリット・デメリットの把握
- 料金プラン、水質や味、メンテナンス方法、災害時の対応といった多角的な比較
- ご自身の生活スタイルや重視するポイントに合わせた機種選びの重要性
これらの情報を踏まえ、ご自身の優先順位をしっかりと見極め、最適なウォーターサーバー選びを進めていきましょう。
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