普段の飲料としてはもちろん、赤ちゃんのミルクや離乳食にも使う大切なお水だけに、きれいで美味しい水を選びたいものです。
そのため、浄水器やウォーターサーバーを検討してみたものの、どっちを選んでいいのかのか迷ってしまいますよね。
お子さまの健やかな成長とご家族の安心に直結する「水選び」は、何よりも重要なポイントです。
この記事では、そんなお悩みを持つあなたのために、浄水器とウォーターサーバーを料金や安全性など赤ちゃんのための7つの選び方の視点から徹底比較し、後悔しないための秘訣を分かりやすく解説します。

0歳の子どものミルクや離乳食に使う水、浄水器とウォーターサーバー、費用や衛生面、手入れを考えるとどっちがうちの家族に合っているのかしら…?

そのお悩み、お察しします。この記事では、料金や安全性、お手入れ方法など7つの視点で徹底比較し、ご家庭にぴったりの一台を見つけるお手伝いをします。
- 浄水器とウォーターサーバーの基本的な違いと赤ちゃんのためのポイント
- 料金・安全性・使い勝手など「7つの選び方」の徹底比較
- 子育て家庭に最適な水選びの基準と後悔しないための注意点
- 話題の浄水型ウォーターサーバーのメリットと選び方のコツ
浄水器とウォーターサーバーの基本的な違いを理解しよう
浄水器とウォーターサーバーのどちらを選ぶか考える上で、それぞれの機器がどのような仕組みで水を供給し、どんな特徴を持っているのか、基本的な違いを正しく理解することが何よりも重要です。
これらの基本的な情報を押さえることで、ご家庭のニーズに合った製品を選びやすくなります。
浄水器の仕組みと機能
浄水器とは、ご家庭の水道水栓に取り付け、内蔵されたフィルターを通して水道水をろ過することで、気になる物質を除去し、より安心して飲める水へと質を向上させるための機器です。
フィルターの種類によって除去できる物質は異なり、例えば活性炭フィルターは主に残留塩素やカビ臭などを吸着し、0.4~0.01ミクロン程度の微細な孔を持つ中空糸膜は、水道水中のサビや細菌、濁りなどを物理的に取り除きます。
ろ過方式 | 主な除去物質・特徴 |
---|---|
活性炭 | 残留塩素、有機物、カビ臭などを吸着。水の味や臭いを改善。多くの浄水器で他のろ材と組み合わせて使用 |
ろ過膜(中空糸膜など) | 0.4~0.01ミクロン程度の微細な孔で、サビ、細菌、濁りなどを物理的に除去。ミネラル分は通過させ美味しさを保ちやすい |
RO(逆浸透膜) | 水分子以外のほぼ全ての不純物(ミネラル、イオン、ダイオキシン、放射性物質など)を除去。純水に近い水を作り出す |
セラミックフィルター | 微細な孔を持つセラミックで粒子状物質を除去。有機塩素化合物などの除去は期待できない場合あり |
イオン交換樹脂 | 水中の硬度成分(カルシウム、マグネシウム)や鉛イオンなどを除去し、主に軟水化に利用 |
複合型フィルター | 複数のろ材を組み合わせ、広範囲の物質を除去し長所を活かす。例:活性炭と中空糸膜の組み合わせ |
取り付けタイプ | 特徴 |
---|---|
蛇口直結型 | 蛇口の先端に直接取り付け。手軽さが魅力 |
据え置き型(カウンタートップ型) | シンク横などに本体を設置し、ホースで蛇口と接続 |
ポット型(ピッチャー型) | ポット内部にフィルター内蔵。水道水を注いでろ過。冷蔵庫で冷やして使える |
アンダーシンク型(ビルトイン型) | シンク下に本体を設置。キッチン周りがすっきり |
水栓一体型 | 浄水カートリッジが水栓自体に内蔵 |

浄水器のフィルターって、種類がたくさんあってどれがいいのか迷っちゃう…。

フィルターの種類によって除去できる物質や得意なことが異なりますので、何を重視するかで選ぶと良いですよ。
浄水器は、手軽に水道水の質を向上させられる便利な機器ですが、フィルターの種類や取り付けタイプによって特徴が異なる点を理解しておきましょう。
ウォーターサーバーの仕組みと機能
ウォーターサーバーとは、専門業者から届けられる専用のボトルに入った水(天然水やRO水)や、水道水をサーバー内部で浄水したものを、いつでも手軽に冷水・温水(機種によっては常温水も)として利用できるようにした家電製品です。
内部には冷却・加熱装置が搭載されており、それぞれのタンクで水を適切な温度に保っているため(出典:記事の方針内資料9)、飲みたいときにすぐお湯や冷水が使えます。
水の種類と供給方式 | 特徴 |
---|---|
ボトル交換式 | |
天然水 | 特定の水源から採水され、自然のミネラル成分を含む。風味を損なわないよう最小限の処理。採水地によりミネラルや味が異なる |
RO水 | 水道水などをRO膜でろ過。ほぼ純水に近い水。飲みやすさ向上のためミネラルを人工的に添加する場合あり(デザインウォーター) |
水道直結式(浄水型) | 家庭の水道管に直接接続し、水道水をサーバー内部のフィルターで浄水。ボトル交換不要。ROフィルターや活性炭、中空糸膜などを組み合わせた浄水フィルターを使用。手動でタンクに水道水を補充するタイプもあり |
主な機能 | 説明 |
---|---|
冷却・加熱機能 | いつでもすぐに冷水と温水が利用可能。内部のタンクで水を適切な温度に保持 |
給水 | ボタンやレバー操作で簡単に給水 |
衛生機能 | 自動クリーン機能、エアフィルターなど、サーバー内部や水の衛生を保つための機能(機種による) |
その他機能 | チャイルドロック、エコモード、再沸騰機能、常温水機能など(機種による) |

赤ちゃんのミルク用に、すぐお湯が出るのは助かるけど、お水の種類も色々あるのね?

はい、天然水やRO水などがあり、それぞれ味やミネラル分が異なります。ミルク用にはRO水がおすすめです。
ウォーターサーバーは、高品質な水を冷水・温水で手軽に利用できる点が魅力ですが、水の種類や供給方式、機能によって使い勝手やコストが変わることを覚えておきましょう。
浄水器とウォーターサーバーをコスト面で比較
浄水器とウォーターサーバーを選ぶ上で、初期費用だけでなく、毎月かかるランニングコスト、そして長期間使った場合のトータルコストを把握することが何よりも重要です。
それぞれの費用構造を詳しく見ていくことで、ご家庭の予算や使い方に合った選択肢が見えてきます。
ミルク作りや日々の飲料水、お料理にと、毎日使うお水だからこそ、納得のいくコストで利用したいものです。
費用項目 | 浄水器(タイプにより変動) | ウォーターサーバー(ボトル交換式) | ウォーターサーバー(浄水型) |
---|---|---|---|
初期費用目安 | 数千円~10万円以上 (工事費含む場合あり) | 0円~1万5千円程度 | 0円~1万数千円程度 (工事費含む場合あり) |
月額サーバーレンタル料 | なし | 0円~1,000円程度 | 3,000円~5,500円程度 |
月額 水/カートリッジ代 | 数百円~数千円 (交換頻度による) | 24Lあたり2,500円~4,500円程度 | 水道代のみ (サーバー代にフィルター代含む場合多) |
月額電気代 | ほぼ0円 (一部機種除く) | 400円~1,000円程度 | 150円~800円程度 |
契約期間・解約金 | 基本的になし | あり (数千円~数万円) | あり (数千円~数万円) |
このように、初期投資を抑えられるタイプや、月々の支払いが一定で管理しやすいタイプなど、特徴が異なります。
あなたのライフスタイルや予算に合わせて、どちらが家計に優しいかじっくり検討しましょう。
初期費用とランニングコストの違い
初期費用とは導入時に一度だけかかる費用のことで、本体価格や設置工事費などが該当します。
一方、ランニングコストとは、使用し続ける限り毎月または定期的に発生する費用で、水の料金や電気代、フィルター交換費用などが含まれます。
例えば、浄水器のポット型なら初期費用は数千円からと手軽ですが、ウォーターサーバーでもキャンペーンを利用すれば初期費用0円で始められることもあります。
しかし、ランニングコストで見ると、浄水器のカートリッジは月数百円から数千円程度に対し、ウォーターサーバーの水代は月数千円から1万円近くになるケースも少なくありません。

子供が生まれて物入りだから、最初の出費は抑えたいけど、結局毎月かかるお金も気になる…

初期費用とランニングコスト、両方のバランスを見て、ご家庭の状況に合ったプランを選ぶことが大切です
費用項目 | 浄水器 | ウォーターサーバー |
---|---|---|
初期費用 | ||
本体購入費 | ポット型: 数千円 蛇口直結型: 数千円~1万5千円 据置型: 2万円~10万円 アンダーシンク型: 2万円~30万円以上 | サーバー購入の場合: 数万円以上 |
設置工事費 | 据置型一部・アンダーシンク型・水栓一体型: 数万円程度 (本体価格に含む場合あり) | 水道直結型: 約1万円~1万5千円 |
事務手数料/初回金 | 基本的になし | 0円~1万5千円程度 (レンタル・キャンペーンによる) |
ランニングコスト(月額目安) | ||
水の料金/フィルター代 | カートリッジ代:数百円~数千円 (交換頻度2ヶ月~1年以上) 例: 三菱ケミカル・クリンスイ MDC01S (3個入) 約4,000円/個あたり約4ヶ月 | ボトル式: 24Lあたり約2,500円~4,500円 (例: プレミアムウォーター 12L×2本 約4,000円) 浄水型: サーバーレンタル料にフィルター代含む場合が多い (例: エブリィフレシャス 月額3,300円) |
電気代 | ほぼ0円 (一部高機能機種除く) | ボトル式: 約400円~1,000円 浄水型: 約150円~800円 |
サーバーレンタル料 | なし | ボトル式: 0円~約1,000円 (機種による) 浄水型: 約3,000円~5,500円 |
水道代 | 24Lあたり約6円 (東京都水道局) | ボトル式: 基本的になし 浄水型: 使用量に応じた水道代 (月数百円程度) |
メンテナンス費 | 基本的になし (自己メンテナンス) | 0円~月額数千円 (プランによる/浄水型はレンタル料に含むことも) |
その他 | 配送料 (一部地域有料) 解約金: 5,000円~30,000円 (契約期間内の場合) |
ウォーターサーバーは初期費用を抑えやすい反面、毎月の水代やレンタル料、電気代などが継続的に発生します。
一方、浄水器はタイプによって初期費用に幅がありますが、ランニングコストは比較的安価に抑えられる傾向にあります。
長期的なコストパフォーマンス
コストパフォーマンスとは、支払う費用に対して得られる価値や満足度のことで、水を選ぶ際には「長期的な視点」で判断することが大変重要です。
一般的に、1年や2年といった短期間の利用であれば初期費用の安いウォーターサーバーも魅力的ですが、5年、10年と使い続けることを考えると、ランニングコストの低い浄水器の方がトータルコストを大幅に抑えられることが多いです。
ある試算では、50年間の利用で浄水器の方がウォーターサーバーよりも相当な金額で安くなるという結果も出ています。

最初は楽そうだからウォーターサーバーが良いかなと思ったけど、長く使うなら浄水器の方がお得なのかしら?

利用期間や家族構成、お水の使用量によって最適な選択は変わるため、ご自身の状況でシミュレーションすることが大切です
利用期間 | 浄水器 (蛇口直結型 例) 初期3,000円, カートリッジ 東レ トレビーノ カセッティシリーズ用 約1,500円/個を3ヶ月毎交換 | ウォーターサーバー (ボトル式 例) 初期0円, コスモウォーター smartプラス 月額レンタル料0円, 水(天然水)12L×2本 約4,104円/月, 電気代 約465円/月 | ウォーターサーバー (浄水型 例) 初期0円, エブリィフレシャス tall 月額3,300円 (フィルター代込), 電気代 約360円/月, 水道代 月約200円と仮定 |
---|---|---|---|
1年目 | 約9,000円 | 約54,948円 | 約48,000円 |
3年目計 | 約21,000円 | 約164,844円 | 約144,000円 |
5年目計 | 約33,000円 | 約274,740円 | 約240,000円 |
備考 | 水道代別途(僅少) | 利用量により水代変動 |
- ※上記はあくまで一例であり、機種やプラン、使用状況、電気料金単価により実際の費用は異なります。
浄水型ウォーターサーバーは、ボトル式ウォーターサーバーよりはランニングコストを抑えられますが、浄水器と比較すると高くなる傾向があります。
ご家庭の予算、予想される使用期間、そして赤ちゃんが成長してからの家族構成の変化なども考慮に入れ、総合的なコストパフォーマンスを見極めることが、後悔しない選択につながります。
浄水器とウォーターサーバーを水質で比較
毎日飲む水だからこそ、その「質」にはこだわりたいものです。
浄水器とウォーターサーバーが提供する水にはそれぞれ特徴があり、どちらの水がご自身の求める基準に合致するのかを理解することが大切です。
ここでは、浄水器でろ過された水と、ウォーターサーバーで提供される水の品質について、詳しく見ていきましょう。
水質を比較検討する際には、除去できる物質の種類、ミネラルの有無、そしてそれらが赤ちゃんのミルク作りや日々の飲用にどう影響するのかを考えることがポイントとなります。
浄水器のろ過性能と水質
浄水器の「ろ過性能」とは、水道水に含まれるさまざまな物質を、フィルターを通じてどれだけ取り除くことができるかという能力を指します。
この性能は、搭載されているフィルターの種類と、カートリッジを適切に交換しているかどうかに大きく左右されます。
例えば、日本産業規格(JIS S 3201)では、家庭用浄水器の試験方法が定められており、除去対象物質として遊離残留塩素、総トリハロメタン、溶解性鉛、農薬(CAT)、カビ臭(2-MIB)、濁りなどが規定されています。
製品を選ぶ際には、これらの物質の除去性能が表示されているかを確認するのも一つの目安となり、特に赤ちゃんがいるご家庭では、健康に影響を及ぼす可能性のある物質の除去能力を重視することが求められます。
フィルタータイプ | 主なろ過材 | 水質の特徴 | 主な除去対象物質の例 |
---|---|---|---|
活性炭フィルター | 活性炭 | 残留塩素や有機物、カビ臭などを吸着、水の味や臭いを改善 | 残留塩素、トリハロメタン(一部)、カビ臭(2-MIB)、農薬(CAT) |
中空糸膜フィルター | 中空糸膜 | 細菌や濁りを除去、ミネラルは通過 | 一般細菌、濁り、サビ |
RO(逆浸透膜)フィルター | RO膜 | ほぼ全ての不純物を除去、純水に近い水 | 重金属類、化学物質、ウイルス、放射性物質、ミネラル |
セラミックフィルター | セラミック | 粒子状物質を除去 | 濁り、サビ |
イオン交換樹脂フィルター | イオン交換樹脂 | 硬度成分や鉛イオンなどを除去、軟水化 | カルシウムイオン、マグネシウムイオン、鉛イオン |

子供のミルクに使う浄水器の水、どんな点に注意して選べば良いの?

JIS規格で定められた除去対象物質を確認し、特に総トリハロメタンや溶解性鉛など、赤ちゃんの体に影響を与える可能性のある物質をしっかり除去できる製品を選びましょう
浄水器で得られる水の質は、選択する製品のフィルター性能と、定期的なカートリッジ交換というメンテナンスによって保たれます。
除去したい物質を明確にし、適切な製品選びと管理を行うことが、安全で美味しい水を利用するための鍵です。
浄水器とウォーターサーバーを安全性で比較
水の品質だけでなく、機器自体の衛生管理や長期的な安全性が、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では極めて重要な比較ポイントです。
浄水器の安全性は、主にフィルター交換といったご自身での管理が中心となります。
対してウォーターサーバーは、機種によって自動で内部をきれいにする機能が付いていたり、専門のスタッフによるメンテナンスサービスが利用できたりと、衛生管理の一部を機械やサービスに任せられる場合があります。
ただし、どちらのタイプを選んだとしても、日々の正しい使い方とこまめなお手入れが、安全でおいしい水を飲むための基本となる点は変わりません。
ウォーターサーバーの水質と安全性
ウォーターサーバーで提供される水は、主に天然水、RO水、そして水道水をサーバー内でろ過する浄水型の3種類に大別できます。
それぞれの水の成り立ちと、サーバー本体が持つ衛生機能が、安全性を考える上でのポイントとなります。
天然水は特定の水源から採水され、自然の恵みであるミネラル成分を含む一方、RO水はRO膜(逆浸透膜)という特殊なフィルターで徹底的にろ過された、純度の高さが特徴の水です。
例えば、プレミアムウォーターが提供する「北アルプス7°C」のような天然水は、採水地の環境保全にも注力し、できる限り自然に近い状態で届けられるよう、非加熱処理を採用しています。
これに対して、アクアクララのRO水は、製造工程でRO膜(逆浸透膜)によって精密にろ過された後、独自のバランスでミネラルを添加しており、赤ちゃんのミルク作りにも使いやすいよう工夫された安全性の高い水質が特徴です。
水の種類 | 主な原水 | 処理方法例 | 特徴 | 安全性に関するポイント例 | 代表的なブランド例 |
---|---|---|---|---|---|
天然水 | 特定の地下水等 | ろ過、加熱殺菌、非加熱殺菌(UV殺菌、オゾン殺菌等) | 自然のミネラルが豊富、採水地により風味が異なる | メーカーによる厳格な品質管理、採水地の環境保全への取り組み、非加熱処理は風味や溶存酸素を保ちやすい | プレミアムウォーター、コスモウォーター |
RO水 | 水道水、河川水等 | RO膜ろ過、ミネラル添加(デザインウォーター) | 純度が高い、ミネラル調整可能 | 高度なろ過技術による不純物除去(放射性物質の除去データ開示メーカーも有)、赤ちゃんのミルク調乳への適性、品質の安定性 | アクアクララ、アルピナウォーター |
浄水型サーバーの水 | 家庭の水道水 | サーバー内蔵フィルター(活性炭、RO膜、UF膜等) | 水道水をろ過、フィルター性能に依存、PFAS除去を謳う製品も | フィルターの性能と定期的な交換が重要、サーバー本体のUV殺菌機能等で衛生を維持、原水である水道水の水質にも影響される | エブリィフレシャス、Locca |

サーバーのお手入れって、毎日しないとダメなのかな?自動クリーン機能があれば何もしなくていいの?

毎日のお手入れが推奨される箇所もありますが、自動クリーン機能は内部の衛生維持に役立ちます。メーカーの取扱説明書で確認し、無理なく続けられるお手入れを心掛けましょう
ウォーターサーバーを安全に使い続けるためには、供給される水の品質はもちろんのこと、サーバー本体の衛生機能(例えば、フレシャスの一部の機種に搭載されている「UV-LED」殺菌機能や、コスモウォーターの「クリーンサイクルシステム」など)を事前に確認することが大切です。
その上で、給水口や水受けトレイといった汚れやすい部分の日常的な清掃を欠かさず行いましょう。
ボトル交換式のサーバーを利用する場合は、開封した水ボトルはメーカーが推奨する期間内(多くは2週間から1ヶ月程度)に使い切り、未開封のボトルも直射日光が当たる場所や高温多湿な場所を避けて保管することが、水の安全性を保つために必要です。
浄水器とウォーターサーバーを使い勝手で比較
毎日の生活で使うものだからこそ、設置の手間やメンテナンス、そして日常的な利便性は水選びの重要な判断基準です。
どちらがお手入れしやすく、快適に使えるのか、詳しく見ていきましょう。
ご家庭の状況に合わせて、最適な使い勝手を見つけることが大切になります。
設置やメンテナンスの手間
浄水器とウォーターサーバー、どちらも設置や日頃のお手入れが必要です。
ご自身やご家族が無理なく続けられるかがポイントになります。
浄水器の場合、ポット型であれば購入してすぐに使えますし、蛇口直結型も多くは特別な工具なしでご自身で取り付けが可能です。
一方で、アンダーシンク型や水栓一体型は専門業者による設置工事が必要となるのが一般的です。
メンテナンスの主体はカートリッジ交換で、製品によって2ヶ月から1年以上と交換時期に幅があり、交換作業自体は比較的簡単なものが多いです。
ウォーターサーバーは、ボトル交換式の場合、配送業者が設置まで行ってくれることが多く、利用者自身での複雑な作業は少ない傾向にあります。
水道直結型や浄水型は水道管との接続工事が必要なため、専門業者が作業を行います。
日常のお手入れとしては、給水口や水受けトレイ、ボトル差込口周りの清掃が推奨されます。
ボトル式の場合は、約12kgにもなる水ボトルの交換作業があり、特にサーバー上部に設置するタイプは持ち上げるのが負担になることがあります。
浄水型の場合は、メーカーから定期的に送られてくるフィルターをご自身で交換します。
項目 | 浄水器 | ウォーターサーバー |
---|---|---|
設置の手間 | ポット型・蛇口直結型は手軽/アンダーシンク型などは専門業者工事 | ボトル式は業者設置が多い/水道直結型・浄水型は専門業者による工事 |
主なメンテナンス | カートリッジ交換、本体清掃 | 日常清掃(給水口・水受け皿など)、ボトル交換(ボトル式)、フィルター交換(浄水型) |
メンテナンス頻度 | カートリッジ:2ヶ月~1年以上/製品による、本体:適宜 | 日常清掃:推奨頻度あり(例:給水口は毎日)、フィルター交換:約半年~1年/製品による |

ウォーターサーバーのボトル交換って、やっぱり大変なのかな?

重いボトルの交換が心配な場合は、ボトル下置きタイプや浄水型ウォーターサーバーを検討すると負担が軽減されますよ。
設置の手軽さを優先するなら蛇口直結型浄水器、メンテナンスの手間を総合的に見て、ボトル交換の負担を避けたいなら浄水型ウォーターサーバーも良い選択肢となるでしょう。
日常的な使用の利便性
浄水器とウォーターサーバーでは、日常的なお水の使い方が大きく異なります。
特にお湯や冷水がすぐに使えるかどうかは、生活スタイルによって利便性の感じ方が変わるポイントです。
浄水器は、水道水が使える限り、ろ過されたお水を基本的に常温で、量に制限なく利用できます。
料理などでたくさんお水を使いたい場合に便利です。
蛇口直結型やポット型は非常にコンパクトで、キッチンカウンターのスペースをあまり取りません。
一方、ウォーターサーバーの最大の魅力は、冷水と温水がいつでもすぐに使える点です。
赤ちゃんのミルク作りや、普段お茶やコーヒーをよく飲むご家庭にとっては大変便利です。
ボトル式のウォーターサーバーは、ボトル内の水量が上限となり、残量を気にしながら使う必要がありますが、水道直結型や浄水型であれば、お水の残量を気にせず使えます。
ただし、床置き型のウォーターサーバーは設置スペースが必要で、ボトル式の場合は予備ボトルや空ボトルの保管場所も考慮しなくてはなりません。
項目 | 浄水器 | ウォーターサーバー |
---|---|---|
利用できる水温 | 常温(水道水の温度) | 冷水・温水(機種により常温水も利用可能) |
水量の制限 | なし(水道が使える限り) | ボトル式:ボトル容量に依存/浄水型:なし(水道が使える限り) |
スペース | コンパクトなタイプが多い/アンダーシンク型はシンク下 | 床置き型・卓上型ともに設置スペースが必要/ボトル式はボトル保管場所も考慮 |
その他の利便性 | 料理にも気兼ねなく使用可能 | チャイルドロック、エコモード、再沸騰機能など機種により多機能 |

赤ちゃんのミルク用に、すぐお湯が使えるのは魅力的だけど、場所を取るのは困るかも…。

卓上型のウォーターサーバーなら、床置き型よりも省スペースで設置できますし、浄水型のコンパクトなモデルも登場していますよ。
お子様のミルク作りや、日々の飲用にすぐお湯や冷水を使いたい場合はウォーターサーバーが便利です。
一方で、たくさんの常温水を気兼ねなく使いたい、設置スペースをコンパクトに抑えたいという場合は浄水器が適しています。
浄水器とウォーターサーバーをデザインとスペースで比較
キッチンやお部屋の印象は、設置する機器のデザインによって大きく変わりますし、限られたスペースを有効活用できるかどうかは、毎日使うものだからこそ重要な比較ポイントです。
浄水器とウォーターサーバー、それぞれのデザインの特徴や設置に必要なスペースについて見ていきましょう。
比較項目 | 浄水器(代表例) | ウォーターサーバー(代表例) |
---|---|---|
主なタイプ | 蛇口直結型、ポット型、据え置き型、アンダーシンク型、水栓一体型 | 床置き型、卓上型 |
デザインの多様性 | コンパクトなものから水栓と一体化するスタイリッシュなものまで多彩 | インテリア性の高いものからシンプルなものまで、カラーバリエーションも豊富 |
省スペース性 | 蛇口直結型やポット型、アンダーシンク型は特に省スペース | 床置き型はある程度の床面積が必要、卓上型もカウンター上にスペースを要する。ボトル式はボトル保管場所も必要 |
主な設置場所 | キッチン水栓周り、冷蔵庫内、シンクカウンター上、シンク下 | リビング、ダイニング、キッチンカウンター、オフィス |
それぞれの機器がキッチンの雰囲気や使い勝手にどのような影響を与えるのか、具体的に確認していきましょう。
浄水器のデザインと設置スペース
浄水器は、その取り付けタイプによってデザインや必要なスペースが大きく異なります。
キッチンの広さや使い方、インテリアへのこだわりに応じて、最適なものを選ぶことができます。
例えば、蛇口直結型は蛇口先端に取り付けるためほとんど場所を取らず、ポット型は冷蔵庫のドアポケットにも収まる1.5リットルから2.5リットル程度の製品が主流です。
タイプ | 主な設置場所例 | デザインの傾向 | スペースへの影響 | 代表的な製品例(デザイン性の高いもの) |
---|---|---|---|---|
蛇口直結型 | キッチン水栓の先端 | コンパクト、シンプル、スタイリッシュ | ほぼなし | 東レ「トレビーノ® スーパースリム SX705T」、三菱ケミカル・クリンスイ「CSP501」 |
ポット型 | 冷蔵庫内、食卓上 | カラフル、おしゃれなピッチャー型、スリム設計 | 冷蔵庫やカウンター上のスペースを一部使用 | BRITA(ブリタ)「スタイル」、無印良品「アクリル浄水ポット」 |
据え置き型 | シンク横のカウンター上 | スタイリッシュ、コンパクト、ステンレス調など | カウンター上に一定の設置スペースが必要 | パナソニック「TK-AS31」、三菱ケミカル・クリンスイ「クリンスイ SuperSTX」 |
アンダーシンク型 | シンク下のキャビネット内 | 本体は見えず、専用水栓のデザインが選べる | カウンター上はすっきり、シンク下に本体スペースが必要 | LIXIL「KS-42Y」、TOTO「TK302B2」 |
水栓一体型 | キッチン水栓そのもの | 通常のスタイリッシュな水栓と変わらない外観 | 水栓以外の追加スペース不要 | タカギ「みず工房クローレ」、KVK「KM6081SCEC」 |

うちのキッチンはそれほど広くないから、場所を取らないものがいいな。

キッチンの広さや使い方に合わせて、最適なタイプを選べますよ。
アンダーシンク型や水栓一体型を選べば、キッチンの見た目を損なうことなく浄水機能を取り入れられますし、ポット型なら手軽に移動もできて便利です。
ウォーターサーバーのデザインと設置スペース
ウォーターサーバーは、床置き型と卓上型の2種類が主流で、それぞれデザインの選択肢が豊富ですが、一定の設置スペースが必要になります。
インテリアに馴染むおしゃれなモデルも多く登場しており、お部屋のアクセントとしても機能します。
例えば、床置き型は幅約30cm、奥行き約35cm程度のスペースに加え、放熱やメンテナンスのために背面や側面に数cmから10cm程度の空間が必要になる機種が多いです。
タイプ | 主な設置場所例 | デザインの傾向 | スペースへの影響 | 代表的な製品例(デザイン性の高いもの) |
---|---|---|---|---|
床置き型 | リビング、ダイニング、キッチン | スタイリッシュ、モダン、ボトル隠しデザイン、カラー豊富 | 床面積(約30cm×35cm~)+周囲の放熱・メンテナンス用スペース、ボトル保管スペース(ボトル式の場合) | フレシャス「dewo (デュオ)」、コスモウォーター「smartプラスNext」、amadana「スタンダードサーバー」 |
卓上型 | キッチンカウンター、棚の上 | コンパクト、おしゃれ、カラーバリエーションあり | カウンター上に設置スペースが必要、機種により給水時の高さも考慮(例:高さ約50cm) | エブリィフレシャス「mini (ミニ)」、Locca(ロッカ)「Litta (リッタ)」 |

おしゃれなサーバーも多いけど、ボトルの置き場所も考えないといけないのね。

浄水型ならボトルの心配は不要ですし、卓上型ならコンパクトなものもあります。
インテリアとしての側面も持つため、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶ楽しみがありますが、ボトル式のウォーターサーバーの場合は予備ボトルや空ボトルの保管場所も考慮に入れる必要があります。
浄水型ウォーターサーバーであれば、このボトル保管スペースの問題は解消されます。
浄水器とウォーターサーバーのメリット・デメリット
浄水器とウォーターサーバー、それぞれに良い点と注意すべき点があります。
ご自身の生活スタイルや何を重視するかを明確にして比較検討することが、後悔しない水選びへの最も重要なステップです。
それぞれの特徴を把握することで、ご家庭にぴったりの一台が見えてきます。
浄水器のメリットとデメリット
浄水器を選ぶ上で特に注目したいのは、コストパフォーマンスの高さと設置の手軽さです。
日常的に使う水の質を向上させつつ、経済的な負担は抑えたいと考える方にとって魅力的な選択肢となります。
浄水器の利点と注意点をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | |
低コスト | 初期費用はポット型なら数千円から、ランニングコストもカートリッジ代と水道代のみ |
省スペース | 蛇口直結型やポット型はコンパクト、アンダーシンク型はキッチンすっきり |
水量無制限 | 水道水を利用するため料理にも気兼ねなく使用可能 |
契約の縛りなし | 多くの製品が買い切りで、解約金などの心配なし |
デメリット | |
冷温水なし | 基本的に常温水のみで、冷水やお湯は別途準備が必要 |
フィルター交換 | 定期的なカートリッジ交換の手間と費用が発生 |
災害時 | 断水すると使用不可 |
水圧低下の可能性 | 機種やフィルターの汚れ具合により水の勢いが弱まることも |

浄水器だと、お湯を沸かす手間は結局変わらないのですね?

はい、浄水器は水道水をろ過して常温で提供するため、お湯が必要な場合は別途沸かす必要があります
浄水器は、特に費用を抑えたい方や、設置スペースが限られているご家庭、料理にも安心してたっぷり水を使いたい場合に適した選択肢と言えるでしょう。
ウォーターサーバーのメリットとデメリット
ウォーターサーバーの最大の魅力は、いつでもすぐに冷水やお湯が使える利便性と、好みの水質を選べる点です。
忙しい毎日の中で、お茶や赤ちゃんのミルク作りなどの手間を少しでも減らしたいと考える方にとって、心強い味方となります。
ウォーターサーバーの利点と注意点をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | |
冷温水が便利 | 約80~90℃のお湯と約5~10℃の冷水がいつでも利用可能 |
水質選択可能 | 天然水やRO水など、好みの水を選べるメーカーが多い |
デザイン性 | おしゃれな機種が多く、インテリアとしても楽しめる |
災害時の備蓄 | ボトル式のウォーターサーバーの場合、予備ボトルが非常時の飲料水として役立つ |
配達サービス | ボトル式の水は自宅まで配送されるため、重い水を運ぶ手間なし |
デメリット | |
コスト高 | 月々の水代、サーバーレンタル料、電気代などで浄水器より高くなる傾向がある |
設置スペース | 本体設置に加え、ボトル式の場合はボトルの保管場所も必要 |
ボトル交換 | ボトル式のウォーターサーバーの場合、12Lで約12kgの重いボトル交換が負担になることも |
電気代 | 冷却・加熱のため常に電力を消費し、月額数百円から1,000円程度の電気代がかかる |
契約の縛り | レンタル契約の場合、最低利用期間や解約金が設定されていることが多い(例:2年契約、解約金1万円~) |

ウォーターサーバーのボトル交換、重そうで少し心配です…

ボトルを下部に設置するタイプのウォーターサーバーなら、重いボトルを持ち上げる負担を大幅に軽減できますよ
ウォーターサーバーは、日々の利便性を高めたい方や、赤ちゃんのミルク作りなどで安全なお湯をすぐに使いたいご家庭、特定の品質の水を飲みたいという要望がある場合に、そのメリットを十分に感じられるでしょう。
どちらを選ぶべきか?おすすめの人を紹介
浄水器とウォーターサーバー、どちらの製品がご家庭に合うかは、何を一番大切にしたいかという優先順位と日々の生活スタイルによって大きく変わってきます。
それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況と照らし合わせることが、満足のいく水選びへの近道です。
ここでは、浄水器がおすすめな方、ウォーターサーバーがおすすめな方を具体的にご紹介します。
浄水器が向いている人
浄水器は、初期費用や月々の費用を抑えつつ、手軽に水道水を活用したい方に適した選択肢です。
特に蛇口直結型やポット型は導入が簡単で、場所を取らない点が魅力です。
日常的に料理などで多くの水を使うご家庭では、量を気にせず使える浄水器が活躍します。
メンテナンスも基本的にはフィルターカートリッジの交換が主で、ご自身で管理できます。
- コストを重視する
- キッチンのスペースを有効活用したい
- 料理にも気兼ねなく豊富な水量の水を使いたい
- 冷水やお湯の機能は必須ではない
- 契約期間などに縛られず手軽に始めたい

赤ちゃんのミルクを作る際、浄水器の水はどうなのでしょうか?

水道水を一度沸騰させる手間は必要ですが、コストを抑えつつ安全な水を利用できます。
浄水器は、経済性や省スペース性を重視し、お湯や冷水は都度準備できるという方にとって、非常に合理的な選択となります。
ウォーターサーバーが向いている人
ウォーターサーバーは、いつでもすぐに冷水やお湯を使いたいという利便性を最優先する方に最適な製品です。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、約70℃から90℃のお湯がすぐに出るため、赤ちゃんのミルク作りが格段に楽になります。
天然水やRO水など、こだわりの水を選べるのもウォーターサーバーの大きなメリットです。
重い水ボトルの購入や運搬の手間から解放される点も、多くの方に支持されています。
- 冷水・温水の利便性を最優先する
- 赤ちゃんのミルク作りや離乳食の準備を少しでも楽にしたい
- 水の味や品質(天然水、RO水など)にこだわりがある
- ボトル購入や運搬の手間を省きたい
- 災害時の備蓄水を確保しておきたい(ボトル式の場合)

ウォーターサーバーの衛生面や、毎月の料金が少し心配です。

多くの機種に自動クリーン機能が搭載されており、月額料金が定額のプランも増えています。
ウォーターサーバーは、初期費用や月額費用が浄水器より高くなる傾向がありますが、それを補って余りある利便性と安心感を提供してくれるでしょう。
浄水型ウォーターサーバーの人気と特徴
近年、浄水器と従来のウォーターサーバー双方の利点を組み合わせたような「浄水型ウォーターサーバー」が、多くの方々から関心を集めています。
この新しいタイプのウォーターサーバーが支持される最も大きな理由は、重たい水ボトルの注文や交換、保管といった手間から解放される点です。
水道水を直接利用するため、これまでウォーターサーバーの導入をためらっていた「ボトルの管理が面倒」「置き場所に困る」といった悩みを解消しつつ、いつでも美味しい冷水・温水が使える利便性を提供します。
まさに、浄水器の手軽さとウォーターサーバーの快適さを両立させた、新しいお水の選択肢と言えるでしょう。
浄水型ウォーターサーバーの利点
「浄水型ウォーターサーバー」とは、ご家庭の水道水をサーバー内部に搭載された高性能なフィルターでろ過し、飲用に適した水へと浄化すると同時に、冷水や温水としても利用できるようにする家電製品のことです。
水道水を直接利用し、サーバー内で浄水する仕組みが最大の特徴です。
従来のボトル交換式ウォーターサーバーや、単に水道水をろ過する浄水器と比較すると、多くのメリットがあります。
特に、水ボトルの注文、受け取り、重たいボトルの交換、そして空ボトルの保管や処分といった一連の手間が一切不要になることは、日々の生活において大きな負担軽減につながります。
メリット項目 | 詳細 |
---|---|
コストパフォーマンス | ボトル代不要、月額はサーバーレンタル料・電気代・水道代のみ、定額制も多い |
ボトルの手間からの解放 | 注文・受け取り・保管・交換・空ボトル処理が一切不要 |
冷水・温水機能の利便性 | いつでもすぐに冷水・温水が利用可能 |
豊富な水量・使い放題 | 水道水利用のため、残量を気にせず使用可能 |
衛生機能の充実 | UV殺菌機能や自動内部クリーン機能搭載機種が多い、フィルター定期交換 |
環境への配慮 | ボトル製造・輸送エネルギーやプラスチックごみ削減に貢献 |

浄水型って、ボトルが要らない以外にどんな良いことがあるの?

コストを抑えつつ、ウォーターサーバーの便利さを手に入れられるのが魅力です。
浄水型ウォーターサーバーは、浄水器が持つ「冷水やお湯をすぐに使えない」という不便さや、ボトル式ウォーターサーバーの「月々の費用が高い」「ボトルの管理が大変」といったデメリットを解消する選択肢として開発されました。
ただし、これが全てのご家庭にとって万能というわけではありません。
サーバーのレンタル料金や電気代は発生しますし、ある程度の設置スペースも必要です。
また、提供される水はあくまでご家庭の水道水をろ過したものであり、特定の水源から採水されたミネラル豊富な天然水とは異なる点を理解しておくことが大切です。
つまり、浄水型ウォーターサーバーは、ボトルに関連するコストや手間を避けながら、水道水をより便利に、そしてより質の高い状態で利用したいと考える方の特定のニーズに応える製品と言えるでしょう。
浄水型ウォーターサーバーの選び方
浄水型ウォーターサーバーを導入する際には、ご自身のライフスタイルや重視するポイントに合わせて、いくつかの項目を比較検討することが大切です。
料金体系はもちろんのこと、どのような種類のフィルターが使われていて、どの程度の浄水能力があるのか、また、日々の使い勝手やお手入れのしやすさなど、確認すべき点は多岐にわたります。
特に、ご家庭の水道水の水質や、どのような物質を除去したいかによって、選ぶべきフィルター性能が変わってくるため、この点の確認は重要です。
比較ポイント | 確認事項 |
---|---|
コスト | 初期費用、月額レンタル料、電気代、フィルター交換費用(レンタル料に含むかなど) |
フィルター性能 | フィルター種類(RO膜、UF膜など)、除去物質(PFAS除去対応など)、求める水質との適合性 |
機能 | 冷水・温水・常温水の提供、チャイルドロック、エコモード、再加熱、UV殺菌、自動クリーン機能の有無 |
サイズとデザイン | 床置き型/卓上型、本体寸法、設置場所やインテリアとの調和 |
メンテナンスとサポート | フィルター交換頻度・方法、定期本体メンテナンス、保証内容、カスタマーサポート体制 |
契約条件 | 最低契約期間、途中解約時の違約金 |
給水タイプ | 水道直結型(工事要、給水手間なし)、水道水補充型(工事不要、定期給水作業あり) |

浄水型サーバーを選ぶとき、何を一番気にして比べたらいいんだろう?

月々の費用はもちろんですが、フィルター性能やお手入れ方法もしっかり確認しましょう。
浄水型ウォーターサーバーの選択は、単に製品のスペックを比較するだけでなく、「水のサービスパッケージを契約する」という側面が強いことを理解しておきましょう。
月額の利用料金には、サーバー本体のレンタル費用に加えて、フィルターの定期的な供給や、場合によっては専門スタッフによるメンテナンスサービスが含まれていることが一般的です。
そのため、本体の性能だけでなく、提供されるサービス全体(契約期間の縛りや解約条件、万が一の際のサポート体制なども含む)を総合的に評価し、ご自身のニーズやライフスタイルに最も適した一台を選ぶことが、満足のいく利用に繋がります。
浄水器とウォーターサーバーの違いは?
浄水器とウォーターサーバー、どちらを選べば良いか考える上で、これらの製品の主な違いを正確に理解することが、最適な一台を見つけるための第一歩になります。
それぞれの製品が持つ目的、提供される水の温度、日常のメンテナンス方法、そして気になる費用面には、明確な違いが存在します。
例えば、浄水器は基本的に水道水をろ過して常温で提供するのに対し、ウォーターサーバーは冷水や温水も利用可能です。
キララウォーターのような浄水型ウォーターサーバーの場合、水道水をより高度な多段階フィルターシステムでろ過し、冷温水として提供する点が、一般的な蛇口直結型浄水器などとの大きな違いと言えます。
項目 | 浄水器 | ウォーターサーバー |
---|---|---|
主な目的 | 既存水道水のろ過・水質改善 | 専用水または浄水した水の冷温水提供 |
水温 | 基本的に常温水のみ | 冷水・温水(機種により常温水も) |
メンテナンス | 利用者自身によるフィルターカートリッジ交換・管理 | ボトル交換(ボトル式)、日常清掃、機種により自動クリーン機能・メーカー定期メンテナンス |
コスト | 一般的にウォーターサーバーよりランニングコストが低い | 一般的に浄水器よりランニングコストが高い |
浄水型との比較 | キララウォーターは多段階フィルター採用 |

結局、浄水器とウォーターサーバーって、何が一番違うの?

お水をろ過するだけか、冷水やお湯も使えるようにするか、が大きな違いです。
また、コスモウォーターのように、自社で採水した天然水の安全性や美味しさを前面に出しているウォーターサーバーブランドもあります。
これは、浄水器の水(原水が水道水であること)が持つ水源の不確かさに対するアドバンテージを訴求している形です。
最終的にどちらのタイプがご自身に適しているかは、何を最も重視するかという優先順位によって変わってきます。
どちらを選ぶべきか?
浄水器とウォーターサーバー、最終的にどちらの製品を選ぶべきかは、ご自身の生活スタイル、家族構成、そして「何を一番大切にしたいか」という優先順位によって大きく異なります。
例えば、とにかく初期費用や月々のコストを抑えたい方には浄水器が適していますし、いつでもすぐに美味しい冷水やお湯を使いたいという利便性を最優先する方にはウォーターサーバーが向いているでしょう。
特に、浄水型ウォーターサーバーは、「ウォーターサーバーの冷温水機能は欲しいけれど、ボトルの管理は避けたいし、コストもできるだけ抑えたい」といった、特定のニーズを持つ方に適した選択肢となります。
重視する点 | おすすめの選択肢 |
---|---|
コスト最優先 | 浄水器(特に蛇口直結型やポット型) |
冷水・温水の利便性 | ウォーターサーバー(ボトル式または浄水型) |
特定の水質(例:天然水)へのこだわり | ボトル式のウォーターサーバー |
高い純度の水 | ROフィルター搭載の浄水器、RO水のウォーターサーバー(ボトル式・浄水型) |
設置スペース最小限 | 浄水器(特にポット型、蛇口直結型) |
ボトル管理の手間回避 | 浄水器または浄水型ウォーターサーバー |
ボトル管理を避けつつ冷温水機能が欲しい | 浄水型ウォーターサーバー |

結局、うちにはどっちが合っているんだろう?

何を一番優先したいかで、ぴったりの一台が見つかりますよ。
これらの情報を参考に、ご自身の優先順位(例えば、コストなのか、利便性なのか、水の品質なのか、設置スペースなのか、それともメンテナンスの手間なのか)を明確にすることが重要です。
そうすることで、数多くの選択肢の中から、ご自身の生活に本当に合った最適な一台を見つけ出すことができるでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Q赤ちゃんのミルク作りに使う水は、浄水器とウォーターサーバー、どちらがより適していますか?
- A
赤ちゃんのミルク作りには、衛生面と温度管理の観点から、ウォーターサーバーの温水機能が便利です。
特にRO水はミネラル含有量が少ないため、ミルクの成分を変えにくく安心です。
浄水器を使用する場合は、有害物質をしっかり除去できる高性能なフィルターを選び、カートリッジの交換時期を守ることが大切になります。
- Q一人暮らしでなるべく費用を抑えたいのですが、浄水器とウォーターサーバーではどちらのコスパが良いですか?
- A
一人暮らしでコストを最優先するなら、一般的に浄水器の方が経済的です。
蛇口直結型やポット型の浄水器は初期費用も安く、月々のカートリッジ代と水道代のみで済み、電気代もかからない機種がほとんどです。
ウォーターサーバーは利便性が高いですが、月額のレンタル料や水ボトル代、電気代がかかる点を考慮する必要があります。
- Qウォーターサーバーの重いボトル交換や保管場所の確保が悩みです。何か良い解決策はありますか?
- A
ウォーターサーバーのボトルに関するお悩みでしたら、いくつかの解決策があります。
まず、ボトルをサーバーの下部にセットする「下置きタイプ」の機種を選ぶと、交換時の負担が大きく軽減されます。
また、ボトル交換や保管が一切不要な「浄水型ウォーターサーバー」もおすすめです。
こちらは水道水を直接ろ過して使用するため、スペースの悩みも解消しやすいです。
- Qもし浄水器のフィルター(カートリッジ)の交換を忘れてしまったら、どうなるのでしょうか?
- A
浄水器のフィルター(カートリッジ)を推奨される交換時期よりも長く使用し続けると、ろ過性能が低下してしまいます。
これにより、水道水中の塩素や不純物を十分に除去できなくなる可能性があります。
また、フィルター内部で雑菌が繁殖しやすくなることも考えられるため、定期的な交換は安全性と美味しい水を保つために非常に重要です。
- Q水道水を美味しく飲みたいのですが、浄水型ウォーターサーバーと高性能な浄水器の設置、どちらを選ぶべきでしょうか?
- A
水道水を美味しく、かつ便利に利用したい場合、どちらを選ぶかは重視するポイントによって異なります。
浄水型ウォーターサーバーは、ろ過機能に加えて冷水・温水機能があり、フィルター交換もメーカーが管理してくれる手軽さがあります。
一方、高性能な浄水器(例えばアンダーシンク型など)は、初期費用はかかりますが月々のランニングコストを抑えられ、キッチンもスッキリします。
料金、メンテナンスの手間、冷温水機能の必要性を比較検討すると良いでしょう。
- Qウォーターサーバーの電気代は、月額でどのくらいかかりますか?少しでも安くする方法はありますか?
- A
ウォーターサーバーの電気代は、機種や使用状況によって異なりますが、一般的には月額で数百円から1,000円程度が目安です。
最近の機種には、消費電力を抑える「エコモード」や「スリープ機能」が搭載されているものが多くあります。
これらの機能を活用したり、直射日光が当たる場所や熱源の近くへの設置を避けたりすることで、電気代を節約できます。
まとめ
この記事では、浄水器とウォーターサーバーのどちらが良いか悩む方、特に赤ちゃんがいらっしゃるご家庭に向けて、それぞれの基本的な違いから料金、安全性、使い勝手、そして近年注目の浄水型ウォーターサーバーまで詳しく比較解説してきました。
ご自身のライフスタイルや何を最も重視するかによって、最適な水選びは全く異なるという点をしっかり理解することが大切です。
- 浄水器とウォーターサーバー(ボトル式・浄水型)それぞれの特性と違い
- 赤ちゃんやご家庭の優先順位(コスト、安全性、利便性)に合わせた選び方
- 注目の浄水型ウォーターサーバーを含めた総合的な比較検討
この記事で得た知識をもとに、ご家庭にぴったりの一台を見つけ、安心で快適な水のある毎日を実現してください。
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