「維持費が安い中古の足車が欲しいけど、古いダイハツ ミラは故障が心配…」と感じていませんか。
生産終了したミラですが、正しい知識を持って賢く選べば、驚くほど経済的で楽しいカーライフを送れる最高の相棒になります。
この記事では、ミラの中古価格や燃費、カスタムベースとしての魅力から、弱点とされるKFエンジンやCVTの不具合まで、後悔しないための中古車選びで欠かせない具体的なチェックポイントを徹底解説します。

安くて面白そうだけど、買ってすぐに壊れたら意味がないんだよな…

大丈夫です。この記事で、弱点とその見分け方をしっかり学んでいきましょう
- 中古ミラの魅力と維持費の安さ
- 「やめとけ」と言われるエンジンの故障や注意点
- ミライースやミラジーノとの具体的な違い
- 後悔しないための中古車の選び方とチェックポイント
究極の足!ダイハツ ミラの魅力とは
2018年に惜しまれつつも生産終了となったダイハツ ミラ。
しかし、その価値は色あせることなく、今なお中古車市場で独自のポジションを築いています。
最新の車にはない、シンプルだからこそ光る魅力と、驚くべき経済性がそこにはあります。
この章では、ミラが「究極の足」と呼ばれる理由、つまり圧倒的な維持費の安さと、自分好みに染め上げられる奥深い魅力を解き明かしていきます。
購入時に比較検討されることが多い「ミライース」「ミラジーノ」との違いを、以下の表にまとめました。
車種 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
ミラ | シンプルで実用的。価格が安くカスタムベースに最適 | とにかく安く、自分でいじれる足車が欲しい人 |
ミライース | 第三のエコカーとして低燃費を徹底追求したモデル | 燃費性能を最優先し、新しい年式を求める人 |
ミラジーノ | レトロでおしゃれな内外装を持つファッション性の高いモデル | デザイン性を重視し、個性的な軽自動車に乗りたい人 |
派生車種と比べても、ミラには「安さ」と「道具としての潔さ」という明確な強みがあります。
なぜ多くの人が、生産終了した今でもあえてミラを選ぶのか、その本質的な価値を見ていきましょう。
歴代モデルの歴史と派生車種
ダイハツ ミラは、1980年の初代登場から2018年の7代目での生産終了まで、日本の軽自動車市場を支え続けてきた、まさに生き字引ともいえる存在です。
手頃な価格と使い勝手の良さで、多くの人々の暮らしに寄り添ってきました。
約38年という長い歴史の中で、ミラは時代のニーズに合わせて進化を遂げ、人々の価値観を反映した数々の派生車種を生み出しました。
特に有名なのが、レトロなデザインの「ミラジーノ」、可愛らしいスタイルの「ミラココア」、そして低燃費を追求した実質的な後継モデルである「ミライース」の3車種です。

いろんな「ミラ」があるけど、どう違うの?

次の見出しで、特に人気の派生車種との違いを詳しく解説しますよ
これらの派生車種は、ミラの優れた基本設計を土台としながら、それぞれが独自の個性と魅力を持っています。
ミライースやジーノとの違いを解説
中古車選びでミラを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、低燃費を追求した「ミライース」とおしゃれな「ミラジーノ」です。
それぞれのキャラクターを理解することが、最適な一台を見つける近道になります。
ミライースは、ミラの事実上の後継モデルであり、「第3のエコカー」というコンセプトのもと、JC08モード燃費で35.2km/L(2WD車)という驚異的な数値を達成しました。
一方、ミラジーノはクラシックな内外装が特徴で、実用性よりもデザインや雰囲気を重視するユーザーから支持を集めたモデルです。

燃費重視ならミライース、見た目ならジーノってことか…

その通りです。ただ、ベースとなったミラには価格とシンプルさという魅力があります
走りの楽しさやカスタムの自由度、そして何より圧倒的な価格の安さを求めるなら、ベースとなったミラが最適な選択肢となるでしょう。
気になる実燃費は?維持費の安さ
中古車を購入する上で、最も気になるのは日々のランニングコスト、特に車両価格だけでなくトータルでかかる維持費ではないでしょうか。
その点、ミラは期待を裏切らない経済性を発揮します。
KFエンジンを搭載した最終モデル(L275/285系)のオーナーレビューを見ると、実燃費はリッターあたり18km〜22km前後という声が多く、現代の車と比較しても見劣りしない経済性を持ちます。
さらに、シンプルな構造は維持費全体を安く抑えることにも繋がります。
維持費の項目 | 金額の目安(年間) | 備考 |
---|---|---|
軽自動車税 | 12,900円 | 初度登録から13年経過後の重課税率 |
車検費用 | 約30,000円~ | 2年ごとの費用を年換算。整備内容により変動 |
エンジンオイル・タイヤ | 約10,000円~ | 年間走行距離1万kmの場合の消耗品代 |
車両価格の安さに加え、税金や消耗品の費用も安価なため、トータルコストで見るとミラは驚くほど経済的な車なのです。
シンプルイズベスト!飾らない内外装
ミラの大きな魅力は、きらびやかな装飾や先進的な機能ではなく、徹底して無駄を削ぎ落とした「道具」としての潔さにあります。
この飾らない内外装こそ、日々の使い勝手の良さに直結します。
例えば、内装は傷が目立ちにくいプラスチック素材が多用されており、仕事道具や趣味のキャンプ用品などを気兼ねなく積み込めます。
また、余計な装飾がないシンプルなインパネ周りは、運転に必要な情報だけが目に入り、視界も広いため運転に集中しやすいというメリットをもたらします。

最近の車はボタンが多くてよくわからないんだよね…

ミラなら操作に迷うことはありません。運転に集中できるシンプルな設計です
この潔いほどのシンプルさが、飽きのこない魅力となり、次の見出しで解説するカスタムベースとしての無限の可能性に繋がっているのです。
カスタムベースとしての楽しみ方
シンプルな構造と手頃な中古車価格を持つミラは、自分だけの一台に育て上げる「カスタム」の素材として、多くのユーザーから絶大な人気を誇っています。
車両本体を数十万円で手に入れ、浮いた予算をカスタムに回すといった楽しみ方ができるのも、ミラならではの魅力です。
中古パーツや社外パーツが豊富に流通しており、費用を抑えながら自分好みに仕上げていくことができます。
ペルソナのようなDIY好きにとっては、まさに格好の素材といえるでしょう。
- ホイール交換で足元をおしゃれに
- ローダウンサスでスポーティーな印象に
- レトロなシートカバーで内装の雰囲気を一新
- 社外マフラーで小気味よい排気音を楽しむ
- ステアリング交換で操作フィールを向上
簡単なパーツ交換から、あなただけのオリジナルな一台を作り上げるまで、ミラは車と付き合う楽しさを存分に味あわせてくれます。
なぜ今あえてMT車が人気なのか?
MTとは「マニュアルトランスミッション」の略称で、自分でクラッチペダルを踏んでギアを選択する変速機のことです。
中古のミラを探していると、このMT車が根強い人気を保っていることに気づきます。
その最大の理由は、エンジンパワーを無駄なく路面に伝え、車を意のままに操っているというダイレクトな運転感覚を味わえる点にあります。
自分の操作一つで車の挙動が素直に変わるため、運転そのものを楽しみたい人にとっては、これ以上ない選択肢となります。

MT車って運転が面倒じゃない?故障は少ないの?

慣れればこれ以上ないほど楽しいですよ。構造がシンプルな分、CVTより故障リスクが低いというメリットもあります
効率や快適性だけでなく、車との対話を楽しむ「運転の原点」を求める人にとって、ミラのMT車は最高の相棒となるでしょう。
中古ダイハツ ミラ購入の注意点
格安で手に入る中古ミラで失敗しないためには、避けては通れない故障リスクを正しく理解することが何よりも大切です。
年式の古い軽自動車だからこその弱点と、購入前に確認すべきポイントをあらかじめ知っておくことで、後悔する可能性を大きく減らせます。
チェックすべき弱点 | 主な症状 | 確認したいポイント |
---|---|---|
KFエンジン | オイル消費、エンジンからのカタカタ音 | オイルレベルゲージの量と汚れ、整備記録簿 |
CVT | 発進時のジャダー(振動)、走行中の異音 | 試乗でのスムーズな変速、異音の有無 |
足回り(ゴム部品) | 段差を越えた際のゴトゴト音 | 試乗での異音確認 |
外装・その他 | 塗装の劣化、エアコンの不調 | 実車の状態、エアコンの効き具合 |
これらの注意点さえ押さえておけば、リスクを事前に見極め、あなたにとって最適な一台を見つけ出すことができます。
中古車価格の相場と狙い目の年式
中古のダイハツ ミラは、驚くほど手頃な価格帯で流通しています。
2025年現在の市場を見ると、最終モデルであるL275系の相場は、走行距離や車両の状態によって幅がありますが、おおよそ10万円台から50万円程度で見つかることがほとんどです。
特におすすめなのは、エンジンのピストンリングなどが改良され、信頼性が向上した2011年7月以降の後期型です。
比較的トラブルが少なく、長く乗ることを考えれば最適な選択肢といえるでしょう。

総額50万円以内でおすすめのモデルはある?

走行距離が少なめの後期型「Xリミテッド」や「メモリアルエディション」なら、キーレスエントリーなどの装備も充実していて満足度が高いですよ
予算内でより状態の良い車両を見つけるために、複数の販売店を回って個体を比較検討することが重要になります。
「やめとけ」と言われるエンジンの故障
ミラが「やめとけ」と言われる最大の理由が、搭載されているKFエンジンのオイル消費問題です。
これは、エンジン内部のピストンリングという部品が摩耗することで、エンジンオイルが燃焼室に入り込み、ガソリンと一緒に燃えてしまう現象を指します。
オイル管理を怠ってきた車両では、オイルが不足し、エンジン内部の部品が正常に潤滑されず、「カタカタ」という異音が発生することがあります。
この異音はエンジン内部が深刻なダメージを受けているサインで、最悪の場合は20万円以上のエンジン交換費用が必要になるケースも存在します。

素人でもエンジン不調は見抜ける?

エンジンをかける前にオイルレベルゲージを抜き、オイルの量と汚れを確認するだけでも判断材料になります
購入時には必ず整備記録簿を確認し、定期的なオイル交換の履歴がある車両を選ぶことが、トラブルを避けるための第一歩です。
CVTの異音やジャダーは大丈夫?
エンジンと並んで注意したいのが、CVT(無段変速機)の不具合です。
特に走行距離が10万kmを超えた車両で報告が多く見られます。
代表的な症状は、信号待ちからの発進時にアクセルを踏むと、「ガガガッ」と車体が前後に揺すられる「ジャダー」という振動です。
また、走行中に「ヒューン」といううなるような異音が出ることもあります。
CVTに不具合が発生した場合、修理はユニット交換となり20万円を超えることも珍しくありません。

試乗の時に何を気にすればいいんだろう?

アクセルをゆっくり踏み込んだり、少し強めに踏み込んだりして、変速がスムーズに行われるかを確認してください
販売店で必ず試乗させてもらい、発進時や加速時のフィーリングに少しでも違和感を覚えたなら、その車両は見送る判断が必要です。
年式の古い軽特有の弱点と対策
ミラ特有の問題だけでなく、生産から10年以上経過した軽自動車全般に共通する弱点も理解しておく必要があります。
足回りのショックアブソーバーやゴム部品(ブッシュ類)は経年で劣化し、硬くなってしまいます。
そのため、路面の段差を乗り越える際に「ゴトゴト」という不快な音や振動が出ることが多いです。
この修理には3万円から5万円程度の費用を見込んでおくと良いでしょう。
その他、塗装のクリア層が剥げてカサカサになったり、エアコンの効きが弱くなったりすることも覚悟しておきたいポイントです。

こういうのは買ってから直すしかない?

ある程度の経年劣化は仕方ないと割り切り、購入後の修理費用として予算に余裕を持たせておくと安心です
外装の状態や足回りの異音は、車両価格の交渉材料になることもありますので、しっかりとチェックすることが大切です。
後悔しないためのチェックポイント
これまでの注意点をふまえ、中古車販売店で実車を確認する際に最低限チェックすべき5つの項目をリストアップしました。
車の知識に自信がなくても、このリストに沿って確認するだけで、大きな失敗を避けられます。
チェック項目 | 確認内容 | 判断基準 |
---|---|---|
1. エンジンルーム | エンジン始動時とアイドリング中の異音(カタカタ、キュルキュル) | 異音が聞こえたら要注意 |
2. 試乗(CVT) | 発進時のジャダー(振動)、加速中の異音(ヒューン) | 少しでも違和感があれば避ける |
3. エアコン | 冷房・暖房がしっかり効くか | 風は出るが冷えない・暖まらない場合は故障の可能性 |
4. 下回り | フレームや足回り部品のひどいサビ、オイル漏れの跡 | サビが多い車両は避けるのが無難 |
5. 整備記録簿 | 定期的なオイル交換の履歴 | 記録がない車両はオイル管理が不明でリスクが高い |
これらのポイントを一つずつ確認するだけで、購入後に高額な修理費用が発生するリスクを大幅に減らすことができます。
DIYメンテナンス入門におすすめ
構造がシンプルなミラは、自分で車のメンテナンスを始めるのに最適な教材になります。
最近の電子制御化された車と違い、エンジンルームにもスペースの余裕があるため、基本的な工具さえあれば作業がしやすいです。
例えば、オイル交換やエアフィルターの交換、ワイパーゴムの交換といった作業も自分で挑戦できます。
YouTubeなどにはオーナーが投稿した整備動画も多くあり、手順を確認しながら自分のペースで作業を進められるでしょう。

DIYで維持費はどれくらい安くなる?

例えばオイル交換を自分で行えば、お店に頼む費用の半分以下で済み、車への愛着も一層深まりますよ
手間をかけるほどに応えてくれるミラは、ただの移動手段ではなく、車と付き合う本来の楽しさを教えてくれる存在になるはずです。
よくある質問(FAQ)
- Q記事で推奨されていた後期型について、具体的にどの型式を選べば良いですか?
- A
狙い目は7代目ミラの最終後期型、型式でいうと2WD車が「L275S」、4WD車が「L285S」です。
特にエンジンが改良された2011年7月以降のモデルが安心です。
グレードはキーレスエントリーなどが付く「Xリミテッド」が良いでしょう。
ただし、4WDモデルは雪道での安定性が増す一方で、中古価格や燃費の面では少し不利になる点を考慮する必要があります。
- Q維持費が安いのは魅力的ですが、購入後、最初の車検にかかる費用はどのくらい見込んでおけば良いでしょうか?
- A
法定費用(自賠責保険料・重量税・印紙代)だけで約25,000円です。
これに整備費用が加わります。
年式の古い中古車なので、タイヤやブレーキパッドといった消耗品の交換が必要になる可能性があります。
そのため、法定費用と合わせて合計で6万円から8万円程度の費用を想定しておくと、余裕をもって対応できます。
- Q自分でカスタムを楽しみたいです。関連するパーツは今でも手に入りますか?
- A
はい、ミラは歴代モデルの中でも特に人気が高かったため、カスタム用の社外パーツや中古パーツが今でも豊富に流通しています。
インターネットオークションや中古部品店を探せば、サスペンションやマフラー、内装のパネルなど、さまざまなパーツを見つけることが可能です。
自分だけの一台を作り上げる楽しみが待っています。
- Q高速道路を走る機会もあるので、パワフルなターボモデルが気になります。
- A
残念ながら、記事で主に取り上げている7代目ミラ(L275系)にはターボエンジンの設定がありませんでした。
もし力強い走りを求めるなら、派生モデルの「ミラアヴィ」や、5代目に設定されていた「ミラジーノ」のターボ仕様を探すという選択肢があります。
ただし、燃費やメンテナンスの面ではNAエンジンモデルに軍配が上がります。
- Q生産終了から時間が経っていますが、故障した際の部品供給は大丈夫ですか?
- A
生産終了後も、メーカーは法律で定められた期間、部品を供給する義務があります。
当面はオイル交換などに使う基本的な消耗品や修理用パーツの供給がなくなる心配はありません。
また、流通台数が非常に多かった車種のため、リビルト品(再生部品)や中古パーツも豊富なので、故障しても修理は比較的しやすいです。
- Q実際に乗っているオーナーの口コミで、特に多い評価を教えてください。
- A
良い評価としては、「燃費が良くて経済的」「小回りが利いてとにかく運転しやすい」「内装がシンプルで使いやすい」といった声が目立ちます。
一方でネガティブな口コミは、やはり「KFエンジンのオイル消費」と「乗り心地の硬さ」を指摘する評価が見られます。
購入前にこれらの点をしっかり理解しておくことが、満足のいく中古車選びにつながります。
まとめ
この記事では、中古のダイハツ ミラが持つ圧倒的な維持費の安さとカスタムベースとしての魅力、そして購入後に後悔しないための具体的なチェックポイントを詳しく解説しました。
- 圧倒的な維持費の安さと自分好みに育てるカスタムの楽しさ
- 「やめとけ」と言われるKFエンジンやCVTの具体的な弱点
- 失敗しないための狙い目の年式とプロ目線のチェックリスト
この記事で得た知識を武器に、まずは大手中古車サイトをのぞいて、あなたの相棒になりそうな一台がいくらで売られているか、確認してみることから始めてください。
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