襖の張替えっていくら?費用相場と内訳の徹底ガイド

襖の張替えっていくら?費用相場と内訳の徹底ガイド 暮らし

襖を替えたいけれど、値段の見当がつかないと不安ですよね。サイズや素材、片面か両面か、下地の状態でも価格は変わります。以下のようなお悩みはありませんか?

  • サイズや素材でいくら違うのか、相場がつかめない  
  • 見積書の内訳で損をしたくない  
  • 張替えと新調の境目がわからない  

この記事では、まず相場の早見表で全体像をつかみ、続いて費用の内訳、サイズ・素材ごとの価格感、見積もりのチェックポイント、DIYの難易度、節約のコツを順に解説します。読み終える頃には、比較検討や発注の判断がぐっとラクになるでしょう。

相場早見表と襖張替え費用相場料金の目安

まずは全体の目安から。価格は「サイズ」「片面か両面か」「襖紙の種類」「下地の状態」で決まります。以下は税込の一般的な相場帯です。店舗や地域で差が出るため、見積書では必ず税込・税抜の表記を確認しましょう。

【張替え料金の相場イメージ(税込)】

区分片面(普及)片面(上級)両面(普及)両面(上級)
押入(丈短め)4,000〜7,000円7,000〜11,000円7,000〜12,000円12,000〜18,000円
戸襖(標準)5,500〜9,900円9,900〜16,500円9,900〜17,600円17,600〜28,000円
間仕切(丈長め)7,000〜12,000円12,000〜20,000円12,000〜22,000円22,000〜36,000円
天袋・地袋2,500〜5,000円5,000〜8,000円4,500〜8,500円8,500〜13,000円
欄間2,000〜4,000円4,000〜7,000円3,500〜6,500円6,500〜10,000円

補足  

  • 普及=新鳥の子やビニールの無地・軽い柄。不織布の一部も該当  
  • 上級=鳥の子上物、織物、糸入り、撥水・防汚などの強化品  
  • 枠や引手交換、下地補修、出張費・配達回収は別途。枚数割で5〜20%下がる場合あり

結論として、標準サイズの戸襖を両面で上級紙にすると1枚あたり約2万円、普及紙なら約1万円が目安です。まずはこのレンジを基準に、内訳と条件で調整していきましょう。

襖張替えの費用内訳とは?

費用は「材料費」「工賃」「諸経費(出張費・配達回収・納期)」「追加料金(下地補修・引手・枠)」で構成されます。税込か税抜かの表記は最初にチェックしておきましょう。

材料費(襖紙・のり・副資材)

襖紙のグレードで価格が大きく変わります。和紙系(新鳥の子・鳥の子・雲竜・無地・柄)、ビニール、不織布、織物、糸入り、撥水や防汚の強化品は単価が上がりやすいです。糊や刷毛、見切り材などの副資材も材料費に含まれます。

工賃(張替えの手間)

剥がし、下地調整、貼り、柄合わせなどの作業代です。襖で桟が多い、丈の長い間仕切、両面貼り、柄合わせは工賃が上がる傾向があります。

諸経費(出張費・配達回収・納期調整)

  • 出張費:距離や回数で変動(目安1,000〜3,000円)  
  • 配達・回収:枚数や地域で無料〜3,000円程度  
  • 納期:通常2〜7日。特急は追加が発生する場合あり

サイズ別・種類別の料金相場を具体化

価格差は「サイズ(面積)」「片面か両面か」「紙の種類」で生まれます。用途に合わせて選ぶと無駄がありません。

サイズ別の相場(押入・戸襖・間仕切・天袋・地袋・欄間)

標準の幅は約90cmです。押入は丈が短く、間仕切は長めです。丈が長いほど材料と手間が増えます。  

  • 押入:普及紙片面で4,000〜7,000円  
  • 戸襖:普及紙両面で9,900〜17,600円  
  • 間仕切:上級紙両面で22,000〜36,000円  
  • 天袋・地袋・欄間:面積が小さく1枚単価は安め  

本襖は桟構造で丈夫ですが、下地の手当てが必要だと費用が上がることがあります。

素材別の相場(和紙・ビニール・不織布・織物)

  • 新鳥の子・和紙(無地・雲竜・軽い柄):コスパがよく普及帯の中心  
  • ビニール(撥水・防汚):水拭き可能。キッチンや玄関近くに人気で単価がやや高い
  • 不織布:破れに強めで賃貸や子ども部屋に好適  
  • 鳥の子上物・織物・糸入り:重厚感があり和室の格を上げたいときに最適  

初期費は上がっても、強化タイプは貼替え周期が伸びて総額が下がる場合があります

片面・両面、柄合わせ

  • 片面と両面:両面はおおむね約1.6〜1.8倍  
  • 柄合わせ:手間が増え、工賃が加算  
  • 引手交換:見た目のデザイン性が上がるが費用は数百円から  
  • 枠の塗装や補修:仕上がり重視なら同時施工が効率的

下地補修と新調の価格差

  • 下地補修:深いシミ・カビ、広い破れは追加1,000〜4,000円程度/枚  
  • 新調(枠ごと):桟割れや芯の潰れは1枚15,000〜35,000円以上が目安  

新調は納期と搬入経路の確認も忘れずにしましょう。 次では依頼先の違いを見ていきます。

業者選びと見積もり比較で失敗しない

依頼先ごとに価格と対応は変わります。家の状況と予算に合わせて選びましょう。

どこに頼む?職人・ホームセンター・リフォーム・マッチング比較

【依頼先の特徴比較】

依頼先価格感強み注意点
個人の職人・表具店中〜安技術と仕上がりが安定。要望を細かく相談できる現金のみの店も。日程は要調整
ホームセンター安〜中料金が明快。配達・回収が手軽担当者の技量は提携先次第
リフォーム会社中〜高襖以外もまとめて管理できる中間コストで割高になりやすい
マッチングサービス安〜中相見積もりが簡単。口コミ比較が可能追加条件の有無を要確認

費用を抑えたいなら、条件をそろえた相見積もりが基本です。

見積もりの見るポイントと注意点

  • 税込・税抜の明記
  • 片面か両面か、柄の種類、襖紙の品番  
  • 下地補修の要否と上限額(例 最大+3,000円/枚)  
  • 出張費、配達・回収、引手交換、特急料金  
  • キャンペーンの条件(枚数・期間・地域)  

一式表記だけの見積もりは比較が難しいため、項目ごとの内訳を依頼しましょう

納期と工期の目安、スケジュール管理

通常は引取から2〜7日です。繁忙期(年度替わり・年末)は長引くため、退去や来客の予定があれば早めに予約しましょう。特急は追加料金がかかることがあります。マンションはエレベーターサイズや管理規約で配達時間が制限されることがあるので注意しましょう。

DIYで張り替えする場合の費用と難易度

DIYで張り替えする場合の費用と難易度

DIYは材料費中心で安く見えますが、仕上がりと時間を考えると慎重さが必要です。

材料と道具、概算費用

  • 襖紙(ロール)  
  • のり(でんぷん+樹脂系の併用が扱いやすい)  
  • 刷毛・ローラー、定規、カッター、押さえヘラ  
  • マスキング、養生  

概算は1枚あたり材料で1,000〜3,000円程度。ビニールや織物系は高めです。工具の初期費用も見込んでおきましょう。

失敗しやすいポイントとリスク

  • しわ・伸び・柄合わせのズレ  
  • 反りや剥がれ  
  • 下地のシミ・カビが浮いて見える  

賃貸や来客が多い和室では、仕上がりの出来で考えると業者がいいでしょう DIYは試し貼りをしてから本番に移ると失敗が減ります。

DIYか業者かの判断基準

  • 1〜2枚で無地、軽微な破れ:DIY向き  
  • 枚数が多い、柄合わせ、両面、本襖:業者向き  
  • 賃貸退去の基準がある場合:やり直し回避で業者が安心

「費用」だけでなく、やり直しのリスクと時間コストまで含めて判断しましょう。

コストを抑える具体策

同じ張替えでも、選び方次第で数千円単位の差が出ます。

素材選びでコスパを最大化

  • 来客の多い主室:和紙の上級や織物で格を上げる  
  • 子ども部屋・廊下:ビニールや不織布で防汚・耐久重視  
  • 湿気が多い場所:撥水・防汚や通気性のある和紙系  

面積の大きい間仕切は普及上位、押入や天袋は普及紙にするなど、メリハリ発注が有効です。

サイズと枚数の最適化

  • 片面だけ傷んでいるなら片面張替えで節約  
  • 欄間は後回しにして総額調整  

配達・回収・出張費の抑え方

  • 店舗持ち込みで出張費を節約(近隣の表具店やホームセンター)  
  • ルート便のある日に合わせる  
  • 同一住所で障子や網戸も同時引取り

破れ・黄ばみ・カビの程度で工法を決める

  • 軽微な破れ・黄ばみ:表面張替えで十分  
  • 強いシミ・カビ:剥がしと下地調整を前提に  
  • 桟の割れ・芯の潰れ:新調を検討  

状態に合わせれば、不要な追加費用を避けつつ見た目をしっかり回復できます。

まとめ

襖の張替えは、サイズ(押入・戸襖・間仕切・天袋・地袋・欄間)と素材(和紙・新鳥の子・鳥の子・ビニール・不織布・織物・糸入り)、そして片面か両面かで相場が決まります。費用の内訳は材料費・工賃・諸経費・追加料金で構成され、税込か税抜かの確認が欠かせません。主室は上質に、収納は普及紙にといったメリハリ、枚数割やキャンペーンの活用、持ち込みでの諸経費削減が効きます。DIYは安く見えても、仕上がりの出来、やり直しの手間まで考えて選びましょう。比較の際は条件をそろえ、内訳を明記した見積書で判断すると安心です。

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