障子張替えの基本方法とDIY・業者依頼それぞれの進め方の違い

信頼できる障子張替え業者の選び方|料金実績保証で失敗を避ける方法 暮らし

障子が破れたり黄ばんだりして、そろそろ貼り替えたい。だけど道具や手順で迷って手が止まる、という方は多いはずです。張替えは流れをつかめば、初めてでもきれいに仕上がります。  

こんな悩みはありませんか?

  • 失敗しにくい貼り方と段取りを知りたい
  • のりとテープ、どちらが自分に合うか判断したい
  • 枠の建て付けが悪く、たるみやはがれが出やすい

本記事では、基本の作業フローから、DIY・ホームセンター・専門業者の違いまでをやさしく整理。のりとテープの選び方、乾燥と建て付けのコツまで、実践に役立つポイントだけを凝縮しました。読後にそのまま着手できる内容です。

障子張替え方法の全体像と作業フロー

障子の張替えは「現地確認」「古紙はがし」「貼り」「乾燥」「納品」の5ステップです。誰が作業しても、この流れは同じです。  

最初に全体像をつかんで、自宅の和室や枠の状態に合う進め方を決めると、手戻りを減らせます。

現地確認で見ておくポイント

枠のゆがみや建て付け、紙のタイプ、破れや汚れの範囲をチェックします。カッターの余白が取れるか、左右上下の余白、全体の直角も確認しましょう。  

ここで枠の状態を見落とすと、貼り替え後にたるみやすく、のりやテープの密着が落ちます。

  • レールの摩耗やがたつき
  • 桟の汚れやカビ、油分
  • 引き戸の動きの重さ

古紙はがしの基本手順

霧吹きで全体を軽く湿らせ、のりを戻します。数分おいてから定規やスポンジで支えながら、手前にゆっくり引くときれいにはがれます。  

のりなら水で戻りやすく、テープなら角から少しずつ。残った粘着はスポンジと水で丁寧に落とします。はがし跡が残ると新しい紙が浮きやすくなります。

  • 霧吹きは軽め。べた濡れは木枠の反りの原因
  • 桟の粉やほこりは必ず拭き取る
  • はがし後は乾燥させてから貼りへ

貼りの基本:位置決めとカット

紙は上から仮置きして、左右と上下の位置を確認します。定規で押さえ、カッターで余分を切ると直線が出やすいです。のりは中央から外へ、テープは先に枠全周へ貼ってから紙をのせます。  

たるみは貼る方向とテンションを均一にして防ぎます。一気に引っ張らず、数回に分けて軽く撫で、空気と水分を外へ逃がします。

この後は、乾燥管理で仕上がりが決まります。

乾燥と納品(設置)

風通しのよい日陰で自然乾燥が理想です。直射日光や暖房風は急乾燥となり、波打ちの原因になります。完全に乾く前に戻すと、のりがずれて浮きの元です。  

乾いたらレール清掃と建て付け調整を行い、和室に納めます。

障子張替え方法の選択肢:DIY・ホームセンター・専門業者

目的、コスト、仕上がり、時間の都合で最適解は変わります。ここでは方式別の向き・不向きを整理します。  

選び方の目安が分かると、無理なく進められます。

DIY向け:費用を抑えて自分で貼る

DIYはコストを抑えやすく、紙や接着方法を自由に選べます。必要な道具は霧吹き、雑巾、スポンジ、定規、カッター、のりまたは両面テープ、丸刃カッターがあると安定します。  

初回は「段取り」を体で覚えるつもりで。部分補修は色差が出やすいため、1枚ごとの貼り替えがきれいです。

  • メリット: 低コスト、日程の自由、経験が積み上がる
  • デメリット: 仕上がりにムラ、建て付け調整が難しい

ホームセンター活用:資材選びとカットサービス

店頭で紙の幅カットや、のり・テープの比較相談ができます。見本で白さや透け感を確認できるのも利点です。  

「糊付き紙」「はがしやすいテープ」など時短タイプも多数。施工提携の出張サービスを紹介してもらえる店舗もあります。

仕上がり重視なら、次の専門業者も検討しましょう。

専門業者依頼:建て付けまで含めた総合対応

専門業者は現地で枠やレールの歪みを確認し、建て付け調整まで含めた計画で進めます。桟の補修やレール調整、微細な汚れ落としも一括対応のことが多く、乾燥管理もプロ仕様です。  

費用は上がりますが、波打ちやたるみ、はがれのリスクを抑え、和室全体がすっきり見えます。

障子紙ののり・両面テープのメリット・デメリット

貼りの成功を分けるのは接着方法です。作業のしやすさ、はがしやすさ、仕上がりの質のバランスで選びます。  

迷ったときの考え方も紹介します。

障子糊の特徴と向いている場合

障子糊は水性で扱いやすく、はがすときも水で戻せます。紙全体が枠や桟になじむため、自然な張りとフラット感が出やすいのが強みです。  

向いているのは、全体をきれいに見せたい場合や、和室の雰囲気を大切にしたい場合、次回も自分ではがしたい場合です。

  • メリット: 仕上がりが美しい、微調整しやすい、環境負荷が低め
  • デメリット: 乾燥に時間、手や桟が汚れやすい、少しコツが必要

両面テープの特徴と向いている場合

両面テープは乾燥待ちがほぼ不要で、作業が短時間です。部分補修にも使いやすく、ゆっくり進めても粘着が安定します。  

一方でテープ跡が残ると次回のはがしが大変で、水だけでは落ちにくいことがあります。建て付けが悪い枠では、粘着の浮きが起きやすい点に注意しましょう。

  • メリット: 速い、汚れが少なめ、静電気が起きにくい製品もある
  • デメリット: 次回はがしが重労働、夏の高温で粘着が流れるリスク

迷ったらどう選ぶ?

初回で時間に余裕があるならのり。短時間で仕上げたいならテープが向きます。  

建て付け調整も同時に進めたいときは微調整が利くのり。賃貸で退去時に全交換予定ならテープでも十分です。

のり・テープ選びのデメリットと注意点

のりは乾燥時間と環境管理が必要で、冬は半日以上かかることがあります。テープは直射日光に弱い製品があり、夏の和室で粘着の劣化が出る場合があります。製品の耐候性や粘着タイプは必ず確認しましょう。  

迷ったら端材で試し貼りをして、はがしやすさ・密着・カットの感触を事前確認すると安心です。

DIYでやる障子張替え方法の手順とコツ

DIYは段取りと道具選びで決まります。ここでは初心者でも失敗しにくい流れを紹介します。  

作業前の準備で半分は決まります。

用意する用具と作業前の準備

  • 障子紙(サイズ確認。全辺で10〜20mmの余分)
  • 障子糊または両面テープ
  • 霧吹き、雑巾、スポンジ
  • 定規(アルミ定規など剛性の高いもの)
  • カッター(替刃を用意)、丸刃カッターがあると便利
  • 養生シート、マスキングテープ

床や畳を養生し、枠の汚れを拭きます。水拭きは軽めにして、濡らしすぎによる木枠の反りを避けます。  

準備が整えば、はがしから貼りまでがスムーズです。

古紙をきれいにはがすコツ

霧吹きで全体を湿らせ、2〜3分置きます。角からゆっくりめくり、桟にのりが残ったらスポンジで軽く落とします。  

テープ跡は焦らず少しずつ。はがし後は乾くまで待ち、粉を拭き取ってから次へ進みます。

のり貼りの具体手順

  • 桟と枠にのりを薄く均一に塗る(ムラは浮きの原因)
  • 紙を上辺から当て、中央→左右→下の順に撫でる
  • 余分は定規で押さえ、カッターで一気にカット
  • 全体を軽く押さえ、気泡を外へ逃がす

テープ貼りの具体手順

枠全周にテープを貼り、角は重ねず突き合わせにします。剥離紙は一辺ずつはがしながら紙をのせ、たるみが出たら一旦戻して張り直します。  

最後に定規で押さえ、余分をカットします。角は浮きやすいので念入りに押さえましょう。

次は仕上がりを左右する「乾燥」と「建て付け」です。

H2 乾燥の管理と和室への納品時の注意

乾燥はゆっくり均一が基本です。冬や梅雨は時間がかかるので、無理に熱を当てず風を通す程度にします。  

急がず待つほど、仕上がりは安定します。

乾燥時のよくある失敗と対処

  • 波打ち→急乾燥が原因。日陰で自然乾燥。のりは薄塗りを徹底
  • 角の浮き→糊・テープ不足。角は特に多めに
  • 汚れの転写→作業面の粉や水滴を事前に拭く

完全乾燥後、指で触れて冷たさがなければ設置へ。レールの砂や粉もここで除去します。

納品(設置)時のチェックリスト

  • レールの清掃と軽い潤滑
  • 左右の建て付け確認。傾きは戸車や受けで調整
  • 開閉時に紙が枠に触れないか最終確認

枠の調整(建て付け)の重要性と具体的な直し方

見た目が整っても、枠が歪んでいるとすぐ破れたりたるみます。建て付け調整は、張替えと同じくらい重要です。  

原因を見極め、できる範囲から直しましょう。

建て付け不良のサインと原因

  • 開閉時に擦れる、異音がする
  • 上下左右の隙間が不均一
  • 一部だけ紙がゆるむ

原因はレールの摩耗、戸車の劣化、枠のねじれ、湿気による木の変形などです。確認と調整で多くは改善します。

自分でできる範囲の調整

  • レール清掃と薄いロウや潤滑剤の塗布
  • 戸車の高さ調整ネジがあれば左右で微調整
  • 枠の接合部の緩みを増し締め

改善しない場合は専門業者へ。整えてから貼ると、のり・テープどちらでも安定します。

障子紙のタイプ選びとメンテナンス

用途で耐久や透け感、汚れの目立ちにくさが変わります。部屋の使い方に合わせて選ぶのがコツです。  

相性で接着方法も変わります。

代表的な障子紙の種類

  • 一般紙(コスパ重視。張替え頻度が高くてもやさしい)
  • 強化紙(破れにくい。子どもやペットがいる家庭に)
  • プラスチック障子紙(汚れに強く水拭き可。質感はやや硬め)
  • 模様入りや楮混合(見た目重視。光の表情が豊か)

表:主なタイプの比較(仕上がり、耐久、手入れ、カットのしやすさ)

タイプ仕上がりのきれいさ耐久手入れカット
一般紙低〜中乾拭きしやすい
強化紙中〜高中〜高軽く水拭き可普通
プラ系水拭き容易やや硬い
楮混合非常に高乾拭き普通

選んだ紙で、のり・テープの相性も変わります。プラ系はテープの方が扱いやすい場合があります。

日常の手入れと長持ちのコツ

  • ほこりは軽くはたき、雑巾は固く絞って部分拭き
  • 直射日光が強い窓はUVフィルムやレースを併用
  • 破れは応急の部分貼りで凌ぎ、後日全体貼り替え

最後に、コストと時間の目安を把握して計画を立てましょう。

コスト・時間・難易度の目安と判断基準

相場感があると、DIYと依頼の線引きがしやすくなります。数や時間、仕上がりの希望で決めましょう。  

迷ったら複数の見積もり比較が安心です。

目安の比較

  • DIY: 材料一式で1枚あたり数百円〜2,000円前後。作業1〜2時間。初回は倍見込み
  • ホームセンター依頼: 材料費+施工費で1枚数千円〜(店舗・地域差あり)
  • 専門業者: 1枚数千円〜1万円台。建て付け調整や補修で加算

価格は地域や紙のタイプ、枠の状態で変動します。仕上がり重視なら業者検討を。

判断チェックリスト

  • 枠が歪んでいる、建て付けが悪い→業者相談
  • 枚数が多く時間がない→ホームセンターや業者
  • こだわりの紙で丁寧に→DIYまたは専門業者
  • 賃貸で原状回復が前提→テープ+短時間施工

ここまで理解したら、最後は「失敗を減らすコツ」で仕上げです。

失敗しないための実践ポイント集

経験者がやっている小ワザをまとめます。作業の質とスピードが上がります。  

小さな工夫が仕上がりを変えます。

仕上がりを左右する小ワザ

  • カッター刃はこまめに折り、常に切れる状態に
  • 紙は「上から手前」、撫でるのは「中央から左右」
  • 角はのり・テープを増し付けしておく
  • 貼り前に仮置きして全体の直角を確認

よくあるトラブルと現場の対処

  • テープの剥離紙がちぎれる→角に小さな耳を作っておく
  • のりが桟からはみ出す→固く絞った雑巾で即拭き
  • 乾燥ムラ→向きを変えながら日陰で風通しを確保

まとめ

障子の張替えは、現地確認→はがし→貼り→乾燥→納品の流れを守れば、初めてでも十分きれいに仕上がります。のりは自然な表情と微調整のしやすさ、テープはスピードと手軽さが強みです。  

どちらを選んでも、枠の建て付け調整が仕上がりと耐久の要になります。DIYはコストと自由度、ホームセンターは資材選びと相談しやすさ、専門業者は精度と安心感に優れます。部屋の用途や紙のタイプ、時間と予算のバランスで選び、丁寧な乾燥と納品チェックまで行えば、長く清潔で美しい障子が保てます。

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