愛犬にぴったりのアカナドッグフードを選ぶには、アカナの哲学と愛犬の個性を理解することが最も重要です。
この記事では、アカナの「生物学的に適正™」な考え方から、日本で手に入る4つの主要ライン(クラシック・ライフステージ・レジオナル・シングル)の特徴、そして愛犬の年齢やアレルギーに合わせた具体的なフードの選び方まで、詳しく解説します。

うちの子(3歳柴ミックス、皮膚やや敏感)に合うアカナはどれなんだろう?安全性も気になるな…

愛犬の状態に合わせて最適なラインを選ぶためのポイントを、わかりやすくお伝えしますね。
- 愛犬の年齢やアレルギーに合わせたアカナ4つのラインの選び方
- 各ラインの特徴(原材料、栄養成分、価格帯)とオリジンとの違い
- 飼い主の評判、安全性(過去の訴訟含む)、正規品の購入方法
アカナの「生物学的に適正™」な考え方
アカナドッグフードを選ぶ上で、核となる「生物学的に適正™」という哲学を理解することが重要です。
この哲学は、「自然界の食事をお手本に」「新鮮な地域原材料へのこだわり」「ホールプレイ™比率」「炭水化物と穀物へのアプローチ」「自社工場での徹底した品質管理」という5つの柱で支えられています。
これらのこだわりが、愛犬本来の体の仕組みに合った、高品質なドッグフードを生み出す基礎となっています。
自然界の食事をお手本に
「生物学的に適正™」とは、犬の祖先であるオオカミの自然な食事を模倣する考え方です。
犬は家畜化されたとはいえ、肉食動物の体の特徴を保持しており、肉を豊富に含む食事が最適と考えられています。
そのため、アカナのフードは植物由来ではなく、動物由来の高品質なタンパク質を、一部ラインでは最大75%も使用しています。

オオカミの食事って、具体的にどんなイメージ?

肉、内臓、軟骨などを丸ごと食べ、必要な栄養を自然な形で摂取するイメージです。
犬が本来必要とする栄養を提供することで、健康な体づくりをサポートします。
新鮮な地域原材料へのこだわり
アカナは原材料の「新鮮さ」と「地域性」に強いこだわりを持っています。
信頼できるカナダ西部の農家や牧場主、漁師から人間用食材としても認められるレベルの原材料を調達し、その多くは冷蔵(新鮮)または冷凍(生)の状態で、保存料を使わずに工場へ届けられます。
定義 | 説明 |
---|---|
新鮮 | 冷蔵にて保存、保存料不使用 |
生 | 最高の鮮度で冷凍、保存料不使用 |

地域産って、具体的にどこまで信頼できるの?

過去の訴訟で争点になりましたが、アカナは品質管理に自信を持ち、透明性を高める努力を続けています。
これにより、栄養価が高く安全性の高いフードを実現しています。
内臓や軟骨も丸ごと使うホールプレイ™比率
「ホールプレイ™」とは、肉だけでなく栄養豊富な内臓や軟骨・骨まで、自然界で獲物を丸ごと食べる比率で配合するというアカナ独自の考え方です。
お肉からはタンパク質や脂肪、内臓からはビタミンやミネラル、軟骨や骨からはカルシウムやリンといったように、必要な栄養素を自然な食材からバランス良く摂取できます。
部位 | 主な栄養素 |
---|---|
肉 | タンパク質、脂肪 |
内臓 | ビタミン、ミネラル |
軟骨/骨 | カルシウム、リン |

サプリメントを別に与えなくても大丈夫?

ホールプレイ™により多くの栄養が自然に摂れるため、合成サプリメントの添加を最小限に抑えられます。
このアプローチは、犬にとってより自然で理想的な栄養摂取を可能にします。
炭水化物と穀物へのアプローチ
アカナは炭水化物の量と質にも配慮しています。
肉食動物である犬にとって炭水化物は主要なエネルギー源ではなく、摂りすぎは健康問題につながる可能性もあるため、炭水化物の含有量を一般的なフードより低く抑えています(例:約23-30%)。
アプローチ | 内容 |
---|---|
低炭水化物 | 全体的な含有量を制限 |
グレインフリー(多くの場合) | 小麦、トウモロコシ、グルテンなどを使用しない |
低GI原材料 | ゆっくり消化されるレンズ豆、エンドウ豆、カボチャ、果物などを利用 |
オーツ麦使用(一部) | クラシックラインでは低GIのオーツ麦を使用 |

グレインフリーは絶対に必要なの?

必須ではありませんが、穀物アレルギーや消化が気になる場合に有効な選択肢となります。
アレルギーに配慮しつつ、血糖値の急上昇を抑える工夫がされています。
自社工場での徹底した品質管理
アカナは原材料の調達から製造、安全チェックまでの全工程を、自社キッチンで一貫して管理しています。
外部委託をしないことで、すべてのプロセスを直接監督し、高い品質基準と安全性を維持しています。
栄養素を壊さないよう、90℃という低い温度で調理するなどの工夫も凝らされています。
管理体制のポイント | メリット |
---|---|
自社キッチン製造 | 全工程の直接管理、品質・安全性の担保 |
低温調理 (90℃) | 栄養素の保持 |

製造場所はどこにあるの?

主にカナダのアルバータ州とアメリカのケンタッキー州に自社工場があります。
この徹底した管理体制が、アカナのフードに対する信頼の基盤となっています。
日本で買えるアカナ4つの主要ライン比較
- アカナ クラシック:アカナ入門やバランス重視の選択肢
- アカナ ライフステージ:子犬からシニアまで年齢・体格に合わせた選択肢
- アカナ レジオナル(ハイエストプロテイン):活動的な犬や多様な肉を求める選択肢
- アカナ シングル:食物アレルギーや特定のタンパク質を避けたい場合の選択肢
- 各ラインの特徴が一目でわかる比較表
愛犬に最適なアカナドッグフードを選ぶ上で、各ラインの特徴を理解し、愛犬の個性に合ったものを選ぶことが最も重要です。
アカナには、日本で購入可能な主要なラインとしてアカナ クラシック、アカナ ライフステージ(旧ヘリテージに相当)、アカナ レジオナル(ハイエストプロテイン)、そしてアカナ シングルがあり、それぞれ原材料の構成や栄養バランスが異なります。
これらの違いを知ることが、最適なフード選びの第一歩となります。
各ラインの特徴を比較検討し、愛犬の年齢、体格、活動量、アレルギーの有無などを考慮して、ぴったりのフードを見つけましょう。
アカナ クラシック:アカナ入門やバランス重視の選択肢
アカナ クラシックは、アカナブランドの中でも比較的手頃な価格帯で提供されており、アカナのドッグフードを初めて試す方や、特定の栄養ニーズに偏らずバランスの取れた食事を求めている場合に適したシリーズです。
肉の含有量は約50%で、消化吸収が穏やかで良質な食物繊維源となる低GI(グリセミック指数)のオーツ麦を含んでいる点が特徴です。
主要な動物性タンパク質源は3種類使用されています。
日本で購入できる代表的な製品には、「プレイリーポートリー」(鶏肉主体)、「ワイルドコースト」(魚主体)、「レッドミート」(牛肉、豚肉、ラム肉主体)があります。

オーツ麦って穀物だけど、グレインフリーじゃないの?

アカナ クラシックはオーツ麦を含みますが、低GIでアレルギーになりにくいとされるため、穀物に敏感でない多くの犬に適しています
アカナの入門編として、また栄養バランスを重視したい場合の選択肢として、検討しやすいシリーズです。
アカナ ライフステージ:子犬からシニアまで年齢・体格に合わせた選択肢
アカナ ライフステージ(旧ヘリテージシリーズに相当)は、犬の生涯における各段階、すなわち子犬期、成犬期、シニア期や、小型犬、大型犬といった体の大きさ、さらには体重管理が必要な犬のために、それぞれ最適な栄養バランスを考慮して作られたシリーズです。
肉の含有量は60%から75%とクラシックシリーズよりも高く設定されており、グレインフリー(穀物不使用)の製品が中心です。
主要な動物性タンパク質源は3種類使用されています。
「パピースモールブリード」「アダルトスモールブリード」「アダルトドッグ」「シニア」「ライト&フィット」など、ライフステージや体格、目的に応じた多様な製品ラインナップが用意されています。

うちの子は3歳の中型犬だけど、どれを選べばいいの?

3歳は成犬期なので「アダルトドッグ」が基本ですが、活動量や体調に合わせて他のラインも検討できますよ
愛犬の年齢や体の大きさ、特別な配慮(体重管理など)が明確な場合、このライフステージシリーズから選ぶことで、より最適化された栄養摂取が可能になります。
アカナ レジオナル(ハイエストプロテイン):活動的な犬や多様な肉を求める選択肢
アカナ レジオナル(ハイエストプロテイン)は、アカナのラインナップの中で最も肉の含有量が高い(70%から75%)シリーズです。
活動量が多く、多くのエネルギーとタンパク質を必要とする犬や、食事から多様な種類の肉を取り入れたい場合に最適です。
カナダの豊かな地域性を反映した、新鮮または生の状態で使用される5種類もの多様な動物性原材料(肉、内臓、軟骨)を使用している点が大きな特徴です。
もちろんグレインフリー(穀物不使用)で、炭水化物の割合も低め(約23%から25%)に抑えられています。
代表的な製品として、「ワイルドプレイリー」(放し飼い鶏肉、七面鳥など)、「パシフィカ」(天然魚)、「グラスランド」(牧草飼育ラム肉、鴨肉など)、「ランチランド」(牧草飼育牛肉、ラム肉、豚肉など)があります。

タンパク質が多いのは良いけど、お腹が緩くならないか心配…

非常に栄養価が高いので、最初は少量から試すか、活動量がそれほど多くない場合は他のラインを検討しましょう
日々の運動量が豊富な活動的な犬や、筋肉質な体型を維持したい犬、食事内容にバラエティを求める場合に推奨される高品質なシリーズです。
アカナ シングル:食物アレルギーや特定のタンパク質を避けたい場合の選択肢
アカナ シングルは、食物アレルギーや特定の原材料に対してお腹がデリケートな反応を示す犬のために特別に開発されたシリーズです。
使用する動物性タンパク質の種類を1種類に限定していることが最大の特徴です。
肉の含有量は50%で、主要な動物性タンパク質源として1種類の肉、内臓、軟骨をホールプレイ比率で配合しています。
こちらもグレインフリー(穀物不使用)です。
代表的な製品には、「グラスフェッドラム」(牧草飼育の羊肉)、「フリーランダック」(放し飼いの鴨肉)、「ヨークシャーポーク」(ヨークシャー種の豚肉)があります。
単一タンパク質源で栄養基準を満たすため、他のラインと比較すると、ビタミンやミネラルなどの添加栄養素の種類はやや多くなる傾向があります。

アレルギーかどうかはっきりしないけど、皮膚を痒がることがあるんです

原因が特定できていない皮膚トラブルの場合、これまで食べたことのない単一タンパク質のフードを試す「除去食」として有効な場合があります
特定の食物アレルギーを持つ犬はもちろん、アレルギーの原因を特定したい場合や、消化器系が特に敏感な犬にとって、安心して与えられる選択肢となります。
各ラインの特徴が一目でわかる比較表
アカナの主要な4つのラインの特徴を一覧で比較してみましょう。
愛犬のニーズに最も近いラインを見つけるための参考にしてください。
特徴 | アカナ クラシック | アカナ ライフステージ | アカナ レジオナル(ハイエストプロテイン) | アカナ シングル |
---|---|---|---|---|
主な目的 | バランス重視、アカナ入門 | 年齢・体格・体重管理に合わせた最適化 | 高タンパク質、多様な肉、活動的な犬向け | 食物アレルギー・過敏症対応 |
肉の割合(目安) | 50% | 60-75% | 70-75% | 50% |
動物性タンパク質 | 3種類 | 3種類 | 5種類 | 1種類 |
穀物 | オーツ麦使用 | グレインフリー(製品による) | グレインフリー | グレインフリー |
炭水化物(目安) | 約30%+ | 約30% | 約23-25% | 約30% |
おすすめの犬 | 全年齢、特定の強いニーズがない犬 | 子犬、成犬、シニア、小型/大型犬、体重管理犬 | 活動量の多い犬、高タンパク質が必要な犬 | 食物アレルギー/過敏症がある犬、全年齢 |
代表製品例 | プレイリーポートリー、ワイルドコースト | パピー、アダルト、シニア、ライト&フィット | パシフィカ、グラスランド、ランチランド | グラスフェッドラム、フリーランダック |
この比較表を参考に、各ラインの詳細を確認しながら、愛犬にとって最適なアカナドッグフードを選んでください。
愛犬の年齢・アレルギー・状態に合わせた選び方
- 子犬期(パピー)に必要な栄養とおすすめフード
- 成犬期(アダルト)の健康維持に役立つフード
- 高齢期(シニア)の体に配慮したフード
- 食物アレルギーや皮膚が気になる場合のフード選択
- 体重管理が必要な場合のフード選択
- 小型犬・大型犬、体の大きさに合わせた配慮
- 活動量に応じた適切なエネルギー源
愛犬の生涯にわたる健康を支えるためには、その時々のニーズに合わせたフード選びが非常に重要になります。
子犬期からシニア期までのライフステージ、食物アレルギーや皮膚の悩み、体重管理の必要性、体の大きさ、そして日々の活動量など、考慮すべき点は多岐にわたります。
アカナは、これらの多様なニーズに応えるため、「子犬期に必要な栄養」、「成犬期の健康維持」、「高齢期の体への配慮」、「アレルギーや皮膚への対応」、「体重管理」、「体の大きさ」、「活動量」といった視点から製品ラインを展開しています。
これから各項目について、愛犬に最適なアカナフードを見つけるためのポイントを詳しく見ていきましょう。
愛犬の状態をしっかり把握し、最適な栄養バランスのフードを選ぶことが、健やかな毎日への第一歩です。
子犬期(パピー)に必要な栄養とおすすめフード
子犬期は、体が急速に成長するとても大切な時期です。
この時期には、丈夫な骨格と筋肉、そして健康な体を作るための特別な栄養が求められます。
具体的には、成犬よりも多くのタンパク質、脂肪、そしてエネルギーが必要です。
アカナは、この重要な成長期をサポートするために、子犬専用のフードを用意しています。
例えば、「アカナ パピースモールブリードレシピ」は小型犬の子犬向けに、「アカナ パピーラージブリードレシピ」は大型犬の子犬向けに、それぞれ適切な栄養バランスと粒の大きさで設計されています。
特に大型犬の子犬は、骨格の健全な発育をサポートするために、カルシウムとリンの量を適切にコントロールすることが重要です。

うちの子はまだ小さいけど、どのフードを選べばいいの?

子犬の時期は成長に合わせた栄養が不可欠です。犬種サイズに合わせたパピー用フードを選びましょう
アカナのパピーフードは、子犬の成長に必要な高品質な動物性タンパク質を豊富に含み、脳や目の発達をサポートするDHAやEPAも配合しています。
愛犬の犬種サイズに合わせて、最適なパピー用フードを選んであげることが、健やかな成長の土台となります。
成犬期(アダルト)の健康維持に役立つフード
成犬期は、子犬期のような急激な成長は落ち着きますが、健康な体を維持し、活動的な毎日を送るためのエネルギーをしっかりと補給する必要があります。
理想的な体型を保ち、筋肉量を維持することも大切です。
アカナには、成犬の健康維持をサポートする多様な選択肢があります。
犬種サイズや活動量に合わせて、「アカナ アダルトドッグレシピ」や小型犬向けの「アカナ アダルトスモールブリードレシピ」などが基本的な選択肢となります。
バランスの取れた栄養を求めるなら、「アカナ クラシック」ラインも良いでしょう。
特に活発な犬であれば、より高タンパク・高脂肪な「アカナ レジオナル」ラインがエネルギー供給に適しています。
ペルソナの方の愛犬のような柴犬ミックス(中型犬・3歳)であれば、「アダルトドッグレシピ」や、もし皮膚の状態を考慮するなら他のラインも検討できます。
成犬期のフード選びでは、愛犬の活動レベルや体質を見極め、適切なエネルギー量と栄養バランスのフードを選ぶことが、長期的な健康につながります。
高齢期(シニア)の体に配慮したフード
犬も年齢を重ねると、若い頃とは体の状態が変化していきます。
代謝が落ちて太りやすくなったり、関節の動きが気になったり、消化能力が低下したりすることがあります。
そのため、シニア期には、高齢犬の体に配慮したフード選びが重要です。
アカナの「アカナ シニアレシピ」は、高齢期の犬の健康維持を考えて作られています。
カロリーは控えめにしつつも、筋肉量を維持するために高品質な動物性タンパク質はしっかりと配合されています。
また、関節の健康維持に配慮した成分(グルコサミンやコンドロイチン硫酸の供給源となる原材料)も含まれています。
消化しやすい原材料を使用し、お腹の健康にも配慮しています。

シニアになると、どんな栄養が必要になるの?

活動量の低下や体の変化に合わせ、筋肉維持のためのタンパク質を確保しつつ、カロリーや脂肪は控えめなフードがおすすめです
高齢になっても愛犬が元気で快適な毎日を送れるよう、シニア期の体の変化に合わせたフードを選び、健康をサポートしてあげましょう。
食物アレルギーや皮膚が気になる場合のフード選択
愛犬が体をかゆがったり、皮膚に赤みが出たりする場合、食物アレルギーや食物過敏症が原因の一つとして考えられます。
特定の食べ物に含まれるタンパク質に体が反応してしまうことがあるのです。
このような場合、原因となる食材を避けることが大切になります。
アカナには、食物アレルギーや皮膚がデリケートな犬のために、「アカナ シングル」というラインがあります。
このラインは、LID(Limited Ingredient Diet:限定的な原材料で作られた食事)の考え方に基づき、使用する動物性タンパク質を1種類にしぼっているのが大きな特徴です。
例えば、「グラスフェッドラム」(羊肉)、「フリーランダック」(鴨肉)、「ヨークシャーポーク」(豚肉)などがあり、愛犬がこれまで食べたことのないタンパク質を選ぶことで、アレルギー反応のリスクを低減できます。
もちろん、穀物も使用していません(グレインフリー)。
また、皮膚や被毛の健康維持には、オメガ3脂肪酸(特にEPA・DHA)が豊富な魚を主原料としたフードも選択肢になります。
アカナでは、「アカナ レジオナル パシフィカ」が該当します。
ただし、魚アレルギーがないか確認は必要です。
特徴 | アカナ シングル (例: グラスフェッドラム) | アカナ レジオナル パシフィカ |
---|---|---|
主な目的 | 食物アレルギー・過敏症対応 | 皮膚・被毛ケア、高タンパク |
動物性タンパク質 | 1種類 (羊肉など) | 複数種類 (ニシン、サバなど) |
肉の割合(約) | 50% | 70-75% |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) | 不使用 (グレインフリー) |
オメガ3脂肪酸 | 配合 | 特に豊富 |

うちの子の皮膚のかゆみ、アレルギーかもしれないけど、どれを試せばいいの?

まずはアレルゲンになりにくい新しいタンパク質の「シングル」か、魚由来の「パシフィカ」を少量から試してみましょう
愛犬の皮膚や被毛の状態が気になる場合は、アレルギー対応の「シングル」ラインや、魚が主原料の「パシフィカ」を検討してみると良いでしょう。
フードを切り替える際は、少量から試し、ゆっくり時間をかけることが大切です。
獣医師に相談することも有効な手段です。
体重管理が必要な場合のフード選択
室内での生活が中心の犬や、避妊・去勢手術後の犬、またはシニア期の犬などは、消費カロリーが減って太りやすくなる傾向があります。
肥満は関節への負担増や、様々な病気のリスクを高めるため、適切な体重管理が重要です。
食事管理はその中心となります。
体重管理が必要な場合、低カロリー、低脂肪でありながら、満腹感を得やすく、筋肉量を維持するために十分なタンパク質を含むフードを選ぶことがポイントです。
アカナには、「アカナ ライト&フィットレシピ」という体重管理用のフードがあります。
このフードは、カロリーと脂肪分を抑えつつ(例:アカナ アダルトドッグレシピと比較して脂肪分は約30%カット)、筋肉の維持に必要な高品質な動物性タンパク質は豊富に含んでいます(タンパク質含有率35%)。
また、食物繊維も多く含むため、満腹感を得やすくなっています。

太り気味かも…どんなフードを選べばいい?

カロリーと脂肪を抑えつつ、筋肉維持に必要なタンパク質と満腹感を得られる繊維質が豊富な体重管理用フードがおすすめです
適切な体重を維持することは、愛犬の健康寿命を延ばすために非常に大切です。
もし愛犬の体重が気になる場合は、「ライト&フィットレシピ」のような体重管理に特化したフードを選び、適度な運動と組み合わせながら健康的な体型を目指しましょう。
小型犬・大型犬、体の大きさに合わせた配慮
犬は犬種によって体の大きさが大きく異なります。
チワワのような小型犬と、グレートデーンのような大型犬では、必要とするエネルギー量や栄養バランス、そして食べやすい粒(キブル)の大きさも違ってきます。
小型犬は、体重あたりのエネルギー要求量が多く、代謝が活発です。
そのため、少量でも効率よくエネルギーを摂取できる、栄養価の高いフードが適しています。
また、口や顎が小さいため、粒が小さいフードを選ぶ必要があります。
アカナでは、「パピースモールブリード」「アダルトスモールブリード」などが小型犬向けに設計されています。
一方、大型犬は、特に子犬期に急激に成長するため、骨や関節の健全な発育をサポートする栄養バランスが重要です。
過剰なカルシウム摂取や急激な体重増加は骨格系の問題を引き起こす可能性があるため、カロリーやミネラルバランスが調整されたフードが必要です。
成犬になってからも、体重を支える関節への負担を考慮したケアが望ましいでしょう。
アカナでは、「パピーラージブリード」「アダルトラージブリード」が大型犬向けに用意されています。

小型犬と大型犬で、フードの選び方は違うの?

体の大きさによって必要なエネルギー量や栄養バランス、食べやすい粒のサイズが異なるため、専用フードを選ぶのがおすすめです
愛犬の体の大きさに合わせたフードを選ぶことは、消化のしやすさや、長期的な健康維持(特に関節など)にとって重要です。
アカナのライフステージシリーズには、小型犬用・大型犬用が用意されているため、愛犬のサイズに合ったものを選びましょう。
活動量に応じた適切なエネルギー源
愛犬が毎日どれくらい動くか、その活動量によって必要となるエネルギー量は大きく変わります。
ドッグランで走り回るのが大好きな活発な犬と、お家でゆっくり過ごすことが多い犬では、同じ体重でも必要なカロリーは異なります。
非常に活動的な犬(ワーキングドッグや、日常的に激しい運動をする犬など)は、多くのエネルギーを消費します。
このような犬には、エネルギー源となる脂肪と、筋肉の維持・修復に必要なタンパク質が豊富に含まれたフードが適しています。
アカナでは、肉の含有量が多く高タンパク・高脂肪な「アカナ レジオナル(ハイエストプロテイン)」ラインが選択肢となるでしょう。
以前は「スポーツ&アジリティ」という製品もありましたが、現在のラインナップではレジオナルが最も高エネルギーです。
逆に、活動量が比較的少ない犬(室内飼育中心で散歩も短め、高齢犬など)に高カロリーなフードを与えすぎると、肥満の原因になります。
このような犬には、エネルギー量を抑えたフードを選ぶか、給与量を適切に調整することが重要です。
アカナの「クラシック」ラインや、体重管理が必要な場合は「ライト&フィットレシピ」などが適している可能性があります。

散歩は好きだけど、そこまで活発じゃない場合は?

標準的な活動量の成犬であれば「アダルトドッグ」や「クラシック」、やや活動量が控えめなら給与量で調整するか、「ライト&フィット」も検討しましょう
愛犬の普段の様子をよく観察し、その活動レベルに見合ったエネルギー量のフードを選ぶことが、健康的な体型と活力を維持するための鍵となります。
フードのパッケージに記載されている給与量はあくまで目安と考え、愛犬の体調や体型を見ながら調整していくことが大切です。
失敗しないための与え方と注意点
アカナドッグフードを愛犬に与える際、最大限の効果を引き出し、トラブルを避けるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
特に、愛犬に合った適切な給与量を見極めることは、健康維持の基本となります。
ここでは、給与量の調整方法、スムーズなフード切り替えの手順、粒のサイズ選び、そして品質を保つための保管方法について、具体的な注意点を解説します。
これらのポイントを押さえることで、安心してアカナを愛犬の食事に取り入れることができるようになります。
フード切り替え、粒の大きさや硬さ、保管方法と賞味期限についても詳しく見ていきましょう。
パッケージ記載だけでは不十分?適切な給与量の見つけ方
ドッグフードのパッケージに記載されている給与量は、あくまで一般的な目安です。
すべての犬にそのまま当てはまるわけではありません。
大切なのは、愛犬の個体差を考慮することです。
年齢、犬種、体重、運動量、避妊・去勢の有無、そして日々の体調や便の状態などを注意深く観察し、パッケージの目安量を基準に10%程度の範囲で増減させて、最適な量を見つけ出す必要があります。
アカナは栄養価が高いため、従来のフードよりも少ない量で十分な場合があります。
チェック項目 | 観察ポイント |
---|---|
体型(BCS) | 肋骨が軽く触れるか、腰に適度なくびれがあるか |
体重 | 定期的に測定し、急激な増減がないか |
活動量 | 散歩時間や遊びの量に応じたエネルギー消費量 |
便の状態 | 硬すぎず、柔らかすぎない適度な硬さか |
毛艶・皮膚の状態 | フケやかゆみ、脱毛などがないか |
食いつき | 残さず、喜んで食べているか |

パッケージ通りにあげているけど、痩せすぎ/太りすぎかも?

愛犬の体型やウンチの状態をよく見て調整しましょう
適切な給与量を見つけることで、愛犬の理想的な体型を維持し、肥満や栄養不足を防ぎます。
愛犬の健康状態を日々チェックする習慣をつけることが重要です。
フード切り替えは慎重に、7から10日間のステップ
新しいドッグフードに切り替える際は、フード切り替えをゆっくり時間をかけて行うことが大切です。
急な変更は消化器官に負担をかけ、下痢や嘔吐などの消化不良を引き起こす可能性があります。
一般的に、7日から10日間を目安に、現在のフードに新しいフードを少しずつ混ぜていきます。
最初は新しいフードの割合を25%程度から始め、徐々に増やしていき、最終的に100%切り替えるというステップを踏みます。
日数 | 新しいフード(アカナ)の割合 | 今までのフードの割合 |
---|---|---|
1~3日目 | 25% | 75% |
4~6日目 | 50% | 50% |
7~9日目 | 75% | 25% |
10日目以降 | 100% | 0% |

すぐに新しいフードに変えても大丈夫?

お腹の調子を崩さないように、ゆっくり時間をかけましょう
このステップを守ることで、愛犬の消化器官が新しいフードに慣れるための時間を与え、スムーズな移行を促します。
切り替え中は、便の状態をよく観察し、もし緩くなるようであれば、切り替えのペースをさらにゆっくりに調整することが推奨されます。
粒の大きさや硬さは犬に合っているか
ドッグフードの粒(キブル)の大きさや硬さは、犬の食べやすさに直接影響します。
愛犬の口のサイズや顎の力、年齢に合っていないと、食べるのに苦労したり、丸呑みして消化不良を起こしたりする可能性があります。
例えば、小型犬には小粒タイプ、大型犬には大粒タイプが基本ですが、同じ小型犬でもチワワと柴犬では口の大きさが異なります。
アカナには「アダルトスモールブリード」のような小型犬用ラインもありますが、レビューでは「うちのトイプードルには少し大きかった」という声も見られます。
シニア犬の場合は、硬い粒が食べにくいこともあるため、粒の硬さも考慮に入れる必要があります。
犬のタイプ | 推奨される粒の傾向 | 考慮事項 |
---|---|---|
超小型犬・小型犬 | 小粒 | 口の大きさ、顎の力 |
中型犬・大型犬 | 中粒・大粒 | 早食い防止には大きめが良い場合も |
子犬 | 小粒・中粒 | 成長段階に合わせたサイズ、ふやかしやすさ |
シニア犬 | 小粒・中粒 | 歯の状態、噛む力に合わせた硬さ、ふやかしやすさ |

うちの子、ちゃんと噛めているのかな?

食べにくそうなら、お湯でふやかしてみるのも良い方法です
愛犬が食事を楽しめるように、適切な粒のサイズと硬さのものを選んであげることが大切です。
食べにくそうにしている場合は、お湯で少しふやかして与えるなどの工夫も有効です。
保管方法と賞味期限の確認
ドッグフードの品質を維持するためには、適切な保管と賞味期限の確認が非常に重要です。
アカナは天然の原材料を多く使用しているため、特に注意が必要です。
開封後のフードは、高温多湿、直射日光を避けた冷暗所で保管することが基本です。
袋の口をしっかり閉じるか、密閉性の高いフードストッカーに移し替えて、空気に触れるのを最小限に抑えましょう。
これにより、風味の劣化や酸化を防ぐことができます。
開封後は約1ヶ月を目安に使い切ることが推奨されます。
賞味期限はパッケージの裏面などに記載されているので、購入時と与える前に必ず確認しましょう。
保管方法 | ポイント |
---|---|
良い保管方法 | 冷暗所、密閉容器、開封後は早めに消費 |
避けるべき保管方法 | 高温多湿な場所、直射日光、冷蔵庫(結露の原因) |

大袋を買ったけど、最後まで美味しく食べてもらえるかな?

正しい保管で、フードの風味と栄養を守りましょう
適切な保管を怠ると、フードの品質が低下し、食いつきが悪くなるだけでなく、カビや害虫が発生するリスクもあります。
愛犬の健康を守るためにも、保管方法と賞味期限の管理を徹底してください。
購入前に知りたい情報
アカナドッグフードを選ぶにあたって、安全性や他の飼い主さんの実際の評価を知っておくことは、安心して愛犬に与えるためにとても重要です。
フード自体の特性だけでなく、信頼できる情報に基づいて判断することが、後悔しないフード選びにつながります。
ここでは、実際に与えている飼い主の評判や口コミ分析の結果、アカナの安全性に関する情報(過去の訴訟とその後の対応)、どこで買うべきかという正規品の見分け方と販売店、気になる製品ラインごとの価格帯の目安、そしてよく比較される姉妹ブランド「オリジン」との違いについて、詳しく解説していきます。
これらの情報を事前にしっかりと把握することで、たくさんの製品の中から、より納得感を持って愛犬に最適なアカナドッグフードを選ぶことができるようになります。
実際に与えている飼い主の評判・口コミ分析
アカナドッグフードを実際に愛犬に与えている飼い主さんたちの生の声(評判・口コミ)を知ることは、フード選びをする上で非常に参考になります。
カタログスペックだけではわからない、リアルな使用感がうかがえます。
インターネット上のレビューサイトやSNS、ブログなどを調査すると、「今まで食べムラがあったのに、アカナに変えたら驚くほど食いつきが良くなった」「毛並みがしっとりして、ツヤが出てきたのを実感している」といった肯定的な意見が数多く見受けられます。
特に、好き嫌いが激しいワンちゃんや、皮膚・毛並みの状態に悩んでいた飼い主さんからの喜びの声は多い傾向にあります。
評価項目 | 肯定的な口コミ例 | 気になる口コミ例 |
---|---|---|
食いつき | 偏食気味の子も完食する | 特になし |
毛並み・皮膚 | フケやかゆみが軽減、毛ヅヤ改善 | あまり変化を感じない |
消化 | 便の状態が安定、臭いが軽減 | 便がゆるくなった、便の回数や量が増えた |
アレルギー対応 | シングルシリーズでアレルギー症状が落ち着いた | 特定の原材料(チキン等)が合わなかった |
価格 | 品質を考えれば妥当、コスパが良い | 値段が高い、継続が難しい |
粒の大きさ | 小型犬でも問題なく食べられる | 超小型犬や老犬には粒が大きすぎる・硬い |
その他 | 涙やけが改善した、筋肉質な体つきになった | 栄養価が高いためか体重が増加しやすい |

良い口コミが多いみたいだけど、逆に気になる点はないのかな?

一方で、「価格が高いので続けにくい」「高タンパク・高脂肪のためか、うちの子には合わずお腹がゆるくなってしまった」「小型犬には粒が少し大きい(または硬い)と感じる」といった、気になる点や注意が必要な意見も見られます
総じて、アカナは原材料の品質や栄養バランスの面で高く評価されていますが、価格面でのハードルや、一部の犬の体質(特に消化器系)には合わない可能性もあることを理解しておくことが大切です。
まずは少量パックから試してみるのが良いでしょう。
安全性は?過去の訴訟とその後の対応
愛犬が毎日口にするものだからこそ、ドッグフードの安全性は飼い主さんにとって最も優先度の高い関心事のひとつです。
アカナは過去にアメリカで、原材料の安全性や表示に関する訴訟を経験しています。
2018年頃、アカナとその姉妹ブランドであるオリジンを製造・販売するチャンピオンペットフーズ社に対し、消費者が集団訴訟を起こしました。
主な争点は、フードに含まれる重金属(ヒ素、水銀、鉛、カドミウムなど)やBPA(ビスフェノールA)の濃度が開示されていなかったこと、そして「生物学的に適正」「新鮮地域原材料」といった製品パッケージや広告における表現が、消費者に誤解を与える可能性があるというものでした。
訴訟のポイント | チャンピオンペットフーズ社の主張・対応 | 裁判所の判断(結果) |
---|---|---|
重金属(ヒ素、水銀、鉛など)の含有 | これらは魚や肉などの自然な原材料に含まれるものであり、その濃度は公的機関が定めるペットフードの安全基準値を大幅に下回っている。第三者機関による検査データも公開 | 含有量は安全基準値以下であり、原告側はフードが安全でないことや健康被害を証明できなかった。メーカー側の主張を認め、関連する訴えは棄却 |
BPA(ビスフェノールA)の含有 | 缶詰ではないドライフードでの検出は微量。フード中のBPAに関する規制基準もなく、リスクは極めて低いと主張 | 重金属と同様に、安全性に問題があるとの証拠不十分として訴えは棄却 |
マーケティング表現の妥当性 | 「生物学的に適正」は企業の哲学、「新鮮地域原材料」は調達方針を示すもの。一部表現は許容される宣伝文句(パファリー)にあたる | 多くの表現は法的に問題となる虚偽表示ではなく、誇張表現の範囲内と判断され、訴えは棄却 |
品質管理と安全性 | カナダ・アメリカの自社工場(キッチン)で、原材料の受け入れから製造、検査まで厳格な管理体制を敷いている | メーカーの品質管理体制や安全性に関する取り組みを評価 |

訴訟があったなんて聞くと、ちょっと心配になる…

裁判では、最終的にチャンピオンペットフーズ社側の主張が認められ、フードに含まれる成分は安全基準値を十分に満たしており、表示にも法的な問題はないと判断され、訴えは棄却されています
アカナ(チャンピオンペットフーズ社)は、自社のウェブサイトで安全性に関する情報や第三者機関によるテスト結果などを公開し、透明性の確保に努めています。
法的には安全性が確認されていますが、購入を検討する上で、過去にこのような経緯があったことを知っておくことも判断材料の一つになります。
どこで買う?正規品の見分け方と販売店
アカナドッグフードを安心して購入し、愛犬に与えるためには、「正規品」を選ぶことが非常に重要です。
正規品以外(並行輸入品など)の場合、品質や安全性に問題がある可能性も否定できません。
日本国内で流通している正規品とは、正規輸入販売代理店である「アカナファミリージャパン(運営:トランペッツ株式会社)」が責任を持って輸入し、販売している製品を指します。
正規品のパッケージには、原材料、保証成分、給与量などが記載された日本語のラベルが必ず貼付されています。
このラベルは、日本の法律(ペットフード安全法など)を遵守している証であり、日本の気候や流通環境を考慮した品質管理が行われている証でもあります。
項目 | 正規品 | 並行輸入品(非正規品) |
---|---|---|
輸入・販売元 | アカナファミリージャパン(トランペッツ株式会社) | 不明(無許可の輸入業者、個人など) |
日本語ラベル | あり(原材料、保証成分、給与量ガイド、賞味期限など) | なし、または不十分・不正確な場合が多い |
品質管理・保管 | 日本の基準に準拠し、適切な温度管理・在庫管理 | 不明(輸送中や保管中の品質劣化リスクあり) |
製品保証・サポート | あり(万が一の製品不良時の交換対応など、正規代理店が対応) | 基本的になし(トラブル発生時、自己責任となる) |
購入場所(例) | 公式サイト、正規取扱オンラインストア、ペット専門店、一部動物病院 | 一部のオンラインストア(「正規品」の記載がない場合は注意)、個人間取引サイトなど |
主な正規取扱店例 | オンライン:アカナ公式サイト、BBCサイト(トランペッツ運営)、楽天市場/Amazon/Yahoo!ショッピング内の認定ストア(例: サクラソーケンネル、ペットゴー、チャームなど多数)、Green Dog、Pochi など | 実店舗:イオンペット(Petemo)、その他各地のペット専門店、一部の動物病院やトリミングサロン |

正規品じゃないと、何か問題があるの?

並行輸入品は、どのようなルートで輸入され、どのように保管されていたかが不明確です。賞味期限が近い、あるいは過ぎている可能性や、輸送中の温度変化で品質が劣化している恐れもあります。また、日本語の表示がないため給与量などが分かりにくく、万が一トラブルがあってもメーカーや正規代理店の保証は受けられません
愛犬の健康と安全を守るため、そして製品本来の品質を保つためにも、アカナドッグフードは必ず信頼できる正規取扱店で「正規品」を購入するようにしましょう。
「正規品」と明記されているか、販売元情報を確認することが大切です。
価格帯は?ライン別・容量別目安
アカナドッグフードは、その原材料の品質や製造工程へのこだわりから、プレミアムドッグフードというカテゴリーに分類されます。
そのため、スーパーマーケットなどで一般的に販売されているドッグフードと比較すると、価格は高めに設定されています。
具体的な価格は、アカナの中でもどの製品ラインを選ぶか(クラシック、ライフステージ、レジオナル、シングル)、そしてどの容量のパッケージを購入するか(例:340g、2kg、6kg、11.4kgなど)によって大きく変動します。
一般的に、容量が大きいパッケージほど、1kgあたりの価格(単価)は割安になる傾向があります。
ただし、開封後の酸化や品質劣化を防ぐため、愛犬が1ヶ月~1ヶ月半程度で消費できる容量を選ぶのがおすすめです。
シリーズ名(例) | 容量(目安) | 価格帯(税込・目安) | 1kgあたり価格(目安) |
---|---|---|---|
クラシック | 2kg | 4,900円 ~ 5,500円 | 2,450円 ~ 2,750円 |
(プレイリーポートリー) | 9.7kg | 13,000円 ~ 15,000円 | 1,340円 ~ 1,550円 |
ライフステージ | 340g | 1,500円 ~ 1,700円 | 4,410円 ~ 5,000円 |
(アダルトスモール) | 2kg | 5,200円 ~ 6,000円 | 2,600円 ~ 3,000円 |
6kg | 10,600円 ~ 12,000円 | 1,770円 ~ 2,000円 | |
レジオナル | 2kg | 6,000円 ~ 7,000円 | 3,000円 ~ 3,500円 |
(パシフィカ) | 6kg | 19,000円 ~ 21,000円 | 3,170円 ~ 3,500円 |
11.4kg | 27,000円 ~ 30,000円 | 2,370円 ~ 2,630円 | |
シングル | 2kg | 6,800円 ~ 7,800円 | 3,400円 ~ 3,900円 |
(グラスフェッドラム) | 6kg | 16,700円 ~ 19,000円 | 2,780円 ~ 3,170円 |
11.4kg | 23,700円 ~ 27,000円 | 2,080円 ~ 2,370円 |
- 上記価格はあくまで目安であり、購入時期や販売店、セール状況などによって変動します。最新の価格は各販売店でご確認ください。

やっぱり高いんだね…。少しでもお得に買う方法はある?

オンラインストアのセールやキャンペーン期間を狙ったり、ポイント還元率の高い日を選んだり、定期購入割引を利用したりする方法があります。また、愛犬に合っていることが確認できれば、大容量パックを選ぶことで1食あたりのコストを抑える工夫ができます
アカナは決して安価なフードではありませんが、その品質に見合った価格設定と考えられます。
愛犬の健康維持のために良いフードを選ぶことは大切ですが、家計への負担も考慮し、無理なく継続できる製品ラインとパッケージサイズを見つけることが重要です。
アカナとオリジンの違い、どちらを選ぶべきか
アカナと同じメーカー(チャンピオンペットフーズ社)が製造している、もうひとつの有名なプレミアムドッグフードブランドに「オリジン(Orijen)」があります。
「アカナとオリジン、どちらが良いの?」と迷う飼い主さんも少なくありません。
どちらも高品質なフードですが、その特徴には明確な違いがあり、それを理解した上で選ぶことが大切です。
両ブランドに共通するのは、「生物学的に適正™」「ホールプレイ™比率」「新鮮地域原材料」といった基本的な哲学です。
しかし、最も大きな違いは、原材料に占める肉の含有量と、それに伴うタンパク質量にあります。
オリジンは肉の割合が85~90%と非常に高く設定されており、タンパク質含有量もアカナ(肉の割合50~75%)と比較してかなり高めです。
この違いから、価格帯もオリジンの方がアカナよりも一般的に高価になります。
特徴 | アカナ (ACANA) | オリジン (Orijen) |
---|---|---|
製造元 | チャンピオンペットフーズ | チャンピオンペットフーズ |
基本哲学 | 生物学的に適正、ホールプレイ | 生物学的に適正、ホールプレイ |
肉の含有量(目安) | 50~75% | 85~90% |
タンパク質(目安) | 約29~35%(ラインによる) | 約38~42%(ラインによる) |
炭水化物(目安) | やや低め~中程度 | 非常に低い |
製品ラインの多様性 | 豊富(クラシック、ライフステージ別、レジオナル、シングル) | アカナより少ない(高タンパク質ラインが中心) |
価格帯(相対) | 高い | 非常に高い |
主な適性 | 幅広い犬種・ライフステージ、特定のニーズ(アレルギー等)を持つ犬 | 非常に活動的な犬、最大限の肉・タンパク質を必要とする犬 |

オリジンの方がお肉が多いなら、そっちの方が良いのかな?

一概にそうとは言えません。オリジンのような高タンパク・高脂肪の食事は、犬によっては消化器系に負担がかかり、軟便や下痢を引き起こす可能性もあります。また、運動量がそれほど多くない犬にとっては、過剰なカロリー摂取につながることもあります
オリジンは、ドッグスポーツなどで活躍する非常に活動的な犬や、筋肉量の維持が特に重要な犬、あるいは獣医師の指導のもとで高タンパク食が推奨される場合に適していると言えます。
一方、アカナはオリジンほどの極端な高タンパク・高脂肪ではなく、より幅広い犬のライフスタイルやニーズに対応できる製品ラインナップ(特にアレルギー対応のシングルシリーズなど)を持っているのが強みです。
多くの場合、まずはアカナのラインナップから愛犬に合うものを検討し、それでもタンパク質が不足すると考えられる場合にオリジンを検討する、というステップが良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Qアカナドッグフードを選ぶ上で、最も大切なポイントは何ですか?
- A
愛犬の「年齢」「体の大きさ(犬種サイズ)」「日々の活動量」「アレルギーや体質の有無」という4つの個性をしっかりと見極めることが、アカナドッグフード選びで最も重要なポイントです。
アカナにはそれぞれのニーズに応じたシリーズ(ライフステージ別、アレルギー対応のシングルなど)が用意されていますので、愛犬の状態に最適な特徴を持つフードを選びましょう。
これが選び方の基準となります。
- Q愛犬に食物アレルギーがある場合、アカナのどの種類を選べば良いでしょうか?
- A
食物アレルギーや特定の原材料に敏感な愛犬には、「アカナ シングル」シリーズがおすすめです。
このシリーズは、使用する動物性タンパク質を1種類(ラム、ダック、ポークなど)に限定したアレルギー対応 ドッグフードです。
愛犬が過去に食べたことのないタンパク質を選ぶことで、アレルギー反応のリスクを低減できます。
グレインフリーでもあるため、穀物アレルギーの心配もありません。
獣医師に相談することも、適切なフード選びの助けになります。
- Qアカナは高品質なプレミアムドッグフードだと聞きますが、やはり価格は高いですか?
- A
はい、アカナは厳選された原材料(肉や魚、野菜、果物など)を使用し、カナダの自社工場で製造される高品質 ドッグフードのため、一般的なフードと比較すると価格帯は高めになります。
ただし、製品ラインやパッケージサイズによって価格は異なりますし、その品質を考えれば納得できるという評判も多く聞かれます。
まずは少量パックから試してみて、愛犬の健康状態や食いつきを確認することをおすすめします。
- Qアカナとよく比較されるオリジンとの一番の違いは何ですか?どちらを選ぶべきでしょうか?
- A
アカナとオリジン ドッグフードは、同じチャンピオンペットフーズ社が製造する姉妹ブランドですが、最も大きな比較ポイントは「肉の含有量」と「タンパク質量」です。
オリジンは肉の割合が非常に高く(85-90%)、アカナ(50-75%)よりも高タンパク質です。
そのため、オリジンは非常に活動的な犬に適しています。
一方、アカナはより幅広い犬種やライフスタイルに対応でき、アレルギー向けの「シングル」など多様な種類があります。
多くの場合、まずはアカナから愛犬に合うものを探すのが良いでしょう。
- Qアカナの安全性について、過去に訴訟があったと聞きましたが、現在は大丈夫ですか?
- A
過去にアメリカで原材料の表示などに関する訴訟がありましたが、最終的にはメーカー側の主張が認められ、含有成分は安全基準を満たしていると法的に判断されています。
チャンピオンペットフーズ社は、安全性に関する情報を自社ウェブサイトで公開するなど、透明性の確保に努めています。
現在、日本で正規販売店から購入できるアカナ ドッグフードは、日本のペットフード安全法の基準も満たしており、安心して与えることができます。
口コミや評判を確認するだけでなく、公式情報を参照することも大切です。
- Qアカナのドッグフードは、すべてグレインフリー(穀物不使用)ですか?
- A
いいえ、アカナのすべての製品がグレインフリー ドッグフードというわけではありません。
「アカナ クラシック」シリーズ(プレイリーポートリー、ワイルドコースト、レッドミート)には、消化に配慮した低GIのオーツ麦(穀物)が使用されています。
一方で、「アカナ ライフステージ」「アカナ レジオナル」「アカナ シングル」の各シリーズは、基本的にグレインフリー(穀物不使用)となっています。
穀物に対するアレルギーがない場合や、オーツ麦を含むフードを試したい場合は、クラシックシリーズも選択肢となります。
まとめ
アカナドッグフードを選ぶうえで最も大切なのは、愛犬の年齢、体の大きさ、アレルギーの有無、活動量に合わせて最適なライン(クラシック、ライフステージ、レジオナル、シングル)を選ぶことです。
- アカナ独自の「生物学的に適正」という考え方の理解
- 主要4ラインの特徴(原材料、栄養、目的)の比較
- 安全性情報(過去の訴訟含む)や正規品購入方法の確認
- 適切な給与量の見極めとフード切り替え方法の実践
この記事を参考に、愛犬にぴったりのアカナフードを見つけ、日々の健康管理に役立てましょう。
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