iPadにはたくさんの種類があって、iPad Pro、iPad Air、iPad mini、iPad(第10世代)の違いが分かりにくく、どっちを選べば良いか悩んでしまいますよね。
本記事では、現行の主なiPadモデルそれぞれのスペックや価格、サイズを徹底的に比較し、あなたの用途に最適な一台を見つけるお手伝いをします。
この記事を読めば、性能や機能、選び方のポイントが明確になり、ご自身にぴったりのおすすめiPadを見つけ出すことができます。

iPad ProもAirも気になるけど、イラスト作業と持ち運びやすさを考えると、どっちが良いのかな…?

5つのポイントで比較すれば、あなたの用途と予算に合うモデルが明確になりますよ
- 現行iPad4モデル(Pro/Air/mini/第10世代)のスペック・価格の違い
- ディスプレイ・チップ性能・サイズ・ペン対応など5つの比較ポイント
- イラスト・持ち運びなど用途に合うモデルはどっちか
- 自分にぴったりのiPadの選び方
現行4モデル iPad Pro・Air・mini・第10世代の全体像
現在Apple Storeで購入できる主要なiPadを選ぶ際には、各モデルがどのような特徴を持ち、どんなユーザーに向いているのかを把握することが非常に重要です。
ラインナップの中心となるのは、最先端技術の結晶 iPad Pro (M4)、高性能と使いやすさの両立 iPad Air (M2)、手軽さと高性能 iPad mini (第6世代)、そしてカラフルで万能な選択肢 iPad (第10世代) の4モデルで、それぞれに明確な個性があります。
モデル名 | ディスプレイ | チップ | サイズ (インチ) | 重量 (Wi-Fi) | 対応ペンシル | 主な特徴 | 価格帯 (税込) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | Ultra Retina XDR (OLED) | M4 | 13 / 11 | 579g / 444g | Apple Pencil Pro / Apple Pencil (USB-C) | 最高性能、最先端ディスプレイ、プロ向け | 168,800円~ |
iPad Air (M2) | Liquid Retina | M2 | 13 / 11 | 617g / 462g | Apple Pencil Pro / Apple Pencil (USB-C) | 高性能と携帯性のバランス、幅広い用途に対応 | 98,800円~ |
iPad mini (第6世代) | Liquid Retina | A15 Bionic | 8.3 | 293g | Apple Pencil (第2世代) / Apple Pencil (USB-C) | 圧倒的な携帯性、片手での操作性 | 84,800円~ |
iPad (第10世代) | Liquid Retina | A14 Bionic | 10.9 | 477g | Apple Pencil (第1世代) / Apple Pencil (USB-C) | 手頃な価格、基本的な用途に最適、豊富なカラー | 58,800円~ |
これらのモデルのスペックや価格、得意な用途の違いを知ることで、ご自身のライフスタイルや目的にぴったり合うiPadを見つけることが可能になります。
最先端技術の結晶 iPad Pro (M4)
iPad Pro (M4)は、Appleが持つ最新かつ最高の技術を惜しみなく投入したフラッグシップモデルです。
妥協のないパフォーマンスと、これまでにないディスプレイ品質を求めるプロフェッショナルやクリエイターに最適な一台となります。
搭載されているM4チップは、M2チップと比較してCPU性能が最大1.5倍高速化しており、複雑な3Dレンダリングやプロレベルの動画編集もスムーズにこなします。
タンデムOLEDテクノロジーを採用したUltra Retina XDRディスプレイは、1,000ニトのフルスクリーン輝度と1,600ニトのピーク輝度(HDR)、そして2,000,000:1のコントラスト比を実現し、驚くほど深く、豊かな色彩表現を可能にします。
スペック項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 13インチ / 11インチ |
ディスプレイタイプ | Ultra Retina XDR (タンデムOLED), ProMotionテクノロジー |
チップ | Apple M4チップ |
ストレージ容量 | 256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
カメラ (背面) | 12MP広角, LiDARスキャナ |
カメラ (前面) | 12MP超広角 (横向き) |
接続ポート | Thunderbolt / USB 4対応USB-C |
生体認証 | Face ID |
対応ペンシル | Apple Pencil Pro, Apple Pencil (USB-C) |
対応キーボード | Magic Keyboard for iPad Pro (M4) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E |
Cellular | 5G対応 (オプション) |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 (Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生) |
重量 (Wi-Fi) | 13インチ: 579g / 11インチ: 444g |
価格 (Wi-Fi, 税込) | 13インチ: 218,800円~ / 11インチ: 168,800円~ |

とにかく最高のiPadが欲しいんだけど、選ぶならやっぱりこれ?

はい、パフォーマンスもディスプレイも現時点で最高レベルです。ご予算が許せば最高の体験が得られます
デザイン、動画編集、高度なイラスト制作、AR開発など、iPadで最も要求の厳しいタスクをこなしたいユーザーにとって、iPad Pro (M4)は最適なパートナーとなるでしょう。
高性能と使いやすさの両立 iPad Air (M2)
iPad Air (M2)は、多くのユーザーにとって性能、機能、価格のバランスが最も優れたモデルです。
プロレベルのパフォーマンスを持ちながら、Proモデルよりも手頃な価格で、幅広い用途に対応する万能さが魅力となります。
心臓部にはパワフルなM2チップを搭載し、前世代のM1チップ搭載モデルよりも約50%高速なパフォーマンスを発揮します。
これにより、複数のアプリの同時利用、グラフィックを多用するゲーム、4K動画編集なども快適にこなせます。
ディスプレイはLiquid Retinaディスプレイを採用し、P3広色域やTrue Toneに対応しており、色鮮やかで自然な表示が可能です。
スペック項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 13インチ / 11インチ |
ディスプレイタイプ | Liquid Retina, P3広色域, True Tone |
チップ | Apple M2チップ |
ストレージ容量 | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
カメラ (背面) | 12MP広角 |
カメラ (前面) | 12MP超広角 (横向き) |
接続ポート | USB-C |
生体認証 | Touch ID (トップボタン) |
対応ペンシル | Apple Pencil Pro, Apple Pencil (USB-C) |
対応キーボード | Magic Keyboard, Smart Keyboard Folio |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E |
Cellular | 5G対応 (オプション) |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 (Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生) |
重量 (Wi-Fi) | 13インチ: 617g / 11インチ: 462g |
価格 (Wi-Fi, 税込) | 13インチ: 128,800円~ / 11インチ: 98,800円~ |

Proほどじゃなくていいけど、そこそこ性能が良くて長く使えるのがいいな

まさにiPad Air (M2)がぴったりかもしれません。M2チップ搭載でほとんどの作業は快適ですよ
クリエイティブな作業から、ビジネス、学業、エンターテイメントまで、様々なシーンで高いパフォーマンスを発揮するiPadを探している方に、iPad Air (M2)は最適な選択肢です。
手軽さと高性能 iPad mini (第6世代)
iPad mini (第6世代)は、そのコンパクトなサイズと軽量さが最大の魅力です。
どこへでも気軽に持ち運べて、片手でも扱える手軽さながら、パワフルなA15 Bionicチップを搭載し、見た目以上のパフォーマンスを発揮します。
8.3インチのLiquid Retinaディスプレイは、小型ながらフルラミネーションディスプレイやP3広色域、True Toneに対応しており、画像や文字をシャープかつ美しく表示します。
A15 Bionicチップは、iPhone 13シリーズにも搭載されている高性能チップで、アプリの起動や動作、ゲームプレイもスムーズです。
スペック項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 8.3インチ |
ディスプレイタイプ | Liquid Retina, P3広色域, True Tone, フルラミネーション |
チップ | A15 Bionicチップ |
ストレージ容量 | 64GB / 256GB |
カメラ (背面) | 12MP広角 |
カメラ (前面) | 12MP超広角 (センターフレーム対応) |
接続ポート | USB-C |
生体認証 | Touch ID (トップボタン) |
対応ペンシル | Apple Pencil (第2世代), Apple Pencil (USB-C) |
対応キーボード | Bluetoothキーボード (別売) / Smart Folio (カバー) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
Cellular | 5G対応 (オプション) |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 (Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生) |
重量 (Wi-Fi) | 293g |
価格 (Wi-Fi, 税込) | 84,800円~ |

小さいiPadが欲しい!持ち運びに便利そうだけど、性能はどうなの?

ご安心ください。A15 Bionicチップ搭載で、小さいながらもパワフルですよ
電子書籍の読書、メモ取り、動画視聴、Webブラウジング、そして持ち運びやすさを最優先するユーザーにとって、iPad mini (第6世代)は最高の相棒になります。
カラフルで万能な選択肢 iPad (第10世代)
iPad (第10世代)は、iPadの基本的な機能をしっかり押さえつつ、比較的リーズナブルな価格とポップなカラーバリエーションが魅力のエントリーモデルです。
初めてiPadを使う方や、基本的な用途を中心にコストパフォーマンスを重視する方に適しています。
搭載されているA14 Bionicチップは、iPhone 12シリーズで採用されていたチップで、インターネット閲覧、動画視聴、SNS、簡単な文書作成やメモ取りといった日常的なタスクには十分な性能を持ちます。
10.9インチのLiquid Retinaディスプレイは広く見やすい画面を提供します。
スペック項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 10.9インチ |
ディスプレイタイプ | Liquid Retina, True Tone |
チップ | A14 Bionicチップ |
ストレージ容量 | 64GB / 256GB |
カメラ (背面) | 12MP広角 |
カメラ (前面) | 12MP超広角 (横向き, センターフレーム対応) |
接続ポート | USB-C |
生体認証 | Touch ID (トップボタン) |
対応ペンシル | Apple Pencil (第1世代, 要アダプタ), Apple Pencil (USB-C) |
対応キーボード | Magic Keyboard Folio |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
Cellular | 5G対応 (オプション) |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 (Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生) |
重量 (Wi-Fi) | 477g |
価格 (Wi-Fi, 税込) | 58,800円~ |

iPadって高いイメージがあったけど、これなら手が届きそう!

基本的な使い方なら十分な性能ですし、カラーも豊富で選ぶのが楽しいモデルです
Webサイトの閲覧、メールのチェック、動画鑑賞、電子書籍、簡単なゲームなど、日々の生活の中で気軽にiPadを活用したい方にとって、iPad (第10世代)はコストパフォーマンスに優れた魅力的な選択肢と言えるでしょう。
iPadモデル比較 5つの重要ポイント【画面・性能編】
- ポイント1 画面の見え方・描き心地の違い (ディスプレイ比較)
- ProMotionやUltra Retina XDRなど各モデルのディスプレイ技術
- ポイント2 動作速度・処理能力の違い (チップ性能比較)
- M4, M2, A15, A14 Bionicチップの差
iPadを選ぶ際、見た目の美しさや操作感を左右する画面(ディスプレイ)と、サクサク快適に使えるかを決める性能(チップ)は、iPad選びで特に重要なポイントです。
ここでは、ディスプレイ技術の違いによる見え方や描き心地、そして搭載チップの性能差が実際の使い勝手にどう影響するかを詳しく見ていきましょう。
これらの違いを理解することが、あなたの使い方に合った最適なiPadを見つけるための鍵となります。
ポイント1 画面の見え方・描き心地の違い (ディスプレイ比較)
ディスプレイとは、iPadの画面そのもののことです。
各モデルで採用されている技術や特性が異なり、それが見た目の鮮やかさやApple Pencilでの描き心地に大きく影響します。
モデル | ディスプレイ種類 | 主な特徴 | 描き心地(ペン先との視差) |
---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | Ultra Retina XDR (OLED) | 最高輝度, 最高コントラスト, ProMotion (120Hz) | ほぼ無し (ラミネート) |
iPad Air (M2) | Liquid Retina (LED) | 広色域, True Tone | ほぼ無し (ラミネート) |
iPad mini (第6世代) | Liquid Retina (LED) | 広色域, True Tone | ほぼ無し (ラミネート) |
iPad (第10世代) | Liquid Retina (LED) | True Tone | やや有り (非ラミネート) |
iPad Pro (M4)は最新のOLED技術で群を抜く美しさを実現し、iPad Airやminiも高品質なLiquid Retinaを搭載しています。
一方で、iPad (第10世代)はフルラミネーションディスプレイではないため、ペン先と描画される線の間にわずかな空間を感じることがあります。
これが、イラストなどを描く際の感覚に違いを生みます。
ProMotionやUltra Retina XDRなど各モデルのディスプレイ技術
Ultra Retina XDRは、Appleが最新のiPad Proに搭載した、2層の有機ELパネルを組み合わせたタンデムOLED技術を採用したディスプレイです。
これにより、1000ニトのフルスクリーン輝度、1600ニトのピーク輝度(HDR)、そして2,000,000:1という驚異的なコントラスト比を実現し、黒が引き締まった非常にリアルな映像を楽しめるようになっています。
ProMotionテクノロジーは、コンテンツに合わせてリフレッシュレートを最大120Hzまで自動調整する技術です。
スクロールが驚くほど滑らかになり、Apple Pencilでの描画遅延も最小限に抑えられるため、紙に描くような自然な描き心地を得られます。
現在、この技術はiPad Proモデルのみに搭載されています。

イラスト描くなら、やっぱりProの画面がいいのかな?

色の正確さや滑らかな描き心地を最優先するなら、iPad Proが最適です
これらの高度なディスプレイ技術は、特に映像美やペンでの精密な作業を重視する方にとって、大きなメリットとなるでしょう。
ポイント2 動作速度・処理能力の違い (チップ性能比較)
チップはiPadの頭脳にあたり、アプリの起動速度、複数の作業を同時に行うマルチタスク性能、そしてゲームや動画編集などの処理能力を決定づける重要なパーツです。
どのチップを搭載しているかで、iPadの快適さが大きく変わります。
モデル | 搭載チップ | 特徴 | 想定される快適さ (重い作業) |
---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | M4 | 最新・最高性能 (高速CPU/GPU, 進化したNeural Engine) | ◎ (非常に快適) |
iPad Air (M2) | M2 | 高性能 (高速CPU/GPU, M1比で性能向上) | ◯ (快適) |
iPad mini (第6世代) | A15 Bionic | 高性能 (iPhone 13 Pro同等、パワフルなモバイルチップ) | △ (作業による) |
iPad (第10世代) | A14 Bionic | 十分な性能 (iPhone 12同等、日常利用に最適) | × (不得意) |
最新のM4チップを搭載するiPad Proは、現行モデルの中で最高の処理能力を持ちます。
M2チップのiPad Airも非常にパワフルで、ほとんどの作業を快適にこなせる性能を有します。
iPad miniのA15 Bionic、iPad (第10世代)のA14 Bionicも、それぞれの用途において十分なパフォーマンスを提供します。
M4, M2, A15, A14 Bionicチップの差
M4チップは、現時点で最もパワフルなAppleシリコンであり、第2世代の3nmテクノロジーで製造されています。
M2と比較してもCPU性能は最大1.5倍高速になり、レイトレーシングに対応した新しいGPU、そしてAI処理能力が大幅に向上したNeural Engineを備え、プロ向けの要求の高いタスクも軽々とこなす能力を持ちます。
M2チップも非常に高性能で、8コアCPUと最大10コアGPUを搭載し、多くのクリエイティブ作業や高画質ゲームを快適に楽しむことができます。
動画編集や複雑なイラスト制作にも対応できるパワーがあります。
A15 Bionicチップは、iPad miniのコンパクトなボディに搭載されながらも優れたパフォーマンスを発揮します。
多くのアプリやゲーム、日常的なタスクをスムーズに処理できるでしょう。
一方、iPad (第10世代)のA14 Bionicチップは、Web閲覧や動画視聴、基本的なアプリの利用には十分な性能を提供しますが、高度な処理には限界があります。

私の使い方(イラスト、ウェブデザイン)だと、どのチップが必要?

M2チップ搭載のiPad Airでも十分快適ですが、より複雑な作業や将来性を考えるとM4搭載のiPad Proも視野に入ります
チップの性能は、iPadでどのような作業をしたいかによって選ぶべき重要な要素であり、価格にも大きく影響します。
あなたの主な用途に合わせて、最適な処理能力を持つモデルを選んでください。
iPadモデル比較 5つの重要ポイント【携帯性・拡張性・価格編】
- ポイント3 持ち運びやすさの違い (サイズ・重さ比較)
- 各モデルのインチ数・具体的な寸法と重量感
- ポイント4 対応するペンの違い (Apple Pencil対応状況)
- Apple Pencil Proから第1世代まで モデル別対応表
- ポイント4 対応するキーボードの違い (Magic Keyboardなど)
- ポイント5 価格の違いと予算の考え方
- ストレージ容量やセルラーモデルでの価格差
iPadを選ぶ上で、画面の見え方や性能と同じくらい、持ち運びやすさ(サイズ・重さ)、使えるペンやキーボードの種類(拡張性)、そして価格は重要な判断材料になります。
ここでは、各モデルのサイズや重さの違い、対応するApple Pencilやキーボードの種類、そして価格帯や選び方のポイントについて詳しく解説します。
これらの違いを知ることで、あなたの使い方や予算に最適なiPadを見つける手助けとなるでしょう。
ポイント3 持ち運びやすさの違い (サイズ・重さ比較)
iPadをどこで、どのように使いたいかによって、最適なサイズや重さは大きく異なります。
通勤・通学中に手軽に使いたい方や、カフェなどで頻繁に持ち出す方は軽いモデルが便利です。
一方で、自宅でじっくりと動画視聴や作業をしたい場合は、画面の大きさも選択のポイントになります。
携帯性を最も重視するのか、あるいは画面の見やすさや作業領域の広さを優先するのか、ご自身のライフスタイルに合わせて考えましょう。
各モデルのインチ数・具体的な寸法と重量感
各モデルの具体的なサイズと重さを比較してみましょう。
モデル | ディスプレイサイズ | 高さ | 幅 | 厚さ | 重量 (Wi-Fi) | 重量 (Wi-Fi + Cellular) |
---|---|---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) 13インチ | 13インチ | 281.6mm | 215.5mm | 5.1mm | 579g | 582g |
iPad Pro (M4) 11インチ | 11インチ | 249.7mm | 177.5mm | 5.3mm | 444g | 446g |
iPad Air (M2) 13インチ | 13インチ | 280.6mm | 214.9mm | 6.1mm | 617g | 618g |
iPad Air (M2) 11インチ | 11インチ | 247.6mm | 178.5mm | 6.1mm | 462g | 462g |
iPad mini (第6世代) | 8.3インチ | 195.4mm | 134.8mm | 6.3mm | 293g | 297g |
iPad (第10世代) | 10.9インチ | 248.6mm | 179.5mm | 7.0mm | 477g | 481g |

カフェでイラストを描くなら、どのくらいの重さが限界かな?

11インチのiPad Pro(M4)やiPad Air(M2)なら500g以下なので、比較的持ち運びやすいですよ
この表から、iPad miniが圧倒的に軽くコンパクトであることが理解できます。
一方、iPad Pro 13インチは最も大きく重いですが、その分、広々とした作業スペースを提供します。
iPad Airは高性能でありながら携帯性も考慮されており、バランスの取れたモデルです。
ポイント4 対応するペンの違い (Apple Pencil対応状況)
iPadの体験を豊かにするApple Pencilは、モデルによって対応する種類が異なります。
これは重要な注意点です。
イラスト制作や手書きでのメモ取りを重視する場合、どのApple Pencilが使用できるかは、モデル選びの大きな比較ポイントとなります。
最新のApple Pencil Proは、従来の筆圧や傾き検知に加え、スクイーズ(指で軸をつまむ)ジェスチャーやバレルロール(軸の回転検知)といった新機能に対応し、より直感的で豊かな表現を可能にします。
Apple Pencil Proから第1世代まで モデル別対応表
Apple Pencilとは、iPad上で精密な描画や手書き入力を実現する、Apple純正のスタイラスペンを指します。
各iPadモデルと対応するApple Pencilの世代や種類を以下の表にまとめました。
モデル | Apple Pencil Pro | Apple Pencil (USB-C) | Apple Pencil (第2世代) | Apple Pencil (第1世代) |
---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | ◎ | ◯ | × | × |
iPad Air (M2) | ◎ | ◯ | × | × |
iPad mini (第6世代) | × | ◯ | ◎ | × |
iPad (第10世代) | × | ◯ | × | △ (アダプタ要) |

イラスト描くなら、やっぱり良いペンを使いたい!

iPad Pro(M4)やAir(M2)なら最新のApple Pencil Proが使えておすすめです
iPad Pro(M4)とiPad Air(M2)は、最新かつ最高機能を持つApple Pencil Proに対応しています。
これにより、最も高度なペン機能を利用できます。
iPad miniは、ワイヤレス充電が可能なApple Pencil(第2世代)に対応します。
iPad (第10世代)は、USB-Cで充電・ペアリングするApple Pencil(USB-C)か、Apple Pencil(第1世代)に対応しますが、第1世代を使用するには別売りの「USB-C – Apple Pencilアダプタ」が必要です。
用途と予算に合わせて最適なペンを選びましょう。
ポイント4 対応するキーボードの違い (Magic Keyboardなど)
iPadを文章作成や資料作成など、ノートパソコンのように活用したい場合には、Apple純正キーボードの対応状況を確認することが重要です。
Magic Keyboardは、快適な打鍵感のキーと高精度なトラックパッドを備え、iPadをまるでノートパソコンのように使えるようにしますが、価格は比較的高価です。
Magic Keyboard Folio(iPad 第10世代用)やSmart Keyboard Folio(iPad Pro/Air用)は、トラックパッドがない、または機能がシンプルな分、より薄型で軽量な選択肢となります。
どのキーボードが使用できるかは、iPadのモデルによって異なります。

外出先でブログ書いたりするならキーボードも欲しいな

Magic Keyboardがあれば、カフェでの作業も格段に快適になりますよ
iPad ProとiPad Airは、高機能なMagic Keyboardと、よりシンプルなSmart Keyboard Folioの両方に対応しています。
iPad (第10世代)には、専用設計のMagic Keyboard Folioが用意されています。
iPad miniには、Apple純正のキーボード一体型ケースは用意されていませんが、市販のBluetoothキーボードを接続して使用することは可能です。
ポイント5 価格の違いと予算の考え方
iPadを選ぶ際に、価格は避けて通れない、最も重要な判断基準の一つと言えるでしょう。
各モデル、そしてスペックの選択によって、支払う金額は大きく変動します。
一般的に、iPad (第10世代)が最も手頃な価格帯から購入可能で、次にiPad mini、iPad Air、そしてiPad Proの順に価格が上昇します。
ご自身の予算を明確にし、それに合わせて必要な機能や性能を持つモデルを検討することが、満足のいくiPad選びにつながります。
ストレージ容量やセルラーモデルでの価格差
同じiPadモデルであっても、ストレージ容量(データを保存できる領域の大きさ)と通信方式(Wi-Fiモデルか、Wi-Fi + Cellularモデルか)の選択によって、最終的な価格は変わってきます。
ストレージ容量が大きいほど、多くの写真、動画、アプリ、書類などをiPad本体に保存できますが、その分価格は高くなります。
また、Wi-Fi環境がない場所でも単体でインターネットに接続できるWi-Fi + Cellularモデルは、Wi-Fiモデルと比較して価格が高く設定されています。
例えば、iPad Air (M2) 11インチ Wi-Fiモデルの最小ストレージ容量(128GB)は約98,800円ですが、同じストレージ容量のWi-Fi + Cellularモデルは約121,800円となります。
さらにストレージ容量を最大の1TBにすると、Wi-Fiモデルで約218,800円まで上昇します(価格は2024年5月時点のApple Store価格)。

予算10万円くらいだと、どのモデルが候補になるんだろう?

iPad Air(M2)の11インチ・128GBモデルや、iPad(第10世代)、iPad miniあたりが候補になりますね
多くのデータをiPad内に保存したい場合は大容量ストレージが安心ですが、コストは増加します。
クラウドストレージ(iCloudなど)を上手に活用するのも一つの方法です。
外出先でのインターネット接続頻度が高い場合はCellularモデルが便利ですが、こちらも初期費用と月々の通信費を考慮する必要があります。
ご自身の使い方やデータ管理方法をよく考え、最適なストレージ容量と通信方式の組み合わせを選びましょう。
利用シーン別おすすめiPad あなたに最適なモデルの発見
- イラスト・デザイン制作に最適なiPadモデル
- 動画編集・高負荷な作業向けiPadモデル
- 動画視聴・電子書籍・Web閲覧向けiPadモデル
- ビジネス・学業での活用におすすめのiPadモデル
- 外出先での利用・持ち運びやすさ重視のiPadモデル
- 初めてのiPadにおすすめのモデル
iPad選びで重要なのは、ご自身の使い方に合ったモデルを選ぶことです。
イラスト制作、動画編集、日常使い、ビジネス・学業、持ち運び、初めての購入といった様々な利用シーンごとに、最適なモデルとその理由を解説します。
このガイドを参考に、あなたの生活を豊かにする最高のパートナーを見つけてください。
イラスト・デザイン制作に最適なiPadモデル
イラストやデザイン制作では、画面の質、処理性能、そしてペンの描き心地が極めて重要になります。
特にiPad Pro (M4) は、ProMotionテクノロジー(11インチ/13インチモデル)やUltra Retina XDRディスプレイ(13インチモデル)による最高の表示品質、滑らかな描画、そしてApple Pencil Proとの高度な連携で、プロフェッショナルの要求に応える最高峰の性能を提供します。
iPad Air (M2) も高性能なM2チップとApple Pencil Proへの対応により、多くのクリエイターにとって十分以上のパフォーマンスを発揮します。
モデル | チップ | ディスプレイ技術 | 対応ペンシル | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | M4 | Ultra Retina XDR (13″)/Liquid Retina XDR (11″) | Apple Pencil Pro, USB-C | 最高の描画体験、高性能、正確な色再現性 |
iPad Air (M2) | M2 | Liquid Retina | Apple Pencil Pro, USB-C, 第2世代 | 高性能と価格のバランス、Apple Pencil Pro対応 |
iPad mini 6 | A15 | Liquid Retina | Apple Pencil USB-C, 第2世代 | 持ち運びやすさ、アイデアスケッチに |
iPad (10世代) | A14 | Liquid Retina | Apple Pencil USB-C, 第1世代 | 低価格、基本的なイラスト制作、フルラミネーション非対応 |

本格的なイラストを描きたいけど、Proは高すぎるかな…

iPad Air (M2)なら、性能と価格のバランスが良く、Apple Pencil Proも使えるのでおすすめです
イラスト制作を本格的に行いたい場合は、iPad Pro (M4)またはiPad Air (M2)が最適な選択肢となります。
画面の応答性や色再現性を重視するならiPad Pro、性能と価格のバランスを求めるならiPad Airを選ぶと良いでしょう。
動画編集・高負荷な作業向けiPadモデル
動画編集や3Dレンダリングなどの高負荷な作業では、iPadの処理能力、つまり搭載されているチップの性能が最も重要です。
iPad Pro (M4) は、Macにも搭載されるレベルのM4チップを採用し、4K動画のマルチストリーム編集や複雑なエフェクト処理もスムーズに実行できます。
Thunderbolt対応のUSB-Cポートも大容量データの高速転送に有利です。
次点でiPad Air (M2) もM2チップにより、多くの動画編集作業を快適にこなせる高い性能を持ち合わせています。
モデル | チップ | ポート規格 | メモリ(最大) | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | M4 | Thunderbolt / USB 4 (最大40Gb/s) | 16GB | 最速の処理速度、高速データ転送、大容量メモリ |
iPad Air (M2) | M2 | USB-C (最大10Gb/s) | 8GB | 多くの動画編集に対応、Proより手頃 |
iPad mini 6 | A15 | USB-C (最大5Gb/s) | 4GB | 基本的な動画カット編集、短いクリップ向け |
iPad (10世代) | A14 | USB-C (最大480Mb/s) | 4GB | 簡単な編集、初心者向け |

外出先でもサッと動画編集したいな

iPad ProやiPad Airなら、場所を選ばずに本格的な編集作業が可能です
最も要求の厳しいプロレベルの作業にはiPad Pro (M4)が最適です。
高い性能を持ちつつ価格を抑えたい場合はiPad Air (M2)がおすすめの選択肢になります。
動画視聴・電子書籍・Web閲覧向けiPadモデル
動画視聴、電子書籍、Webサイトの閲覧といった日常的な使い方では、画面サイズや画質、持ちやすさが選択のポイントになります。
iPad (第10世代) は10.9インチの見やすい画面と手頃な価格で、これらの用途に最適です。
約68,800円から購入でき、コストパフォーマンスに優れます。
より高画質で大画面を求める場合はiPad Air (M2) の11インチや13インチモデル、どこでも手軽に読書やブラウジングを楽しみたいならiPad mini (第6世代) が良いでしょう。
iPad Proはこれらの用途にはオーバースペック気味ですが、最高の視聴体験を提供します。
モデル | 画面サイズ | ディスプレイ品質 | スピーカー | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | 13インチ/11インチ | 最高品質 (Ultra Retina XDR / XDR) | 4スピーカーオーディオ | 最高の映像・音響体験 |
iPad Air (M2) | 13インチ/11インチ | 高品質 (Liquid Retina) | 横向きのステレオスピーカー | 大画面と高画質のバランス |
iPad (10世代) | 10.9インチ | 標準品質 (Liquid Retina) | 横向きのステレオスピーカー | 手頃な価格、十分な視聴体験 |
iPad mini 6 | 8.3インチ | 高品質 (Liquid Retina, フルラミネーション) | 横向きのステレオスピーカー | 持ち運びやすく、電子書籍に最適 |
日常的なエンターテイメント用途には、iPad (第10世代) や iPad Air (M2)、iPad mini (第6世代) がバランス良くおすすめです。
予算と求める体験に応じて最適なモデルを選びましょう。
ビジネス・学業での活用におすすめのiPadモデル
ビジネスや学業での利用では、書類作成、プレゼンテーション、情報収集、ノートテイキングなどが主な用途となり、キーボードやペンの対応、マルチタスク性能が重要になります。
iPad Air (M2) は、Magic KeyboardやSmart Keyboard Folioに対応し、M2チップによる快適なマルチタスク性能でノートパソコンのように活用できます。
iPad (第10世代) も専用のMagic Keyboard Folioに対応しており、レポート作成や資料閲覧には十分な性能を持ちます。
より専門的なアプリケーションの使用や、広い作業領域が必要な場合はiPad Pro (M4) が適しています。
モデル | 対応キーボード | 対応ペンシル | マルチタスク性能 | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
iPad Pro (M4) | Magic Keyboard, Smart Keyboard Folio | Apple Pencil Pro, USB-C | 最も高い | 高度な作業、広い画面、高速ポート |
iPad Air (M2) | Magic Keyboard, Smart Keyboard Folio | Apple Pencil Pro, USB-C, 第2世代 | 高い | バランスの良さ、PCライクな利用 |
iPad (10世代) | Magic Keyboard Folio | Apple Pencil USB-C, 第1世代 | 標準 | 手頃な価格、基本的な文書作成や閲覧向け |
iPad mini 6 | Bluetoothキーボード(別売), Smart Folio | Apple Pencil USB-C, 第2世代 | 標準 | 携帯性と手書きメモ重視 |

会議のメモや資料作成をiPadでスマートにこなしたい

iPad AirとMagic Keyboardの組み合わせは、ノートPCのように快適に使えますよ
幅広いビジネス・学業シーンに対応できるiPad Air (M2)が特におすすめです。
予算や持ち運びの頻度、必要な作業レベルに応じてiPad (第10世代)やiPad Pro (M4)、iPad miniも検討すると良いでしょう。
外出先での利用・持ち運びやすさ重視のiPadモデル
外出先での利用を考えると、サイズと重量、つまり携帯性が最も重要な要素です。
iPad mini (第6世代) は、約293g(Wi-Fiモデル)という軽さと8.3インチのコンパクトさで、カバンに入れても邪魔にならず、片手での操作もしやすいモデルです。
電車での移動中やカフェなど、場所を選ばずに手軽に使えます。
次点でiPad Air (M2)の11インチモデルも約462gと比較的軽量でありながら高い性能を持つため、性能と携帯性のバランスが良い選択肢と言えます。
2024年モデルのiPad Pro (M4) 11インチはさらに軽く約444gとなっていますが、価格は高くなります。
モデル | 画面サイズ | 重量 (Wi-Fi) | 厚さ | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
iPad mini 6 | 8.3インチ | 293g | 6.3mm | 圧倒的な軽さ・コンパクトさ |
iPad Pro (M4) 11インチ | 11インチ | 444g | 5.3mm | Proの中で最軽量、薄型、高性能 |
iPad Air (M2) 11インチ | 11インチ | 462g | 6.1mm | 性能と携帯性のバランスが良好 |
iPad (10世代) | 10.9インチ | 477g | 7.0mm | miniより画面が広く手頃な価格 |
iPad Pro (M4) 13インチ | 13インチ | 579g | 5.1mm | 大画面Proとしては驚異的な薄さと軽さ |
iPad Air (M2) 13インチ | 13インチ | 617g | 6.1mm | 大画面モデルの中では重め |
携帯性を最優先するならiPad mini (第6世代)が最適です。
性能も妥協せず、ある程度の持ち運びやすさを求めるならiPad Air (M2)の11インチモデルが良いでしょう。
予算が許せば、薄型軽量化されたiPad Pro (M4) 11インチも魅力的な選択肢です。
初めてのiPadにおすすめのモデル
初めてiPadを購入する場合、使いやすさ、価格、基本的な機能のバランスが取れているモデルを選ぶのが良いでしょう。
iPad (第10世代) は、約68,800円からという手頃な価格でありながら、動画視聴、Web閲覧、SNS、簡単なメモ取りなど、iPadの基本的な魅力を十分に体験できる性能を持っています。
カラフルなデザインも魅力で、初めての方でも親しみやすいモデルです。
より長く快適に使いたい、あるいは将来的にイラスト制作なども少し試してみたいという場合は、iPad Air (M2) も優れた選択肢です。
M2チップ搭載で性能が高く、長く満足して使える可能性が高いでしょう。
モデル | 価格 (最安構成/税込) | 主な用途 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
iPad (10世代) | 68,800円〜 | 動画視聴, Web閲覧, SNS, 基本的なアプリ使用 | 最も手頃な価格、必要十分な機能、カラフル |
iPad Air (M2) | 98,800円〜 | 上記に加え, イラスト, 簡単な動画編集, マルチタスク | 高いコストパフォーマンス、長く使える性能 |
iPad mini 6 | 78,800円〜 | 持ち運び, 電子書籍, Web閲覧 | 携帯性重視の初心者、サブ機として |
iPad Pro (M4) | 168,800円〜 | プロのクリエイティブ作業, 高負荷なタスク | 初心者にはオーバースペック、高価 |

iPadって色々あって、どれから試せばいいかわからない…

まずはiPad (第10世代)でiPadの楽しさを体験してみるのがおすすめです
初めてのiPadとしては、価格と性能のバランスが良いiPad (第10世代)が最もおすすめの選択肢です。
ただし、予算に余裕があり、少しでも性能の高いモデルで様々な用途に挑戦したい場合は、iPad Air (M2)を選ぶことで、より長く満足感が得られるはずです。
後悔しないiPadの選び方 最終決定前の確認事項
- Wi-FiモデルかWi-Fi + Cellularモデルかの判断基準
- 必要なストレージ容量の見極め方
- アクセサリー (ペン・キーボード・ケース) の同時検討
- 予算内で最適な構成を見つけるヒント
- Apple Storeや家電量販店での実機体験のススメ
- 整備済み製品や旧モデルという選択肢の検討
モデルがある程度絞れてきても、iPad選びにはまだ重要な選択肢が残っています。
使い方や満足度に直結する最終確認事項を怠らないことが、後悔しないための鍵となります。
ここでは、通信方法の違いであるWi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルの判断基準、データの保存場所となるストレージ容量の見極め方、iPadの活用度を高めるアクセサリーの同時検討、予算内で最適な構成を見つけるヒント、購入前に試したいApple Storeや家電量販店での実機体験、そしてお得に手に入れる選択肢としての整備済み製品や旧モデルの検討について、詳しく解説していきます。
これらの点を購入前にしっかり確認することで、ご自身の使い方にぴったりの構成を選び、納得のいくiPadを手に入れることができます。
Wi-FiモデルかWi-Fi + Cellularモデルかの判断基準
iPadには、インターネットへの接続方法として2つのタイプが存在します。
「Wi-Fiモデル」は、自宅やカフェなどのWi-Fi環境がある場所でのみインターネットに接続できるタイプです。
一方、「Wi-Fi + Cellularモデル」は、Wi-Fiに加えて携帯電話回線(別途SIM契約が必要)を利用して、場所を選ばずにインターネット接続が可能なモデルとなります。
Cellularモデルは、同じストレージ容量のWi-Fiモデルと比較して本体価格が約24,000円(2024年5月時点のiPad Air M2の場合)高くなり、加えて携帯キャリアとの通信契約と月額料金が発生します。
この価格差と利便性を天秤にかける必要があります。

外出先でネットが使えないと困るかな?

主に自宅や職場、よく行くカフェなど決まったWi-Fi環境下で使うならWi-Fiモデル、移動中や外出先でも常にネット接続したいならCellularモデルがおすすめです
最近ではスマートフォンのテザリング機能(スマートフォンをモバイルルーター代わりにする機能)も高性能化しています。
Cellularモデルの月額料金や手間を考慮すると、テザリングで十分というケースも少なくありません。
ご自身の利用シーンを具体的に想像し、本当にCellular機能が必要か慎重に判断しましょう。
必要なストレージ容量の見極め方
ストレージ容量とは、写真、動画、音楽、アプリ、ダウンロードした書類や電子書籍など、あらゆるデータをiPad本体にどれだけ保存できるかを示す重要なスペックです。
当然、容量が大きいほど価格も上がります。
例えば、128GBあれば、一般的なアプリを数十個インストールし、写真を数千枚、標準画質の動画なら数十時間分を保存できる程度の容量です。
しかし、高画質な動画編集プロジェクト、一眼レフで撮影したRAWデータ、グラフィックがリッチなゲームアプリなどを多用する場合は、あっという間に容量不足になる可能性も考えられます。
そうしたヘビーな使い方をするなら256GB、512GB、あるいは1TB以上の容量を検討する必要があります。
用途 | 推奨ストレージ容量の目安 |
---|---|
Web閲覧、メール、SNS、動画視聴(ストリーミング中心) | 64GB – 128GB |
アプリ多用、写真や動画を本体に多く保存したい | 128GB – 256GB |
高画質動画編集、RAW現像、イラスト制作(大容量ファイル) | 256GB – 1TB以上 |
iCloudやGoogle Driveといったクラウドストレージサービスを活用すれば、iPad本体の容量を節約することも可能です。
しかし、オフライン環境での作業が多い場合や、クラウド同期の手間を避けたい場合は、本体に十分なストレージがある方が快適です。
ご自身の使い方を具体的にシミュレーションし、少し余裕を持った容量を選ぶことをおすすめします。
アクセサリー (ペン・キーボード・ケース) の同時検討
iPadのポテンシャルを最大限に引き出すためには、Apple Pencilや専用キーボード、本体を保護するケースといったアクセサリーの存在が不可欠です。
これらは基本的に別売りであり、どのiPadモデルを選ぶかによって、対応するアクセサリーの種類や世代が異なる点に注意が必要です。
特にアップルペンシルは、初代、第2世代、USB-C対応、そして最新のApple Pencil Proと複数の世代があり、それぞれ対応するiPadモデルが異なります。
例えば、iPad (第10世代)は初代(アダプタ要)とUSB-Cに、iPad Air (M2)やiPad Pro (M4)は第2世代、USB-C、Apple Pencil Proに対応しています。
同様に、トラックパッド付きで高機能なMagic Keyboardや、薄型軽量のSmart Keyboard Folioなども、モデルごとに専用品が用意されています。

本体以外にも色々買うと、結構な金額になりそう…

iPad本体の価格だけでなく、必要なアクセサリーの費用も事前にリストアップし、総額で予算を考えることが大切です
せっかく高性能なiPad Proを購入しても、Apple Pencilがなければ手書きメモやイラスト制作の魅力は半減します。
文章入力を多用するならキーボードは必須と言えるでしょう。
購入を決めたiPadモデルに対応するアクセサリーをApple公式サイトなどで確認し、自分の用途に本当に必要なものを本体と同時に検討するようにしましょう。
予算内で最適な構成を見つけるヒント
iPadは、モデル(Pro、Air、mini、無印)、ストレージ容量、通信方式(Wi-Fiモデルかセルラーモデルか)、そしてアクセサリーの組み合わせによって、価格が大きく変動します。
限られた予算の中で、自分のニーズに最も合致する最適な構成を見つけ出すことが、満足度の高い選び方のポイントとなります。
例えば、予算10万円前後を想定しているペルソナ(フリーランスのウェブデザイナー)の場合、イラスト制作にもある程度対応できる性能と持ち運びやすさを考慮すると、iPad Air (M2)の128GB Wi-Fiモデル(98,800円〜)とApple Pencil (USB-C)(12,880円)の組み合わせが有力候補となります(合計 約111,680円)。
もし予算を最優先するなら、iPad (第10世代) 64GB Wi-Fiモデル(68,800円〜)とApple Pencil (第1世代)(14,880円+アダプタ)という選択肢もありますが、性能や画面のスペック(フルラミネーション非対応など)で妥協が必要になります。
検討項目 | ポイント |
---|---|
モデル | 性能と機能の優先度(MチップかAチップか、画面品質など) |
ストレージ | 必要なデータ量、クラウド活用度 |
通信方式 | 利用場所(屋内中心か屋外も多いか)、テザリング利用の有無 |
アクセサリー | 必須かどうか(ペンシル、キーボード、ケースなど) |

少し予算オーバーしても、高性能なモデルを選ぶべき?

「絶対に譲れない条件」を明確にし、優先順位をつけることで、予算内で最も満足できる構成が見えてきます
学割(学生・教職員向けストア)を利用したり、Apple Trade Inで手持ちのデバイスを下取りに出したり、あるいは後述する整備品を狙ったりすることも、予算を有効活用するヒントです。
ご自身の用途と予算のバランスをじっくり考え、最適な構成を見つけましょう。
Apple Storeや家電量販店での実機体験のススメ
Webサイトのスペック表やレビュー記事だけでは伝わりきらない部分を確認するために、購入前にApple Storeや家電量販店で実機に触れてみることを強く推奨します。
サイズ感、重さ、画面の比較(ProのProMotionやAirとの違い)、そしてApple Pencilでのイラストやメモ書きの感触、キーボードの打鍵感などは、実際に体験することで初めて理解できる部分が多いです。
特に、iPad Proの12.9インチと11インチ、iPad Airの13インチと11インチでは、持った時の感覚やカバンへの収まり具合が大きく異なります。
また、iPad (第10世代)とiPad Airでは、ディスプレイのフルラミネーション加工の有無によるペン先の視差の違いなどを体感できます。
ヨドバシカメラやビックカメラなどの大型店では、各モデルの比較展示が充実していることが多いです。

お店で触ってみると、思っていたイメージと違うかも?

スペックだけでなく、実際の「使用感」を確かめることで、本当に自分に合ったサイズやモデルかどうかの最終判断ができます
展示機には様々なアプリがインストールされている場合も多いので、普段使うであろうアプリの動作感を試したり、カメラ性能を確認したりすることも可能です。
疑問点は専門知識を持つスタッフに質問できるのも実店舗ならではのメリット。
購入前の最終チェックとして、ぜひ一度足を運んでみてください。
整備済み製品や旧モデルという選択肢の検討
少しでも価格を抑えたい、あるいは最新モデルに強いこだわりがないのであれば、Apple公式が販売する「整備済み製品」や、市場に出回っている型落ちの旧モデル(中古品含む)を検討するのも賢い選択肢です。
Apple認定整備済み製品とは、初期不良などで返品された製品をAppleが厳格な基準で修理・クリーニングし、新品同様の動作確認を行った上で再販するものです。
新品のiPadと同様に1年間のハードウェア製品限定保証が付いており、品質面でも安心できます。
最新世代が登場すると、一つ前の世代のiPad AirやiPad Proなどが整備品としてお得な価格で提供されることがあります。
在庫は流動的なので、こまめにApple公式サイトをチェックすることをおすすめします。
選択肢 | メリット | デメリット |
---|---|---|
整備済み製品 | 新品に近い品質、通常より割安な価格、Appleの1年保証付き | 在庫が不安定、最新モデルではない |
旧モデル(中古含む) | 大幅に値下がりしている可能性、選択肢が豊富 | 性能が現行に劣る、保証がない場合が多い、OSサポート期間 |

中古や整備品って、ちょっと不安があるけど…

Apple認定の整備済み製品なら、品質保証もしっかりしているので安心です。旧モデルを選ぶ際はスペックや状態をよく確認しましょう
ただし、旧モデルを選ぶ際は注意が必要です。
搭載されているチップの性能が現行モデルに比べて劣るため、将来的にアプリの動作が重くなる可能性があります。
また、OSアップデートのサポート対象から早く外れるリスクも考慮する必要があります。
ご自身の用途でどの程度の性能が必要かを見極め、保証内容や製品状態をよく確認した上で検討しましょう。
よくある質問(FAQ)
- QiPadで本格的なイラストを描きたいのですが、iPad ProとiPad Airではアップルペンシルの描き心地に違いはありますか?
- A
どちらのモデルも最新のApple Pencil Proに対応しており、画面への追従性や筆圧感知などの機能は非常に性能が高いです。
ただし、iPad ProのみProMotionテクノロジー(最大120Hzのリフレッシュレート)を搭載しているため、より滑らかで遅延の少ない、紙に近い描き心地を体感できます。
ご予算と求める描き心地のレベルで比較して選ぶことをおすすめします。
- Qカフェなどで持ち運んで使いたいのですが、サイズや重さを考えるとiPad miniとiPad Air 11インチではどっちがおすすめですか?
- A
携帯性を最優先するなら、約293gと圧倒的に軽いiPad mini (第六世代)が良い選択です。
カバンへの収まりも良く、片手での操作も可能です。
一方、iPad Air (M2) 11インチは約462gとminiよりは重いものの、画面が広く性能も高いため、作業のしやすさと持ち運びやすさのバランスを求めるならこちらが適しています。
ご自身の利用用途と持ち運びの頻度で比較検討してください。
- Q予算10万円くらいで、学生がレポート作成や動画編集の入門として使う場合、どのモデルがおすすめですか?
- A
ご予算10万円前後であれば、iPad Air (M2)の11インチ、128GB Wi-Fiモデル(税込98,800円~)が有力な候補となります。
M2チップの高い性能はレポート作成はもちろん、入門レベルの動画編集も快適にこなせます。
別売りのキーボードを組み合わせれば、ノートパソコンに近い感覚で使えます。
iPad (第十世代)も価格は抑えられますが、性能面でAirに劣るため、長く使うことや少し負荷のかかる作業を考えるとAirがおすすめです。
- QWi-Fiモデルとセルラーモデルの違いは理解しましたが、外出先でのネット接続はスマホのテザリングでも十分でしょうか?
- A
はい、スマートフォンのテザリング機能を使えば、Wi-Fiモデルでも外出先でインターネットに接続することは可能です。
多くの場面でテザリングは十分機能します。
ただし、テザリングはスマートフォンのバッテリーを消費しやすく、接続の手間が毎回発生します。
セルラーモデルならiPad単体でいつでもすぐにネット接続できるため、頻繁に外出先で通信する方や、接続の手間を省きたい方にはセルラーモデルの利便性が高いでしょう。
本体価格と月々の通信費、利便性を比較して判断してください。
- Qストレージ容量はどれくらい必要か迷っています。主に読書や動画視聴(ストリーミング)、たまにイラストを描く程度なら、どの容量を選ぶべきでしょうか?
- A
読書(電子書籍)やストリーミングでの動画視聴が中心で、イラストデータもクラウドを併用されるのであれば、128GBの容量でも十分な場合が多いです。
ただし、アプリを多く入れたり、オフラインで視聴するために動画をダウンロードしたり、高解像度のイラストデータを多数本体に保存したりする可能性があるなら、256GBを選んでおくと安心感があります。
将来的な使い方やデータ管理の方法も考慮して、少し余裕を持ったストレージ容量を選択することをおすすめします。
- Q最新のiPad Pro (M4) や Air (M2) は高性能ですが、価格が高めです。旧型の整備品や中古のiPadを選ぶのはどうでしょうか?
- A
整備済み製品はAppleの品質基準をクリアし、1年保証も付くため、価格を抑えつつ安心して旧型のiPadを手に入れる良い方法です。
中古品はさらに安価な場合がありますが、保証がない、バッテリーの劣化、OSサポート期間が短いなどのリスクも伴います。
性能面では、M4やM2チップ搭載の新型モデルに劣るため、高度な動画編集や最新ゲームを快適にプレイしたい場合は注意が必要です。
ご自身の用途と予算、許容できるリスクを考慮して比較検討することが大切です。
まとめ
この記事では、iPad Pro、iPad Air、iPad mini、iPad(第10世代)といった現行モデルのスペック、機能、価格などの違いを徹底的に比較しました。
- 現行4モデル(Pro/Air/mini/第10世代)の特徴と違い
- 画面・性能・サイズ・対応アクセサリ・価格の5つの重要比較ポイント
- イラスト・動画編集・持ち運びなど用途別おすすめモデルの選び方
- Wi-Fi/セルラー、ストレージ容量など後悔しないための最終確認事項
この記事を参考に、ご自身の使い方や予算にぴったりのiPadを見つけ出し、デジタルライフをより快適にしてください。
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