脳梗塞の後遺症などによる片麻痺で、靴の着脱が難しくなったと感じていませんか。
ご本人にとっても介助する方にとっても、毎日の靴の履き替えは大きな負担になりがちです。
もっと片手で楽に履ける靴はないか、装具を着けたままでも履けるおしゃれな靴はないかと探している方も多いでしょう。
この記事では、そんなあなたの悩みに応えるため、片麻痺の方が本当に履きやすい靴の選び方から具体的なおすすめ商品までを網羅的にご紹介します。
ただし、この記事で「履きやすい靴」と定義するのは、単に幅が広い、軽いといった靴ではありません。
片麻痺の当事者が一人で、あるいは介助者が軽い力で容易に着脱できるよう特殊な工夫が施された製品に限定しています。
具体的には、マジックテープやダイヤル式で片手操作が可能なもの、履き口が大きく開く構造のもの、そして短下肢装具に対応した設計のものです。
リハビリ用のシューズはもちろん、男性向け・女性向けの室外履きから室内履きまで、機能性とデザイン性を両立した一足を厳選しました。
この記事を読めば、もう靴選びで迷うことはありません。
- 片麻痺でも履きやすい靴の選び方
- おすすめの履きやすい靴12選
- 安全な靴の履き方・脱ぎ方のコツ
- 靴の性能を長持ちさせる手入れ方法
- 片麻痺でも履きやすい靴のおすすめの選び方は?
- 片麻痺でも履きやすい靴のおすすめ12選
- 【PR】手を使わずに1秒で履けるスニーカーLAQUN(ラクーン)
- 12.マリアンヌ製靴マリアンヌ SaiSai~フラワープリント~
- 11.アサヒシューズ快歩主義 L011 (3E) マロン【女性用/両足販売】
- 10.アサヒシューズ快歩主義 M021 紳士用
- 9.アシックス ライフウォーカー 1241A010 メンズ 3E
- 8.ムーンスターらくらく L019 コンフォートシューズ 婦人用
- 7.徳武産業あゆみシューズ公式 コンフォート3 【3E】 1315
- 6.徳武産業あゆみシューズ公式 瞬感スポッと 3E 両足セット 1141
- 5.徳武産業【片足販売】あゆみ ダブルマジック3
- 4.竹虎ヒューマンケアリハビリ支援シューズII
- 3.SasWalk 健足用/装具用カバーシューズ ロータイプ【片足購入】
- 2.ムーンスター【片足・紳士用:24–30 cm】Vステップ
- 1.ムーンスター片足販売Vステップ06(3E・7E)男女兼用
- 片麻痺でも履きやすい靴のおすすめの使い方は?
- 片麻痺でも履きやすい靴に関するよくあるQ&A
- まとめ
片麻痺でも履きやすい靴のおすすめの選び方は?
履き口が大きく開き片手で着脱できるか
片麻痺の靴選びでは、まず履き口が大きく開き、片手で簡単に着脱できる構造の靴を選ぶことが最も重要です。
なぜなら、片側の手足が不自由なため、靴紐を結んだり狭い履き口に足を入れたりする動作は非常に困難で、転倒のリスクも伴うからです。
着脱の負担を減らすことは、ご本人の自立心を支え介護者の負担軽減にも直結します。
具体的には、甲の部分がマジックテープ(面ファスナー)で完全に開く「フルオープンタイプ」や、ファスナー、ダイヤルを回すだけで調整できる「Boa®フィットシステム」搭載の靴がおすすめです。
これらのタイプは、足を靴の上に置いてから包むように履けるため無理な姿勢を取らずに安全かつスムーズに着脱できます。
ですから、日々の動作を楽にし、安全性を確保するためにも、履きやすさに特化した開口部の広い靴を選ぶことが不可欠です。
つまずきにくく滑りにくい安全な構造か
次に重要なのは、つまずきや転倒を防ぐ安全な構造の靴を選ぶことです。
歩行の安定性は、安心して外出するための必須条件となります。片麻痺の場合、思うように足が上がらずすり足で歩く傾向があるため、わずかな段差でもつまずきやすくなります。
また、バランス能力の低下から雨の日や濡れた床での転倒リスクも健常時より高まります。そのため、靴によってこのリスクを軽減することが求められます。
例えば、つま先が少し反り上がった「トゥスプリング」設計の靴は、つまずきを効果的に防止します。
また、靴底は地面との接地面が広く、滑り止め加工が施された素材のものを選びましょう。
さらに、かかとをしっかり包み込む硬めの「ヒールカウンター」は、足のぐらつきを抑え歩行を安定させます。
このように、事故を未然に防ぎ、自信を持って一歩を踏み出すためには、つま先・靴底・かかとの構造に着目し、安全性の高い靴を選ぶことが大切です。
むくみや装具に対応できる調整機能があるか
最後に、その日の足の状態に合わせてフィット感を調整できる機能があるかを確認することが重要です。
特に、足のむくみやリハビリで使う装具に対応できる靴を選びましょう。
片麻痺の方は、体調や時間帯によって足がむくみやすく、サイズが変動しがちです。また、短下肢装具などを装着する場合、通常の靴では履くことすらできません。
フィットしない靴は、痛みや靴擦れの原因になるだけでなく歩行の不安定さにもつながり、外出への意欲を削いでしまいます。
具体的には、幅広設計(3E以上)であることに加え、マジックテープのベルトが長く調整範囲が広い靴が適しています。
装具着用を想定した「装具対応シューズ」や、左右で異なるサイズ・片足のみで購入できるサービスも便利です。
したがって、日々の足の変化や装具に柔軟に対応し、常に快適な履き心地を保つために、高い調整機能とフィット感を持つ靴を選ぶことが不可欠です。
片麻痺でも履きやすい靴のおすすめ12選
今回のランキングは、着脱しやすさと装具対応度を最重視し、歩行安定性・価格・実際のレビューを総合評価して順位を決定しました。
評価項目 | 評価の重み | 評価の詳細 |
---|---|---|
着脱のしやすさ | 40% | 片手操作の可否・履き口開口量・ベルト機構など |
装具対応度 | 30% | 幅・甲高調整の幅、インソール着脱、装具ジョイント干渉対策 |
歩行サポート・安定性 | 15% | ソール形状、滑り止め、カウンター補強 |
価格/コストパフォーマンス | 10% | 税込価格と送料無料条件のバランス |
ユーザーレビュー・独自性 | 5% | 楽天レビューやメーカー独自技術の有無 |
それではいよいよ、おすすめの片麻痺でも履きやすい靴を12選ご紹介していきます。どんな靴があるか気になるときは、ぜひチェックしてみてください。
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かかとの反発機能が特徴で、圧倒的な履きやすさと快適な履き心地を両立。
軽量なメッシュとクッション性の高いソールを採用し、忙しい現代人の毎日にちょっとした高級感と革新的な快適性を提供します。
12.マリアンヌ製靴マリアンヌ SaiSai~フラワープリント~
着脱のしやすさ | △ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
マリアンヌ製靴マリアンヌ SaiSai~フラワープリント~の特徴
花柄プリントが目を引くSaiSai W941は、外反母趾やむくみを考慮したストレッチアッパーと広めのラストで足先への圧迫を軽減。面ファスナーベルトを大きく開けば片手でも履かせやすく、歩行時には前方部の凹凸を抑えた滑りにくいソールデザインがつまずきを防ぎます。つま先を巻き上げたロールアップ構造で蹴り出しが滑らかになり、屈曲性の高い素材が足指の自然な屈伸をサポート。二枚敷きインソールは下敷きを抜くことで4E〜5Eにも調整でき、軽度装具や厚手靴下にも対応可能です。片足約180 gと軽量の割にデザイン性が高く、室内外兼用で旅行や通院時も履き替え不要、洗濯機洗い対応でお手入れ簡単。外出時におしゃれを楽しみたい女性のモチベーションを高めてくれる一足です。
- 花柄などデザイン性を重視したい女性
- 軽度の装具使用やむくみで幅広調整したい方
- 室内・屋外を一足で済ませたい旅行・通院シーン
11.アサヒシューズ快歩主義 L011 (3E) マロン【女性用/両足販売】
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
アサヒシューズ快歩主義 L011 (3E) マロン【女性用/両足販売】の特徴
日本製介護靴の代表格「快歩主義」L011は、女性向け3Eワイズと大きく開く甲面ファスナーで脱ぎ履きがしやすく、片手でもストラップを引けば甲高の調整も自在。超軽量エクスパンセル配合ラバーソールで片足約195 gと水に浮くほどの軽さを実現し、20 mmトゥアップ+12 mmヒールアップ構造でつまずきを予防。外反母趾にも優しいオブリークトウ、撥水加工で急な雨も安心です。国内生産の丁寧な作りながら手頃な価格と豊富な色展開が魅力。面ファスナーは調整幅が大きく夕方の浮腫みにも対応し、軽装具使用者のデイリーシューズとして活躍します。
- 軽装具・むくみ対応で日常使いしたい女性
- 軽量でつまずきにくい靴を探している方
- 手頃な価格でも日本製にこだわりたい方
10.アサヒシューズ快歩主義 M021 紳士用
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
アサヒシューズ快歩主義 M021 紳士用の特徴
男性向け4Eワイズの快歩主義M021は、甲が大きく開く面ファスナーとオブリークトウ設計で足幅の広い方や短下肢装具使用時の圧迫を緩和。体重移動をコントロールする特殊ラバーソールが地面を確実につかみ、片足約220 gでも歩行安定性は抜群です。トゥアップ20 mm・ヒールアップ12 mmでつまずき防止と蹴り出しをサポートし、撥水・抗菌・防臭加工済みで衛生面も安心。中敷きは丸洗い可能、ブラック/ブラウンのベーシックカラーはビジネスカジュアルにも合わせやすく、室外歩行リハビリを本格化させたい男性に最適です。
- 外回りや散歩など屋外歩行が多い男性
- 幅広4Eで装具無しでも開放感が欲しい方
- 国内生産・撥水加工で清潔さを重視する方
9.アシックス ライフウォーカー 1241A010 メンズ 3E
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
アシックス ライフウォーカー 1241A010 メンズ 3Eの特徴
アシックスの定番リハビリモデル1241A010は、アッパー左右を一体化した大型面ファスナーベルトで甲を覆うワンステップ仕様。片手でベルトを引くだけで履き口が前方まで開き、つま先を差し込むだけで装着完了。ロールアップソールと樹脂トウガードがつまずきを抑え、かかと部P-GELが衝撃を吸収。バランスサポートウェッジ構造が足底全体を安定させ、左右揺れを軽減します。3Eワイズとメッシュアッパーは通気性良好で、装具未使用でも踵が締まり過ぎず健足側との高さ差が出にくい設計。スポーツブランドらしいカラーリングで普段着にも合わせやすいコスパモデルです。
- スポーツブランドの品質と見た目を求める方
- 片手ベルトで簡単に履ける外歩き用シューズを探す方
- つまずき防止機能を重視したい軽度片麻痺者
8.ムーンスターらくらく L019 コンフォートシューズ 婦人用
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
ムーンスターらくらく L019 コンフォートシューズ 婦人用の特徴
歩行研究から生まれたL019は、甲バンド面ファスナーを大きく開くことで片手でも容易に足入れでき、軽度片麻痺の自主歩行を促進。非対称カウンターが踵の外倒れを防ぎ、柔らかアッパーが足指の自由度を確保。片足約165 gと軽量、3 cmヒール高で前方推進を生み膝負担を軽減します。ベステックソールは防滑性とクッション性を兼備し、つま先20 mm巻き上げでつまずきを予防。日本製ながら価格は手頃で3色展開、室内履き替え不要で外出まで対応する便利な一足です。
- 軽量でおしゃれな外出靴を探す女性
- つまずき予防と膝負担軽減を重視する方
- 室内外を一足で済ませたい軽度装具ユーザー
7.徳武産業あゆみシューズ公式 コンフォート3 【3E】 1315
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
徳武産業あゆみシューズ公式 コンフォート3 【3E】 1315の特徴
改良型コンフォート3は3Eラストながらクイックベルト+フルオープンタンで足入れが簡単。撥水アッパーと着脱インソールで装具厚やむくみに合わせて足囲を拡張できます。樹脂カウンターが踵を安定させ、EVA+ラバーソールは坂道でもグリップ良好。片足約200 gで長距離歩行も疲れにくく、手洗い可能な素材で衛生管理も容易。片足販売対応で左右差がある方にも対応する国産外出モデルです。
- むくみ変動や軽装具に合わせて幅を調節したい方
- 外出中心で撥水素材を重視する方
- 片足だけサイズやモデルを変えたい方
6.徳武産業あゆみシューズ公式 瞬感スポッと 3E 両足セット 1141
着脱のしやすさ | ◎ |
装具対応度 | △ |
歩行サポート性 | ○ |
徳武産業あゆみシューズ公式 瞬感スポッと 3E 両足セット 1141の特徴
特許“ハードカウンター”により、靴べら不要でかかとを滑り込ませるだけの瞬感着脱を実現。面ファスナーレスでも弾性アッパーが甲をホールドするため片手押し込みだけで完了し、巧緻動作が苦手な片麻痺者の負担を軽減します。斜めカットEVAソールが脱ぎやすさを高め、片足約150 gと軽量ながら屋外歩行も可能。4E相当のゆったり設計と7サイズ展開で幅広い足型をカバーし、手洗い可能素材で清潔さをキープ。送料無料でコスパも良好、毎日使いに最適です。
- 手先が動かしにくくベルト操作が難しい方
- 軽量ながら屋外歩行もしたい人
- 洗える靴で清潔を保ちたい施設・在宅利用者
5.徳武産業【片足販売】あゆみ ダブルマジック3
着脱のしやすさ | ◎ |
装具対応度 | ○ |
歩行サポート性 | ○ |
徳武産業【片足販売】あゆみ ダブルマジック3の特徴
甲からつま先までフルオープンする大型面ファスナーが最大の特長。左右どちらの手でもつまみやすい幅広タブで片手操作も容易、足を置くだけでスリッパ感覚で履けます。メッシュ裏地と柔らかアッパーがむくみ時の圧迫を抑え、EVAソールは屈曲性と防滑性を両立。撥水・抗菌・防臭加工素材で手洗いも可能です。片足約160 gの軽さと指掛けループで車椅子移乗時も安全、洗替え用としても重宝します。
- つま先まで大きく開く靴を探す装具なしの方
- 車椅子⇔ベッド移乗が多いユーザー
- 片足のみサイズや色を替えたい方
4.竹虎ヒューマンケアリハビリ支援シューズII
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | ○ |
歩行サポート性 | ◎ |
竹虎ヒューマンケアリハビリ支援シューズIIの特徴
両サイドストラップが甲と踵をカップ状に包む特許構造で高いホールド力とヒール安定性を実現。ベロは片側縫い付け式+面ファスナーで落ち込まず、片手でも素早くフィットします。中敷きとインソールは取り外し可能で足囲4E相当まで拡張、軽量EVAソールは縦横溝で多方向の体重移動をサポート。片足176 g(22 cm)の軽量性と室内外兼用設計で退院後の生活を長く支える一足です。機能美も魅力。
- 室内外兼用で長期リハビリを続けたい方
- 4E相当まで幅調整したい装具ユーザー
- 軽量・多方向グリップで安定歩行を目指す人
3.SasWalk 健足用/装具用カバーシューズ ロータイプ【片足購入】
着脱のしやすさ | ○ |
装具対応度 | ◎ |
歩行サポート性 | ○ |
SasWalk 健足用/装具用カバーシューズ ロータイプ【片足購入】の特徴
くるぶし下のロータイプながら甲の大きな折り返しベルトが装具を巻き込みながら固定し、片麻痺でも片手で引くだけで着脱可能。標準搭載のBMZインソールが足指縦アーチを補強し長時間立位でも疲れにくい設計です。アッパーは耐久合皮でつま先側まで大きく開き、プラスチック装具や両側支柱付き金属装具にも対応。片足単位購入で左右サイズやモデルを変えられ、送料込み価格で試しやすいのもメリット。EVAソールと屈曲溝が蹴り出しを滑らかにし、室内から屋外リハビリまで一足でカバーする万能モデルです。
- 下肢装具を装着したまま履ける靴が必要な方
- 左右でサイズや機能の違う靴を使いたい方
- ベルト1本で素早く固定したい介助者
2.ムーンスター【片足・紳士用:24–30 cm】Vステップ
着脱のしやすさ | ◎ |
装具対応度 | ◎ |
歩行サポート性 | ○ |
ムーンスター【片足・紳士用:24–30 cm】Vステップの特徴
2本の長尺甲ベルトで装具を確実にホールドし、縫い糸をカットすれば最大3 cm延長可能。履き口が大きく開き片手でも足入れしやすく、抗菌・通気インナーで夏場も快適です。7 mm厚インソール着脱で装具高さ調整が容易、水切り意匠付きベステックソールは濡れた床でも滑りにくく衝撃を吸収。幅広3Eで片足約260 gの軽量性を実現し、片足/両足販売の柔軟さも魅力です。
- 金属・プラスチック装具をしっかり固定したい方
- 片足のみ購入したい義足・片麻痺ユーザー
- 室外歩行リハビリを本格化させたい方
1.ムーンスター片足販売Vステップ06(3E・7E)男女兼用
着脱のしやすさ | ◎ |
装具対応度 | ◎ |
歩行サポート性 | ◎ |
ムーンスター片足販売Vステップ06(3E・7E)男女兼用の特徴
「出るベロ」機能でベルトを引くだけでタン全体が跳ね上がり、片手でもスムーズに足を差し込めます。履き口が大きく開くうえ幅7E設計と取り外し5 mmインソールで短下肢装具も圧迫なく対応。水切り意匠アウトソールは濡れた路面でも滑りにくく軽量PU素材で長時間歩行の負担を軽減します。樹脂補強カウンターが左右ブレを抑え、ベルト長さ調整でむくみにも対応。片足販売にも対応し健足側サイズ変更も容易、靴底屈曲ラインは自然な蹴り出しを促し安心感抜群です。
- 片手操作で素早く履きたい片麻痺者
- 幅広・高甲+装具使用で靴選びに苦労している方
- 外出からリハビリまで一足でこなしたいユーザー
片麻痺でも履きやすい靴のおすすめの使い方は?
安全な履き方と脱ぎ方のコツ
靴を履いたり脱いだりする際は、転倒を防ぐために必ず椅子やベッドに深く腰掛けて安定した姿勢で行うことが基本です。
履く時は、履きづらい麻痺側の足から先に履くのが原則です。
健側の手で麻痺側の足を引き寄せ、靴の履き口を最大限に広げてからつま先からゆっくりと足を入れます。
かかとを靴の後ろにしっかりと合わせるために、床で軽くかかとをトントンとつけると、足が正しい位置に収まりやすくなります。
両足を入れ終えたら、ベルトやファスナーを締めて固定します。
一方、靴を脱ぐ際は履く時とは逆で、動かしやすい健側の足から先に脱ぎます。
最後まで健側の足で体を支えられる状態を保つことで、バランスを崩すリスクを減らせます。
日々の状態に合わせたフィット調整
片麻痺の方は、体調や時間帯によって足のむくみ具合が変化することがよくあります。
そのため、靴を履くたびにフィット感を確認し、調整することが快適さと安全性を保つ上で重要です。
特に夕方は足がむくみやすいため、きつく感じたら無理せずマジックテープのベルトなどを少し緩めましょう。
ベルトを締める強さの目安は、足の甲とベルトの間に指が一本スムーズに入る程度の余裕を持たせることです。
締めすぎは血行を妨げ、逆に緩すぎると靴の中で足が動いてしまい、歩行が不安定になる原因となります。
複数のベルトがある靴の場合は、かかとを安定させるために足首に近い方のベルトから締めると効果的です。
室内履きと外履きの使い分け
衛生面と安全性の観点から、室内で履く靴と屋外で履く靴は明確に使い分けることを推奨します。
外で履いた靴には、目に見えない汚れや細菌が付着しているため、そのまま室内で履き続けると不衛生です。
また、靴の機能面でも違いがあります。
外履きは、アスファルトなど硬い路面からの衝撃を和らげるクッション性や耐久性が求められますが、室内履きはフローリングなどの床材で滑りにくいことや、着脱のしやすさがより重視されます。
スリッパのようにかかとが固定されない履物は、すり足になりがちな方にとって転倒のリスクが高まります。
そのため、室内でもかかとをしっかり覆い、滑り止め機能のある専用の室内履きを使用することが安全な生活につながります。
靴の性能を長持ちさせる手入れ
履きやすい靴の機能を維持し、長く安全に使うためには定期的な手入れが欠かせません。特にマジックテープは、接着面にホコリや糸くずが溜まると付きが悪くなります。
接着力が弱まると歩行中にベルトが外れる危険があるため、使い古しの歯ブラシなどでこまめにゴミを取り除きましょう。
また、靴の内部は汗で湿気がこもりやすいため、履き終わった後は風通しの良い日陰で乾かすことを習慣にすると、臭いや細菌の繁殖を防げます。
インソールが取り外せるタイプであれば、外して別に乾かすとより効果的です。
靴底も定期的に確認し、溝がすり減って滑りやすくなっていないかチェックすることも、転倒予防のために大切な習慣です。
片麻痺でも履きやすい靴に関するよくあるQ&A
- Q左右で足のサイズやむくみ具合が違うのですが、どうすればいいですか?
- A
片麻痺の方によくあるお悩みです。患側の足がむくんだり、装具を装着したりすることで、左右の足のサイズが異なることは少なくありません。その場合は、片足ずつ、あるいは左右で異なるサイズを組み合わせて購入できるサービスを利用するのが最適です。徳武産業の「あゆみ」シリーズなど、多くの介護シューズブランドでは片足単位での販売に対応しています。これにより、両足ともにぴったりとフィットする靴を選ぶことができ、無駄なく経済的に購入することが可能です。購入前に、販売店やオンラインストアが片足販売や左右サイズ違いの注文に対応しているかをご確認ください。
- Q短下肢装具を着けています。どんな靴を選べばよいでしょうか?
- A
短下肢装具を装着している場合は、必ず「装具対応」と明記されている靴を選んでください。これらの靴は、一般的な靴とは異なり、装具を装着した状態の足を想定して設計されています。具体的には、履き口が甲の部分から大きく開いて足入れがしやすい構造になっていたり、通常よりも幅広・甲高に作られていたりします。また、マジックテープのベルトが長く、装具の上からでもしっかりと固定できるよう調整範囲が広くなっています。代表的なものに、ムーンスターの「Vステップ」シリーズなどがあります。可能であれば、実際に使用している装具を持参して試着し、フィット感を確認するのが最も確実です。
- Qいわゆる「介護靴」のデザインが苦手です。おしゃれな靴はありますか?
- A
はい、最近はデザイン性を重視した介護シューズが数多く登場しています。一見すると普通のスニーカーやウォーキングシューズにしか見えないような、スタイリッシュなデザインのものが増えています。例えば、内側にファスナーが付いていて着脱しやすく、見た目はスニーカーそのもののタイプや、女性向けに和柄や上品な刺繍をあしらったモデルなどもあります。機能性は確保しつつ、ファッションの一部として楽しめる靴を選ぶことで、外出への意欲も高まります。介護用品店だけでなく、百貨店の靴売り場などで探してみると、選択肢が広がることがあります。
- Qなぜスリッパや、かかとのないサンダルではいけないのですか?
- A
スリッパやかかとのないサンダルは、脱げやすく、足をしっかりと固定できないため、転倒のリスクが非常に高くなるからです。片麻痺の方はすり足で歩く傾向があり、かかとが固定されていない履物は、歩行中に脱げたり、つまずきの原因になったりします。また、室内での転倒事故は意外に多く、油断は禁物です。室内であっても、かかとをしっかりと覆い、滑りにくい靴底で、足全体を安定させられる専用の室内履きを使用することが、安全な生活を送る上でとても重要です。
- Q靴はどこで購入するのがおすすめですか?試着はした方がよいでしょうか?
- A
足の状態は一人ひとり異なるため、可能であれば専門知識を持つスタッフがいる店舗で、実際に試着してから購入するのが最もおすすめです。介護用品の専門店、百貨店の介護用品・福祉用具売り場、一部の大手靴専門店などで取り扱いがあります。ケアマネジャーや理学療法士といった専門家に相談し、お店を紹介してもらうのも良い方法です。もしオンラインストアで購入する場合は、足長(つま先からかかとまで)と足囲(足の最も広い部分の周囲)を正確に計測し、サイズ表と照らし合わせることが大切です。また、万が一サイズが合わなかった場合に備え、返品・交換の条件を事前に必ず確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、片麻痺の方が履きやすい靴の選び方から、具体的なおすすめ商品、安全な使い方までを解説しました。
靴選びで最も重要なのは「①履き口が広く片手で着脱できるか」「②つまずきにくく安全な構造か」「③むくみや装具に対応できるか」という3つの視点です。
これらの基準を満たす靴は、ご本人だけでなく介助者の負担も大きく減らしてくれます。
ご紹介したおすすめランキングを参考に、ご自身の足の状態や生活スタイルに最適な一足を見つけてください。
正しい靴を選んで日々の手入れをすることで、安全で快適な一歩が踏み出せます。
もう一度ランキングTOP3をチェックして、あなたにぴったりの靴選びに役立てましょう。
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