「美容師さんがおすすめするドライヤーって、いったい何が違うの?」「速乾で髪が傷まない、本当に良い製品を選びたい」そんな思いで、最適な一台を探していませんか。
毎日使うものだからこそ、その選択は重要です。
この記事では、数多くの高級ドライヤーや最新モデルの中からプロの美容師がサロンでの業務用、またはお客様への推奨品として選ぶことを前提とした、本物のプロ仕様ドライヤーだけを厳選してご紹介します。
そのため、単に安いドライヤーとの違いを比較するだけでなく、
- メンズ・レディース問わず美髪を目指す上で欠かせない「速乾性」
- マイナスイオンや遠赤外線だけでなく的確な温度管理による「髪へのダメージ軽減機能」
- 日々の使用に耐えうる「耐久性」
というプロの厳しい基準を設け、リサーチを行いました。
この記事を読めば、なぜ高いドライヤーが選ばれるのかその理由と効果を理解でき、あなたの髪質とライフスタイルに合った後悔しないドライヤーの選び方がきっと見つかるはずです。
- 速乾性や髪への優しさを軸にしたプロ目線でのドライヤーの選び方
- 美容師が実際に評価する具体的なおすすめドライヤー12選とその特徴
- 髪のダメージを抑え、艶を出すための正しいドライヤーの使い方
- 高いドライヤーと安いドライヤーの違いやマイナスイオンの効果に関する疑問の答え
- ドライヤーのおすすめの選び方は?
- ドライヤーのおすすめ12選
- 12.YA-MAN リフトドライヤー HC20
- 11.SALONIA スピーディー イオンドライヤー
- 10.KOIZUMI MONSTER ダブルファンドライヤー KHD-W740
- 9.Nobby by TESCOM プロテクトイオンドライヤー NIB3001
- 8.TESCOM NB4100 マイナスイオンドライヤー
- 7.SHARP プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX3
- 6.Panasonic ナノケア EH-NA0J
- 5.Holistic Cures ドライヤー Rp.
- 4.ReFa ビューテック ドライヤー PRO RE-AB02A
- 3.Dyson Supersonic ヘアドライヤー HD08
- 2.LUMIELINA レプロナイザー 7D Plus
- 1.KINUJO ドライヤー KH201/KH202
- ドライヤーのおすすめの使い方は?
- ドライヤーに関するよくあるQ&A
- まとめ
ドライヤーのおすすめの選び方は?
速乾性を決める「風量」と「風圧」
ドライヤー選びで最も重視すべきは、速乾性を左右する「風量」と「風圧」です。
髪は濡れている時間が長いほどキューティクルが開き、ダメージを受けやすく無防備な状態になります。
そのため、強力な風で水分を素早く吹き飛ばし、髪が濡れている時間を短縮することがヘアケアの基本となります。
高温の熱に頼って乾かすのではなく、パワフルな風の力で乾かすことで髪と頭皮への熱ダメージを最小限に抑え、結果的に艶のある健康的な髪を保つことができるのです。
具体的には、風量のスペックを示す「㎥/分」という単位が1.5以上のモデルや、高効率な「ブラシレスDCモーター」を搭載した製品はパワフルな風が期待できるでしょう。
美髪を目指すなら、まずは速乾性を生み出すパワフルな風を備えたドライヤーを選ぶことが最も重要なポイントです。
髪を守る「ダメージケア機能」
美しい髪を維持するためには、高度な「ダメージケア機能」を備えているかが重要な選択基準となります。
100℃を超えるような高温の風は、髪のタンパク質を熱変性させ、パサつきやごわつき、枝毛といったダメージの直接的な原因になります。
特に、髪の大部分が乾いた後のオーバードライ(乾かしすぎ)は深刻なダメージにつながります。
髪の状態に合わせて温度を細かく設定できる機能や、60℃以下の低温モード、髪の表面温度を検知して自動で風の温度を調整してくれるインテリジェントな機能は、これらのダメージを防ぐために非常に有効です。
また、マイナスイオン搭載モデルは、静電気を抑制し、髪のまとまりや手触りを向上させる効果が期待できます。
したがって、髪をいたわりながら乾かすために、高度な温度調節機能などのダメージケア機能を持つドライヤーを選びましょう。
毎日の使いやすさを左右する「本体の重量」と「操作性」
毎日快適にヘアドライを行うためには、ドライヤー本体の「重量」と「操作性」を確認することが非常に重要です。
ドライヤーは髪を乾かし終えるまで数分間、腕を上げたままの状態で使用します。
本体が重すぎると腕や肩が疲れやすく、毎日のドライ作業が苦痛に感じられたり、雑になったりする原因になりかねません。
特にロングヘアの方や毛量の多い方は、軽量なモデルを選ぶことで日々の負担が大きく軽減されます。
目安として500g以下のモデルは比較的軽量といえるでしょう。可能であれば実際に手に持ち、グリップの握りやすさや全体の重心バランスを確認するのが理想です。
また、温度や風量を切り替えるスイッチが、片手で直感的に操作できるかも大切なチェックポイントです。
よって、機能面だけでなく、自分がストレスなく扱えるドライヤーを選ぶことが、丁寧なヘアケアを継続する秘訣です。
ドライヤーのおすすめ12選
今回のランキングは、速乾性・ダメージ軽減を軸に、操作性・耐久性・口コミの5項目で総合評価。独自の重み付けで専門的な視点から順位付けしました。
評価項目 | 評価内容 | 重み付け率 |
---|---|---|
速乾性 | 公称風量・風速、温度センサー制御など。 | 30% |
髪へのダメージ軽減機能 | イオン/遠赤外線/自動温冷切替など。 | 30% |
操作性・重量 | 軽さ、グリップバランス、ノズル交換性。 | 15% |
耐久性・プロ仕様設計 | モーター寿命、フィルター着脱、コード長など。 | 15% |
レビュー・口コミ評価 | 楽天市場レビューと美容師コミュニティでの評判。 | 10% |
それではいよいよ、美容師おすすめのドライヤーを12選ご紹介していきます。どんなドライヤーがあるか気になるときは、ぜひチェックしてみてください。
12.YA-MAN リフトドライヤー HC20
速乾性 | 2.2 m³/分・低温速乾 |
ダメージ軽減機能 | 遠赤外線+EMS 頭皮リフトヘッド |
重量・操作性 | 414 g/頭皮アタッチメント付 |
YA-MAN リフトドライヤー HC20の特徴
美顔器技術を応用し、付属リフトヘッドで EMS 振動を与えながら乾かせるユニーク機。遠赤低温設計でオーバードライを防ぎつつ 2.2 m³/分の大風量を確保し、速乾と保湿を両立します。本体 414 g と軽量で手の小さいスタッフでも扱いやすく、フェイス・スカルプ両モードを搭載。ドライヤー時間をヘッドスパ&リフトケアへ転換できるため、付加価値メニューとして頭皮ケアを強化したいサロンで導入が進んでいます。
- ヘッドスパや頭皮ケアを拡充したいサロン
- 顧客に“ながら美容”を提案したい美容師
- 軽量機で腕負担を減らしたいフリーランス
11.SALONIA スピーディー イオンドライヤー
速乾性 | 2.3 m³/分/1000 W |
ダメージ軽減機能 | マイナスイオン放出 |
重量・操作性 | 495 g/折りたたみ可 |
SALONIA スピーディー イオンドライヤーの特徴
折りたたみ式ながら 2.3 m³/分 の大風量で肩下ロングでも約 5 分で 8 割乾燥。約 80 ℃ のケア温風とマイナスイオンで静電気を抑え、ツヤを維持します。価格は 6,000 円前後とリーズナブルで、サロンのセルフブロー席や待合スペースの予備機に最適。軽量&シンプル操作で顧客の店販アイテムとしても回転率が高いモデルです。
- サブ機やセルフブロー用の低コスト機を探すサロン
- 来店客に手軽な店販商品を提案したい美容師
- 旅行やジム用に折りたたみドライヤーを勧めたい顧客
10.KOIZUMI MONSTER ダブルファンドライヤー KHD-W740
速乾性 | ダブルファン 2.0 m³/分 |
ダメージ軽減機能 | マイナスイオン×3・スカルプモード |
重量・操作性 | 665 g/5 段階風量 |
KOIZUMI MONSTER ダブルファンドライヤー KHD-W740の特徴
2 基ファンの“モンスター級”大風量でロングヘアも面で乾かし、下地づくりを短縮。温度 3 段階×風量 5 段階で根元だけ高温・毛先は中温と細かな調整が可能です。マイナスイオン発生子を 3 カ所に配置し静電気を抑制。フィルターはワンタッチ着脱でメンテも簡単。強風量かつ低価格のため、ブリーチ施術後の乾燥時間短縮やサロンのサブ機として重宝されます。
- 強風量で毛量の多い顧客を効率的に施術したい美容師
- コストを抑えて複数台導入したい経営者
- ブリーチ施術後のタイムロスを削減したいサロン
9.Nobby by TESCOM プロテクトイオンドライヤー NIB3001
速乾性 | 1.9 m³/分/1,200 W |
ダメージ軽減機能 | プロテクトイオン+遠赤ヒーター |
重量・操作性 | 540 g/3 m コード |
Nobby by TESCOM プロテクトイオンドライヤー NIB3001の特徴
プラスとマイナスを同時放出するプロテクトイオンで静電気を抑制し、遠赤セラミックヒーターが内部から温めるため表面温度を抑えつつ速乾。BOOST/TURBO/SET の 3 段階風量と温冷自動切替を装備し、ハンズフリー用スタンドも同梱。ブラシレスモーター採用で従来比約 4 倍の寿命を実現し、5 年使用を視野に入れた投資が可能です。
- 耐久性高い中価格帯を求める独立開業サロン
- セルフブロー席にハンズフリースタンドを置きたい店舗
- 温冷自動切替で質感変化を演出したい美容師
8.TESCOM NB4100 マイナスイオンドライヤー
速乾性 | 2.0 m³/分/1,400 W |
ダメージ軽減機能 | マイナスイオン 1,000 万個/cm³ |
重量・操作性 | 670 g/3 m ロングコード |
TESCOM NB4100 マイナスイオンドライヤーの特徴
業務用の定番 NB シリーズ最新モデル。ブラシレス DC モーターと新ファンにより風圧・風速を大幅強化し、速乾と耐久性を両立。フィルターは水洗い可能なカートリッジ式でメンテが容易。3 m コードとフック付属で取り回し良好。導入コストを抑えつつ複数台配備したい中〜大規模サロンに最適なコスパモデルです。
- 席数が多いサロンで一括導入したい経営者
- 耐久性重視で短期買い替えを避けたい方
- ベテラン・アシスタント問わず扱いやすい機種を探す方
7.SHARP プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX3
速乾性 | “ドレープフロー”1.8 m³/分 |
ダメージ軽減機能 | 高濃度プラズマクラスター |
重量・操作性 | 600 g/センターシフト設計 |
SHARP プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX3の特徴
2 方向ノズルから髪を挟むように風を当てる「ドレープフロー」で根元へ効率的に温風を届け、乾燥時間を大幅短縮。高濃度プラズマクラスターイオンが静電気抑制とキューティクル収斂を同時に行い、クセや広がりを抑えます。50 ℃ スカルプモードで頭皮ケア需要にも対応。マグネット式フィルターで清掃も楽なため、メンズカット専門店や衛生管理に厳しいサロンで高評価です。
- うねり・広がりを抑えたい顧客が多いサロン
- 頭皮ケアと速乾を両立したいメンズ席
- フィルター清掃をこまめに行いたい清潔志向の美容師
6.Panasonic ナノケア EH-NA0J
速乾性 | 1.6 m³/分/スマートセンシング |
ダメージ軽減機能 | 高浸透ナノイー+ミネラル |
重量・操作性 | 550 g/コンパクト静音設計 |
Panasonic ナノケア EH-NA0Jの特徴
周囲温度を検知して自動で風温を調整する「スマートセンシング」で地肌付近でも 60 ℃ 以下に抑えながら速乾。従来比 18 倍水分量の高浸透ナノイーが毛髪内部に浸透し、ブロー後の水分保持率を向上。ミネラルマイナスイオンがキューティクルを密着させ紫外線ダメージを抑えます。静音・コンパクト設計で客席での会話を妨げず、長時間営業でも快適に使用可能です。
- エイジング毛・ハイダメージ毛を扱うサロン
- 温風/冷風切替を自動化したいアシスタント
- 店販用に知名度の高い定番機を求める店舗
5.Holistic Cures ドライヤー Rp.
速乾性 | 1.7 m³/分/特殊ファン |
ダメージ軽減機能 | テラヘルツ波×3 モード |
重量・操作性 | 460 g/細軸グリップ |
Holistic Cures ドライヤー Rp.の特徴
“BLUE CLAY” セラミックを通したテラヘルツ波が水分分子を振動させ、低温でも短時間乾燥。AIRY / MOIST / CURE の 3 モードを切替えるだけで質感調整が容易です。トリートメント併用でキューティクルの閉じを促進し、手触り持続が高評価。保証 1.5 年と業務用レベルの耐久ヒンジで投資対効果も優秀。質感再現力を重視する美容師に人気のプレミアム機です。
- トリートメントメニューの効果を最大化したいサロン
- ダメージ毛でも低温でツヤを出したい美容師
- 軽量でグリップ細めを好む手の小さなスタッフ
4.ReFa ビューテック ドライヤー PRO RE-AB02A
速乾性 | 約 1.5 m³/分/センシングモード |
ダメージ軽減機能 | ハイドロイオン+プロセンシング |
重量・操作性 | 495 g/マット質感 |
ReFa ビューテック ドライヤー PRO RE-AB02Aの特徴
頭皮と毛先の表面温度を検知し温冷を自動切り替える「プロセンシング」でオーバードライを防止。ハイドロイオンがドライ中から微細なイオン水蒸気を生成し、しっとり柔らかな“レア髪”を実現します。軽量 495 g でハウジング剛性が高く、1 日 30 人のブローでも 2 年超使用に耐えたとのレビュー多数。質感調整にこだわる美容師の指名率が高い一台です。
- ブリーチ・ハイトーン客が多いサロン
- 温度管理を自動化しミスを減らしたい新人美容師
- 高単価トリートメントの効果を最大化したい方
3.Dyson Supersonic ヘアドライヤー HD08
速乾性 | 3.0 m³/分相当/高速 BLDC モーター |
ダメージ軽減機能 | インテリジェントヒートコントロール |
重量・操作性 | 720 g/モーター後部配置 |
Dyson Supersonic ヘアドライヤー HD08の特徴
11 万 rpm の高速 BLDC モーターが 3.0 m³/分 級の大風量を生成し、肩下ロングでも 3〜4 分でほぼ完全乾燥。ガラスビーズサーミスタが毎秒 20 回温度を計測し 150 ℃ を超えないよう制御して熱損傷を回避します。磁力アタッチメント 5 種を瞬時に付替えられ、ブロー・カール・ディフューズまで多彩に対応。SNS 映えする未来的デザインで追加メニュー提案のフックにも最適です。
- SNS 映えする最新ギアで集客したい美容師
- 多機能ノズルでスタイリング幅を広げたい方
- カラー・縮毛矯正後に素早く温度を下げたいサロン
2.LUMIELINA レプロナイザー 7D Plus
速乾性 | 1.4 m³/分/集中ノズル |
ダメージ軽減機能 | バイオプログラミング 7D |
重量・操作性 | 750 g/静音設計 |
LUMIELINA レプロナイザー 7D Plusの特徴
独自コイルが発生させる特定周波の電磁場でタンパク質水和を促し、乾かすほど潤う“バイオプログラミング 7D”を実現。キューティクルを閉じながら内部水分を保持し、ブロー直後の水分保持率は同社従来比約 20 %向上。静音性は −3 dB でラグジュアリー空間を損なわず、100–240 V 対応で海外講習にも持参可。髪質改善メニューの単価アップと店販粗利を同時に叶える“神ドライヤー”としてハイエンドサロンで指名導入が続出しています。
- 髪質改善・ケアブリーチの単価を上げたいサロン
- ラグジュアリーな静音環境を演出したい店舗
- 海外ロケや出張講習が多い美容師
1.KINUJO ドライヤー KH201/KH202

速乾性 | 2.2 m³/分/超軽量 350 g |
ダメージ軽減機能 | シルク遠赤+マイクロイオン |
重量・操作性 | 350 g/折りたたみ・メモリー機能 |
KINUJO ドライヤー KH201/KH202の特徴
シルク由来セラミックヒーターが遠赤外線を放射し、表面温度を抑えつつ内部から均一に加温。濡れた髪を素早く蒸発させながらキューティクルの収斂効果で自然なツヤを実現します。超軽量 350 g は業務用トップクラスの軽さで、長時間の連続ブローでも肩・首への負担を大幅軽減。温風 100/80/60 ℃ に 37 ℃ スカルプ・COOL を加えた 5 モード、さらにメモリー機能で前回設定を保持し施術効率を高めます。携帯性も高く、出張ブライダルや講習会に持参する美容師から絶大な支持を得ています。
- ロングヘアでも素早く乾かしたい
- 軽くて手首が疲れにくいドライヤーを探している
- 旅行や出張先でもサロン級の仕上がりが欲しい人
ドライヤーのおすすめの使い方は?
ドライヤーをかける前の準備が重要
ドライヤーの効果を最大限に引き出すには、まず丁寧なタオルドライが不可欠です。
髪をゴシゴシと擦るのではなく、吸水性の高いタオルで頭皮の水分を優しくマッサージするように拭き取り、髪の毛はタオルで挟み込んでポンポンと軽く叩くように水分を吸収させます。
これにより、ドライヤーを当てる時間を大幅に短縮でき、熱による髪へのダメージを最小限に抑えられます。
また、ドライヤーの熱から髪を守るため、洗い流さないトリートメントを髪の中間から毛先にかけてなじませておくと、さらに効果的です。
乾かす順番は根元から毛先へ
ヘアドライの基本は、最も乾きにくい根元から始めることです。
毛先から乾かし始めると、乾きやすい毛先が必要以上に乾いてしまい根元が乾く頃にはオーバードライ状態でパサつきの原因となります。
まずは髪全体に指を通しながら、頭皮を乾かすようなイメージで根元中心に温風を当てていきます。ドライヤーは常に軽く振りながら、熱が一箇所に集中しないように注意しましょう。
全体の根元が8割ほど乾いたら、次に髪の中間、そして最後に毛先へと乾かす場所を移していくのが正しい順番です。
ドライヤーと髪の適切な距離と角度
髪への熱ダメージを防ぎ、艶やかな仕上がりを目指すためには、ドライヤーの距離と角度が重要になります。
ドライヤーの吹き出し口は、髪から15センチから20センチほど離して使用するのが基本です。近すぎると熱で髪や頭皮を傷める原因になります。
また、髪の表面にあるキューティクルの流れに沿って、風を上から下へ、つまり根元から毛先に向かって当てるように意識します。
下から風を当てるとキューティクルが逆立ってしまい、うねりやパさつきにつながるため注意が必要です。
温風と冷風を使い分けてスタイルを固定する
多くのドライヤーに搭載されている温風と冷風機能は、それぞれに大切な役割があります。
まず温風で髪全体の8割から9割を目安に乾かしていきます。
髪は温められると形が変わりやすく、冷えるときにその形が固定される性質があります。この性質を利用し、全体が乾いたら冷風に切り替えて髪の熱を取り除きます。
これにより開いたままのキューティクルが引き締まり、髪に艶が生まれるとともに、セットしたヘアスタイルが長時間崩れにくくなります。
このひと手間が、仕上がりの美しさを大きく左右します。
ドライヤーに関するよくあるQ&A
- Q高いドライヤーと安いドライヤーの決定的な違いは何ですか?
- A
主な違いは「モーターの性能」「温度コントロール機能」「付加価値のある機能」の3点です。高価なドライヤーは、パワフルな風を効率的に生み出す高性能モーター(ブラシレスDCモーターなど)を搭載しており、速乾性に優れています。また、髪の表面温度をセンサーで検知して自動で温度を調整する機能や、高度なマイナスイオン技術など、髪へのダメージを極限まで抑える工夫が施されています。これらの違いが、仕上がりの艶やまとまり、手触りの差として現れます。
- Q自然乾燥とドライヤーで乾かすのは、どちらが髪に良いですか?
- A
結論として、ドライヤーを使って正しく乾かす方が髪と頭皮の健康にとって良いです。髪は濡れている間、表面のキューティクルが開いて非常にデリケートな状態にあります。自然乾燥で長時間放置すると、キューティクルが無防備なままで摩擦などのダメージを受けやすくなるほか、頭皮で雑菌が繁殖して臭いやかゆみの原因になることもあります。ドライヤーで素早く根元から乾かし、キューティクルを整えることが美髪を保つ秘訣です。
- Qマイナスイオンに本当に効果はありますか?
- A
はい、効果は期待できます。多くの髪のダメージや広がりの一因は、プラスの静電気です。マイナスイオンは、このプラスの電気を中和することで静電気の発生を抑制し、髪の広がりやパサつきを抑えてまとまりやすい状態へと導きます。また、空気中の微細な水分を髪に引き寄せてコーティングし、潤いと艶を与える効果もあるとされています。効果の体感には個人差がありますが、現在のヘアケアにおいて有効な機能の一つと考えられています。
- Qドライヤーの冷風(クールモード)はいつ使えばいいのですか?
- A
冷風は、主にスタイリングの仕上げに使うのが最も効果的です。髪はタンパク質でできており、温めると形が変えやすくなり、冷えるとその形で固定される性質があります。温風で髪全体の8割から9割を乾かした後、仕上げに冷風を全体に当てることで、開いたキューティクルがキュッと引き締まり、髪に艶が生まれます。同時に、セットしたヘアスタイルが格段に長持ちするようになりますので、朝のスタイリングのキープ力を高めたい時にぜひお試しください。
- Qドライヤーの寿命や買い替えのサインを教えてください。
- A
ドライヤーの寿命はモーターの種類や使用頻度により異なりますが、一般的な家庭用では3~5年が目安とされています。買い替えを検討すべきサインとしては、「使用中に焦げ臭い匂いがする」「以前より風が弱くなった、または温風が出にくくなった」「本体が異常なほど熱を持つ」「電源コードの付け根部分が熱い、または断線しかかっている」などが挙げられます。これらの症状は故障の前触れであり、安全上のリスクもあるため、速やかに使用を中止して新しい製品への買い替えをおすすめします。
まとめ
本記事では、美容師がおすすめするドライヤーを、プロの視点から選び方の基準、具体的なランキング、そして正しい使い方まで網羅的に解説しました。
速乾性を生む「風量」と髪を熱から守る「ダメージケア機能」が、美髪を目指す上での最も重要なポイントです。
どんなに優れたドライヤーも、正しい使い方と組み合わせることで真価を発揮します。
ご紹介したランキングや選び方を参考に、ご自身の髪質やライフスタイルに最適なパートナーを見つけ、ワンランク上のセルフケアをぜひ実現してください。
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