浄水型ウォーターサーバー徹底比較｜家族も安心PFAS対応人気5選と選び方【2025年最新】

手軽に美味しいお水を使いたいけれど、ボトルの手間やコストが気になる…。

そんなあなたに、水道水を賢く活用していつでも安心・安全なお水が使える浄水型ウォーターサーバーは、まさに理想的な選択肢です。

この記事では、浄水型ウォーターサーバーの基本的な仕組みやメリット・デメリットから、2025年最新のPFAS対応人気機種の徹底比較、そして後悔しないための賢い選び方のポイント、気になる費用や宅配型との違いまで、詳しく解説します。

• 浄水型ウォーターサーバーの基本とメリット・デメリット
• PFAS対応など人気5機種の徹底比較【2025年最新】
• 後悔しないための賢い選び方と設置タイプ別ポイント
• 宅配型との違いや気になる費用・月額料金

浄水型ウォーターサーバーとは？基本の仕組みを解説

浄水型ウォーターサーバーは、浄水器と従来のウォーターサーバーの良い点を組み合わせた製品です。

ご家庭の水道水をサーバー内部の高性能フィルターで丁寧にろ過し、そのお水を冷水や温水として提供する仕組みとなっています。

いつでも手軽に浄化された清潔なお湯や冷水を利用できる点が、浄水型ウォーターサーバーの大きな魅力です。

浄水型ウォーターサーバーには、水道水の取り込み方法によって、主に二つのタイプが存在します。

一つは「水道直結型」と呼ばれるタイプです。

水道直結型では、ご家庭の水道管に専門の業者が分岐用の部品を取り付け、サーバー本体と直接つなぎます。

水を使用した分だけ自動的に水道水が補充され、内蔵フィルターによってろ過される仕組みです。

常に新鮮なお水が供給される高い利便性がありますが、設置には専門の工事が必要となります。

もう一つは「水道水補充型（または給水タンク形）」と呼ばれるタイプです。

水道水補充型は、サーバー本体の上部や内部に備え付けられた給水タンクに、ご自身で水道水を注ぎ入れて使います。

特別な設置工事は不要で、電源コンセントがある場所なら基本的にどこにでも置ける手軽さが特徴です。

サーバー内部では、一般的なウォーターサーバーと同様の技術で、お水が冷却されたり加熱されたりします。

冷却機能には、冷蔵庫のようにコンプレッサーと冷媒ガスを活用して水を冷やす方式が主に採用されています。

一方で温水機能は、タンク内のお水を電気ヒーターで加熱し、設定された一定の温度に保つ仕組みで作動します。

従来の浄水器が持つ「お湯や冷水への温度調節ができない」「一度に使える水の量が限られることがある」といった点や、ボトル交換式のウォーターサーバーが抱える「重いボトルの注文・受け取り・交換・保管といった作業負担」「使用済みボトルのゴミ問題」「毎月の利用料金が高くなりがち」といった利用者の悩みを解決することを目指して開発されたのが、浄水型ウォーターサーバーなのです。

そのため、まさに双方の利点を兼ね備えた製品と言えます。

最初に「水道直結型」と「水道水補充型」のどちらのタイプを選ぶかは、設置の手間、月々の費用、置き場所の自由度、そして日々の使い勝手に直接関わる根本的な選択です。

ご自身の住環境や暮らしのスタイルをよく考えて、最適なタイプを見つけることが、快適なウォーターサーバーライフの第一歩となります。

水道直結型vs水道水補充型の違いと特徴【タイプ別解説】

浄水型ウォーターサーバーを選ぶ上で最初の大きな分岐点となるのが、「水道直結型」と「水道水補充型」のどちらを選ぶかです。

それぞれの特徴を理解し、ご自身の環境や使い方に合ったタイプを見極めましょう。

設置の手間、コスト、置き場所の自由度、日々の使い勝手に大きく影響する根本的な選択となります。

以下の表は、両タイプの主な違いをまとめたものです。

特徴	水道直結型	水道水補充型
メリット	・給水の手間なし (自動給水) ・常に新鮮な水を利用可能 ・安定した水質	・設置工事不要で手軽 ・置き場所の自由度が高い ・初期費用が比較的安い
デメリット	・初期設置工事が必要 (費用発生の場合あり) ・設置場所が水道付近に限定 ・ホースが邪魔になる可能性 ・引っ越し時の再工事が必要	・手動での給水作業が必要 ・タンク容量による制約 (頻繁な補充の可能性) ・給水時の水こぼしのリスク
設置条件	・水道管への接続 (分岐水栓など) ・水栓形状の確認、場合により穴あけ工事 ・水道からの配管長制限あり	・電源コンセントがあれば基本的にどこでも可
適した利用シーン	・水の消費量が多い家庭、オフィス ・給水の手間を完全に無くしたい方 ・一度設置したらあまり動かさない方	・賃貸住宅にお住まいの方 ・引っ越しが多い方 ・設置場所を自由に選びたい方 ・工事を避けたい方
工事の有無	有り (専門業者による)	無し (基本的にコンセントに差すだけ)
設置場所の制限	水道管の近くに限定	比較的自由 (電源があればOK)
給水の手間	自動給水のため、手間なし	手動でタンクに補充が必要
月額料金の傾向	定額制。サーバーレンタル料にサービス料が含まれることが多い。大量使用時は割安になることも	定額制。サーバーレンタル料が直結型より若干安い場合がある
どちらを選ぶべきかの判断基準	利便性・自動化を最優先するなら直結型。	設置の自由度・手軽さ・初期費用を抑えたいなら補充型。

各項目の詳細を説明します。

設置工事について、水道直結型は専門業者による設置工事が必須です。

キッチンのシンク下などの水道管から分岐させ、サーバーまでチューブで接続します。

工事費用は無料の場合から1万円程度かかるケースがあり、作業時間は通常1時間から1時間半程度です。

賃貸物件の場合は、穴あけ工事が必要になる可能性もあるため、事前に大家さんや管理会社への確認が不可欠となります。

一方、水道水補充型は工事が一切不要で、届いたその日からコンセントに繋ぐだけで使用開始できます。

この設置の手軽さは、特に賃貸住宅にお住まいの方や、工事に抵抗がある方にとって大きなメリットです。

給水の手間と設置場所に関して、水道直結型は一度設置すれば給水の手間が一切かからず、常に自動で水が補充されるため、「手間をかけたくない」というニーズに完全に応えます。

しかし、設置場所は水道管の近くに限られます。

対照的に、水道水補充型は電源さえあればリビングや寝室など、好きな場所に設置できる高い柔軟性が魅力です。

ただし、タンクの水がなくなると手動で補充する必要があり、タンク容量は3Lから6L程度のものが一般的です。

水の消費量が多いご家庭では、補充頻度が高くなる可能性があります。

コスト面では、月額料金はどちらのタイプも定額制が主流で、サーバーレンタル料、フィルター代、メンテナンス代が含まれていることが多いです。

水道水補充型の方が若干レンタル料が安い傾向にあります。

水道直結型は初期工事費用がかかる場合がある点を考慮に入れる必要があります。

以上のことから、水道直結型は「設置後の完全な自動化と利便性」を重視する方に、水道水補充型は「設置の手軽さと場所の自由度」を重視する方にそれぞれ向いています。

ご自身のライフスタイルや住環境、何を最も重視するかを明確にすると、最適なタイプを選定できます。

浄水型ウォーターサーバーのメリット

浄水型ウォーターサーバーは、従来のウォーターサーバーやペットボトル水と比較して、多くの魅力的な利点があります。

日々の暮らしをより快適で経済的に、そして環境にも優しくする可能性を秘めています。

これらのメリットを理解することで、なぜ多くの方が浄水型を選んでいるのかが見えてくるはずです。

浄水型ウォーターサーバーがもたらす主な利点は、利便性の向上、コスト削減、環境負荷の軽減、そして設置場所の自由度の高さです。

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

ボトル交換不要による利便性向上

浄水型ウォーターサーバーを選ぶ最大のメリットは、重たいウォーターボトルの交換作業から解放される点です。

一般的な宅配水ボトルは12kg以上にもなり、交換時には持ち上げてセットする必要があるため、特に女性や高齢者にとっては大きな負担でした 5。

浄水型であれば、水道水を直接利用するため、ボトルの注文、受け取り、保管、そして空ボトルの処理といった一連の手間が一切不要になります 6。

この手間の削減は、日々の生活の質を大きく向上させる要素となるでしょう。

定額制による使い放題とコスト削減効果

多くの浄水型ウォーターサーバーは、月額定額制を採用しているため、お水の使用量を気にすることなく使える点が魅力です 6。

サーバーレンタル料、フィルター代、メンテナンス費用などが月額料金に含まれている場合が多く、別途かかるのはごくわずかな水道代と電気代のみです 14。

そのため、飲用はもちろん、お米を研ぐ際や料理など、生活の様々な場面で気兼ねなくたっぷりときれいな水を使えます 8。

比較ポイント	浄水型ウォーターサーバー（定額制）	宅配型ウォーターサーバー（従量課金制）
料金体系	月額固定	使った分だけ（注文ノルマありの場合も）
利用量の変動	料金ほぼ一定	料金変動
コストメリット	水の消費が多い家庭で顕著	水の消費が少ない場合は調整しやすい

ある試算では、月48Lの水を使用する家庭で、ボトル式ウォーターサーバーと比較して年間5万円以上もお得になるという結果も出ており 8、経済的なメリットは明白です。

ゴミの削減と環境負荷軽減

浄水型ウォーターサーバーは、プラスチックボトルの使用を大幅に削減できるため、環境に優しい選択肢と言えます 3。

ペットボトルや宅配水ボトルの製造、輸送、廃棄には多くのエネルギーが消費され、CO2排出やプラスチックごみ問題の一因となっています 6。

地球環境への配慮を考える方にとって、ゴミが出ない浄水型ウォーターサーバーは魅力的なポイントになるでしょう。

保管スペース不要による設置自由度

宅配水ボトルの場合、未使用のボトルと使用済みの空ボトルを保管するためのスペースが必要でしたが、浄水型ウォーターサーバーなら、このボトル保管スペースが一切不要になる点が大きな利点です 5, 7。

サーバー本体の設置スペースだけで済むため、特に都市部の限られた住空間でもスッキリと設置できます 11。

水道水補充型であれば、コンセントさえあればキッチンに限らずリビングなど好きな場所に置ける自由度の高さも魅力です 1。

部屋のスペースを有効活用したい方や、インテリアにこだわりたい方にとって、このメリットは大きな決め手となります。

浄水型ウォーターサーバーのデメリット

多くのメリットがある浄水型ウォーターサーバーですが、導入を検討する際にはいくつかの注意すべき点が存在します。

ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせて、後悔のない選択をしましょう。

天然水との味の違い

浄水型ウォーターサーバーの水は、水道水を高性能フィルターでろ過して作られます。

そのため、残留塩素や不純物は効果的に除去されますが、特定の採水地の天然水が持つ独特の風味や豊かなミネラルバランスとは異なります。

例えば、市販されている天然水には、カルシウムやマグネシウムといった多様なミネラルが1リットルあたり数十mgから数百mg含まれており、これらが複雑な味わいを生み出しています。

浄水型サーバーの水は、水道水由来のミネラルは一部残るものの、特定のミネラルウォーター特有の味を好む方には、少し物足りなく感じられるかもしれません。

「お水の味や成分には強いこだわりがある」という方や、「特定の天然水の味が好き」という方は、この点を考慮する必要があります。

定期的なフィルター交換の必要性

浄水型ウォーターサーバーの性能を保ち、常に安全でおいしい水を利用するためには、定期的なフィルター交換が絶対に必要です。

フィルターの交換目安は、機種やご家庭での使用量によって異なりますが、一般的には半年に1回から1年に1回程度とされています。

多くのメーカーでは月額料金にフィルター代が含まれており、交換時期になると新しいフィルターが送られてきますが、交換作業自体はご自身で行う必要があります。

項目	内容
交換の必要性	浄水性能の維持、衛生状態の確保
交換目安	半年～1年に1回程度 (機種・使用量により変動)
入手方法	定期配送 (月額料金に含まれる場合が多い)
交換作業	利用者自身 (手間に感じる可能性あり)
交換を怠った場合	ろ過性能低下、味・衛生面への影響、サーバー故障リスク

交換作業自体はそれほど難しくありませんが、この手間をどう感じるか、また交換を忘れてしまうと水の品質に直結するため、事前に認識しておくべきポイントです。

災害時の備蓄水としての限界

浄水型ウォーターサーバーは、水道水の供給と電力という2つのライフラインに依存して動作します。

そのため、地震や台風などの自然災害によって断水や停電が発生した場合、基本的に使用できなくなるという大きな限界があります。

宅配型のウォーターサーバーであれば、未開封のボトル（例えば12リットルボトル）をそのまま備蓄水として活用できますが、浄水型サーバーにはそのような機能は備わっていません。

これは、万が一の備えを重視する方にとっては、見過ごせないデメリットとなるでしょう。

日常の利便性と引き換えに、災害時の脆弱性があることを理解し、別途備蓄水を準備するなどの対策を考えておく必要があります。

直結型は初期設置工事が必要

水道直結型の浄水型ウォーターサーバーを選ぶ際には、ご家庭の水道管とサーバー本体を接続するための初期設置工事が必ず伴います。

この工事には、専門業者の手配や日時の調整、作業時の立ち会いが必要となり、場合によっては無料から1万円程度の工事費用が発生することもあります。

キッチンの形状や水栓の種類によっては、カウンターへの穴あけなど、わずかな加工が必要になることもあります。

項目	内容
工事の必要性	水道管とサーバーを接続
作業内容	分岐水栓の取り付け、配管
費用目安	無料～1万円程度 (メーカー・プランによる)
所要時間	60分～90分程度
追加作業の可能性	カウンター等への穴あけ (キッチン形状による)
賃貸物件の注意	事前の大家・管理会社への許可取得が望ましい

特に賃貸物件にお住まいの場合、原状回復の義務も考慮し、事前に大家さんや管理会社への確認が不可欠です。

この設置の手間や初期費用、賃貸物件での制約が、水道直結型を選ぶ上でのハードルとなることがあります。

宅配型・浄水型ウォーターサーバーを徹底比較

ウォーターサーバーを選ぶ上で、多くの方が「宅配型」と「浄水型」のどちらが自身の生活に適しているか、という点で深く考えることでしょう。

月額料金、日々の使い勝手、水の品質、メンテナンスの手間、そして万が一の災害時の対応力といった複数の観点から両者を丁寧に比較し、それぞれの特徴を明らかにします。

ご自身のライフスタイルや価値観に最も合う一台を見極めるためには、これらの違いをしっかりと把握することが何よりも大切です。

以下の表で、浄水型ウォーターサーバーと宅配型ウォーターサーバーの主な特徴を比較します。

比較項目	浄水型ウォーターサーバー	宅配型ウォーターサーバー
月額料金	サーバーレンタル料＋水道代＋電気代。多くは月額定額制（例：約3,000～4,000円台）。水の利用量が多くても料金はほぼ一定	サーバーレンタル料（無料の場合も）＋水ボトル代＋電気代。水ボトル代は消費量に応じて変動（例：天然水24Lで約4,000～5,000円台）。注文ノルマがある場合も
利便性	ボトル交換、注文、受け取り、保管、ゴミ捨ての手間なし。補充型はタンクへの給水作業が必要。直結型は初期工事が必要	水ボトルを自宅まで配送。重いボトルの交換作業が必要（約12kg）。ボトルの保管スペースが必要。空ボトルの処理が必要（ワンウェイ型はゴミ出し、リターナブル型は回収待ち）
水の品質・選択肢	水道水を高性能フィルターでろ過。塩素や不純物を除去、PFAS対応機種も増加。水道水由来のミネラルは残る場合あり。天然水のような特定の味や成分は選べない	天然水（特定の採水地のミネラルウォーター）やRO水（逆浸透膜でろ過した純水に近い水）など、水の種類を選択可能。味やミネラル成分にこだわりたい方向け
メンテナンス性	定期的なフィルター交換が必須（利用者自身または業者）。補充型は給水タンクの清掃が必要。機種により自動クリーン機能搭載（UV殺菌など）	サーバー本体の定期的な清掃（メーカーによるメンテナンスや、自己清掃機能付き機種も）。一部メーカーでは年1回サーバー交換を実施
災害対応力	断水・停電時には基本的に使用不可。備蓄水としての機能は期待できない	未開封のボトルを備蓄水として活用可能。停電時でも常温水が出せる機種も存在（コック式など）
年間コストシミュレーション	利用量が多いほど経済的（詳細は下記参照）	利用量に応じて変動（詳細は下記参照）
利用量別コストパフォーマンス	水の消費量が多いほど割安になる傾向	水の消費量が少ない場合は、注文ノルマのないプランやRO水を選ぶことでコスト抑制が可能
ライフスタイル別適性	水をたくさん使う家庭、料理にも気兼ねなく使いたい方。ボトルの手間を省きたい方。環境意識の高い方。月々のコストを安定させたい方	特定の天然水の味や成分にこだわりたい方。災害時の備蓄水を確保したい方。設置工事を避けたいが、補充の手間も避けたい方（ボトル交換は許容範囲）

次に、月間利用量別に年間の目安コストをシミュレーションします。

電気代は月額500円、浄水型の月額レンタル料を3,300円、宅配型の水代を12Lあたり2,000円（RO水と天然水の中間程度を想定）、宅配型のサーバーレンタル料を無料（注文ノルマ達成時）と仮定して計算しています。

月間利用量	浄水型ウォーターサーバー (補充型) 年間コスト	宅配型ウォーターサーバー 年間コスト
50L	(3,300円 + 500円) x 12 = 45,600円	(8,333円 + 500円) x 12 ≒ 106,000円※
100L	(3,300円 + 500円) x 12 = 45,600円	(16,667円 + 500円) x 12 ≒ 204,000円※
200L	(3,300円 + 500円) x 12 = 45,600円	(33,333円 + 500円) x 12 ≒ 400,000円※

※50Lを12Lボトル約4.17本、100Lを約8.33本、200Lを約16.67本として計算。実際はボトル単位での購入。

水道代は浄水型の場合、ごくわずかなためここでは考慮していません。

このシミュレーション結果からも、水をたくさん使用するご家庭ほど、浄水型ウォーターサーバーの方が年間のコストを抑えられる傾向にあることが分かります。

一人暮らしの方は、浄水型であれば毎月の注文ノルマがなく、ボトルの置き場所に困らない利点があります。

コンパクトな卓上型も選択肢に入るでしょう。

宅配型は天然水にこだわりがあり、消費量を管理できる場合に適します。

ファミリー世帯では、浄水型であれば飲み水、料理、赤ちゃんのミルク作りなど、気兼ねなく大量に水を使えるため経済的です。

宅配型は、お子さんのために特定の天然水を選びたい場合や、災害時の備えを重視するご家庭に向いています。

コストを最優先する方は、特に水の消費量が多い場合、浄水型がトータルコストを大幅に抑えることができます。

利便性を追求する方は、水道直結型の浄水型サーバーが給水の手間が一切なく便利です。

環境意識が高い方には、プラスチックボトルの消費を大幅に削減できる浄水型が適しています。

一方で、災害時の備えを重視する方は、未開封ボトルがそのまま備蓄水となる宅配型に安心感を覚えるでしょう。

宅配型ウォーターサーバーの「コスト」には、単に水代だけでなく、ボトルの受け取りや交換にかかる時間的・身体的負担、保管スペースの確保といった「見えないコスト」も含まれます。

これらの要素も総合的に比較検討することが、後悔しないサーバー選びの鍵となります。

おすすめ浄水型ウォーターサーバー5選【2025年最新】

数ある浄水型ウォーターサーバーの中から、本当にご自身やご家族に合った一台を選ぶことは、毎日の生活の質を向上させる上でとても大切です。

特に2025年の最新情報を踏まえ、気になるPFAS除去能力や使い勝手、コストなどを総合的に比較し、後悔しない最適な一台を見つけることが重要となります。

これからご紹介する5機種は、機能性、デザイン、月々の費用、そして最新の安全基準（PFAS除去対応など）を考慮して厳選しました。

それぞれの特徴をじっくり比較して、あなたのライフスタイルにぴったりの一台を見つけてください。

機種名	タイプ	月額料金目安(税込)	フィルター (主な除去物質数/PFAS対応)	タンク容量 (給水/冷/温 L)	本体サイズ (幅×奥×高 mm)	契約期間/解約金例
エブリィフレシャス mini	水道水補充型 (卓上)	¥3,300	高性能フィルター (46種/PFAS除去率99.9%以上)	3.3 / 0.8 / 0.9	250×295×470	3年 / ¥11,000～¥22,000
ウォータースタンド ピュアライフ	水道水補充型 (床置き)	¥3,300	静電吸着式＋活性炭 (21種/PFAS対応)	4.5 / (内部) / (内部)	260×422×1204	縛りなし / 解約金無料
ハミングウォーター flows	水道水補充型 (床置き)	¥3,300	2段階ろ過フィルター (26種/PFAS対応)	約4 / 1.5 / 1.3	260×370×1200	2年 / ¥16,500
Locca Slim-R	水道水補充型 (床置き/卓上)	¥2,580～	高性能フィルター (28～29種/PFAS対応)	Litta:3.0, SlimRⅡ:4.0 (機種による)	Litta:230×347×451 他	5年 / ¥10,000～¥50,000
楽水 ピュレスト	水道直結型 (床置き/卓上)	¥3,630～	標準:塩素等除去。オプション:ROフィルター (PFAS対応)	(直結) / 3.0 / 1.6 (機種による)	床置き:320×350×1050 他	3年 / 残月数×レンタル料40%

これらの機種はそれぞれに魅力的な特徴を持っています。

ご自身のライフスタイル、何を最も重視するか（コスト、機能、デザイン、契約の自由度など）を明確にして、最適な一台を選び出すことが満足への近道です。

エブリィフレシャス mini

エブリィフレシャス miniは、特に設置スペースが限られている都市部の住まいや、デザインにもこだわりたい一人暮らし・二人暮らしの方にとって、「ちょうどいい」コンパクトさと高い浄水性能を両立した卓上型サーバーです。

おしゃれなデザインは、キッチンのインテリアを損なうことなく、生活に馴染みます。

月額¥3,300という手頃な定額料金で利用でき、その小さなボディにはPFAS（有機フッ素化合物）を含む46種類もの物質を99.9%以上除去する高性能フィルターを搭載しています。

電気代もECOモード使用時には月額約¥453からと、お財布に優しい設計も嬉しいポイントとなります。

項目	詳細
タイプ	水道水補充型 (卓上)
月額料金目安	¥3,300 (税込)
フィルター	高性能フィルター：46種類の物質を除去、PFAS除去率99.9%以上
タンク容量	給水3.3L、冷水0.8L、温水0.9L
本体サイズ	幅250×奥行295×高さ470mm
契約期間/解約金	3年 / 1年未満:¥22,000、1年以上2年未満:¥16,500、2年以上3年未満:¥11,000
主な機能	ECOモード、UV殺菌機能、6段階温度設定（miniは冷水・温水・ECOモード）
2025年注目ポイント	高いPFAS除去能力、省エネ性能、デザイン性

このように、エブリィフレシャス miniはコンパクトでありながら、妥協のない浄水能力と洗練されたデザインを備えています。

スペースが限られている方や、安全性を特に重視する少人数のご家庭にとって、日々の暮らしを豊かにする魅力的な選択肢となるでしょう。

ウォータースタンド ピュアライフ

ウォータースタンド ピュアライフは、ウォーターサーバーの導入を検討しているけれど契約期間の縛りが気になる、という方に嬉しい「導入のしやすさ」と、高いフィルター性能、そして充実した衛生機能を兼ね備えたバランスの良い機種と言えます。

初めてウォーターサーバーを利用する方でも、気軽に試せる点が大きな特徴です。

月額¥3,300で利用可能で、PFASにもしっかりと対応した高性能フィルターが、JIS規格の17項目に加えてJWPAS規格の4項目、合計21種類の物質を除去します。

さらに、注ぎ口と内部タンクのUV殺菌機能を搭載しており、衛生面でも安心感が高い設計となっています。

項目	詳細
タイプ	水道水補充型 (床置き)
月額料金目安	¥3,300 (税込)
フィルター	静電吸着式フィルター＋活性炭：21物質（JIS17項目+JWPAS4項目）を除去、PFAS対応
タンク容量	4.5L
本体サイズ	幅260×奥行422×高さ1204mm
契約期間/解約金	縛りなし / 解約金無料
主な機能	UV殺菌機能（注ぎ口・内部）、3段階温度設定（冷水・温水・常温水）、3段階抽出量設定、ECOモード
2025年注目ポイント	契約期間縛りなしの導入しやすさ、PFAS対応、注ぎ口UV殺菌、3色のカラーバリエーション

ウォータースタンド ピュアライフは、契約の自由度に加え、十分な浄水能力と衛生機能を備えています。

ウォーターサーバーの導入を迷っている方や、安心して長く使える製品を探している方にとって、試しやすい心強い選択肢となるでしょう。

ハミングウォーター flows

ハミングウォーター flowsは、ご家族みんなで毎日たっぷりとお水を使いたい、特に飲用だけでなく料理にも浄水を積極的に活用したいというニーズに応える「大容量・多機能性」と、万が一の災害時にも対応できる安心感を備えた機種です。

日々の使い勝手の良さが光ります。

月額¥3,300で利用でき、PFASを含む気になる26種類の物質を除去する2段階ろ過フィルターを搭載しています。

冷水・温水に加えて便利な常温水も使え、さらに再加熱機能やUV殺菌ランプ、ECOモードも標準装備。

別売りの非常用電源ユニットを用意すれば、停電時でも常温水を取り出せる点は、災害への備えとしても心強い機能と言えます。

項目	詳細
タイプ	水道水補充型 (床置き)
月額料金目安	¥3,300 (税込)
フィルター	2段階ろ過フィルター（活性炭、中空糸膜など）：26物質を除去、PFAS対応
タンク容量	給水タンク 約4L、冷水1.5L、温水1.3L
本体サイズ	幅260×奥行370×高さ1200mm
契約期間/解約金	2年 / 2年未満:¥16,500
主な機能	3段階温度設定（冷水・温水・常温水）、再加熱機能、UV殺菌ランプ、ECOモード、チャイルドロックフリー機能、非常用電源ユニット対応（別売）
2025年注目ポイント	PFAS対応、多機能性（再加熱、常温水、UV殺菌）、非常時対応、大容量給水タンク

このようにハミングウォーター flowsは、豊富な機能と十分なタンク容量、そして災害時への対応力も魅力です。

水の消費量が多いご家庭や、飲用から料理まで幅広い用途で浄水を使いたいご家族にとって、日々の生活を支える頼もしい一台となるでしょう。

Locca Slim-R

Locca (ロッカ) シリーズの「Slim-R」は、ウォーターサーバーを導入したいけれど、とにかく月々のコストをできる限り抑えたい、でも浄水性能や基本的な機能は妥協したくない、という方に最適な「業界最安クラスの月額料金」を実現したコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

家計に優しいのが最大の魅力と言えます。

卓上型の「Litta（リッタ）」なら月額¥2,580から、床置き型の「Slim-RⅡ（スリムアールツー）」でも月額¥2,680からという非常に魅力的な価格設定でありながら、PFASを含む気になる28～29種類の不純物を除去する高性能フィルターを搭載しています。

UV殺菌機能やECOモードなど、毎日の安心と節約を助ける機能もしっかり備わっています。

項目	詳細
タイプ	水道水補充型 (Litta: 卓上 / Slim-RⅡ: 床置き)
月額料金目安	Litta: ¥2,580～、Slim-RⅡ: ¥2,680～ (税込)
フィルター	高性能フィルター：28～29種類の物質を除去、PFAS対応
タンク容量	Litta: 給水3.0L / Slim-RⅡ: 給水4.0L、冷水2.3L、温水1.8L
本体サイズ	Litta: 幅230×奥行347×高さ451mm / Slim-RⅡ(L): 幅270×奥行365×高さ1280mm
契約期間/解約金	5年 / 期間に応じて変動 (例: Slim-RⅡ 1年未満¥50,000、4年以上5年未満¥10,000)
主な機能	ECOモード、UV殺菌機能、チャイルドロック、再加熱機能（Slim-RⅡ）
2025年注目ポイント	圧倒的な低コスト、PFAS対応、UV殺菌、コンパクトな卓上タイプも選択可能

Locca Slim-Rは、業界でも屈指の低コストを実現しながら、十分な浄水能力と基本的な便利機能を搭載しています。

費用を最優先しつつも、安全性や日々の使い勝手を求める方にとって、非常に有力な候補となるでしょう。

ただし、契約期間が5年と長めである点には留意が必要です。

楽水 ピュレスト

楽水 ピュレストは、日々の給水作業の手間を完全に無くしたい、そして、より高いレベルの浄水性能を追求したいという方に最適な「水道直結型の利便性」と、オプションで選択可能な「ROろ過システム」が魅力の本格派サーバーです。

究極の使いやすさと安心を求める方におすすめします。

水道管から直接サーバーへ給水するため、タンクへの給水の手間が一切不要なのが最大のメリットとなります。

さらに、オプションのRO（逆浸透膜）フィルターを選択すれば、水道水中の不純物を分子レベルでほぼ完全に除去した純水に近い水を利用できます。

もちろんPFASの除去にも高い効果が期待でき、月額料金はプランにより¥3,630からとなっています。

項目	詳細
タイプ	水道直結型 (床置き/卓上、給水タンク型に変更も可)
月額料金目安	¥3,630～ (税込、プランによる)
フィルター	標準フィルター（セディメントカーボン、ウルトラフィルター、ポストカーボン）：塩素、鉛、トリハロメタン、ウイルス等を除去。ROろ過オプションあり、PFAS対応
タンク容量	標準(床置/卓上): 冷水3.0L、温水1.6L。給水タンクプラン時: 16L。大容量タイプあり
本体サイズ	床置き: 幅320×奥行350×高さ1050mm、卓上: 幅300×奥行400×高さ480mm
契約期間/解約金	3年 / 残り契約月数×レンタル料の40%
主な機能	多段階温度設定（冷水3段階、温水2段階）、エコモード、自動クリーン機能、タッチパネル操作
2025年注目ポイント	水道直結型の利便性、ROろ過選択可能、多機能性、給水タンク型にも変更可能

楽水 ピュレストは、水道直結による究極の利便性と、ROフィルターによる最高水準の浄水能力を求める方にとって、最適な選択肢の一つとなるでしょう。

初期設置工事や3年の契約期間は考慮すべき点ですが、それ以上の価値を感じるユーザーには、日々の安心と快適さを提供してくれるはずです。

失敗しない浄水型ウォーターサーバーの選び方

浄水型ウォーターサーバーを選ぶ際に後悔しないためには、ご自身のライフスタイルや重視するポイントを明確にし、それに合った製品を見極めることが最も重要です。

多種多様なモデルの中から最適な一台を見つけるのは簡単ではありません。

ここでは、ウォーターサーバー選びの際に特に押さえておきたい6つのポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

これらのポイントを比較検討することで、ご家庭にぴったりの一台が見つかるはずです。

設置タイプ

浄水型ウォーターサーバーの設置タイプは、大きく分けて「水道直結型」と「水道水補充型」の2種類です。

水道直結型は給水の手間が不要ですが初期工事が必要で、一方、水道水補充型は工事不要で手軽に設置できますが定期的な給水作業が求められるため、住環境や手間の許容度を考慮して選ぶことが大切です。

ご自宅の水道環境や、日々の使い勝手を想像しながら比較検討しましょう。

特徴	水道直結型	水道水補充型
メリット	給水の手間なし、常に新鮮な水を利用可能	工事不要、設置場所の自由度が高い、初期費用が比較的安い
デメリット	初期設置工事が必要、設置場所が水道付近に限定	手動での給水作業が必要、タンク容量による制約
おすすめな人	水の消費量が多い家庭、給水の手間を完全に無くしたい方	賃貸住宅の方、工事を避けたい方、設置場所を自由に選びたい方

ご自身の住環境、特に賃貸か持ち家か、また給水の手間をどれだけ許容できるかを検討し、最適な設置タイプを選択しましょう。

月額料金

浄水型ウォーターサーバーの月額料金は、一般的にサーバーレンタル料、フィルター代、メンテナンス代が含まれていますが、電気代や初期工事費は別途考慮する必要があります。

月額表示だけで判断せず、含まれるサービス内容や追加費用を細かく確認し、年間でかかるトータルコストを把握することが重要です。

例えば、多くの機種が月額3,000円台から4,000円台で提供されています。

項目	内容
月額料金に含まれることが多いもの	サーバーレンタル料、フィルター代、定期メンテナンス費用
別途かかる可能性のある費用	初期工事費（水道直結型の場合）、月々の電気代、事務手数料

表面的な月額料金だけでなく、長期的な視点で総費用を比較検討し、ご自身の予算に合ったプランを選びましょう。

浄水能力

浄水能力とは、サーバーに搭載されたフィルターが水道水からどれだけの種類の不純物を、どの程度除去できるかを示す性能のことです。

遊離残留塩素やトリハロメタンに加え、近年注目されるPFAS（有機フッ素化合物）の除去に対応しているかどうかが重要で、除去物質リストやフィルターの種類（活性炭、中空糸膜、RO膜など）を確認して選ぶ必要があります。

例えば、エブリィフレシャス miniはPFAS除去率99.9%以上を公表しており、高い安全性が期待できます。

フィルター種類	主な特徴	PFAS除去の目安
活性炭フィルター	塩素、カビ臭、トリハロメタンなどを吸着	対応製品あり、除去率は製品により異なる
中空糸膜フィルター	細菌、ニゴリなどを物理的にろ過、ミネラルは保持	除去は困難
RO膜（逆浸透膜）	ウイルスやPFAS含むほぼ全ての不純物を除去、純水に近い	高い除去効果が期待できる

ご家庭の水道水の水質や、特に除去したい物質（例えばPFAS）を考慮し、必要な浄水能力を持つフィルターを搭載した機種を選びましょう。

タンク容量

タンク容量は、特に水道水補充型サーバーにおいて一度に貯水できる水道水の量（給水タンク）と、サーバー内部で冷水・温水として保持できる量を指します。

給水タンクの容量は給水の頻度に直結し、家族構成や1日の水の使用量を考慮して選ぶことが重要です。

例えば、3人家族で飲用や料理にも使う場合、給水タンクは4L以上、冷水・温水タンクはそれぞれ合計で2.5L以上あると余裕を持って使用できます。

利用人数目安	給水タンク容量目安	冷水・温水タンク容量目安（合計）
1～2人	約2L～4L	約1.5L～2.5L
3～4人	約4L～6L	約2.5L～3.5L
4人以上	約5L以上	約3.0L以上

ご自身の飲用水の使用量だけでなく、料理への利用頻度なども考慮して、給水の手間と利便性のバランスが取れるタンク容量の機種を選びましょう。

デザイン性

ウォーターサーバーはリビングやキッチンなど常に目に入る家電製品であるため、お部屋の雰囲気やインテリアとの調和を考えたデザイン性も大切な選択基準となります。

設置スペースに合わせた床置き型か卓上型か、スリムでコンパクトなモデルか、さらには本体のカラーや質感がキッチンの雰囲気に合うかなどを考慮して選ぶことが満足度を高めます。

最近では、マットな質感や木目調を取り入れた製品も人気を集めています。

チェックポイント	具体例
サイズ・形状	床置き型（スリム、標準）、卓上型（コンパクト、キューブ）
カラー	ホワイト、ブラック、シルバー、ベージュ、木目調など
素材・質感	光沢仕上げ、マット仕上げ、樹脂製、ステンレス調など
操作パネル	ボタン式、タッチパネル式、ダイヤル式

毎日使うものだからこそ、機能性だけでなく、ご自身の好みやインテリアにマッチするデザインのウォーターサーバーを選び、心地よい空間を作りましょう。

契約条件

浄水型ウォーターサーバーの契約条件には、最低利用期間や解約金、保証内容などが含まれ、これらを契約前にしっかりと確認することが非常に重要です。

多くの機種で2年から5年程度の最低利用期間が設定されており、期間内に解約すると数万円単位の解約金が発生する場合があるため、特に注意が必要です。

例えば、契約から1年未満での解約時に2万円以上の費用がかかるケースも見られます。

確認すべき契約条件	内容・注意点
最低利用期間	一般的に2～5年。ご自身のライフプラン（転居の可能性など）を考慮して選択
解約金（違約金）	期間内解約時に発生。契約残期間や総支払額に応じて変動するため、具体的な金額を確認
支払い方法	クレジットカード限定の場合あり。利用可能な支払い方法を確認
保証・サポート体制	故障時の対応（無償修理範囲、有償の場合の費用）、メーカー保証期間、定期メンテナンス
フィルターの費用と配送	月額料金に含まれるか別途購入か、交換頻度、配送方法（定期、都度）

ご自身のライフプランや将来的な変化も考慮し、最低利用期間や解約金の条件を十分に理解した上で、無理のない契約内容のウォーターサーバーを選びましょう。

料金比較と年間コストシミュレーション

浄水型ウォーターサーバーを選ぶ上で、多くの方が気にされるのが「費用」です。

月額料金だけでなく、初期費用や日々の電気代まで含めた総合的なコストを把握することが、長期的に満足できる選択に繋がります。

浄水型ウォーターサーバーを利用する際にかかる主な費用は、以下の通りです。

• 初期費用: 水道直結型の場合は設置工事費（無料から10,000円程度）、水道水補充型の場合は基本的に無料（事務手数料が稀にかかる場合あり）。
• 月額料金: サーバーレンタル料にフィルター代やメンテナンス代が含まれることが多く、おおよそ2,500円から4,000円程度。
• 水道代: 使用した分だけ発生。1リットルあたり約0.24円と非常に安価で、年間コストへの影響は比較的小さいです。
• 電気代: 機種や使用状況で月額300円台後半から1,000円程度。省エネモード搭載機種で節約可能です。

実際に、浄水型ウォーターサーバーが他の水利用方法と比較してどの程度経済的なのか、月間利用量別に年間のトータルコストを試算しました。

• 浄水型サーバー（補充型）：月額レンタル料3,300円、電気代500円/月、初期費用なし
• 浄水型サーバー（直結型）：月額レンタル料3,800円、電気代500円/月、初期費用9,900円（3年契約で月割275円）
• 宅配型サーバー：水ボトル12L=2,000円（RO水と天然水の中間程度を想定）、サーバーレンタル無料、電気代800円/月
• ペットボトル購入：2L=120円（1L=60円）
• 蛇口直結型浄水器：本体4,000円（3年使用で月割約111円）、年間カートリッジ代6,000円（月割500円）
• 水道代は浄水型・蛇口直結型浄水器で微量にかかりますが、ここでは他の費用に比べて影響が小さいとして省略します。

水源タイプ	初期費用(※1)	月額サーバー等	月間50L利用時 年間コスト(※2)	月間100L利用時 年間コスト(※2)	月間200L利用時 年間コスト(※2)
浄水型（補充）	0円	3,300円 (レンタル) + 500円 (電気代) = 3,800円	45,600円	45,600円	45,600円
浄水型（直結）	275円 (工事費月割)	3,800円 (レンタル) + 500円 (電気代) = 4,300円	(4,300円+275円)x12 = 54,900円	(4,300円+275円)x12 = 54,900円	(4,300円+275円)x12 = 54,900円
宅配型	0円	(水代) + 800円 (電気代)	(8,333円+800円)x12 = 109,596円	(16,667円+800円)x12 = 210,004円	(33,333円+800円)x12 = 409,596円
ペットボトル購入	0円	(水代)	3,000円x12 = 36,000円	6,000円x12 = 72,000円	12,000円x12 = 144,000円
蛇口直結型浄水器	111円 (本体月割)	500円 (カートリッジ)	(111円+500円)x12 = 7,332円	(111円+500円)x12 = 7,332円	(111円+500円)x12 = 7,332円

※1 初期費用は3年間の使用を想定し月割りで加算（浄水型直結、蛇口直結型浄水器）
※2 水道代は別途微量にかかります。

宅配型の水代は50L=8,333円、100L=16,667円、200L=33,333円として計算

このシミュレーションから、利用量に応じたコストの傾向が見えてきます。

• 少量利用者（月間50L未満）:

蛇口直結型浄水器が最も低コストです。

ペットボトル購入も、手間を許容できれば比較的安価です。

浄水型ウォーターサーバーは、この利用量では割高になることがあります。

• 中量利用者（月間50L～100L）:

浄水型ウォーターサーバー、特に水道水補充型のコストメリットが出始めます。

ペットボトル購入よりも安価になり、宅配型と比較しても大幅に費用を抑えることが可能です。

• 多量利用者（月間100L以上）:

浄水型ウォーターサーバーが最も経済的です。

水の利用量が多ければ多いほど、宅配型との価格差は大きくなります。

料理にも気兼ねなく使いたいご家庭やオフィスでは、大きな節約効果を期待できます。

ウォーターサーバーの電気代は、見過ごされがちですが重要なランニングコストです。

機種によって消費電力は異なり、エコモードの有無や設定によっても変動します。

例えば、エブリィフレシャスは約360円/月からの電気代で利用できる機種があり、ViVi Waterも約330円/月からの省エネ性能の高い機種を提供しています。

年間コストを検討する際には、この電気代も考慮に入れることが大切です。

ご自身の水の利用量や求める利便性、水質へのこだわりによって、最適な水の利用方法は異なります。

浄水型ウォーターサーバーは、特に一定量以上の水を日常的に消費する方にとって、経済的なメリットが大きい選択肢と言えるでしょう。

浄水能力とフィルター性能の比較

浄水型ウォーターサーバーを選ぶ上で、水の味や安全性に直結する浄水能力とフィルター性能の確認は欠かせません。

フィルターはまさにサーバーの心臓部であり、その種類や構成によって除去できる不純物の種類や量が大きく異なります。

ご家庭の水道水の状況や、特に除去したい物質（例えば、近年注目されるPFASなど）があるのであれば、それに対応したフィルターを搭載した機種を選ぶことが安心に繋がります。

メーカー・機種名	フィルター構成例	主な除去物質数 (PFAS対応)	除去率目安 (PFAS)	フィルター交換頻度
エブリィフレシャス	不織布、活性炭、陽電荷フィルター、Omnisorb	46種 (PFAS含む)	99.9%以上	約12ヶ月
ウォータースタンド ピュアライフ	静電吸着式フィルター＋活性炭	21種 (JIS17+JWPAS4, PFAS含む)	メーカー確認	約6ヶ月
ハミングウォーター flows	2段階ろ過 (活性炭、中空糸膜など)	26種 (PFAS含む)	メーカー確認	約6ヶ月
Locca Slim-R	高性能フィルター	28～29種 (PFAS含む)	メーカー確認	約9ヶ月
楽水 ピュレスト	標準: セディメントカーボン, UF膜, ポストカーボン オプション: RO膜	標準: 塩素,鉛,THM,ウイルス等 RO: ほぼ全ての不純物 (PFAS含む)	RO: 99.9%以上	6～24ヶ月(種類による)

PFAS（有機フッ素化合物）への対応について

近年、一部地域の水道水から検出され問題となっているPFAS（有機フッ素化合物）への対応は、浄水型ウォーターサーバー選びの重要なポイントです。

PFASは自然界で分解されにくく、人体への蓄積も懸念される物質群を指します。

上記表の通り、エブリィフレシャスをはじめ、多くの機種がPFAS除去に対応したフィルターを採用しています。

特に小さなお子様がいるご家庭や、健康意識の高い方は、このPFAS除去能力を必ず確認すると良いでしょう。

主なフィルターの種類と特徴

浄水型ウォーターサーバーに使用される代表的なフィルターには、それぞれ得意な除去対象物質や特徴があります。

1. 活性炭フィルター

ヤシ殻炭などを原料とし、多数の微細な孔を持つフィルターです。

この孔が水道水中の遊離残留塩素、カルキ臭、カビ臭（2-MIB）、トリハロメタン、農薬（CAT）などの有機物や臭気成分を吸着して取り除きます。

水の味や臭いを大幅に改善し、比較的安価な点がメリットです。

PFAS除去にも一定の効果があります。

一方で、細菌やウイルス、重金属（一部特殊なものを除く）、ミネラル以外の無機塩類の除去は苦手です。

吸着能力に限界があるため定期的な交換が必要です。

1. 中空糸膜フィルター

マカロニのようなストロー状の繊維の側面に、0.01～0.1マイクロメートル程度の微細な孔が無数に開いており、この孔を水が通過する際に、孔よりも大きな粒子（赤サビ、ニゴリ、一般細菌、カビ、マイクロプラスチックなど）を物理的にろ過します。

水のおいしさの元となるミネラル分はそのまま通し、細菌や濁りなどを除去できる点がメリットです。

しかし、ウイルスや、水に溶け込んでいる塩素、重金属イオン、PFASなどの化学物質は除去できません。

目詰まりしやすいという特性もあります。

1. RO膜（逆浸透膜）フィルター

0.0001マイクロメートル（1ナノメートル）という極めて微細な孔を持つ半透膜に圧力をかけ、水分子以外のほぼ全ての不純物を分離・除去します。

純水に近い水を生成できる点が特徴です。

ウイルス、細菌、重金属、農薬、ダイオキシン、放射性物質、そしてPFASなど、広範囲の有害物質に対して極めて高い除去能力を発揮します。

ただし、水中のミネラル分も除去してしまうため、水の味が無味に感じられることがあります。

ろ過に時間がかかり、生成水1に対して数倍の排水が出る場合があります。

フィルターが高価で、交換やメンテナンスも専門知識が必要な場合があります。

フィルター性能を評価する際は、単純に除去できる物質の数が多いかどうかだけでなく、ご自身やご家族が何を最も重視するか（特定の物質の除去、水の味、ミネラルの有無など）を明確にすることが大切です。

その上で、各フィルターの特性を理解し、除去率、フィルターの交換頻度やコストなども総合的に比較検討して、最適な一台を選びましょう。

タイプ別設置・メンテナンスガイド

浄水型ウォーターサーバーを毎日気持ちよく、そして長く使い続けるためには、お使いのタイプに合わせた正しい設置と、こまめなメンテナンスが何よりも大切です。

それぞれのタイプで設置方法やお手入れのポイントが異なりますので、しっかり確認しておきましょう。

水道直結型：設置の流れと注意点

水道直結型ウォーターサーバーとは、ご家庭の水道管に専門業者が分岐パーツを取り付け、サーバー本体と直接接続するタイプです。

設置工事は専門の業者によって行われ、多くの場合、60分から90分程度で完了します。

費用は無料から1万円程度かかる場合があり、契約前に確認が必要です。

キッチンのシンク下などにある既存の水道管を利用するため、見た目もスッキリし、一度設置すれば給水の手間が一切なくなるのが大きなメリットです。

水道水補充型：手軽な設置と日々の給水

水道水補充型ウォーターサーバーは、サーバー本体の上部や内部にある給水タンクに、ご自身で水道水を注ぎ入れて使用するタイプです。

特別な工事は不要で、製品が届けばコンセントに繋ぐだけで、その日からすぐに使い始められます。

タンクの容量は機種により異なり、一般的には3Lから6L程度のものが多く見られます。

作業項目	内容	頻度の目安
給水タンクへの給水	ピッチャーややかんなどで水道水をタンクに注ぐ	水の使用量による
設置場所の選定	電源コンセントがあれば比較的自由に設置可能	初期設置時

コンセントがあればリビングや寝室など、お好きな場所に設置できる手軽さが魅力です。

共通の重要ポイント：定期メンテナンスと清掃

安全で美味しいお水を維持するためには、定期的なフィルター交換と清掃が欠かせません。

フィルターの交換目安は機種や使用量により異なりますが、一般的には半年に1回から1年に1回程度です。

多くの場合、交換時期になると新しいフィルターがメーカーから送られてきます。

給水タンク（補充型の場合）や抽出口、水受け皿も定期的に清掃することで、いつでも衛生的に使用できます。

もしもの時のために：トラブルシューティングとサポート

「トラブルシューティング」 というのは、問題が発生した際に、原因を特定し解決するための手順や方法のことです。

万が一、水漏れや異音、お湯や冷水が出ないといったトラブルが発生した場合、まずは取扱説明書の「よくあるご質問」やトラブルシューティングの項目を確認することが解決への近道です。

例えば、水漏れの場合、まず接続部の緩みを確認するといった初期対応が考えられます。

トラブル例	初期確認ポイント	対応
水漏れ	タンクやホースの接続部分の緩み、破損がないか	メーカーへ連絡
異音	サーバーが水平か、壁などに接触していないか	状況により判断
お湯/冷水が出ない	電源プラグ、給水タンクの水量、温度設定	確認後メーカーへ
水の味がいつもと違う	フィルター交換時期、タンクの清掃状況	確認後メーカーへ

それでも解決しない場合は、無理に自分で対処しようとせず、速やかに各メーカーのサポートセンターに連絡しましょう。

保証期間やサポート内容はメーカーによって異なりますので、契約時にしっかり確認しておくと安心です。

浄水型ウォーターサーバーに関するよくあるQ＆A

浄水型ウォーターサーバーを導入する際には、さまざまな疑問や不安がつきものです。

ここでは、皆さまから寄せられることが多いご質問とその回答をまとめましたので、安心して製品を選ぶための参考にしてください。

これらのQ&Aを通じて、浄水型ウォーターサーバーに関する疑問を解消し、より納得のいく選択ができるようお手伝いします。

一人暮らしでも元は取れるか

一人暮らしの方が浄水型ウォーターサーバーを導入して「元が取れる」かどうかは、何を基準に考えるかで変わってきます。

例えば、毎日1リットル以上の水を飲み、これまで500ミリリットルのペットボトルを1本100円で購入していた場合、月額3,000円から4,000円程度の浄水型サーバーの方が費用を抑えられるケースもあります。

最終的には、費用面だけでなく、いつでも冷水・温水が使える利便性、ボトルの購入や処分の手間がなくなること、ゴミを減らせることといった総合的な価値をどう評価するかが判断のポイントとなります。

賃貸でも設置可能か

賃貸物件にお住まいでも、浄水型ウォーターサーバーの設置は可能です。

ただし、サーバーのタイプによって注意点が異なります。

水道水補充型は、特別な工事が不要なので、電源コンセントがあれば問題なく設置できます。

水道直結型の場合、多くはキッチンの蛇口に分岐水栓を取り付けるか、シンク下の給水管から分岐させる簡単な作業で済み、壁に穴を開けるような大掛かりな工事はほとんどありません。

それでも、ごくまれに設置状況により加工が必要なケースもあるため、大家さんや管理会社への事前確認は必ず行いましょう。

メーカーや設置業者に賃貸物件であることを伝え、工事内容を事前にしっかりと確認することが、後々のトラブルを避けるために重要です。

フィルター交換を忘れたらどうなるか

フィルターの交換を忘れて長期間使用を続けると、浄水能力が著しく低下し、衛生面での問題も生じるおそれがあります。

具体的には、水道水中の塩素や不純物が十分に除去されなくなり、水の味が悪くなったり、カルキ臭が気になったりします。

さらに、古くなったフィルター内部や、塩素が除去された水が溜まるタンク内で雑菌が繁殖しやすくなることも考えられます。

フィルターの目詰まりは、サーバー本体への負担を増やし、故障の原因にもなりかねません。

多くのメーカーでは交換時期になると新しいフィルターが送られてきたり、交換時期を知らせる機能が付いていたりしますが、交換作業自体はご自身で行う必要があります。

安全でおいしい水を利用し続けるために、フィルター交換は忘れずに行いましょう。

停電時の動作

浄水型ウォーターサーバーの冷水・温水機能や電子制御による給水機能は電力を必要とするため、停電が発生すると基本的に使用できなくなります。

水道直結型の場合、電力が供給されなければサーバーへ水が送られません。

水道水補充型の場合、サーバー上部のタンクに水が残っていても、多くは電子制御で給水するため、停電時には水が出ない機種がほとんどです。

ただし、ハミングウォーター flowsのように、別売りの「非常用電源ユニット」を使用することで、停電時でも常温の浄水を給水できる機種も存在します。

災害時の水の備えとしては、ウォーターサーバーに頼るだけでなく、別途飲料水を備蓄しておくことが推奨されます。

解約時の費用

多くの浄水型ウォーターサーバーには「最低利用期間」が定められており、この期間内に解約すると「解約金」または「違約金」が発生することが一般的です。

最低利用期間はメーカーや契約プランによって異なり、通常2年から3年程度が多いですが、中にはLoccaのように5年という長期間の契約もあります。

解約金の額も様々で、数千円から数万円程度かかる場合があり、契約してからの期間が短いほど高額になる傾向にあります。

一方で、ウォータースタンドのピュアライフのように、契約期間の縛りや解約金が一切ない機種も存在します。

浄水型ウォーターサーバーを契約する前には、最低利用期間と、期間内に解約した場合の解約金について、契約条件をしっかりと確認することが大切です。

よくある質問（FAQ）

まとめ

浄水型ウォーターサーバーは、ご家庭の水道水を活用して手軽に安全でおいしい冷水・温水を利用できる便利な製品ですが、ご自身のライフスタイルや重視するポイント（PFAS対応、コスト、設置の手間など）を明確にし、それに最適な一台を選ぶことが最も重要です。

この記事では、浄水型ウォーターサーバーの基本的な仕組みからメリット・デメリット、2025年の最新人気機種、後悔しないための賢い選び方まで、詳しく解説いたしました。

• ご家庭の状況（家族構成、住環境など）と優先順位（PFAS除去能力、月額料金、手間の少なさ）に合った機種選び
• 水道水補充型・水道直結型の各特徴と、ご自身の暮らしに最適なタイプの見極め
• 最新人気機種（PFAS対応状況も含む）の比較や、料金・契約条件の入念な確認

この記事でご紹介した情報を参考にして、まずは気になるメーカーの公式サイトで最新のキャンペーン情報などを調べてみましょう。

あなたとご家族にとって最適な浄水型ウォーターサーバーを見つけ、安心で快適な「水のある暮らし」を始めてください。