ホンダのフィット ハイブリッドは、経済性と使い勝手の良さで人気のコンパクトカーですが、新車と中古で特徴が大きく異なります。
後悔しない一台を選ぶためには、モデルごとの強みや注意点を正しく理解することが何よりも重要です。
この記事では、現行モデル(e:HEV)と中古で人気の3代目(GP5)を徹底比較し、気になる実燃費やリコール問題、購入してからかかる維持費の総額まで網羅的に解説します。

新車と中古で迷うけど、リコールやバッテリーの費用が心配…

この記事を読めば、後悔しない最適な一台を選べますよ
- 現行モデルと人気の中古モデルの徹底比較
- 3代目中古車のリコール問題と賢い選び方
- バッテリー寿命や年間維持費など購入後の費用
- ライバル車(ヤリス)との実燃費の違い
ホンダ フィット ハイブリッドの魅力
フィットのハイブリッドモデルには、他のコンパクトカーにはない独自の魅力が詰まっています。
特に、世代ごとに異なる個性的なハイブリッドシステムと、クラスを超えた室内空間の実用性は、この車を選ぶ大きな理由となります。
現行の4代目と中古市場で人気の3代目では、走りの感覚から装備まで大きく異なるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。
比較項目 | 4代目 (e:HEV) | 3代目 (GP5) |
---|---|---|
ハイブリッドシステム | e:HEV (2モーター) | i-DCD (1モーター+7速DCT) |
走行フィール | EVに近い滑らかで静かな走り | ダイレクト感のあるスポーティーな走り |
実燃費の目安 | 約23.2 km/L | 約21.8 km/L |
室内空間 | センタータンクレイアウトによる圧倒的な広さ | 同じく広く、多彩なシートアレンジが可能 |
安全装備 | 新世代ホンダセンシング(標準装備) | あんしんパッケージ/旧ホンダセンシング(OP設定) |
どちらのモデルが優れているというわけではなく、あなたが車に何を求めるかによって最適な一台は変わります。
この章では、フィット ハイブリッドの持つ奥深い魅力を一つひとつ解き明かしていきます。
歴代モデルとハイブリッドシステムの進化
ホンダのハイブリッドカーは、フィットからその歴史が始まったといっても過言ではありません。
フィットのハイブリッドシステムは、初代のシンプルな「IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)」から始まり、世代を重ねるごとに独自の進化を遂げてきました。
初代(GP1/GP4)はエンジンをモーターが補助するマイルドハイブリッドでしたが、中古市場でも人気のある3代目(GP5)では、7速DCTを組み合わせたスポーティーな「i-DCD」へと進化します。
そして現行の4代目では、走行の大半をモーターが担う2モーター式の「e:HEV」を搭載し、電気自動車のような滑らかな走りを実現しました。
世代 | モデル型式 | ハイブリッドシステム | 特徴 |
---|---|---|---|
初代 (2代目中期〜) | GP1/GP4 | IMA | エンジン主役のシンプルなマイルドハイブリッド |
3代目 | GP5/GP6 | i-DCD | 7速DCTを組み合わせたスポーティーな走り |
4代目 (現行) | GR系 | e:HEV | 2モーター式でモーター走行が主体の滑らかな走り |

システムが変わると、走りも全然違うのかな?

はい、特に3代目のi-DCDと現行のe:HEVでは、全く別のクルマと感じるほど走行フィールが異なりますよ
このシステムの変遷を知ることで、新車・中古車選びの際に、自分に合った「走り」のフィットを見つけやすくなります。
現行e:HEVと3代目GP5の違いを比較
新車と中古車を選ぶ上で、最も比較されるのが現行の4代目e:HEVと人気の高い3代目GP5です。
この2台は単なる新旧モデルというだけでなく、デザインから走行性能、安全装備まで全く異なるコンセプトでつくられています。
例えば、安全装備「ホンダセンシング」は、現行モデルで大幅に進化しました。
3代目のシステムと比較して、検知範囲の拡大や後方誤発進抑制機能、渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が追加され、安全性が大きく向上しています。
インテリアも3代目の先進的な雰囲気から、現行モデルでは心地よさと視界の良さを重視したデザインへと変わりました。
項目 | 4代目 (e:HEV) | 3代目 (GP5) |
---|---|---|
走行フィール | モーター主体の滑らかで静かな走り | ダイレクト感のあるスポーティーな走り |
インテリア | 水平基調で心地よいデザイン | デジタルで先進的なデザイン |
安全装備 | 新世代ホンダセンシング(標準) | あんしんパッケージ/ホンダセンシング(OP設定あり) |
パーキングブレーキ | 電動式 | 足踏み式/レバー式 |
おすすめな人 | 快適性や静粛性を重視する人 | キビキビした走りとコストを重視する人 |
どちらのモデルにも独自の魅力があります。
ご自身のライフスタイルや運転の好みに合わせて、最適な一台を選びましょう。
実燃費は悪い?ヤリスとの燃費比較
ハイブリッドカーを選ぶ上で、燃費性能は最も気になるポイントです。
フィットの燃費について考える際は、カタログ燃費だけではなく、オーナーが記録する実燃費で判断することが大切になります。
燃費投稿サイト「e燃費」のデータを見ると、フィット e:HEV(2WD)の実燃費は平均で23.2km/L前後です。
一方、最大のライバルであるトヨタ ヤリスハイブリッドは平均28.5km/L前後を記録しており、燃費の数値だけを見ればヤリスに軍配が上がります。
しかし、フィットは走行シーンによって燃費が変動する特徴を持つのです。
車種 | カタログ燃費 (WLTC) | 実燃費 (平均) | 市街地での傾向 | 高速道路での傾向 |
---|---|---|---|---|
ホンダ フィット e:HEV | 27.2~30.2 km/L | 約23.2 km/L | モーター走行で燃費が伸びやすい | エンジン駆動が増え、やや落ちる傾向 |
トヨタ ヤリス HYBRID | 35.4~36.0 km/L | 約28.5 km/L | 優れた燃費性能 | 高効率エンジンで燃費の落ち込みが少ない |

数字だけ見るとヤリスの方が良さそうだけど…

フィットは燃費以外の広さや使い勝手も魅力です。燃費と実用性のバランスで判断しましょう
フィットは純粋な燃費競争では一歩譲るものの、後述する圧倒的な室内空間や使い勝手など、数字には表れない価値を多く持っています。
走りは楽しい?e:HEVとi-DCD
フィット ハイブリッドは、経済性だけでなく、システムごとに異なる「走りの楽しさ」を提供してくれます。
現行の「e:HEV」と3代目の「i-DCD」では、その性格が大きく異なります。
現行のe:HEVは、日常走行のほとんどをモーターで駆動するため、電気自動車のように静かで継ぎ目のない加速を味わえます。
アクセル操作に対する応答が素早く、街乗りでのストレスを感じさせません。
一方、3代目のi-DCDは、エンジンとダイレクトにつながる7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が特徴で、変速のたびに小気味よいリズムを感じさせる、キビキビとした走りを楽しめます。
システム | e:HEV (現行4代目) | i-DCD (3代目) |
---|---|---|
主な動力源 | 走行用モーター | エンジン |
加速感 | シームレスで静か | ダイレクトでリズミカル |
得意なシーン | ストップ&ゴーの多い市街地 | 軽快に走りたい郊外路やワインディング |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 7速デュアルクラッチトランスミッション |
どちらの「楽しさ」が自分に合うかは、好みが分かれるところです。
滑らかで上質なe:HEVか、スポーティーでダイレクトなi-DCDか、ぜひ試乗してその違いを体感することをおすすめします。
コンパクトなのに広い!室内空間の秘密
フィットが多くのライバル車を圧倒する最大の強みは、コンパクトなボディからは想像できないほどの室内空間です。
この驚きの広さを生み出しているのが、ホンダ独自の特許技術「センタータンクレイアウト」です。
センタータンクレイアウトとは、通常は後席や荷室の下にある燃料タンクを、前席の真下に配置する設計思想を指します。
この革新的なアイデアによって、後席の床面から凹凸がなくなり、足元に広大なスペースが生まれます。
さらに荷室の床も低くできるため、荷物の積み下ろしが楽になるなど、多くのメリットをもたらします。
メリット | 詳細 |
---|---|
広々とした後席空間 | 前席下にタンクがあるため、後席の足元に凹凸がなくフラット |
低く使いやすい荷室 | 床面が低いため、重い荷物の積み下ろしが楽 |
多彩なシートアレンジ | 後席座面を跳ね上げる「チップアップ」で背の高い荷物も積載可能 |
高い着座位置 | 後席の着座位置が高く、視界が良好 |

これなら将来子供が生まれても安心かも!

ベビーカーを積んだり、チャイルドシートを設置したりする際にも、この広さは間違いなく役立ちますよ
この独創的なパッケージングこそ、フィットが単なる経済的な車ではなく、日々の生活を豊かにしてくれるパートナーとして愛される理由です。
多彩なグレード!おすすめはどれ?
現行フィットは、ライフスタイルに合わせて選べる、個性豊かなグレードがそろっています。
どのモデルを選ぶか、自分に合った一台を見つける楽しみがあるのも魅力の一つです。
シンプルな「BASIC」、標準の「HOME」、アクティブな「CROSSTAR」、走りの「RS」、上質な「LUXE」の5つが基本です。
例えば、SUVテイストの「CROSSTAR(クロスター)」は専用サスペンションで少し車高が高く、防水性のシート表皮を採用しており、アウトドア好きにぴったりな仕様です。
価格帯も「BASIC」の約200万円から「LUXE」の約240万円までと、予算に合わせて選べます。
おすすめ度 | グレード | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
◎ | HOME | 快適装備とデザインのバランスが取れた標準グレード | 幅広いニーズに応えるフィットの基本形を求める人 |
◯ | CROSSTAR | SUV風のデザインと専用内外装、防水シート | アウトドアやアクティブな趣味に使う人 |
◯ | RS | 専用サスペンションによるスポーティーな走り | 運転を楽しみたい、キビキビした走りが好きな人 |
△ | BASIC | 価格を抑えたシンプルな装備 | とにかくコストを重視する法人利用やセカンドカー |
△ | LUXE | 本革シートなど上質な内外装 | 上質さや高級感をコンパクトカーに求める人 |
まずは装備と価格のバランスが最も良い「HOME」を基準に考え、ご自身の好みや使い方に応じて他のグレードを検討するのが賢い選び方です。
- 歴代モデルとハイブリッドシステムの進化
- 現行e:HEVと3代目GP5の違いを比較
- 実燃費は悪い?ヤリスとの燃費比較
- 走りは楽しい?e:HEVとi-DCD
- コンパクトなのに広い!室内空間の秘密
- 多彩なグレード!おすすめはどれ?
フィット ハイブリッド購入後の注意点
フィット ハイブリッドの購入で後悔しないためには、魅力だけでなく、モデルごとの特性や注意点を正しく理解することが大切です。
特に中古車で人気の3代目(GP5/GP6型)は、価格の手頃さの裏にあるリコール問題や維持費について、事前に知っておく必要があります。
この章では、実際に購入する上で知っておくべきリスクや費用、そして賢い中古車の選び方について詳しく解説します。
これらのポイントをしっかり押さえれば、安心してあなたのカーライフに合うフィット ハイブリッドを選べるようになります。
中古車価格と狙い目のモデルは?
中古車市場の中心となっているのは、2013年から2020年まで販売された3代目フィット ハイブリッド(GP5/GP6型)です。
豊富な流通量と手頃な価格帯が魅力で、多くの方が検討の候補に入れています。
走行距離5万km前後の個体であれば、総額80万円から120万円程度の予算で探すことが可能です。
ただし、年式やグレード、車両の状態で価格は大きく変動します。
モデルタイプ | 特徴 | 価格帯の目安(総額) | おすすめ度 |
---|---|---|---|
前期型(2013年-2015年) | 価格が安く、最も手に入れやすい | 60万円~100万円 | △ |
後期型(2015年-2020年) | i-DCDのリコール対策済みで安心感が高い | 80万円~140万円 | ◎ |

予算100万円くらいだと、どんなモデルが狙える?

リコール対策が施された2015年以降の後期型がおすすめです
価格の安さだけで前期型を選ぶと、後述するリコールのリスクを抱えることになります。
少し予算を足してでも、対策が施された後期型、特に2015年9月以降のモデルを選ぶのが後悔しないための賢い選択です。
3代目GP5のリコールは大丈夫?
3代目フィット ハイブリッドを中古で検討する際に、避けては通れないのがリコール問題です。
この問題は、「i-DCD(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)」という独自の7速デュアルクラッチトランスミッションに起因します。
このi-DCDは、ダイレクトな加速感が魅力の一方で、制御プログラムの不具合により、発売初期のモデルでは国内で合計5回ものリコールが届け出られました。
発進不能や意図しない急加速などの深刻な不具合が含まれていたため、不安に感じるのも当然です。
確認方法 | 詳細 |
---|---|
国土交通省のWebサイト | 車検証に記載の車台番号を入力してリコール情報を検索 |
整備記録簿(メンテナンスノート) | リコールや改善対策の実施記録が記載されているか確認 |
販売店への問い合わせ | 対策済み車両か、購入前に必ず確認 |

リコール対応済みのクルマかどうか、どうやって見分ければいいの?

車台番号で国土交通省のサイトを検索するか、整備記録簿を確認しましょう
現在中古車市場に流通している個体の多くはリコール対策済みですが、中には未対策の車両が紛れている可能性もゼロではありません。
購入前には必ず整備記録簿で対策済みかを確認し、不明な場合は販売店に問い合わせることが重要です。
致命的な故障と弱点を解説
リコール以外にも、年数が経過した中古車には特有の故障リスクがあります。
フィット ハイブリッドで特に報告が多いのが、エアコンコンプレッサーの不具合です。
これは夏場に突然エアコンが効かなくなる症状として現れます。
コンプレッサーの交換には、部品代と工賃を合わせて5万円から10万円以上の費用がかかることもあり、予期せぬ出費につながります。
中古車を選ぶ際は、こうした弱点を理解した上で車両状態をチェックする必要があります。
注意すべき箇所 | 故障の症状とチェックポイント |
---|---|
エアコン | 試乗時に冷房がしっかり効くか、異音がないか確認 |
足回り(サスペンション) | 走行中に段差を乗り越えた際、「コトコト」という異音がないか確認 |
電装系(スマートキー) | ドアの施錠・解錠やエンジンの始動がスムーズに行えるか確認 |
ハイブリッドシステム | メーター内に異常を示す警告灯が点灯していないか確認 |
フィットの足回りは乗り心地が良い反面、消耗してくると異音が発生しやすい傾向にあります。
試乗の際には、少し荒れた路面を走行させてもらい、異音の有無を確認すると良いでしょう。
バッテリー寿命と交換費用はいくら?
ハイブリッドカーの心臓部である駆動用バッテリーは消耗品であり、いつかは寿命を迎えます。
購入を検討する上で、駆動用バッテリーの寿命と交換費用は誰もが気になるポイントです。
メーカーは高い耐久性をうたっていますが、寿命の一般的な目安は走行距離15万km~20万km、または新車登録から10年~15年と言われます。
もちろん、乗り方や使用環境によってこの期間は前後します。
項目 | 目安 | 備考 |
---|---|---|
交換費用の目安 | 約15万円~25万円 | ディーラーで新品に交換した場合の工賃込み価格 |
寿命の目安(走行距離) | 15万km~20万km | 日々の走行距離が短い場合は年数で劣化することも |
寿命の目安(年数) | 10年~15年 | 新車登録からの経過年数 |
費用を抑える方法 | リビルト品(再生品)や中古品を利用 | 品質や保証内容の確認が必須 |

交換費用が高そうで心配…

ディーラー以外に、リビルト品を使うことで費用を抑える方法もあります
ホンダでは駆動用バッテリーに対して「新車登録から5年間または10万km走行時点のいずれか早い方まで」の特別保証を設けています。
中古車の場合、この保証期間が過ぎていることがほとんどのため、将来的な交換費用は念頭に置いておきましょう。
年間維持費は?税金や車検代を計算
車を所有すると、購入費用だけでなく税金やメンテナンス費用といったランニングコストが発生します。
フィット ハイブリッドは燃費が良く経済的ですが、具体的な年間維持費を把握しておくことで、より安心してカーライフの計画を立てられます。
フィット ハイブリッド(1.5L)の場合、年間の自動車税は34,500円です。
これに加えて、車検代やガソリン代、保険料などがかかります。
費用項目 | 3代目GP5(1.5L)の年間費用目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 34,500円 | 毎年4月1日時点の所有者に課税 |
重量税 | 7,500円 | エコカー減税適用時。車検時に2年分(15,000円)を支払い |
自賠責保険料 | 約10,000円 | 車検時に2年分(約20,000円)を支払い |
ガソリン代 | 約69,000円 | 年間1万km走行、実燃費23km/L、ガソリン代160円/Lで計算 |
任意保険料 | 約60,000円 | 年齢や等級、車両保険の有無で変動 |
メンテナンス代 | 約30,000円 | オイル交換、タイヤ交換など |
合計 | 約211,000円 | あくまで目安。駐車場代は別途考慮が必要 |
上記はあくまで一例ですが、年間でおよそ21万円程度の維持費がかかる計算になります。
実燃費や保険の条件によって金額は変わるため、ご自身の状況に合わせてシミュレーションすることが大切です。
後悔しないための中古車選びのコツ
これまで解説してきた注意点を踏まえ、中古のフィット ハイブリッド選びで失敗しないための最終チェックポイントをお伝えします。
最も重要なのは、i-DCD特有のクセを試乗で見極め、整備記録簿で過去の整備履歴を確実に確認することです。
特に3代目(GP5)のi-DCD搭載車では、リコール対策済みでも発進時や低速走行時にギクシャクとした動きを感じる個体があります。
試乗の際は、時速20km~30km前後の速度域で変速がスムーズかどうかを入念に確認してください。
チェック項目 | 具体的な確認ポイント |
---|---|
試乗 | 発進・低速時の変速ショックやギクシャク感がないか |
アクセルを踏んだ際のモーターからエンジンへの切り替わりがスムーズか | |
エアコン、ナビ、パワーウィンドウなどの電装系が正常に作動するか | |
書類確認 | 整備記録簿でリコールや改善対策の実施履歴があるか |
定期的なオイル交換など、適切なメンテナンスがされてきたか | |
車両状態 | バッテリー周辺やエンジンルームに液漏れの跡がないか |
タイヤの製造年や溝の残量、ひび割れの有無 |

たくさんチェック項目があって、一人で見るのは不安だな…

信頼できる販売店を選び、可能であれば車に詳しい知人や第三者機関の査定士に同行してもらうと安心です
良い中古車は、過去にどれだけ大切に扱われてきたかが車両状態に表れます。
整備記録簿はその車の「カルテ」のようなものです。
記録がしっかり残っている車両は、それだけ信頼性が高いと言えます。
これらのコツを実践し、ぜひ納得の一台を見つけてください。
よくある質問(FAQ)
- Qフィット ハイブリッドの詳しいサイズ感を教えてください。駐車場での取り回しは楽ですか?
- A
現行フィットのボディサイズは全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,515mm(HOME・2WD)で、日本の道路環境に適した5ナンバーサイズです。
最小回転半径も5.0m(RSは5.2m)と小さいため、狭い路地でのすれ違いや駐車場での車庫入れもスムーズに行えます。
ライバルのヤリスなどと比較しても取り回しの良さに遜色はありません。
また、ホンダ独自の設計で広い荷室も確保しており、日常の買い物からレジャーまで幅広く対応する実用性があります。
- Qフィット ハイブリッドに四駆(4WD)の設定はありますか?燃費は悪くなりますか?
- A
はい、現行のフィット ハイブリッド e:HEVには全グレードで四駆(4WD)の設定が存在します。
この四駆システムは、主に滑りやすい路面での発進をアシストする生活四駆としての役割を果たし、雪道などでの安心感を高めてくれます。
燃費に関しては、2WDモデルと比較してカタログ燃費で1km/L〜2km/Lほど数値が下がります。
しかし、実燃費への影響は限定的であり、降雪地域にお住まいの方やアウトドアを楽しむ方にとっては、非常に価値のある選択肢です。
- Q新型フィット ハイブリッドの購入を考えていますが、値引きは期待できますか?
- A
新型フィット ハイブリッドの価格交渉では、値引きを十分に期待できます。
一般的に、車両本体からの値引きとディーラーオプションからの値引きを合わせて、合計15万円〜25万円前後が目標となることが多いです。
特に、決算期(3月や9月)や、トヨタのヤリスやアクアといった競合車種の見積もりを用意して比較検討していることを伝えると、より良い条件を引き出しやすくなる傾向があります。
- Qフィット ハイブリッド RSやクロスターなど、人気グレードの現在の納期はどのくらいですか?
- A
現在のフィット ハイブリッドの納期は、グレードやボディカラーによって異なりますが、おおむね契約から2ヶ月〜4ヶ月程度が目安です。
特に人気のあるスポーティーな「RS」や、SUVテイストの「クロスター」は、他のグレードより少し長くかかる場合があります。
半導体の供給状況なども影響するため、最新の詳しい納期については、お近くのホンダディーラーへ直接確認することをおすすめします。
- Q3代目の中古モデルと現行モデルでは、乗り心地にどのくらい差がありますか?
- A
乗り心地は、3代目の中古モデルと現行モデルで大きく異なります。
3代目(GP5)はスポーティーな走りを重視しており、少し硬めの足回りでキビキビとした乗り味が特徴です。
一方、現行の4代目e:HEVは、サスペンションがしなやかになり、路面の凹凸をうまく吸収してくれるため、非常に快適で上質な乗り心地を実現しています。
特に後部座席の快適性は現行モデルが大きく向上しており、同乗者の評価も高いです。
- Q購入前に知っておきたいフィット ハイブリッドの欠点や、よく聞く口コミを教えてください。
- A
フィット ハイブリッドには多くの魅力がありますが、購入前に知っておきたい欠点や口コミも存在します。
現行モデルでは、視界を確保するために採用された極細のフロントピラーが、逆に角度によっては死角を生むという意見があります。
また、高速道路での追い越し時など、エンジンが高回転になると室内に音が響くという口コミも見られます。
これらは個人の感覚に左右される部分が大きいため、ご自身の運転スタイルに合うか、一度試乗して内装の質感なども含めて確認するのが良いでしょう。
まとめ
ホンダ フィット ハイブリッドは、世代ごとに全く異なる走りの個性を持つ実力派コンパクトカーです。
特に、ライバル車を圧倒する室内空間の広さと使い勝手の良さは、全世代に共通する大きな魅力となっています。
- 現行モデル(e:HEV)の滑らかで快適な走りと、中古で人気の3代目(i-DCD)のスポーティーな走りの違い
- 3代目の中古車を選ぶ際の、リコール対策済み車両を見極める重要性
- バッテリー交換費用や年間維持費など、購入後に発生する具体的なコスト
この記事で得た知識をもとに、ご自身のライフスタイルや予算に最適な一台を見つけてください。
まずはディーラーや中古車販売店へ足を運び、新旧モデルの走りの違いや室内空間の広さを実際に体感してみることをおすすめします。
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