ホンダ CR-Zの中古車購入で後悔しないためには、デザインや燃費だけでなく、購入後の維持費や故障リスクといった現実的な問題を理解しておくことが重要です。
この記事では、CR-Zが持つ唯一無二の魅力から、中古車の価格相場、定番の弱点であるハイブリッドバッテリーの寿命と交換費用、年間の維持費、そして人気のカスタムまで、購入前に知っておきたい全ての情報を網羅的に解説します。

CR-Zに憧れるけど、ハイブリッドの故障や維持費が心配で踏み切れない…

大丈夫です。弱点と対策をしっかり理解すれば、CR-Zは最高の相棒になりますよ。
- 中古CR-Zの価格相場とグレード・年式別の違い
- ハイブリッドバッテリーの寿命や交換費用といった具体的な弱点
- 税金や車検代を含めたリアルな年間維持費
- 無限パーツなど人気のカスタムと「遅い」という評判の真相
ホンダCR-Zは今こそ面白い!魅力と基本性能
生産が終了した今だからこそ、ホンダ CR-Zが持つ本来の魅力が再評価されています。
走る楽しさと優れた燃費性能を両立させた、世界で唯一無二のハイブリッドスポーツカーというコンセプトは、今なお色褪せません。
中古車市場で手に入れやすくなった現在、その基本性能と魅力を改めて見ていきましょう。
比較項目 | グレード「β」 | グレード「α」 | 前期型 (ZF1) | 後期型 (ZF2) |
---|---|---|---|---|
主な装備 | 標準装備 | 上級装備(本革ステアリングなど) | ニッケル水素バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
特徴 | コストパフォーマンス重視 | 快適性と質感を両立 | 手頃な価格帯 | 走行性能が向上 |
こんな人におすすめ | カスタムベースや価格を抑えたい方 | 装備の充実度を求める方 | まずはCR-Zを体験したい方 | よりスポーティな走りを求める方 |
この章では、CR-Zが「失敗作」と言われる理由の真相から、マニュアルトランスミッションの楽しさ、気になる燃費、グレードによる違いまで、購入前に知っておきたい基本情報を詳しく解説します。
CR-Zは失敗作?コンセプトと評判を再考
CR-Zが「失敗作」と言われることがありますが、これは主に販売台数という一面的な評価によるものです。
しかし、この車の本質は、燃費規制が厳しくなる時代に、あえて走りの楽しさを追求したホンダの挑戦的なコンセプトにあります。
CR-Zは、ハイブリッドシステムと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせた世界初の市販車でした。
その先進性とデザインが評価され、発売初年度の2010年には「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
商業的な成功とは別の尺度で、自動車史に名を刻んだユニークな一台なのです。

ネットの「失敗作」って評判が気になるんだけど…

販売台数だけで判断するのは早計です。その挑戦的なコンセプトこそCR-Zの真骨頂ですよ。
目先の売上だけを追うのではなく、未来を見据えた車作りへの情熱が生んだCR-Zは、時代がようやく追いついてきた、早すぎた名車と言えるでしょう。
ハイブリッドでも楽しい!6MTの魅力
ハイブリッドカーでありながら、CR-Zの大きな魅力は6速マニュアルトランスミッション(6MT)の存在です。
CVTのスムーズさとは対照的に、エンジンとモーターアシストが生み出す力を、自分の手足でダイレクトに操る感覚は、この車でしか味わえません。
特に「SPORT」モード選択時、アクセルを踏み込むとエンジン回転の上昇とともにモーターが力強くアシストします。
3,000回転を超えたあたりから背中を押されるような加速感は、従来のハイブリッドカーのイメージを覆すもので、シフトチェンジを駆使して走る楽しさを満喫できます。

ハイブリッドのMTって、どんな感じなんだろう?

電気の力をガソリンエンジンのようにダイレクトに操る、新しい運転感覚を味わえます。
低燃費というハイブリッドの利点を享受しつつ、車を操る根源的な喜びも失わない。
そんなホンダのこだわりが詰まったトランスミッションが、CR-Zの個性を際立たせています。
気になる燃費は?実燃費とカタログ値
CR-Zを選ぶ上で、スポーツカーとしての走りと燃費性能の両立は大きな関心事です。
3種類の走行モードを切り替えることで、ドライバーが意のままに走りと燃費のバランスをコントロールできる点が、この車の賢いところです。
カタログ燃費(JC08モード)は20.6km/Lから22.8km/Lと優秀な数値を記録します。
オーナーからの報告によると、実燃費は市街地で約15km/L、郊外や高速道路では20km/L近くまで伸びることが多く、スポーツ走行を楽しんだ後でもお財布に優しい点は、維持していく上で大きなメリットになります。
モード | 特徴 | こんな時におすすめ |
---|---|---|
SPORT | 最も力強い加速と鋭いレスポンス | ワインディングロードでの走り |
NORMAL | 走行性能と燃費のバランスを両立 | 日常の様々なシーン |
ECON | 燃費を最優先した穏やかな走行 | 街乗りや高速道路での巡航 |
その日の気分や道路状況に合わせて最適なモードを選ぶことで、CR-Zはスポーティな相棒にも、経済的な移動手段にもなってくれるのです。
グレードαとβ、前期・後期の違いは?
中古のCR-Zを選ぶ際には、グレード「α」「β」と、2012年9月のマイナーチェンジを境にした前期型(ZF1)・後期型(ZF2)の違いを理解しておくことが重要です。
大きな変更点は、後期型(ZF2)からIMAシステムにリチウムイオンバッテリーが採用されたことです。
これによりモーターの最高出力が14PSから20PSへと向上し、より力強い加速が可能になりました。
また、ステアリングの「PLUS SPORT」ボタンを押せば、いつでも瞬時に最高の加速性能を引き出せます。
項目 | β (ベーシック) | α (上級) / α・Master label | 後期型 (ZF2) の主な変更点 |
---|---|---|---|
ホイール | 16インチスチール | 16インチアルミ | 17インチアルミが標準(Master label) |
ステアリング | ウレタン | 本革巻き | PLUS SPORTボタンの追加 |
ライト | ハロゲン(一部) | ディスチャージヘッドライト | 全車標準装備 |
バッテリー | ニッケル水素 (ZF1) | ニッケル水素 (ZF1) | リチウムイオンバッテリー |
モーター出力 | 14PS | 14PS | 20PSへ向上 |
装備の質感を求めるなら上級グレードの「α」、コストを抑えたいなら「β」、そしてよりパワフルな走りを望むなら後期型(ZF2)が、賢い選択肢となります。
クーペならではの外装デザインと内装
CR-Zが持つ魅力は、走行性能やスペックだけではありません。
獲物を狙う動物のような低く構えたフォルムと、未来を感じさせるコクピットは、所有する喜びを日々感じさせてくれます。
外装は「低く、短く、広く」をテーマにデザインされた、ウェッジシェイプ(くさび形)が特徴です。
大きく開いたフロントグリルや、往年の名車「CR-X」を彷彿とさせる2分割のリアウィンドウなど、細部にまでこだわりが見られます。
内装に目を向ければ、青く光る立体的なメーターパネルがドライバーを迎え、まるで戦闘機のコクピットに座ったかのような高揚感を味わえます。

この未来的なデザイン、本当にカッコいいな…

運転席に座るたびに気分が高揚する、そんな演出がCR-Zにはあります。
生産終了から時間が経った今でも古さを感じさせないデザインは、CR-Zが単なる移動手段ではなく、特別なパートナーであることを物語っています。
後部座席は実用的?使い勝手を検証
CR-Zの流麗なクーペスタイルは魅力的ですが、その代償として後部座席のスペースは限られています。
購入を検討する上で、後部座席はあくまで緊急用と割り切り、実質的には2人乗りの車として考える必要があります。
後部座席の足元や頭上空間は狭く、大人が長時間快適に座ることは困難です。
しかし、この後部座席はワンタッチで前に倒すことができ、その場合はフラットで奥行きのあるラゲッジスペースが出現します。
普段は荷物置き場として活用し、週末の買い物や2人での小旅行なら十分に対応できる積載量を確保できます。

見た目は好きだけど、荷物はちゃんと積めるのかな?

後部座席は荷物置き場と割り切れば、一人や二人で使う分には十分な広さですよ。
CR-Zは「4人乗りのファミリーカー」ではなく、「2人が快適に走りを楽しむためのパーソナルクーペ」です。
このキャラクターを理解すれば、実用性の面でも納得できる一台になるでしょう。
中古CR-Z購入前に知るべき注意点と維持費
中古車選びで後悔しないためには、デザインや走行性能だけでなく、購入後に発生する可能性のある問題点や費用を事前に把握しておくことが大切です。
この章では、CR-Zの中古車価格の相場から、定番の弱点、避けて通れないIMAバッテリーの問題、そして年間の維持費まで、あなたが安心してCR-Zのオーナーになるための現実的な情報をお伝えします。
中古車価格の相場と狙い目の年式
2025年現在、ホンダCR-Zの中古車価格は、年式や走行距離によって大きく異なります。
初期のモデルであれば50万円を切る個体も見つかるようになり、以前は高嶺の花だったスポーツクーペが、かなり身近な存在になりました。
予算を抑えたいなら2012年までの前期型(ZF1)が狙い目です。
走行距離が多めの車両であれば50万円前後から探せます。
一方、性能向上を果たした2012年以降の後期型(ZF2)は100万円前後が相場となりますが、リチウムイオンバッテリー搭載による走行性能の向上や、内外装の質感がアップしているため満足感は高いです。
モデル | 生産時期 | 相場価格帯 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
前期型 (ZF1) | 2010年~2012年 | 40万円~120万円 | ・価格が手頃 ・ニッケル水素バッテリー搭載 ・カスタムベースに最適 | ・予算を抑えたい人 ・初めてのスポーツカー ・カスタムを楽しみたい人 |
後期型 (ZF2) | 2012年~2017年 | 80万円~200万円 | ・性能が向上 ・リチウムイオンバッテリー搭載 ・PLUS SPORTボタン追加 | ・走行性能を重視する人 ・内外装の質感を求める人 ・長く乗りたい人 |

中古車価格って、年式でそんなに違うんですか?

はい、性能が向上した後期型は高めですが、50万円以下で狙える前期型も十分魅力的ですよ
どちらのモデルを選ぶにせよ、車両の状態は個体によって千差万別です。
価格だけで判断せず、後述するチェックポイントを参考に、ご自身の予算と目的に合った一台を見つけ出すことが重要になります。
購入時のチェックポイントと弱点
CR-Zの中古車を購入する上で、事前に知っておくべき定番の弱点が存在します。
これらのポイントを把握し、実車確認の際に必ずチェックすることで、購入後の思わぬ出費やトラブルを未然に防げます。
特に以下の4項目は、CR-Zでよく報告される不具合です。
弱点 | 症状 | チェック方法 | 対策・費用目安 |
---|---|---|---|
IMAバッテリーの劣化 | ・警告灯の点灯 ・燃費の悪化 ・アシスト感の低下 | ・整備記録簿の確認 ・専用診断機での診断 | ・リビルド品交換:20万円~ ・詳細は次項で解説 |
ドアミラーの電動格納不良 | ・モーターの異音 ・ミラーが完全に開閉しない | ・スイッチ操作で左右両方の動作を確認 | ・モーター交換:片側2万円~ |
テールランプの水漏れ・曇り | ・ランプ内部に水滴が付着 ・レンズが白く曇る | ・洗車後や雨天時に目視で確認 | ・パッキン交換:数千円~ ・ランプユニット交換:2万円~ |
CVTのジャダー(発進時) | ・発進時に車体がガタガタと振動 | ・試乗時にDレンジでゆっくり発進して確認 | ・CVTフルード交換:1万円~ ・クラッチ交換:10万円~ |
これらの弱点は、CR-Zの持病とも言える部分です。
購入を検討する際は、必ず試乗を行い、特にCVTモデルの場合は発進時のフィーリングを念入りに確かめることをお勧めします。
IMAバッテリーの寿命と交換費用
CR-Zを購入する上で最も気になる点が、心臓部であるIMAバッテリーの寿命と交換費用です。
IMAとは「インテグレーテッド・モーター・アシスト」の略で、エンジンをモーターで補助するホンダ独自のハイブリッドシステムを指します。
このバッテリーの寿命は、一般的に走行距離15万km~20万kmが目安とされています。
もちろん乗り方や環境によって前後しますが、中古車選びの際には走行距離が一つの判断材料です。
万が一、IMAシステムの警告灯が点灯した場合、バッテリー交換が必要となり高額な出費を伴います。

やっぱりバッテリー交換は高いんですね…

リビルド品を選べば費用を抑えられますし、最近は修理を行う専門店も増えているので安心してください
交換方法 | 費用目安 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ディーラー(新品) | 40万円~60万円 | ・安心感が高い ・長期保証が付く | ・費用が最も高い |
専門店(リビルド品) | 20万円~40万円 | ・費用を抑えられる ・品質も安定している | ・業者選びが重要 |
中古品 | 10万円~20万円 | ・最も安価 | ・品質にばらつきがある ・保証がない場合が多い |
幸いなことに、近年は高品質なリビルド品(再生品)を扱う専門業者が増えており、ディーラーで新品に交換するよりも費用を抑えることが可能になりました。
購入前にバッテリーの健康状態を診断してもらうか、交換費用をあらかじめ予算に含んでおくと、より安心してCR-Zとのカーライフを始められます。
年間の維持費はいくら?税金や車検代
「スポーツカーは維持費が高い」というイメージがありますが、CR-Zはその常識を覆す経済性を備えています。
ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能と、1500ccクラスの税金の安さがその理由です。
具体的な年間の維持費をシミュレーションすると、合計で年間30万円~40万円程度に収まることが多く、これは同世代の2000ccクラスのガソリンスポーツカーと比較して、かなり負担が少ない金額と言えます。
項目 | 金額目安(年間) | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 34,500円 | 1.0L超~1.5L以下の区分 |
重量税 | 12,300円 | 2年車検時24,600円の半額で計算(エコカー減税非適用時) |
車検費用 | 40,000円 | 自賠責保険料や印紙代を除く、基本整備料金の目安を2年で割り計算 |
任意保険料 | 80,000円 | 年齢や等級、車両保険の有無で変動 |
ガソリン代 | 100,000円 | 年間1万km走行、燃費15km/L、ガソリン価格150円/Lで計算 |
メンテナンス代 | 30,000円 | オイル交換やタイヤなど消耗品費用 |
合計 | 296,800円~ | 上記はあくまで目安 |
もちろん、駐車場代や高速道路料金、突発的な修理費用は別途必要です。
しかし、日々のガソリン代や毎年の税金を考慮すると、CR-Zは走る楽しさと経済性を両立した、維持しやすいスポーツカーであることは間違いありません。
オーナーに人気のカスタムパーツ紹介
CR-Zの大きな楽しみの一つが、自分好みの一台に仕上げていくカスタムです。
純正状態でも完成されたデザインですが、エアロパーツやホイールを交換することで、さらに個性を際立たせることができます。
特にホンダ車専門のチューニングメーカーである「無限(MUGEN)」のパーツは絶大な人気を誇ります。
パーツの種類 | 特徴・効果 | 費用目安(新品) |
---|---|---|
無限 エアロパーツ | ・アグレッシブなスタイリング ・空力性能の向上 | ・フロントスポイラー:7万円~ ・リアウイング:9万円~ |
社外マフラー | ・スポーティーな排気音 ・排気効率アップ | ・HKS、柿本改など:5万円~15万円 |
社外アルミホイール | ・デザイン性の向上 ・軽量化による走行性能アップ | ・RAYS、WORKなど:1本4万円~ |
車高調キット | ・ローダウンによる迫力ある見た目 ・コーナリング性能の向上 | ・TEIN、HKSなど:10万円~20万円 |

自分でパーツ交換とかもできますか?

簡単なものなら可能ですが、専門知識が必要な足回りやマフラーの交換はプロに任せるのがおすすめです
中古パーツ市場も活発で、廃盤になった希少なパーツが見つかることもあります。
ノーマルの良さを味わい尽くした後、少しずつカスタムを加えていくのも、CR-Zオーナーならではの醍醐味です。
「遅い」は本当?スーパーチャージャーも
CR-Zについて調べると、「スポーツカーなのに遅い」という評価を目にすることがあります。
確かに、絶対的な最高出力やサーキットでのラップタイムを他のガソリンターボ車と比較すると、見劣りする面はあります。
しかし、CR-Zの真価はそこではありません。
魅力はむしろ、モーターアシストによる信号待ちからのスムーズな発進や、追い越し加速の鋭さにあります。
特に3つの走行モードを切り替えられる「3モードドライブシステム」の「SPORT」モードを選択すれば、エンジンの回転数とモーターのアシストがシンクロし、胸のすくような加速感を味わえます。
どうしてもパワーに物足りなさを感じるのであれば、後付けのスーパーチャージャーという選択肢が存在します。
チューニングパーツメーカーのHKSからは専用のキットが販売されており、CR-Zを本格的なスポーツマシンへと変貌させることが可能です。
パーツ | 特徴 | 効果 | 費用目安(工賃込) |
---|---|---|---|
HKS GTスーパーチャージャー | ・遠心式のスーパーチャージャー ・エンジン回転数に応じてパワーが増大 | ・馬力が約50PS向上 ・全域でトルクアップ | 50万円~70万円 |
ノーマルの軽快な走りは街乗りやワインディングで十分に楽しめます。
CR-Zは、絶対的な速さよりも、ドライバーが意のままに操る感覚や、ハイブリッドスポーツという唯一無二の世界観を楽しむ車なのです。
- 中古車価格の相場と狙い目の年式
- 購入時のチェックポイントと弱点
- IMAバッテリーの寿命と交換費用
- 年間の維持費はいくら?税金や車検代
- オーナーに人気のカスタムパーツ紹介
- 「遅い」は本当?スーパーチャージャーも
よくある質問(FAQ)
- QIMAシステムの警告灯がついたらどうすればいいですか?
- A
IMAシステムの警告灯が点灯した場合、ハイブリッドシステムに何らかの異常が発生したサインです。
すぐに走行できなくなるわけではありませんが、モーターアシストが停止して燃費が悪化する可能性があります。
安全のため、できるだけ早くホンダのディーラーや専門の工場で点検を受けることを強く推奨します。
- Q中古のCR-Zでよく聞くドアミラーの故障は自分で修理できますか?
- A
ドアミラーの開閉不良は、内部ギアの摩耗が原因であることが多いです。
修理用のパーツも販売されており、ご自身で交換作業をすることも不可能ではありません。
ただし、分解には専門的な知識が必要になるため、自信がない場合は無理をせず、プロの整備士に依頼するのが安心です。
- Q前期型(ZF1)と後期型(ZF2)で乗り心地に違いはありますか?
- A
はい、乗り心地にも違いがあります。
後期型(ZF2)は足回りの設定が見直され、ダンパーやスプリングの性能が向上しています。
そのため、前期型(ZF1)に比べて路面からの突き上げがマイルドになり、より安定感のある快適な乗り心地を体感できます。
スポーティでありながら上質な走りを求めるなら、後期型がおすすめです。
- QなぜCR-Zは生産終了してしまったのですか?
- A
CR-Zが生産終了した主な理由は、スポーツカー市場全体の縮小や、より燃費性能と実用性を重視したハイブリッドカーが主流になったことが挙げられます。
車のコンセプトや評価が低かったわけではありません。
むしろ、その個性的なデザインと走る楽しさは今も高く評価されており、生産終了したからこそ中古車市場で独自の価値を持っています。
- Qオイル交換で特別な注意点はありますか?
- A
CR-Zのエンジンオイルは、低粘度のものが指定されています。
燃費性能を最大限に引き出すため、ホンダが推奨する純正のウルトラGREENやウルトラLEOなどのオイルを選ぶことが基本です。
粘度の異なるオイルを入れると、IMAシステムとの連携に影響が出て燃費が悪化することもあるため、必ず指定の規格を守りましょう。
- Q「スポーツカーとしては遅い」という評価は本当ですか?
- A
CR-Zの馬力は、本格的なスポーツカーと比較すると控えめです。
そのため、絶対的な速さを求める方には物足りなく感じることがあります。
しかし、モーターアシストによる低回転からの力強いトルク感や、自分の手で操る6MTの楽しさは、スペックの数値だけでは測れません。
購入前にはぜひ一度試乗して、その独特の加速感を体感してみてください。
まとめ
ホンダCR-Zは、燃費と走る楽しさを両立させた個性的なハイブリッドスポーツカーです。
中古車価格が手頃になった今だからこそ、購入で後悔しないためにIMAバッテリーをはじめとする特有の弱点と維持費を正しく理解しておくことが最も重要になります。
- 燃費と走る楽しさを両立させた唯一無二のコンセプト
- IMAバッテリーの寿命や交換費用という最大の注意点
- 中古車購入時に必ず確認すべき弱点と具体的な年間維持費
- 無限パーツなど自分好みに仕上げていくカスタムの面白さ
この記事で解説したポイントをしっかり押さえれば、CR-Zは最高のカーライフの相棒になります。
まずは中古車情報サイトを眺めて、あなたの心をときめかせる一台を探しに出かけましょう。
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